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毎日更新!LuckyDuckyDiary

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星の王子さま

私と、星の王子さまとの出会いは、およそ思いつく限り最悪だった。
 私は、8歳だった。
 私に、一部を隠した開いた本のページを見せて、「これなんだと思う?」と聞いた人がいた。

 私は、「ぼうし」と答えた。
 「えー?ほかにもっとないの?」
 「茶色いぼうし」

その人は、その茶色いぼうしは、帽子を描いた絵ではなく、ゾウを飲んだヘビの絵なのだ、と解説して、私に、「えーーー?」と言わせた後、私を「子どもらしくない」とか、「想像力がない」とか、「子どもだったらわかるかと思ったのに」とか、なじって、去っていった。

 わけがわからなかったが、自分が不興を買ったこと、「こども」として当たり前のことが出来なかったらしい…というがっかりした感じが残った。
 
 そのあと、私はその題名の本を学校の図書館で探して読んだ。
 字がそれほど小さくなく、それほど長い本でもなかったので、一応「こども用」だと思って読んだのだが、読んでも王子さまがいて、そしてその王子さまはバラが好きで…と読んでいっても、別に話がどう盛り上がるわけでもなく、何が面白いのかイマイチぴんと来ず…。ただ、絵の解釈とか、絵に描かれた箱の中に羊が入って眠っている…なんていうのは素敵だとは思ったが、自分には、ゾウを飲んだヘビの絵はやっぱり無理だ、と思って終了した。

 こういう子ども向けみたいな顔をしているのに、よくわからない本、たとえば詩集だとか、雰囲気重視の画集だとか、スピリチュアルものだとか、ナンセンスなもの、絵がきれいだけど今思えば宗教のパンフレット…みたいな本があるのは、なんとなく気づいていたので、これはきっとそういう本の一種なんだろうということでもうかかわらないことにした。


 この本をもう一度手に取ったのは多分、19歳の時。20歳の時だったかもしれない、短大にいたときだ。
 星の王子さまのグッズを確か、もらったからだったと思う。

読んでみたら、なんだか、いい話だ。
 何度読んでも、なんとなく雰囲気重視ではあるが、いい感じの話だ。

 そして、私にこの絵を見せて、子どもなんだから、これがヘビに見えないとおかしいのだと言った人はやっぱり、間違っている…と思った。

大人が考える子どもなら、わかるのかもしれない。けれども、本物の子どもには、無理だと私は思う。
 あれがへびに見えるのは、王子さまだけだ。だから、星の王子さまは特別なのだ。

小さな星に住んでいる、あの人だから。

 きっと本物の王子さまに、私が会えたとしたら、そして私が「あんなの、絶対帽子にしか見えない!」と文句を言ったとしたら、なんだか、笑ってくれそうな気がするなあ。
 そう思って、私はこの本との和解を果たした。

この本だけは、誰とも感想を話し合わないことにしている。絶対、他の人と意見が揃わず、共感が楽しめない本だから。
この本は、一人だけで、いや、王子さまと自分の二人で読む本で、他の人が入ってくる本じゃない気がする。

kindle版をゲットして、とても久しぶりに読んだ。
いろんな訳が出ているけれども、やっぱり、この内藤 濯さん訳が私の一番最初の訳だったので、これが好きだ。

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    まこ

    Author:まこ
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