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スタートレック50周年

2016年は、SFテレビドラマ、スタートレックの放映開始50周年らしい。本屋さんで特集雑誌を何種類も見た。
この番組は、大変コアなファンがどっさりいる。テレビドラマとして始まったが、そのあと映画も何本も出ているし、シリーズもいくつも出ていて、アメリカのテレビでは再放送につぐ、再放送。エピソードの順番が前後するのがなんだけれど、90年代には、全てのシリーズがテレビで見られるぐらい、繰り返し、繰り返しかかっていた。

 私が住んでいた地域ではやらなかったが、日本でもこれをローカルで深夜で流していた地方があったらしく、日本にも一定数、ファンがいる。ちなみに、アニメもある。

 一番最初の、つまり50周年になったシリーズは、1966年放映。「宇宙、それは最後のフロンティア…」という出だしで、始まるこのドラマは、未来の宇宙時代を舞台にしているので、今の私たちから見れば、何のこともない、スペースオペラ…みたいに見えるのだけれど、実は1966年当時は、ものすごーーーく画期的だったらしい。

 まず、通信士として、黒人女性が採用されている。それまで、アメリカのドラマでは、黒人女性の役割というとまず、メイド。メイド役ではない上、5人かそこらしかいない、メインキャラクターだというのは、画期的…というか、ありえないことだった。つまり宇宙船の通信や、コンピュータを扱う技術職として描かれている「女性」で、なおかつ「Colored」というのは、驚きの配役だった。

 NASAの訓練に応募する黒人が出た…というのはこの役の影響だというぐらいで、当時はそんなものに応募「できると思っていた黒人」も、「できると思っていた女性」もいなかったのが、アメリカ社会だった。そういう仕事は白人男性のもの…という風潮がまだまだ、強かった。ちなみに、当時の人権運動家だったマーティン・ルーサー・キングの息子さんも、スタートレックの黒人女性通信士ウフラの大ファンだったらしく、それほど最初は売れなかったこのシリーズから、抜けて、いいオファーのあった舞台の仕事に移ろうとしたのを、アメリカの将来のために、黒人の子供たちのために残ってくれ、と説得したという話が残っている。

日本で知られている人でいうと、ウーピー・ゴールドバーグも、このドラマをみて、「ドラマに、メイドじゃない黒人女性が!!」とびっくりして、そして影響を受けた、とインタビューに答えていたのを昔テレビで見たことがある。
 エピソードの中には、カーク船長が、ウフラの頬にキスする場面とかもある。60年代、70年代のテレビでは、インターレイシャル、つまり人種の違うカップルのキスシーンというのは、「しないもの」とされていたらしい。唇と唇ではなかったが、それでも、テレビ局には抗議がガンガン来たという話だった。

 黒人で、女性…のウフラのほかにも、スールー(日本ではカトウだったらしい)も、東洋人(俳優さんは日系)。これも、「庭師ではない東洋人」の役はとても珍しかったらしい。つまり、当時のアメリカでは、白人男性が主人公、ヒロイン白人女性、庭師は東洋人、メイドが黒人女性、運転手は黒人男性という配役が当たり前。それを覆して、そして異星人までプラスして、未来は、人種差別のない世界なのだ…ということを見せたのは、とても素晴らしいことだった。

 SF設定のスペースオペラ、最初の方は視聴率が上がらず、シーズン3ぐらいで取りやめ?となったが、熱心なファンレターによって、次のシーズンもやることになった…とか、最初の方はもうぎりぎりだったが、結局、人気が出て、今も再放送がかかるんだもの、何が人気が出るかわからないものだと思う。

 見方を変えれば、ほかの星に異星人がいるのなら、ただ、皮膚の色が違うことだけで、それほど違いが出るものなのか?というのが、その世界観。毎日、皮膚の色で差別される暮らしをしていれば、それがどんなに助けになることか…。未来、そしてグローバル…は地球上ではない。この広い、まだ発見されていない大きな宇宙すべてが、「世界」であり、地球で暮らしている自分たちが皮膚の色でお互いを差別しあっているのなんて、ばかばかしいことだ…と思えるきっかけになるとしたら、やはり、このドラマは、時代を変える力があった。

 「皮膚の色ではなく、どんな人間であるかということによって、評価されることを」
これだけのこと。これだけのことが、どんなに難しいか…。それが60年代、70年代。能力があっても、皮膚の色が違うだけで、つける職業が違った時代。

 そして、女性であるということだけで、能力があっても、選ばれないということも。

 今…。トランプが当選して、白人至上主義的発言が、あちこちで聞かれるようになった。仕事が満足にないのは、移民のせい。そして、優遇されている黒人のせい。それさえなければ、「俺たち」はいい生活ができる。そう本気で思っている人がいる。女性初の大統領が出てくれば、ガラスの天井が、なくなるのではないか…。男女賃金格差が、減るのではないかという望みをもって、ヒラリーを応援していた人たちのがっかりは、この、スタートレックが押し広げてきた、平等への道を、せばめられたところにある。

まだ、理想実現には程遠いが、スタートレック放映当時の違和感はなくなっているはず。人種間の結婚も、当時よりは多くなっているし、非白人の大統領も実現した。
  性別や、皮膚の色や、出身がどこか…というようなことは、「地球出身である」でひとくくりにされる世界を、誰かが夢見た。それが、スタートレック。50周年、おめでとう。(いや、今年は51周年か)
 

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コメント

スタートレックは、そんなに詳しいわけではないけれど、好きでよく見ていました。そうそう、白人だけじゃない乗組員ってのが衝撃だったなあ。ミスタースポックという宇宙人さえいるし!まこさんの記事を読んで、それがどんなに画期的なことだったのか知りました。ありがとう。素晴らしい記事です。
人種ということはもちろん、スタートレックは、”異文化との出会い”というテーマも素敵です。星によって違う文化に触れるカーク船長と乗組員。困難にも出会う。でも乗り越えていく。
それから、腕にはめる方式の携帯電話も、転送装置も、SF感バッチリで、大好きでした。
ああ、思い出してきた。また見てみようかなあ。

きたあかりさんへ

転送装置はともかく、携帯電話は、実現しましたよねw。
カーク船長がこれまた、女たらしで、すぐ美人にやられるとか、定番だったりして。4作目のテレビドラマは、船長、女性ですからね…。時代は変わっていっているんだなあ、というのがよくわかります。

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