ぐるりと一周するとと死ぬの?
今読んでいる本、【Gossip from Thrush Green】は、イギリスの田舎の村の生活を書いた本。
そのなかで、年齢ははっきり書いていないが、多分20代半ばの女性が、水ぼうそうにかかる話があった。
今は、予防接種を打ちましょう、ということになっているので、うちの息子はかかったことがないが、私が子供の頃は、大体兄弟のある子なら幼稚園ぐらい、または小学校低学年ぐらいにはかかって終わらせるのが当たり前の病気で、母子手帳にはかかったことをチェックする欄があった。(今は予防接種をいつやったか、という欄がある)
この物語の村で一軒しかない居酒屋兼めし屋みたいなお店で、みんながその噂をわいわいとする。
◆あんなものこどもっぽいもの、もっと小さいときにやっとけばよかったのに…
◇ 20歳位の時にやって、かきむしるな、といわれるのにうんざりしたっけ、かわいそうになあ
◆おじさんのお父さんが80歳近くになってからやって、死にかけたことがあるよ。
◇ いや、これよりはおたふくかぜのほうが怖いよな、「男の力」がなくなるって話だ。
◆ 俺が入院したときにこれをやった人が同じ部屋にいてさあ(周りがもう入院したときの話にうんざりしている)
というような、あーありそう…という話に混ざって出てきたのが、
Shinglesといっしょにやると、たかが水ぼうそうでもきついらしいぜ…というのが出てきた。
shinglesってなんじゃらほい、と思って辞書を見たら、「ヘルペス」のことらしいということがわかった。
Only if it meets round your ribs. You can have spots all over, but if they meets round your middle you're a goner"
「あっちこっちにブツブツが出来るけど、あばらのまわりをぐるっと一周したら、死ぬんだよな」
あはは、これ聞いたことある!(ちなみにこれはうそ)イギリスでも、これは言われているんだね、きっと。
舞台としては1950年とか、60年とかそのあたりなんだけど、本が書かれたのは1981年。
そのあたりにはもうある伝説だったんだなあ…。
ヘルペスって、出るときはあばらのまわり、つまり胸に出ることが結構ある。大抵体の片側にでるのだが、ひどくなると反対側にもでる。
不思議なことに、体の脇の方からスタートして真ん中の方に広がってくることが多いので、左右からスタートして、真ん中で出会う…というような出方になるので、こういう噂になったんだろうけど。
こういう噂っていくら否定しても、本当だと思う人があるからなくならないんだろうな。
イギリスの人と日本の人、ヘルペスにかかって、じわじわとぶつぶつが広がってくるとき、考えることはそんなに変わらないのものなのだな、と面白かった。
村の暮らしが淡々とつづられている本で、13冊のシリーズ。この作者さんは、こういう感じの村に住んでいたそうなので、いろいろ本当にあったことに題材をとったことも多いみたいで、噂話をするおじさんたち、おばちゃんたちを見ていると、あー、こんな人ありそう…と思うのがとても楽しいシリーズだ。
ちょっと、どこかの村へ、休暇に遊びに行っているような気分がする。
kipper=ニシン、とか、あとは商品名とかも出てくるので、「Ryvina」って何?とか(クラッカーにブランドっぽかった)ちょこちょこ調べながらになる。手持ちの辞書がアメリカ英語の辞書なので、wikipediaのほうが役立つぐらい。
イギリス英語の辞書に替えたほうがいいかもしれない。
コメント
てかとさんへ
退院後からは、自治体からお知らせが来る3カ月検診だとか、6カ月検診だとかで計る体のサイズなんかを親が書くグラフ用紙もあったりして、子供の体の発達が正常範囲内か…というようなことが一目でわかるようになっていたりします。
予防接種の記録も、人の記憶は当てになりませんから、こういうところにまとめて書いておけば、大人になってから何度やったか、とかそういうことがわかるようになっているわけです。日本では手帳のコピーが予防接種の正式な記録として認められることもあるようです。
子どもの福祉のため、という感じですね。
察するに母子が遭遇するであろうノウハウが詰め込まれている虎の巻、という感じなんでしょうか。
なぜか保険を払っていないはずの外国人にも支給されているとか、意味不明なニュースを目にすることもありますが・・・。