Opal毛糸のポイントマフラー
やれやれ、やっと編めた…という感じ。これは、袋編みと書いてあったのだが、どうにもこうにもきれいに編めなかったので、結局ぐるぐると輪に編んで最後だけ往復の袋編みにして引き抜き止めにした。端が延び気味になるので、最後の2段ぐらいは目数もちょっと減らしてある。
長さ大体90センチ、幅12センチぐらい。(輪にして50目)使用毛糸はOpal 6ply 9456 「オウム」。鳥の羽をイメージしたものらしい。
針は6号を使用。
この段染めで、色が変わっていくドイツ製のOpal毛糸の日本の輸入代理店は【梅村マルティナ気仙沼KSアトリエ】というところで、場所は気仙沼にある。
東日本大震災が起きたとき、この梅村マルティナさんという人は京都に住んでいたらしいのだけれども、避難所に手作業をしたら、気分が落ち着く人もいるかもしれないから、と毛糸と編み針を支援物資として送り、そのあとも避難所で一緒に編み物をするプロジェクトなんかをやって、災害からの復興には、雇用が必要だということで、会社を気仙沼に作り、そこに移住してしまうという行動力満点の女性。
そんなわけで、あの東日本大震災の津波の被害もひどかった地域で、子育て中の女性を雇い、毛糸の輸入販売、毛糸で編んだものも販売している…ということらしい。
まあ、ドイツのOpal毛糸の製造元も、商売だからして、他のところにも売っているから、他のお店でもこの毛糸は買えるけれども、特筆すべきはこのKFSブランドにしかない限定色があるところ。ドイツ国内でも手に入らないという限定で、その色合いのきれいなこと、編みあがったもののかっこいいことったらない。(上のサイトから飛べる販売サイトで、毛糸と、編みあがった物の両方が買えます)
震災は2011年、今年は2018年だから7年経っているけれども、命しか残らなかった…なんていう状態から立ち直るまでには、ずいぶんかかると思う。こういうお店はやっぱり、応援したいな、と思う。
福島に住んでいて、実家に避難した友達も、ほとんど新築だった家を残してきてしまっているのに結局まだ、帰れないまま。子供たちも避難先になじんでしまったみたいだけれど、私は震災のことを話題に出来ずにいる。
多分、もう今すぐ、とても大変!という状態ではなくなっているだろうとは思うが、まだまだ、あの震災がなければなあ…とため息をついている人はたくさんいそうな気がする。
この毛糸をそのお店から買うことで、ちょっとだけ、お手伝いが出来ますように。
この日本に住んでいれば、地震の被害というのはいつでも、だれでもに起こりうることだということを心にとめていきたい。