FC2ブログ

毎日更新!LuckyDuckyDiary

いらっしゃいませ。毎朝6時には更新します。さっくり読んでいってください。コメントくださった方はリンクさせてください、相互リンク歓迎、リンクがダメな方は連絡お願いします。

民間英語試験で英語がペラペラに……

結局導入が見送られた、英語入試への民間試験導入。うちの子も大学に入る時には受けるかもしれないので、割と「他人事」ではなくて、ニュースは追っていたのだが、大体ものすごくこう、無理があるなあ、と思う。

たとえば、英検の1級のような試験を受けたとしよう。私はたとえば英検1級の試験の一次試験問題をこの間やってみたが、合格点数は出せる。かといって、今アメリカにいって立て板に水とばかりにしゃべれるかといえばそうでもない。

 アメリカに何年も滞在していたし、大学もあっちで卒業した。卒業直後ならおしゃべりなら問題なかったが、いま日本に戻って来てもう10年以上経つので、正直いうと片言みたいな英会話になりやすいし、しばらく時間をかけてちょっともどってきたといっても専門的なことを話すには足りない。もちろん、道案内であるとか買い物ぐらいなら「英語しか話せない人に意味が分かる程度」には話せるだろうが、そういうことをやったあとで、ああ、言い方はこっちのほうがよかったか!とかこういえばよかったなあ…とか後悔することが多い。

 つまり「流暢には話せなくなって」いるわけだ。これはなぜかというと、つまり英会話の機会が少ないことによる。私がもっと流暢に話せるようにしようと思ったら英語圏の他の国へ遊びに行き、しばらく暮らして話す機会をたくさん持つと多分、元の水準まで戻ると思う。

 英語を中高で6年勉強してもペラペラ話せるようにならないのが日本人英語の大問題であるから、もっとスピーキングに力をいれるようにすれば、この問題は解決、とこういきたいところだが、そういう風になっているかというと、実はそうじゃないと思う。

 まずこれは、反対側から考えるとすぐわかる。英語圏の国、たとえばアメリカ。6歳の子をひとり、つれてきて英語で話しかける。きっと彼女はペラペラに英語が話せるはずだ。6年英語を勉強してきたのだから当然?でも、彼女は大学の先生が読むような論文は全く読めないだろうし、病気やケガで病院に行った時に自分がどんな状態にあるかということを専門用語で説明されてもきっと全く理解が出来ない。

 6歳の子でも5歳の子でも「ぺらぺら」だが、それは6歳なり、5歳なりのことでしかない。
 日本でも「スーパーキッズ」みたいに宣伝されている子供のころから英語がペラペラのお子さんたちも同様だ。年齢相応。

 大学を出て、英語の論文を読むようになった日本人大学院生たちは、多分読んで、何が書いてあるかを理解する力がある。ただ、単語は全部知ってはいても、話す訓練が出来ていないので詰まるだけ。話す言葉と書く言葉がずれているのは日本語も英語も同じで、慣れていないこともあるし、頭の中で文章を書かないで組み立てる速さが足りないというのもあって、考える速度と話す速度が折り合わない。

 なので口ごもることになって、ペラペラにはならないというわけだ。もちろん簡単なこと……「愛してるよ」「私もよ」「君は素敵だ」とか、「ご飯食べようか」「とてもおいしいね」「元気だった?」こういうやり取りをしている分には問題がないことが多いので、さほど英語を話せない人でも、英語圏の人とお付き合いするのは難しくない。ただ、「価値観があんまり違いすぎると話していて疲れるんだ、お金がすべてとは思わないがもうちょっと節約を考えよう」とか、「あなたのこういうところは美点だと思うわ、でもこういうところは私の気に障るということを、どれだけあなたは察しているわけ?」とかいうことを話そうと思うと一気に難しくなる。
 そういう時に使う定型文のスタイルが頭に入っていないのが原因。

 会話は練習しないとうまくならない。でも、会話集に上のような長い会話が出てくるまでに何年かかる?それに加えて講演会や、演説に使われるような表現も練習できるぐらいとなると、実際に練習する機会はまずないといっていい。「東京駅はどこですか?」「ここをまっすぐいって、二つ目の角を右に曲がるとあります」とかやっていても、実際の会話に役立たないことはなんとなくわかるだろう。

 これが、例えばインド、マレーシア、シンガポールあたりだと英語が公用語で、大学に行くと教科書が英語圏の物を利用して教えられていたりとかするので、英語で話をする機会が増えることで流暢さが上がるということになっている。大学教育が日本語である時点ですでに英語が流暢になる条件が一つ落ちているということになる。

 でもね……。自分たちの言語で高等教育が可能だというのは、発展途上の国の人たちにとっては「やりたいけど出来ない」ことで。日本では日本語で大学院まで全部いけるというのは「すばらしいこと」なんだってこと。植民地になった歴史が長いと、初等教育から英語しかない時代もあったりする国も多い。家で現地語、学校で英語を強制された国の出身の人に話を聞いた。1970年代後半の生まれだったその人によると、小学校の先生がフランス語で授業をしていたのに、ある日いきなり英語に全とっかえになったことがあるとか。子どもたちの混乱と学力低下が目に見えるようだった。

 そういう国に住むと何が起きるか。英語圏からビジネスがやってきてお金を儲けている人がいて、そこに採用されるのが一番給料が高くなる。となると英語必須。みんな生活がかかっているから死ぬ気で英語を勉強して、話せるようにならないと不採用、またはほかの人に蹴落とされる。ビジネスチャンスは外国にあるというので大勢が出ていく。そういう人たちが稼げる人たちで、現地語しか出来ないと給料が低い。

 みんないい生活をしたい、子どもにもいい生活をさせたい。つまり英語を子供のころからやって、チャンスをねらうということになって、そこの国の人たちは英語ペラペラだ。

 多分、日本も同じように「外国に行かないと稼げないもんねえ」ってなったら、同じようになるのかもしれないけれどね。
 それは頭脳流出、人材流出するということでもある。
 一体、どんな人材が欲しくて英語力がほしいのだろう。

 大人になってから外国に行けば、苦労しながらでも覚えることになる。それで今までやって来て問題なかったし、リスニング力は上がっているし、元々読解力はある程度あった。結局「必要性があって使うまで」英会話がどっちにしろ上達しないことを思えば、「あなたはペンをもっていますか?いいえ、これはペンではありません、鉛筆です」なんて会話をやらせるよりは、単語を覚えて読めるだけは読める状態にしておくのでいいと思う。つまり現状維持。

 読めない、覚えていない単語は書けない聞こえない話せない。
 知っている単語なら、書けるし、聞こえやすいし、話せるようになる可能性は十分ある。

 文章を読み、単語を覚える時間をつぶして役にも立たないレベルの英会話に宛てるのはもったいない。大体日本人がペラペラになる時というのは、英語が公用語になる時だと思う。

 なので私としては受験生には気の毒だが、この「見送り」はいい話だったと思う。
 

« いったい何を見ていたんだろう|Top|投資の話 »

コメント

まこさんの話、すっごく腑に落ちる〜。
そう、その通り。
> 読めない、覚えていない単語は書けない聞こえない話せない。
だけど、ただ単語を覚えようとしても私なんか右から左へ抜けちゃう。
でもこれが、前の日に覚えた単語が映画やラジオから
聞こえてきたら、すっごい記憶に定着するのよね〜。
机上だけでなく日常で見聞きすることがいかにテキメンであることか!
民間試験導入についてはよく分かりませんが
自分の英語学習の苦難の道を振り返ると
もうちょっと身に付く学習法がなかったかな〜と後悔の日々です。
ま、努力が足りなかっただけという話も。。。

私も似たようなことを感じていました。
会社で話題になった時に、ブロークンでいいんだったら語彙力を高めればいいと思う、スピーキングがどうのというなら、日本人のきっちりと話さなければならないという心のハードルを外してしまうしかないし、大学院で英語の専門の論文を読める人は、上手な発音じゃなくてもちゃんと話せるって話をしました。
今の英語は文法を結構カットしてしまっているらしい(中学の先生の話)ので、中途半端だとか。

確かに英語が公用語になるしかないね。

さとちんさんへ

語学って、上を見たらきりがないし、なかなか十分っていうところまで行かない気がします。
外国に住んでいてどうしても必要なときならそれなりに頑張れても、日本に住んでいると必要性が下がって、なかなか時間を取って勉強する気にならないんですよね。なるべく減らないように、英語の本位読んでおかないと、と思っています。

momonokehimeさんへ

結局、日本人のメンタリティというか、考え方の傾向として「ちゃんとしてないとはずかしい」というのがすごく強調されがちだと思いますが、日本以外の英語圏以外の外国の人は「なまっているからと言ってそれがどうよ」というような感じの人が多いな、と思います。
 なまっていようと、間違っていようと大事なのは中身だから、と開き直れるかどうかというのは外国語習得、または外国に住めるかどうかの判断基準になりそうな気がしますね。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

Top

HOME

    思ったことを何でも書くゲーマーブログ。リンクはご自由にどうぞ。

    まこ

    Author:まこ
    どこをクリックしても一銭にもならない、ただの主婦の日記帳です。
    ゲーマーで、本好きで、クラフト好きです。

    08 | 2020/09 | 10
    - - 1 2 3 4 5
    6 7 8 9 10 11 12
    13 14 15 16 17 18 19
    20 21 22 23 24 25 26
    27 28 29 30 - - -

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    この人とブロともになる