ゴム編み機自作
材料を買うのも好きだ。
でも、そこで満足してしまって、1つ、2つ完成品が出来たら終了してしまうことが多いので、あんまりたくさん、高い道具を買わないほうがいいのが、私の手芸道。
フレーム式編み機(リリアン式編み機)の平編みを、もっと幅広くできないかな…。と思った。外国(主にアメリカ)には、ひざ掛けを編むため(100均の、マフラーメーカーと同じ編み方)の、ものすごーく幅広のものを編める編み機があるのだ。検索語は「afghan loom」。60インチまで編める…ってことはええと、150センチ幅。すごいなあ。
そこまで広幅はなくていいけど、40センチか、50センチぐらいのものが編めたら、ポンチョとか、肩掛けとかになっていいなあ、と思った。まあ、どんな幅が狭いものであろうと、枚数を編んではぎ合わせればいいといえばいいんだけどね?
検索にひっかかってきたのが、おもちゃの「ゴム編み機」。これはnic社という子供のおもちゃを作る会社のおもちゃ。シュタイナー教育とか、モンテッソーリ教育とか、ああいう分野で子供の知育おもちゃとして使われるものらしい。
これはかわいい。【nic ゴム編み機】。探せば何でも出てくるなあ…。
とはいえ、3000円で、編み幅が23センチということは。100均の編み機が幅20センチぐらいだということを考えると、それほど幅がひろくなるわけでもない…。
じーーっと写真を眺めると、プラスチック製の編み機と違う点が見えてくる。
まず、ペグが、「∩」これか、「Π」この形に近い。糸がかかっている時に、ひっかけやすい形だと思う。
じゃあさ?木の板を持ってきて、Uの形のピンを刺せば、これと同じようなものが出来るってことよねえ?
髪の毛に差す、Uピンは、やっぱだめかな?あれは細いし、やわらかいしね…。
ホームセンターに、行ってみたら、なんと、「又釘」という、U字型の釘、発見。あるじゃありませんか!!!
線径が1.2ミリだというので、1ミリの穴を、ドリルで前もって開けておく。釘と釘の間が5ミリぐらい、又釘の足の間隔が5ミリぐらいだったので、5ミリごとに印をつけて、ばりばりあける。釘をそのまま打ち込もうかと思ったけど、結構釘が太いので、この間隔で穴をあけずに打ち込んだら、多分木が割れる。
ちょっと開き気味の釘だったので、ペンチで軽く足を閉じて並行にしてから、金づちで打ち込む。120円ぐらいの格安の角材に打ち込みながら、1本打つたびにペンチで釘の頭を外側にちょっと曲げる(外側に傾けて打つのでもいいかも。糸がはずれにくいように)。全部そろってからだと、隣の釘が邪魔でペンチで挟めないから、釘を打って曲げる、打って曲げる…。午後いっぱいかかって作ったのがこれ。
2本の角材に、5ミリの穴を貫通するように開けて、ボルトを通して、2本の角材の間に隙間ができるようにする。この隙間は、編めた編み物が下に出てくるのに、必要。
ボルトが抜けないように外側にナットをはめたほうがいいかとおもったけれども、糸を巻き付けて編み始めてしまえば、いらなかった。
編んでいる毛糸は10センチ角ゲージが10号棒針で「12目、15段」。微妙に、詰まり具合が足りない気もするけど、100均のマフラーニットメーカーより細いものが編めるのは間違いない。
50センチ幅で平編みにして、編みはじめと、横を綴じ合わせて、ポンチョにするんだーーー!(編めたら、だけど)
でもこれは危険なんだよね。道具が作れたら、それで満足して終わっちゃうパターン。
部屋には、そうやって満足して終わった、もっと釘の間隔が狭くて、幅の狭い編み機が1つ、あったりするんだ…。
それはなぜ使ってないかというと、釘が「普通の釘」で、糸がすくいづらいから…。断捨離すべきかなあとは思うのだけれど、結構面倒くさかったんだよね、これ作るの…。一つぐらいは、マフラーを編むべきだろうか、活用できたということのために。
今回は頑張って編む!今家に結構毛糸があるからねえ…。やっぱり新しい材料買おうと思ったら、今あるのは仕上げてしまうのが常道というものだろう。
これは趣味としては「手芸材料を買う」のが趣味…ということになるのではないだろうか、と思う。
作るのは、「新しい材料を買うため」。
コメント
こんばんは
作ってくの大変そうな上に、作ろうとするので使う道具とかも変わるから、すごい苦労しそう。
お疲れ様です。
てかとさんへ
道具を本気で数千円で買うより安いし大体500円以下で完成で、結局一度使ったら、多分もうやらないとか、自分でもあきらめがつくし,いつかやるかもと思わなくなれば断捨離出来るしw。
それとこれを使って、普通に編む方がいいや、と思ったらそっちも進むんです。
なんか断捨離という言葉がこのあと口を開けて待っているような気がします。
これやっぱりいらないわ、みたいな。
俺は経験あるのですw