かせくり器玉巻器を買わずに。
毛糸は、編むよりも早く貯まる。
正確にいうと、私の場合はここ何年もほとんど編み物をしていなかったために、昔の毛糸が残っていた。
整理してみると、「かせ」の毛糸が出てきた。手芸店とか、毛糸屋さんにあるものは、「玉」に巻いた毛糸が多いのだけれども、自分で染めている人だとか、外国の糸だとかになると、たまに、玉になっていなくて、輪になっているだけのものが売られていることがある。
かせのまま、編むのは、無理。糸が絡んでしまってにっちもさっちもいかなくなる。
かせの糸は、どーーしても、玉に巻きなおさなくてはいけないわけだ。
これがうまくいくように、「かせくり器」っていうのと、「玉巻器」っていうのがあって、玉巻器は、真ん中から糸が引っ張り出せる糸玉を作ってくれるのがすごくいいし、かせくり器というのは、要は毛糸の輪がぴんと張っていて、引っ張ったとき、ぐるぐる回って絡まないように毛糸がひっぱれる…というのが、とっても便利。
昔、両方実家にあったのだが、こともあろうに、親が断捨離してしまったので、もうないらしい。…あれだけいっぱい要らないものが山になってるのに、唯一私が使いそうだったものが断捨離ってどうなのよ…。…と文句を言っても始まらないが。
こういう道具、素敵なんだけど、使用頻度の低さを考えると、両方で3000円とか、4000円とか、あんまり出す気にならない。
内側から糸端が取れる玉を作るのは、手動でも出来る。
この動画がわかりやすいと思う(1分10秒ぐらいから)。この動画ではでっかい編み針(直径25ミリって、何を編むんだろう)を使っているが、あんまり細いものを使うと、あとで中心から糸を出すのが大変になるから、針ではなくて、ラップの芯を使って、糸の最初は手で握っておくか、筒の下にクリップで留めておいて、最後に芯をスパッと抜くといい。
トイレットペーパーの芯でもいいのだけれども、糸の量が多くなってくると、筒が短いと扱いにくいので、22センチのラップの芯ぐらいあるといいかも。それと、糸が重くなってくると、芯が固いほうが巻きやすいから、アルミホイルの芯だと強度が足りないかもしれない。>
でも、本当にうまくいくのよ、これ。どうして思いつかなかったんだろう、と思ったけど、こういう風に巻けるようになったら、ほどきなおしたのを巻きなおして編むのも気楽になった。
玉巻器だと、多分もっと早いだろうけれども、頻度が低い場合はまあ…100gとか、200gとかだったら、手で玉にするのはいい。
問題は、からまないように糸を取るほう。
天井から、ぐるぐる回るセーター干し用のネットをつるす、という方法もあるみたいだけれども、うちの天井、どこにも何にも、つるす場所ないんだよ…。洗濯物が引っかかるところはドアぐらいしかないし、ぐるぐる回すには、壁が邪魔だ。
というわけで、もっと、少ない道具でどうにかならないか…というのをやってみた。
背もたれのある椅子を2つ、背中合わせに置く。
椅子の背に、毛糸の輪(かせ)をかける。
椅子の距離を調整して、輪がぴんとなるようにする。
最初は、椅子の周りを自分でぐるぐる回っていたのだけれども、いやになってきて、椅子の上に立ってみたら、とてもうまくいった。
椅子の上にじーーっと立つのって、大人になってからやらなくなったことだなあ…と思った。
子供のころは、何かの都合で「高さを出さないといけないこと」というのが多かったから、こういう状態になることは結構あったとおもうけれども、大人になってからなんだか椅子の上に立っていると、落ち着かない。
ふと、高校生の時同じクラスだった、和美ちゃんのことを思い出した。
和美ちゃんは、小さいころ、家のそばの塀にこしかけて、「大人になったら、この塀よりも、背が高くなるんだよね…怖いだろうなあ」と思っていたのだと。
塀の上に立つのが怖かったから、そう思ったんだろう、と言っていたけれども、確かに私たちの背は高くなったけど…足は地面についてるからねえ、と大笑いした。
自分の背より、高いところから下を見ること…それも、家の中で。
見慣れた景色が、ちょっと変わって見えた。
正確にいうと、私の場合はここ何年もほとんど編み物をしていなかったために、昔の毛糸が残っていた。
整理してみると、「かせ」の毛糸が出てきた。手芸店とか、毛糸屋さんにあるものは、「玉」に巻いた毛糸が多いのだけれども、自分で染めている人だとか、外国の糸だとかになると、たまに、玉になっていなくて、輪になっているだけのものが売られていることがある。
かせのまま、編むのは、無理。糸が絡んでしまってにっちもさっちもいかなくなる。
かせの糸は、どーーしても、玉に巻きなおさなくてはいけないわけだ。
ちなみに、一人で、道具なしで、人間と、毛糸だけ…を使う場合は、「体育座り」の姿勢になってから、膝に毛糸をかけて、両足をがばっとひろげて、毛糸の輪がぴんとなるようにしてから、毛糸の端をさがして、それを膝からほどきながら、自分で玉に巻くことになる。
どの本で読んだか、不明だけど、昔編み物のコツかなんかの本で読んだはず。
どの本で読んだか、不明だけど、昔編み物のコツかなんかの本で読んだはず。
これがうまくいくように、「かせくり器」っていうのと、「玉巻器」っていうのがあって、玉巻器は、真ん中から糸が引っ張り出せる糸玉を作ってくれるのがすごくいいし、かせくり器というのは、要は毛糸の輪がぴんと張っていて、引っ張ったとき、ぐるぐる回って絡まないように毛糸がひっぱれる…というのが、とっても便利。
昔、両方実家にあったのだが、こともあろうに、親が断捨離してしまったので、もうないらしい。…あれだけいっぱい要らないものが山になってるのに、唯一私が使いそうだったものが断捨離ってどうなのよ…。…と文句を言っても始まらないが。
こういう道具、素敵なんだけど、使用頻度の低さを考えると、両方で3000円とか、4000円とか、あんまり出す気にならない。
内側から糸端が取れる玉を作るのは、手動でも出来る。
この動画がわかりやすいと思う(1分10秒ぐらいから)。この動画ではでっかい編み針(直径25ミリって、何を編むんだろう)を使っているが、あんまり細いものを使うと、あとで中心から糸を出すのが大変になるから、針ではなくて、ラップの芯を使って、糸の最初は手で握っておくか、筒の下にクリップで留めておいて、最後に芯をスパッと抜くといい。
トイレットペーパーの芯でもいいのだけれども、糸の量が多くなってくると、筒が短いと扱いにくいので、22センチのラップの芯ぐらいあるといいかも。それと、糸が重くなってくると、芯が固いほうが巻きやすいから、アルミホイルの芯だと強度が足りないかもしれない。>
でも、本当にうまくいくのよ、これ。どうして思いつかなかったんだろう、と思ったけど、こういう風に巻けるようになったら、ほどきなおしたのを巻きなおして編むのも気楽になった。
玉巻器だと、多分もっと早いだろうけれども、頻度が低い場合はまあ…100gとか、200gとかだったら、手で玉にするのはいい。
問題は、からまないように糸を取るほう。
天井から、ぐるぐる回るセーター干し用のネットをつるす、という方法もあるみたいだけれども、うちの天井、どこにも何にも、つるす場所ないんだよ…。洗濯物が引っかかるところはドアぐらいしかないし、ぐるぐる回すには、壁が邪魔だ。
というわけで、もっと、少ない道具でどうにかならないか…というのをやってみた。
背もたれのある椅子を2つ、背中合わせに置く。
椅子の背に、毛糸の輪(かせ)をかける。
椅子の距離を調整して、輪がぴんとなるようにする。
最初は、椅子の周りを自分でぐるぐる回っていたのだけれども、いやになってきて、椅子の上に立ってみたら、とてもうまくいった。
椅子の上にじーーっと立つのって、大人になってからやらなくなったことだなあ…と思った。
子供のころは、何かの都合で「高さを出さないといけないこと」というのが多かったから、こういう状態になることは結構あったとおもうけれども、大人になってからなんだか椅子の上に立っていると、落ち着かない。
ふと、高校生の時同じクラスだった、和美ちゃんのことを思い出した。
和美ちゃんは、小さいころ、家のそばの塀にこしかけて、「大人になったら、この塀よりも、背が高くなるんだよね…怖いだろうなあ」と思っていたのだと。
塀の上に立つのが怖かったから、そう思ったんだろう、と言っていたけれども、確かに私たちの背は高くなったけど…足は地面についてるからねえ、と大笑いした。
自分の背より、高いところから下を見ること…それも、家の中で。
見慣れた景色が、ちょっと変わって見えた。
コメント
こんにちは
子供の頃、祖母の毛糸を巻くお手伝いをさせられました!懐かしい~そして、毛糸のパンツを編んでもらって履いてました♪
私がやってた手の仕事を、自分の足に八の字に巻くってダメかなぁ~ラップの芯に巻くってのは簡単に試せそうですね。
私がやってた手の仕事を、自分の足に八の字に巻くってダメかなぁ~ラップの芯に巻くってのは簡単に試せそうですね。
たかさんへ
昔、「編みなおし」っていうの、ありましたよね。袖とか、裾のゴム編みだけほどいて、色の違う毛糸を足した、なんていうデザインのセーターになったりして。今は、そういうのあんまり聞かないですが。
wancoさんへ
アメリカの人なんか、細かいことは気にすんな、という人も多いので、電動ドリルとか、電動ミキサーの回転部に、筒をつけて、ガーーーーっって巻いて、外からほどいて使う…みたいな動画もありましたが、(その場合、多分いるのはかせくり器だけ)日本人は、内側からとれる玉を作りたい人が多いんですよね。確かに、お手伝いしてくれる人がいたら、解決といえば解決、かせくり器、いりませんよね!…息子に手伝わせればいいのか、そうですね。
冬の炬燵でした、 いつもありがとうございます、たか