横断歩道の変化
最近、近所の道路で工事をしているなあ、と思っていたら、全面的に道路のアスファルトが新しくなり、横断歩道も新しくなっていた。
斜めの白黒のシマシマだ。うーん、前はこういうのじゃなくてこう……両端があってハシゴの形をしているのだったような。
そう思ってネットを調べたら、どうも最新式の横断歩道には、両端はないらしい。つまりハシゴの形をしているのは旧型で、今はシマシマ部分だけのゼブラ(と呼ぶそうな)になっているのだとか。
ふーん……白い部分がちょっと盛り上がるものらしく、両端の部分に線を引くと水がたまりやすくなったりするのがよくないらしい。
あー……たしかに。雪が降ったり凍ったりする地方にいたときは横断歩道というのは「注意して歩くところ」だったものね。
当たり前に合った景色がいつかなくなって、気が付いたら別の物になっている。
幼稚園や、小学校低学年向けに学校にきていた「交通安全教室」を思い出した。近所の警察署がやってくれるそれは、講堂や、体育館に、道路をマットで作り、信号機や横断歩道、交通標識などを置き、段ボールの電車を腰に装着した鉄道役の助手の先生方まで参加して、踏切や、信号の渡り方とか標識の見方を教えてくれる、幼児や、小学校一年生には結構面白い行事だった。
アスファルトに見立てた黒いゴムマットに、白いペンキが塗られた横断歩道マット。あれも横線だけになっているんだなあ、きっと。
右見て、左見て、また右。手をあげて、旗を持って……。小さいころの交通ルールはとてもかわいかった。
旗を持ってわたる交差点なんて、今もまだあるんだろうか。
近所の横断歩道をそのつもりで見ていたら、確かにもう全部、ただのシマシマだけになっている。
残念、別れを告げそびれた。
なんのために、だれのために、でもなくただ……。思い出のために。
斜めの白黒のシマシマだ。うーん、前はこういうのじゃなくてこう……両端があってハシゴの形をしているのだったような。
そう思ってネットを調べたら、どうも最新式の横断歩道には、両端はないらしい。つまりハシゴの形をしているのは旧型で、今はシマシマ部分だけのゼブラ(と呼ぶそうな)になっているのだとか。
ふーん……白い部分がちょっと盛り上がるものらしく、両端の部分に線を引くと水がたまりやすくなったりするのがよくないらしい。
あー……たしかに。雪が降ったり凍ったりする地方にいたときは横断歩道というのは「注意して歩くところ」だったものね。
当たり前に合った景色がいつかなくなって、気が付いたら別の物になっている。
幼稚園や、小学校低学年向けに学校にきていた「交通安全教室」を思い出した。近所の警察署がやってくれるそれは、講堂や、体育館に、道路をマットで作り、信号機や横断歩道、交通標識などを置き、段ボールの電車を腰に装着した鉄道役の助手の先生方まで参加して、踏切や、信号の渡り方とか標識の見方を教えてくれる、幼児や、小学校一年生には結構面白い行事だった。
アスファルトに見立てた黒いゴムマットに、白いペンキが塗られた横断歩道マット。あれも横線だけになっているんだなあ、きっと。
右見て、左見て、また右。手をあげて、旗を持って……。小さいころの交通ルールはとてもかわいかった。
旗を持ってわたる交差点なんて、今もまだあるんだろうか。
近所の横断歩道をそのつもりで見ていたら、確かにもう全部、ただのシマシマだけになっている。
残念、別れを告げそびれた。
なんのために、だれのために、でもなくただ……。思い出のために。