パソコンに見慣れない画面が出たらどうするか
母から電話がかかってきた。「パソコンに知らない画面が出た」と。
あまりにも情報が少ないので、画面に今読める字があったら読み上げるか、前に出たもので覚えているのがあったら教えて、というと、PINを作成してくれと言われたらしい。
あー。あれだ、ウィンドウズを再インストールしたときに出るwindows10のPINコードってやつだ。
「すごく久しぶりにパソコンを開けたら出た」のだと、パニックになっている。
多分、ウィンドウズが更新して、読み込みが失敗している。
今までだと、「ああ、もうそのままにしておいて、私がX日に行くから」というところだが、コロナの感染者がまた増えている昨今、行くのはためらわれる。
「再起動して」
もう絶対これに尽きる。どうせ私が行ったってやるのだ。パソコンの挙動不審はまずこれに限る。
「再起動のスイッチがないの」
あー。まあね…。PINはいれちゃったりしたの?と聞いたら、英単語を入れたらしい。PINて4ケタの数字とかにするものだったような気が…。
PINを削除するには、「設定」画面からアカウント情報を見に行かなくてはならない。
「えーっと、じゃあ、「設定画面」の歯車の形のアイコンはどこかにない?(お花の形のマーク、と言い換えると、パソコンに詳しくない人でもわかることが多いので、ここで「??」という反応だったら言い方を変える)
「ない」ということは設定のマークがわかってるのか。(このあたり微妙)
「しょうがないな、じゃあ、再起動」
「どうしたらいい?」
えーっとじゃあ、
「コントロール、オルタネート、デリートのキーを一度に全部押して」
コントロールキーは知っているはずだ。母はこう見えてパソコン使用歴が長い。
オルタネートキーはわかんなかったらしい。
「でりーときーはどこ?」
「デリートキーは右の上のほう、エーエルティーってなっているのがオルタネートで、左の下のほう」
本当にもー、歯がゆいったらないが、こういう時は淡々と行くのが正しい。
「なんにもならないけど」
ああ、じゃあまあ、もうあとはこれしかない。
「電源ボタン長押しで、電源切って」
「電源が切れない」
「電源ボタンを押したまま、10数えて」
律儀に声を出して数えてくれたが、そんな早く数えたら10秒に足りないから!!!
「ええと、今からもう一回電源ボタン押して、画面が真っ暗になるまで押し続けて」
電源を無事落とした。
「もう一回電源いれて」
「はいらない」
「コンセントから電源一回抜いて」
うちの母のパソコンはノートパソコンだ。
「パソコンから電源コード引き抜いて」
なぜだ、とかごちゃごちゃ言っていたが、これは「なぜでも。ともかくやって」と押し切るしかない。
「パソコンに電源コードしっかり差しなおして」
「電源コードをコンセントに差して」
はっきりとした理由はないが、意外とこれも、効いたりする。内蔵充電池がだめになっているパソコンだとそういうこともあった経験がある、としか。
「電源が付くまで、電源ボタン押し続けて、画面に変化があったら手を離して」
母のパソコンは12年物。電源スイッチの不良という可能性も十分ありうる。そろそろかえたほうがいいと、5年ぐらい前からおすすめはしているのだけど。
どうも、windowsを更新した後の再構築画面が出ているっぽい。
「なにもしないで、ぐるぐる回っているアイコンがなくなって、画面に変化がなくなるまでそのままにしておいて!」
母は、こういうとき「動かないから何かが起きないかと思ってボタンを押してみる」というようなことをすることがある。電卓ぐらいならいけるかもしれないが、パソコンにそういうことをすると余計に誤動作が増えたり、落ち着くまでの時間が増えたりするのでやめたほうがいい。
「あーーー!パスワードをいれるいつもの画面が出たー」
はい、大成功。
まあね…。私がやろうが、もっと詳しい夫がやろうが、お店にお金をはらってやろうが、まず試すことといえば再起動。
なぜならば、電源周りのチェックと、再起動が一番、こういう不具合が治る確率が高いから。
ボタンが画面になければ、電源長押しで、電源を落として、念のため10秒ぐらい待ってから、電源入れ直しで、それが全くできず、電源が入らなければもう、大概の場合は「壊れた」判定でOKだ、と。
「なぜ」そうなったのか、なんていうことはわからなくてOKであって、対処法だけ知っていたらいいし、これはお店でも、PC歴が35年以上あるという夫でも、同じなのだ…というとしぶしぶ納得していた。
理由は夫がわかる「こともある」が、たいていはもう「ディスク全滅、または傷んでもう使えない」判定か、再起動したら治ったか、内蔵電池か電源がだめになったか、うっかり変なファイルを踏んで、ウィルスが出て、ウィンドウズ再インストールか。ここ20年のパソコン使用で、このどれかでなかったトラブルはかなり少ない。
たしか、一度だけ周辺機器のポートがかぶっていて誤動作したことがあったかな…ぐらい。それも20年ぐらい前で、今はそういう不具合が起きないようになっているはず。結局再起動で直らなければ、もう再インストールか、本体買い替えぐらいの話なんだよねえ。それも12年ものみたいな古いパソコンなら、もういつ、だめになってもおかしくない。今日動いたパソコンが明日動かなくなっても「しょうがないね、12年ものだもの」ってなるってこと。
「ここからは大丈夫そう」
といって母は電話を切って去っていった。
やれやれだ。パソコンも、スマホも、「調子が悪い」となったら、もう全部電源切って再起動でいいんだよ、まずは。
お店に行ったりするのは全部「その頻度が高ければ」でいい。
スマホなら、変な動作をしたときに使っていたアプリを削除して、もう一回ダウンロードして使ってみて、だめならそのアプリは「使えない」判定にするのも入れてもいいと思うが、動いている仕組みだとか、どの設定ファイルを読んで動いているのかとか、そういうことがわからない私たちにとっては、それが「効く確率が高く、簡単な対処法」だと思う。
例えば、ミシンが調子が悪くなったら糸をかけなおしたり、針を替えたりするのは、ミシンを使っている人ならやる人が多いように、スマホもパソコンも、調子が悪くなったらさっさと再起動というのも浸透するといいなあ。
あまりにも情報が少ないので、画面に今読める字があったら読み上げるか、前に出たもので覚えているのがあったら教えて、というと、PINを作成してくれと言われたらしい。
あー。あれだ、ウィンドウズを再インストールしたときに出るwindows10のPINコードってやつだ。
「すごく久しぶりにパソコンを開けたら出た」のだと、パニックになっている。
多分、ウィンドウズが更新して、読み込みが失敗している。
今までだと、「ああ、もうそのままにしておいて、私がX日に行くから」というところだが、コロナの感染者がまた増えている昨今、行くのはためらわれる。
「再起動して」
もう絶対これに尽きる。どうせ私が行ったってやるのだ。パソコンの挙動不審はまずこれに限る。
「再起動のスイッチがないの」
あー。まあね…。PINはいれちゃったりしたの?と聞いたら、英単語を入れたらしい。PINて4ケタの数字とかにするものだったような気が…。
PINを削除するには、「設定」画面からアカウント情報を見に行かなくてはならない。
「えーっと、じゃあ、「設定画面」の歯車の形のアイコンはどこかにない?(お花の形のマーク、と言い換えると、パソコンに詳しくない人でもわかることが多いので、ここで「??」という反応だったら言い方を変える)
「ない」ということは設定のマークがわかってるのか。(このあたり微妙)
「しょうがないな、じゃあ、再起動」
「どうしたらいい?」
えーっとじゃあ、
「コントロール、オルタネート、デリートのキーを一度に全部押して」
コントロールキーは知っているはずだ。母はこう見えてパソコン使用歴が長い。
オルタネートキーはわかんなかったらしい。
「でりーときーはどこ?」
「デリートキーは右の上のほう、エーエルティーってなっているのがオルタネートで、左の下のほう」
本当にもー、歯がゆいったらないが、こういう時は淡々と行くのが正しい。
「なんにもならないけど」
ああ、じゃあまあ、もうあとはこれしかない。
「電源ボタン長押しで、電源切って」
「電源が切れない」
「電源ボタンを押したまま、10数えて」
律儀に声を出して数えてくれたが、そんな早く数えたら10秒に足りないから!!!
「ええと、今からもう一回電源ボタン押して、画面が真っ暗になるまで押し続けて」
電源を無事落とした。
「もう一回電源いれて」
「はいらない」
「コンセントから電源一回抜いて」
うちの母のパソコンはノートパソコンだ。
「パソコンから電源コード引き抜いて」
なぜだ、とかごちゃごちゃ言っていたが、これは「なぜでも。ともかくやって」と押し切るしかない。
「パソコンに電源コードしっかり差しなおして」
「電源コードをコンセントに差して」
はっきりとした理由はないが、意外とこれも、効いたりする。内蔵充電池がだめになっているパソコンだとそういうこともあった経験がある、としか。
「電源が付くまで、電源ボタン押し続けて、画面に変化があったら手を離して」
母のパソコンは12年物。電源スイッチの不良という可能性も十分ありうる。そろそろかえたほうがいいと、5年ぐらい前からおすすめはしているのだけど。
どうも、windowsを更新した後の再構築画面が出ているっぽい。
「なにもしないで、ぐるぐる回っているアイコンがなくなって、画面に変化がなくなるまでそのままにしておいて!」
母は、こういうとき「動かないから何かが起きないかと思ってボタンを押してみる」というようなことをすることがある。電卓ぐらいならいけるかもしれないが、パソコンにそういうことをすると余計に誤動作が増えたり、落ち着くまでの時間が増えたりするのでやめたほうがいい。
「あーーー!パスワードをいれるいつもの画面が出たー」
はい、大成功。
まあね…。私がやろうが、もっと詳しい夫がやろうが、お店にお金をはらってやろうが、まず試すことといえば再起動。
なぜならば、電源周りのチェックと、再起動が一番、こういう不具合が治る確率が高いから。
ボタンが画面になければ、電源長押しで、電源を落として、念のため10秒ぐらい待ってから、電源入れ直しで、それが全くできず、電源が入らなければもう、大概の場合は「壊れた」判定でOKだ、と。
「なぜ」そうなったのか、なんていうことはわからなくてOKであって、対処法だけ知っていたらいいし、これはお店でも、PC歴が35年以上あるという夫でも、同じなのだ…というとしぶしぶ納得していた。
理由は夫がわかる「こともある」が、たいていはもう「ディスク全滅、または傷んでもう使えない」判定か、再起動したら治ったか、内蔵電池か電源がだめになったか、うっかり変なファイルを踏んで、ウィルスが出て、ウィンドウズ再インストールか。ここ20年のパソコン使用で、このどれかでなかったトラブルはかなり少ない。
たしか、一度だけ周辺機器のポートがかぶっていて誤動作したことがあったかな…ぐらい。それも20年ぐらい前で、今はそういう不具合が起きないようになっているはず。結局再起動で直らなければ、もう再インストールか、本体買い替えぐらいの話なんだよねえ。それも12年ものみたいな古いパソコンなら、もういつ、だめになってもおかしくない。今日動いたパソコンが明日動かなくなっても「しょうがないね、12年ものだもの」ってなるってこと。
「ここからは大丈夫そう」
といって母は電話を切って去っていった。
やれやれだ。パソコンも、スマホも、「調子が悪い」となったら、もう全部電源切って再起動でいいんだよ、まずは。
お店に行ったりするのは全部「その頻度が高ければ」でいい。
スマホなら、変な動作をしたときに使っていたアプリを削除して、もう一回ダウンロードして使ってみて、だめならそのアプリは「使えない」判定にするのも入れてもいいと思うが、動いている仕組みだとか、どの設定ファイルを読んで動いているのかとか、そういうことがわからない私たちにとっては、それが「効く確率が高く、簡単な対処法」だと思う。
例えば、ミシンが調子が悪くなったら糸をかけなおしたり、針を替えたりするのは、ミシンを使っている人ならやる人が多いように、スマホもパソコンも、調子が悪くなったらさっさと再起動というのも浸透するといいなあ。