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毎日更新!LuckyDuckyDiary

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偏りのある文章

うちでは、息子をまだ塾に通わせていない。
高いんだ、塾代って…。

 そんなわけで、息子と一緒に家で問題集を使って勉強中。

 一応、息子には、「文章に書いてある情報が、いい、悪い、またはあっているか間違っているかということは、考えなくていい。文章が何を言っているかを読み取ることが求められているのだ」というようなことは説明済みだが、それでも、時々、違和感がある。
 
 今日の文章は、科学について。
 *科学は、いろいろな人が、自分の関心のおもむくまま、追及し続けた結果、発展した。

これはいい。

 *現在、科学の発展には、お金がかかる。個人でそういうことは出来なくなっていて、税金がかかっている。

まあ、これもそうだろうね。

 *みんなが本当に大事だと思うことに、お金を使わなくてはならない。

…まあ、いいとしよう。基礎研究なんて、地道なものだし、何が大事か、なんてわからないものだけど。

で、結論に導くブリッジが、「でも、本当に大事なことだけにお金を使ってない」「原子爆弾とダイオキシンが出来た」

最後の結論が、「悪意で作ったのではないが、20世紀の科学は人類を不幸にしているように見える」。

えーーー。なに、その最後の大跳躍!いや、「見える」と最後が主観ですよ、と言ってるだけいいのかもしれないけどさー。

で、その本の題名は「ヒマラヤで考えたこと」だって。

…ヒマラヤねえ。この人は、知らないけど、題名から行くと、登ったのかなあ。
 きっと、環境破壊とかに心を痛めた人なのだと思う。

 わかるんだけど、ここだけ見ると、すごーく違和感がある。飛行機に乗り、ヒマラヤまで行き、ゴアテックス着て登山する…いや、それ以前の問題。乳児死亡率が下がり、病気が治る薬が出来て、私たちは毎日科学の世話になって生きているんだから。

 自然は、そのままにしておいた方が、多分いいのだと思う。ヒマラヤに置き去りにされる死体、投げ捨てられるゴミの話は前から問題になっている。登る…というのは、つまり現地の人が、ではない。私たち、登山を趣味にするような贅沢な事が出来る国の人が、金の力で趣味を満喫している、そのことについて…。きっとそういう文脈なんだろうなこれは。

 発展した科学技術がまだ導入されていない場所の自然は、美しく残っているかもしれない。ただし、その場合は人間の住環境も、ぐっと昔風。乳幼児死亡率、病気、けがなどの医療、それから教育…。
 私たちは、科学の恩恵を受けるが、お前たちはその自然な環境で生き延びろ。そういうことなんだろうか。

 「いろいろなものを発見発明することで、幸福になるのだろうか」とこの文章は問いかけている。
 これは、よく調査にあるよね。大体、人間の幸福度というものは、ある程度までしか、そういうことには左右されないというのがあるみたいだけれど…。今から、科学技術を減らした生活をして、環境にかかる負担を減らそうというようなことを実践できるのかというと、やっぱり、難しい。

 ダイオキシン汚染を、どうしたら解決できるか。原子爆弾を使わないようにしましょう…そういう科学、文明、文化…というものを育んでいくしかない。

 科学技術の恩恵をここまで受けて暮らしている私たち日本人が…。衛生的な環境と、医療、温度管理された家に慣れた私たちが、「20世紀の科学は人類を不幸にした」と言っちゃいけないよな…と思う。科学技術がなければ子供のころに、死んでたかもしれないんだから。なんせ、原始的な環境だと、「半分」は5歳までに死ぬとかだからね…。

 これを言っていい人は、科学の助けを借りないで暮らしている人だけだ、と私は思う。
 それなら、説得力あるよな、と思うだろう。

 一つ一つの文章を読むと、間違いなくもっともに聞こえる。自然は大事。ダイオキシンは環境によくない。ダイナマイトのような大量殺戮が出来るものは使わないほうがいい。
 でも、これを全部並べたとき…。同じカードの表と裏のように、科学の、医療の、工業の発展が、隠れている。

こんな文章を、小学生の息子に読ませるのが、いやだな、と思う。
 例えばじゃあ、「じゃあダイオキシンがいいっていうのか」と聞き返されたら、答えはNOだ。でも、何が裏側にかいてあるのかということも…今日本人がいる環境が生き延びるのに好都合に作ってある、楽が出来る贅沢な環境だということも、一緒に書いてあるといい。

まあ、この本を書いた人が、ヒマラヤに骨をうずめる決心をして、もう現地に住んじゃって本を書いているなら、この文章はありだ。
知らない人だから、これ以上批判的なことは書かないけど…。

根源的なことをいえば、「何を幸せとするか」。ここなんだろうな。私は…やっぱりなるべく命がたくさん助かる生活がいいと思う。たくさん産んで、たくさん死んで、丈夫な人だけが、短く命をつないでいくのが、自然の姿なのかもしれないけれども、出来れば、生まれてきたら95%ぐらいの確率で生き延びて、年を取って、もう、十分だな、と思えるぐらい生きてから、去っていくという、現在のシステムが性にあっていると思っている。

 大丈夫。不幸というものは…または幸せというものは、主観的なものだから。「ユートピア」だったっけ。
 「不幸になることを、その自由を望む」という野蛮人が出てくるのは。虱に食われ、垢まみれで、病気になっても、それが自由なのだと。そう考えると、このテーマはかなり昔から使い古されたものなんだね。

 息子には、ものには、表と裏があって…。周りをぐるっと回ってみないと、いろいろ見えないことがあるのだと教えたい。
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今調べたらこれは岩波ジュニア新書だった。ということは、中学生向けか。
 そして、この人はヒマラヤに行ったあと、環境保全に尽力したらしい。ふーん。まあ、もちろんこういう本を書くときは、「かもしれない」なんて語尾を濁すものではないんだろうからね。こういう書き方になるんだろうけど。

 しょーがない、日本に帰ったら全部読むか…。ここだけ、切り取られたのを読んだらどうにもこうにもキモチワルイ。

国語の問題となれば、起承転結がはっきりしているとか、わかりやすい構成になっているとか、問題が作りやすいとか、いろいろ条件がある上、一部だけ抜くんだから、こういう感じになるのも仕方がないのだろうけれど、こういうのだけ読んでいると考えが偏りそうな気がする。

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    まこ

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