春が来た
この写真にあるような草を、そのあたりで摘んで、洗って鳥かごにつっこんでおくことになっている家は近所にところどころあった。柔らかいハコベは、お手伝いでちぎって帰る草で、七草に入っているのでもわかるように、食べられる。
私が子供だった頃は、ペットを飼うのにもお金はあんまり使わないのが普通で、たとえば、「ボレー粉」などというものが本では推奨されていても、そんなものを買えるところはいったいどこ…ぐらいのこと、うちの小鳥は卵の殻を食べていた。
ペットの飼育の基本が書いてある子供向けの本では、小松菜などをやることになっていたのだが、そのかわりにハコベが鳥かごに引っかけられていた。
ペットも、文鳥とか、セキセイインコなどは、家にそういうのをつがいで飼っている人が譲ってくれるという入手先が多かった。町内のインコでインコの家系図がかけるぐらいいた。
時々アルビノのセキセイインコが生まれて、みんなの興味を引いたのを覚えている。
やわらかな緑の春の草を見ると、ちょっとうれしくなる。春は、ものみなあらたに。って誰の詩だっけ。
日はちょっと長くなり、日差しがあたたかくなり、布団はちょっと薄くなって。
行ったり来たりしていた春が、もうここにいることに決めたんだなあ、ということがわかる日だった。
コメント
こんばんは
よしおさんへ
珍しかったので生まれて噂になったときはみんなで見に行ったものです。
黄色と緑、青と水色と白のインコが多かったですからね。
そういうこも生まれたりするんですねぇ(・。・)