新しい傘を買う
新しい傘を購入した。
滅多にないことなので、とってもうれしい。新しい傘は、ちょっとステキなのと、実用品だから買ってもいいんだ、という正当性があるところが特にいい。
ことの初めは、息子が私の傘を折ったこと。私の通常使用の傘は、水色の花柄の傘。これは雨用。日傘は真っ黒のコットン張りだった。飾りも何もない、ただの黒い傘だったのだが、去年の猛暑で色がヨウカン色にさめて、なんだかくたびれたような感じになっていた。
自分の紺色の傘を電車の中に置いてきてしまった息子が、雨の日に「おかあさん、傘、かりるね」と言って出て行った。
水色の花柄……をさすわけはないので、てっきり玄関のビニール傘だろうと思っていたら、わざわざ玄関の戸棚にしまってあった黒い日傘をさしていったらしい。
まあ、一応うちでは「日傘専用」に使っていたが、ものとしては「晴雨兼用」だったので、雨傘として使用可ではあった。
それに、飾りもないし、黒いしで、ぱっと見、男性がさしても違和感がないような傘ではあるけれどもいかんせんサイズが50センチで、取っ手が竹のきゃしゃなもので、女物ということが……息子にはまだ、判断は無理か……。
そして、家に帰ってきた息子が、「おかあさん、ごめん、傘壊れた」と持ってきた。
まあ、うちには傘の骨がおれたぐらいなら直せる「傘修理キット」がある。小学校低学年の時あまりにも息子が傘を壊すので買ったものだ。ラジオペンチだな、と思ったときに息子が見せたその黒い傘、ばっきり折れていた。
持ち手のところから10センチぐらいのところで中棒が2つに折れている。
絶対直すのが無理なパターンだ。
私は子供の時育った家はあんまり裕福ではなかった。傘は補修しながら使うもので、骨が折れたらついだし、糸がほどけたら縫ったし、石突だって古くなった傘のがとってあったりしたものだったが、さすがに中心の棒が折れたら「これはもう新しいのを買いましょう」ということになっていた。
生まれて初めて自分のを買ってもらった傘の柄を、私は今でも覚えている。白地で縁が赤く、緑の葉っぱが付いた赤いリンゴが散らしてある柄だった。あまりにも気に入ったので、そのあと小学校に入ったころ買ってもらった傘もリンゴの傘にしたぐらいだ。
でも不思議なことに、そのあとも使ったはずの傘はあんまり柄に覚えがない。中高生の頃は紺のギンガムのをさしたような気がするけど、その程度か。
今回折れた黒い日傘を買ったのは、まだ息子が幼稚園の送り迎えがあったころだったはずだから、6年か、7年か使ったことになる。
滅多にないことなので、とってもうれしい。新しい傘は、ちょっとステキなのと、実用品だから買ってもいいんだ、という正当性があるところが特にいい。
ことの初めは、息子が私の傘を折ったこと。私の通常使用の傘は、水色の花柄の傘。これは雨用。日傘は真っ黒のコットン張りだった。飾りも何もない、ただの黒い傘だったのだが、去年の猛暑で色がヨウカン色にさめて、なんだかくたびれたような感じになっていた。
自分の紺色の傘を電車の中に置いてきてしまった息子が、雨の日に「おかあさん、傘、かりるね」と言って出て行った。
水色の花柄……をさすわけはないので、てっきり玄関のビニール傘だろうと思っていたら、わざわざ玄関の戸棚にしまってあった黒い日傘をさしていったらしい。
まあ、一応うちでは「日傘専用」に使っていたが、ものとしては「晴雨兼用」だったので、雨傘として使用可ではあった。
それに、飾りもないし、黒いしで、ぱっと見、男性がさしても違和感がないような傘ではあるけれどもいかんせんサイズが50センチで、取っ手が竹のきゃしゃなもので、女物ということが……息子にはまだ、判断は無理か……。
そして、家に帰ってきた息子が、「おかあさん、ごめん、傘壊れた」と持ってきた。
まあ、うちには傘の骨がおれたぐらいなら直せる「傘修理キット」がある。小学校低学年の時あまりにも息子が傘を壊すので買ったものだ。ラジオペンチだな、と思ったときに息子が見せたその黒い傘、ばっきり折れていた。
持ち手のところから10センチぐらいのところで中棒が2つに折れている。
絶対直すのが無理なパターンだ。
私は子供の時育った家はあんまり裕福ではなかった。傘は補修しながら使うもので、骨が折れたらついだし、糸がほどけたら縫ったし、石突だって古くなった傘のがとってあったりしたものだったが、さすがに中心の棒が折れたら「これはもう新しいのを買いましょう」ということになっていた。
生まれて初めて自分のを買ってもらった傘の柄を、私は今でも覚えている。白地で縁が赤く、緑の葉っぱが付いた赤いリンゴが散らしてある柄だった。あまりにも気に入ったので、そのあと小学校に入ったころ買ってもらった傘もリンゴの傘にしたぐらいだ。
でも不思議なことに、そのあとも使ったはずの傘はあんまり柄に覚えがない。中高生の頃は紺のギンガムのをさしたような気がするけど、その程度か。
今回折れた黒い日傘を買ったのは、まだ息子が幼稚園の送り迎えがあったころだったはずだから、6年か、7年か使ったことになる。
今度の日傘は、外側が銀色のコーティングで、ギラギラしないように【レースがかかっている傘】にした。
猛暑の買い物に。体感温度が下がる傘で、息子にも、夫にも「絶対涼しいから、さしたら?」と日傘をおすすめしたくなるような傘だった。
まだまだ、男性には日傘は必需品ではないみたいだけど、一度こういう傘をさしてしまうと炎天下を帽子だけで歩く気にならなくなる。あと、上のリンクのショップで、傘の内部に扇風機が仕込んである傘、というすごいものも見かけた。
5000円ぐらいして高かったので買わなかったけど(私の傘は大体4000円だった。ずいぶんぜいたくした気分がする。黒い日傘は1000円だったからね)、面白いものもあるものだなあ、と思って眺めた。
でも、この猛暑ではなあ……アスファルトの照り返しといい、湿度の高さといい、ちょっと身の危険を感じるぐらいの気候だし、毎日の買いもののことを考えると、いい投資だといっていいと思う。
首に保冷剤まいて、お茶をリュックにいれて、日傘をさして。たかが夕食の買い物にすごい装備だ。早く夏が終わって、涼しくならないかなあ。
コメント
わあ、いいなあ
ぢょんさんへ
広げるのに力がいる?と言われても他のと同じ構造なんじゃあ……油でもさす?という感じですね。黒と金のバラって、ゴージャスな感じが、好みに合わなければつらいところです。
銀色ということは遮熱コーティングなんでしょうか、暑さで倒れないようにお互い気をつけましょう。
銀色ということは遮熱コーティングなんでしょうか、暑さで倒れないようにお互い気をつけましょう。
私も新しい晴雨兼用のカサ、手に入れましたよ。でもぜんぜん嬉しくないのは、またしても母のお下がりだからです。
内側が銀色で、外は黒字に金のバラの花模様。うへー。
要らない理由は「広げるのに力が要るから」だそうです。ちょうど帰っていた子供に見せたら、「金と銀が混在してるのがすごい」と言われました。