ナポレオン(アメリカの)
ナポレオン、といっても、フランスの歴史的に有名な人のことではない。お酒のことでもなくて、これは、お菓子の名前。
アメリカの田舎町のことを書いた、Mitfordシリーズというのを今読んでいるのだけれども、この主人公が、甘いもの好き。
この主人公が、どうぞ、ともらって持って帰るのが「ナポレオン」というものなのだけれど、なんだかおいしそう…と思って、調べてみたら、パイ生地の間に、カスタードクリームを挟んで、かさねた、日本でいうなら、ミルフィーユみたいなものらしい、ということがわかった。
ミルフィーユというのは、パイ生地と、カスタードクリームと、イチゴと…で出来ているのが多くて(イチゴのミルフィーユというのが一番よくみかける。そういやあ、「桃のミルフィーユ」とか、「栗のミルフィーユ」なんていうのは、見ない気がする)これがね…上に生クリーム飾ってあったりとかして、ちょっと見、イチゴのショートケーキの、パイ変換版みたいに思えるわけだ。あ…なんかおいしそう。そう思って、注文する。
…と、はじめて食べることになった時のこと…。その食べにくさに困った。なんと、そのケーキ屋さんは、ナイフをくれなかったからだ。あの、ケーキ屋さんで出てくる、小さめのフォークで、しめったパイ皮を切るのは、至難の業だった。むり。そう思った私は、デートの相手に、笑いながらそれを告げ、私たちは二人で、それを、カスタードクリームの絡んだ、四角い薄いパイ…という状態で、手でつまんで、かじって食べたのだった。 おいしいけど、食べづらいねえ…。と。作りたてのぱっりぱりだったら、違ったのかもしれないけれど、作り置きしてあるものだったら、一人分に切られたものを、さらに一口分に切るには、ちゃんとしたナイフがいるだろうなあ…と思いながら帰ってきた。
それ以来、イチゴのミルフィーユは、家でお行儀悪くたべる…つまり、倒して、崩しつつ、口に運ぶことになるんだなー。ということはわかっていたはずだったのに!この間、つまり私は観光地の、おしゃれっぽい公園にあるカフェで、この「ナポレオン」が、スイーツのメニューに入っているのに気が付いた。息子は、「ベリータルト」の文字に「こういうケーキって、アメリカにないんだと思ってた!」と歓喜し、夫は「キーライムパイ」を「おお、いいねえ、昔Keysに行った時、食べたの覚えてる?」と、注文。この二人のパイ、またはタルトは、下がビスケット状のものにバターを絡めたタルト生地に、クリームが流し込まれているタイプだったので、プラスチックのフォークで大丈夫だった。
ナポレオン…は、カスタードクリームと、パイ皮だけだろうと思っていたら、上にフロスティングがかけてあった。白地にチョコレートのマーブル模様が入ったもので、さすが、おしゃれなケーキ屋さんなだけのことはある…と思うものだったのだけれど、それが、とても分厚かった。 そして、とても固い。カッチンコッチン。いやな予感が…。
プラスチックのフォークと、ナイフでは、歯が立たない。ぬうお!と力を入れて、フロスティングを切りにかかったら、全体に力がかかってしまって、圧縮されたパイ皮の間からクリームがはみ出るのに、上のフロスティング(一部、チョコレートだったのかあれは?)が切れないという非常事態に。
…。しょうがない、上の層をぱかっとはがして、皿の向こうに置き、パイ皮と、カスタード部分をぎしぎしとクリームがこぼれるのをものともせず切って、口に運んでみた。
カスタードクリームが、なんていうのか…モロモロしている。卵が多いのか、熱のかけすぎか…。そして甘ーーーーい。
日本の、クリームパンに入っているカスタードとか、コンビニのシュークリームに入っているのとかより、ずっとざらつきが気になるクリームだった。まあ、固くないと、水分多すぎとか、粘着力が足りないとか、いろいろあるんだろうけど…。
食べづらいのは、ミルフィーユと同じ。味は…。甘かった。 本ではこれを4つもらった、と書いてあったけど、そりゃ食べないほうがいいね、そんなにたくさんは。ちなみに、サイズだけは、日本の小さめのケーキ屋さんのミルフィーユの1,5倍ぐらい厚切りだった。
フロスティングかかってなくて、チョコレートバーぐらいの大きさの厚さと大きさだったら、がぶっとかじれていいかもなあ。私が自分で作るとしたらそういうサイズに作ると思う。カスタードとパイ皮はいい組み合わせだと思うけど、食べづらすぎ。
アメリカの田舎町のことを書いた、Mitfordシリーズというのを今読んでいるのだけれども、この主人公が、甘いもの好き。
この主人公が、どうぞ、ともらって持って帰るのが「ナポレオン」というものなのだけれど、なんだかおいしそう…と思って、調べてみたら、パイ生地の間に、カスタードクリームを挟んで、かさねた、日本でいうなら、ミルフィーユみたいなものらしい、ということがわかった。
このシリーズは、全然知らない人に説明するとするならば、赤毛のアンの住んでいる村から、アンを抜いて、主人公に牧師さんをいれ、思いっきりアメリカ化して、電話と自動車が出てくるぐらい現代に舞台をうごかしたようなもの…というのがわかりやすいだろうか。 アンの住んでいる村よりは、ちょっと都会だけれども、つまりは田舎町で、JRが一日三回しか止まらない町の、農協のおじさんが主人公で、街の人との触れ合いと生活を書いたような本なのだった。食べ物がおいしそうに書いてあって、街の人の生活が、何となく見えてくるようで、古き良きアメリカを楽しめる本だと思う。ドキドキワクワクするような本ではないので、好き嫌いが別れる本だと思う。
ミルフィーユというのは、パイ生地と、カスタードクリームと、イチゴと…で出来ているのが多くて(イチゴのミルフィーユというのが一番よくみかける。そういやあ、「桃のミルフィーユ」とか、「栗のミルフィーユ」なんていうのは、見ない気がする)これがね…上に生クリーム飾ってあったりとかして、ちょっと見、イチゴのショートケーキの、パイ変換版みたいに思えるわけだ。あ…なんかおいしそう。そう思って、注文する。
…と、はじめて食べることになった時のこと…。その食べにくさに困った。なんと、そのケーキ屋さんは、ナイフをくれなかったからだ。あの、ケーキ屋さんで出てくる、小さめのフォークで、しめったパイ皮を切るのは、至難の業だった。むり。そう思った私は、デートの相手に、笑いながらそれを告げ、私たちは二人で、それを、カスタードクリームの絡んだ、四角い薄いパイ…という状態で、手でつまんで、かじって食べたのだった。 おいしいけど、食べづらいねえ…。と。作りたてのぱっりぱりだったら、違ったのかもしれないけれど、作り置きしてあるものだったら、一人分に切られたものを、さらに一口分に切るには、ちゃんとしたナイフがいるだろうなあ…と思いながら帰ってきた。
それ以来、イチゴのミルフィーユは、家でお行儀悪くたべる…つまり、倒して、崩しつつ、口に運ぶことになるんだなー。ということはわかっていたはずだったのに!この間、つまり私は観光地の、おしゃれっぽい公園にあるカフェで、この「ナポレオン」が、スイーツのメニューに入っているのに気が付いた。息子は、「ベリータルト」の文字に「こういうケーキって、アメリカにないんだと思ってた!」と歓喜し、夫は「キーライムパイ」を「おお、いいねえ、昔Keysに行った時、食べたの覚えてる?」と、注文。この二人のパイ、またはタルトは、下がビスケット状のものにバターを絡めたタルト生地に、クリームが流し込まれているタイプだったので、プラスチックのフォークで大丈夫だった。
ナポレオン…は、カスタードクリームと、パイ皮だけだろうと思っていたら、上にフロスティングがかけてあった。白地にチョコレートのマーブル模様が入ったもので、さすが、おしゃれなケーキ屋さんなだけのことはある…と思うものだったのだけれど、それが、とても分厚かった。 そして、とても固い。カッチンコッチン。いやな予感が…。
プラスチックのフォークと、ナイフでは、歯が立たない。ぬうお!と力を入れて、フロスティングを切りにかかったら、全体に力がかかってしまって、圧縮されたパイ皮の間からクリームがはみ出るのに、上のフロスティング(一部、チョコレートだったのかあれは?)が切れないという非常事態に。
…。しょうがない、上の層をぱかっとはがして、皿の向こうに置き、パイ皮と、カスタード部分をぎしぎしとクリームがこぼれるのをものともせず切って、口に運んでみた。
カスタードクリームが、なんていうのか…モロモロしている。卵が多いのか、熱のかけすぎか…。そして甘ーーーーい。
日本の、クリームパンに入っているカスタードとか、コンビニのシュークリームに入っているのとかより、ずっとざらつきが気になるクリームだった。まあ、固くないと、水分多すぎとか、粘着力が足りないとか、いろいろあるんだろうけど…。
食べづらいのは、ミルフィーユと同じ。味は…。甘かった。 本ではこれを4つもらった、と書いてあったけど、そりゃ食べないほうがいいね、そんなにたくさんは。ちなみに、サイズだけは、日本の小さめのケーキ屋さんのミルフィーユの1,5倍ぐらい厚切りだった。
フロスティングかかってなくて、チョコレートバーぐらいの大きさの厚さと大きさだったら、がぶっとかじれていいかもなあ。私が自分で作るとしたらそういうサイズに作ると思う。カスタードとパイ皮はいい組み合わせだと思うけど、食べづらすぎ。