本性って、変わらないと思うけど、でも。
この帽子は、平らに編んでから、最初と最後を綴じ合わせて輪にしてから、片方の端をしぼる…という作り方の帽子だった。
前に作ったのと、折り返し部分の処理が違って、端がまっすぐになるのがいい、という触れ込みで、毛糸を買った手芸屋さんがくれた編み図で編んだ。
友達にあげようかな、と思って編んだので、ちょっと高い毛糸だった。
帽子をとりあえず編んで、綴じて完成させたんだけど、なんだか、あんまりとじたところがきれいじゃない。
何回見ても、やっぱりきれいじゃない…。人にあげるのはやめよう。そう思ってから、残りの毛糸でネックウォーマーもちびちび編んだ。
ネックウォーマーがお揃いで出来たのは、帽子が出来てから2週間とかあとなのに、帽子を全然かぶっていない。
きれいに出来なかったのが、心にひっかかっていて、ああ、ここのところ、きれいじゃないなあ…って毎回思うから。
大体、ちゃんと技術がないからこうなるんであって、とじるとか、はぐとかも練習しないとダメなわけよね…。よくみたら、綴じ方が間違っている。間違っていたらきれいにできないのは当たり前だ。きれいにできる方法が「定番」として教えられているわけだからねえ。
なんとなくだけど、うまく出来るようになりたければ、練習するしかないのに、うまく出来なかったらどうしようと思って手を付けない…という癖がやっぱりここにも影響している気がする。
というわけで、ネックウォーマーが編めたのを機に、はさみを持ってきて、えい、とほどいた。もうどっち側が編みはじめで、どっち側が終了側なのかもわからなくなったので、両側数段ずつほどいて、キリがいい感じになったところで編みなおした。
そして、本を目の前において、「下からいれて、向かい側にわたって、さっき入れた目に上から通してー」とか声に出して独り言をいいながら、1目ずつ綴じた。いや、まああんまり褒められた挙動ではないかもだけど、黙ってやると間違えそうなんだもの…。
50目分やって、見てみたら確かに、かなりきれいに綴じることが出来たので、これは多分、正しい。ただ、メリヤスはぎで1段分、増えたように見えちゃうところが…まあ、これは構造上しょうがない、1段減らしておかなきゃいけなかったんだな…。といっても編み図には、そのことが全く書いていないので、多分これで正しいのだと思う。
思い切って、直してよかった。これでもう、自分でかぶってもよし、お友達にあげてもよし!という感じになった。
時間もかかったけど…。(最初から、ちゃんとやればよかった)今年の冬は、「適当になんとなく」やっていたことをちゃんとやり直して、本の通り編めるようになりたい。
こういうことをごまかしてテキトーにやってきたのが本性ってのも、ちょっと悲しいもんね。
出来ないかもしれないから、適当にやってごまかすのは、もうやめる。少なくとも編み物に関しては!(弱気)
出来そうなところからまずはやってみる。
うちにあるやつは頭頂部が十文字に縫い合わせたみたいな型ですね。