なんとか「フリー」とは。
フリー、つまり単語でいうとFREEという言葉は、「ただ」という意味がある。Free Mealとくれば、それはただで食べられる食事のこと。Free rideといえば、タダで乗れること。Buy one get one freeと書いてあったら、「1つ買ったら、もう1つ、タダでくれる」ということ。
なんとか、と物の名前が書いてあって、そのあとにfor freeとかいてあったら、「無料で受け取れます(あげます)」ということ。ただし!「会員登録をしたらタダですよ」とか、「この商品を買った人だけ、タダですよ」とか、「期間限定で、そのあとは有料ですよ」とかまあ、そういうことが隠れていることがあるので、気を付けなくてはならない。(日本と同じで、そういうことは、小さい文字にしろ、ちゃんと書類に書いておかなくてはならないと決まっている)。
もう1つ、Freeという言葉で使われるのが、商品のパッケージに印刷してあるもの。
90年代に、やたらよく見かけたのは、「Fat Free」だった。日本語でいうと、「脂肪分ゼロ」にあたる。ヨーグルトとかで、見たことある人は多いだろうと思う。
sugar freeとくると、甘味料が入っているものが多い。toxic freeこれは、子供向け文房具なんかによく見る「無害」という意味。たべちゃったり、なめちゃったりしても、無害ですよ、という糊のパッケージなんかがその例。
食品で、Fat Free!とパッケージに書いてあるものがすごくたくさんあった。2000年ぐらいにアメリカに行ったときは、まだまだそれが多かった。でも、見ていると、「みかんの缶詰」とかにも印刷してある。そりゃそうだろうよ…。ミカンの缶詰が脂でこってり、なんて誰が思う?砂糖のパッケージにFat freeと印刷してあるのを見たときは失笑ものだった。そりゃ、そうだろう…。消費者を馬鹿にしてないか、これ。
豆の塩ゆでの缶詰とか。パスタ(乾麺)とか…って、大体、そんなに脂肪分含まれてなくて当然じゃないの?
…と思っていた。
今年、アメリカに来て分かったのは、Fat freeというのは、影を潜めていた。ヨーグルトみたいな、「普通は脂肪分ありだけど、これに限っては、入っていない」というタイプのものには、もちろんそういうのは書いてあったけれど、まあ、これは当然といえば当然だものね。
その代りに、書いてあるのが「Gluten free」。ええ、缶詰とか。ツナ缶とか、肉とか?ちょっと、見ているとびっくりするような数のグルテンフリー。私は、一応グルテンというのは、麦の中に入っているタンパク質である、という、一般的な知識はあった。
これの、粘る力で、パンの膨らみ方が変わってくるというようなことも家庭科で習ったぞ?強力粉と言われるものは、このグルテンが多くて、薄力粉は少ない。そういうようなこと。
で、だ。なんで、「ツナ缶」に、グルテンが入っている可能性がある」わけ?添加物とか?
パンにグルテンが入っているのは、わかる。だって、麦が入っているんだもんね?小麦、ライムギ、大麦…はパンにつかうのか?それと、パスタにも、多分どっさり入っている。あれは小麦粉を使って作るんだものね。そういうのを、どうにかしてグルテンフリーにしているというのは、現代の科学力と、工場の技術と…まあ、やろうと思えばできるのか、すごいねえ、とは思うけど。
ピクルスのビンに、グルテンフリーったってねえ。野菜に、タンパク質ってそんなにたくさん入っているのがあるの?キュウリだよ?
肉のパックに書いてあっても、いや…そりゃ、動物の肉に小麦のタンパク質と同じものが入っているとしたら、それはどんなハイブリッドか、地面に植えて育つ牛…ってSFだね、うん。宇宙基地が出来て食料は培養蛋白、という話なら、SFには、あるね…。
牛乳を飲んだら、おなかがこわれる「乳糖不耐性」の人がいるように、グルテン食べたら症状が出る人も、いるとはきくけど、正直そんなにたくさんいると聞いたことない。基本、グルテンフリー食料を必要とする人はうーんと少ない。そういう人のために表示しておくことは親切かもしれないけど、大概の人は、ピクルスにグルテンが入ってないことは、わかるんじゃないかね…と思う。
流行りなんだろうねえ、このグルテンフリーっての。穀物をたくさん使った食品になら、わからんでもない。でもそれ以外のパッケージに書いてあると、どことなく、買う人が「こんなので釣られるだろう」と思われている気がするんだなあ。馬鹿にするなよ、と思ってしまう。
10年たったら、今度は、何フリーが流行ってるんだろうね。また20年ぐらいたったら、アメリカに行ったら面白いかも。
なんとか、と物の名前が書いてあって、そのあとにfor freeとかいてあったら、「無料で受け取れます(あげます)」ということ。ただし!「会員登録をしたらタダですよ」とか、「この商品を買った人だけ、タダですよ」とか、「期間限定で、そのあとは有料ですよ」とかまあ、そういうことが隠れていることがあるので、気を付けなくてはならない。(日本と同じで、そういうことは、小さい文字にしろ、ちゃんと書類に書いておかなくてはならないと決まっている)。
もう1つ、Freeという言葉で使われるのが、商品のパッケージに印刷してあるもの。
90年代に、やたらよく見かけたのは、「Fat Free」だった。日本語でいうと、「脂肪分ゼロ」にあたる。ヨーグルトとかで、見たことある人は多いだろうと思う。
sugar freeとくると、甘味料が入っているものが多い。toxic freeこれは、子供向け文房具なんかによく見る「無害」という意味。たべちゃったり、なめちゃったりしても、無害ですよ、という糊のパッケージなんかがその例。
食品で、Fat Free!とパッケージに書いてあるものがすごくたくさんあった。2000年ぐらいにアメリカに行ったときは、まだまだそれが多かった。でも、見ていると、「みかんの缶詰」とかにも印刷してある。そりゃそうだろうよ…。ミカンの缶詰が脂でこってり、なんて誰が思う?砂糖のパッケージにFat freeと印刷してあるのを見たときは失笑ものだった。そりゃ、そうだろう…。消費者を馬鹿にしてないか、これ。
豆の塩ゆでの缶詰とか。パスタ(乾麺)とか…って、大体、そんなに脂肪分含まれてなくて当然じゃないの?
…と思っていた。
今年、アメリカに来て分かったのは、Fat freeというのは、影を潜めていた。ヨーグルトみたいな、「普通は脂肪分ありだけど、これに限っては、入っていない」というタイプのものには、もちろんそういうのは書いてあったけれど、まあ、これは当然といえば当然だものね。
その代りに、書いてあるのが「Gluten free」。ええ、缶詰とか。ツナ缶とか、肉とか?ちょっと、見ているとびっくりするような数のグルテンフリー。私は、一応グルテンというのは、麦の中に入っているタンパク質である、という、一般的な知識はあった。
これの、粘る力で、パンの膨らみ方が変わってくるというようなことも家庭科で習ったぞ?強力粉と言われるものは、このグルテンが多くて、薄力粉は少ない。そういうようなこと。
で、だ。なんで、「ツナ缶」に、グルテンが入っている可能性がある」わけ?添加物とか?
パンにグルテンが入っているのは、わかる。だって、麦が入っているんだもんね?小麦、ライムギ、大麦…はパンにつかうのか?それと、パスタにも、多分どっさり入っている。あれは小麦粉を使って作るんだものね。そういうのを、どうにかしてグルテンフリーにしているというのは、現代の科学力と、工場の技術と…まあ、やろうと思えばできるのか、すごいねえ、とは思うけど。
ピクルスのビンに、グルテンフリーったってねえ。野菜に、タンパク質ってそんなにたくさん入っているのがあるの?キュウリだよ?
肉のパックに書いてあっても、いや…そりゃ、動物の肉に小麦のタンパク質と同じものが入っているとしたら、それはどんなハイブリッドか、地面に植えて育つ牛…ってSFだね、うん。宇宙基地が出来て食料は培養蛋白、という話なら、SFには、あるね…。
牛乳を飲んだら、おなかがこわれる「乳糖不耐性」の人がいるように、グルテン食べたら症状が出る人も、いるとはきくけど、正直そんなにたくさんいると聞いたことない。基本、グルテンフリー食料を必要とする人はうーんと少ない。そういう人のために表示しておくことは親切かもしれないけど、大概の人は、ピクルスにグルテンが入ってないことは、わかるんじゃないかね…と思う。
流行りなんだろうねえ、このグルテンフリーっての。穀物をたくさん使った食品になら、わからんでもない。でもそれ以外のパッケージに書いてあると、どことなく、買う人が「こんなので釣られるだろう」と思われている気がするんだなあ。馬鹿にするなよ、と思ってしまう。
10年たったら、今度は、何フリーが流行ってるんだろうね。また20年ぐらいたったら、アメリカに行ったら面白いかも。