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源氏物語の解説本

源氏物語は古典で、私はもちろん原文なんか読めやしない。
 かといって現代語訳ならさっさと読めるか…というとそうでもない。たとえば谷崎潤一郎訳の源氏物語は、中学生の時に大の本好きだったので図書館の本で挑戦したが、あっという間に敗北。
 桐壺、帚木、空蝉、夕顔ぐらいでギブだった。大体、夕顔なんかいきなり死ぬ、その唐突さ。でも当時の人には「これで死んでも、しょうがないよね」という話の展開ってのが、わけのわからなさに拍車をかけた。「当時の人の当たり前の知識」が全くないということは、「レベル」「チート」「スキル」などを知らずに「小説家になろう」サイトの転生小説を読むといっていいぐらいのことで、わからなくて当然と言えば当然だった。

 友達に借りた「あさきゆめみし」というコミックスの源氏物語で「まあだいたいね」というところを読んで、そのあと与謝野晶子さんの訳を図書館の本で読み、なるほどぅ、コミックスのあの場面はここかあ…というような読み方でどうにか「知っている物語」ということにしておいた。
 
 田辺聖子さんの「新源氏物語」を読んだのは多分高校の図書室の文庫本で、読みやすいなあ…と感心した。テストの題材が源氏物語だった時には高得点が叩き出せるようになったのはこれを読んでから。結局社会人になってからこの文庫本は買いそろえて、渡米するときにも持って行き、愛読した。(今はもっていない)

 今手元においているのは与謝野晶子全著作集(100円だったかな?200円だったか)の電子書籍で、上っ面を撫でて頭の中に浮かぶ絵は「あさきゆめみし」の大和和紀さんという感じで、歌の意味とかもそれほど詳しくわかっていないが、季節や自然の描写が美しい感じなのを雰囲気だけ楽しんでいる状態。

 そこにアマゾンの「あなたにおすすめ」が来たのがこれだった。
多分、「新源氏物語」の電子本を買うかどうか迷って「ほしいものリスト」にチェックしておいたからだと思う。
 この本はkindle unlimited、つまりひと月いくらの定額で、10冊借り出せる図書館みたいな機能をキンドルに持たせるという仕組みに入っている本だった。

 一度に10冊しか自分の端末に持ってこられないし、お金を払わなくなったらもちろん読めなくなるし、どの本も読めるわけではなく、「kindle unlimited」のマークがついている本しか対象にならないシステムではあるのだが、月額の定価は980円。時々キャンペーンをやっていて、1か月100円ぐらいになっていたりする。この本を見つけたときはなんと、2か月100円のキャンペーン中。
それほどでもない古本の文庫本でも100円ぐらいするのは珍しいことでもないし、3密を避けましょうな雰囲気のなか図書館に日参するのもなあ…という感じだったので、100円出してこのシリーズを読むことにした。

 この本を読み始めたらわかった。これは実は「物語」ではない。
 紙に書かれてはいるが、講演会とか公開授業とかそういう感じのものだ。つまり「源氏物語解説本」だ。
 源氏物語に出てくる短歌はこういうことを言っています、という話だけでなく、同じ人が詠んだ短歌の話とか、この時代にはこういうのが普通でした、とか、官位はこういう仕組みになっていまして、とか、家の中にある家具の解説や、どんなふうに着物を着ていたとかの社会制度や習俗、文化の背景を解説してくれて、こういう授業が学校で聞けたら、さぞかし面白かっただろうという感じ。

 田辺聖子さんが、古典の先生に源氏物語を習ったときのことなども雑談ぽく入っていて、(烏帽子をかぶって見せてくれた先生がいたとか)これを中高生の時に読んでいたらよかったのになあ…と思った。もっと細かいことがわかっただろうし、深く楽しめただろうに。
 
いや、気を取り直そう。今読めてよかったのだ。
 与謝野晶子訳を手元で参照しつつ、読了。
 大学の少子化で増えた社会人向けの講義の中でも、「源氏物語」の講座が中年女性に大人気なのもわかった気がする。

 文庫本上中下の3冊分で取っておける、源氏物語講座。
 「大体こんな話」で終了している人に、おすすめ。

++++++++++++++++
…とここまで書いたときに、上巻までしか読んでいなかった。
 最後まで読んでから、あとがきを読んでわかった。この本は講演会「みたい」と私は書いたけれど、講演会そのものを本にしたものだった。ひと月に1回、36回、3年もかけた講演会があったらしい。その講演会をCDにしたものもあるのだって。どおりで…つまりこれは間違いなく「読む講演会」だったってことだ。

 あとがきをみたら平成12年になっていた。ってことは2000年かあ。
 ま、源氏物語の成立年代のことを考えたら、20年ぐらいなんていうことはない。千年以上前のものなんだから、たかが20年で解釈が変更になったりしないだろう。
 
 こういっちゃなんだけど、もしこの講演会を聞きに行ける機会があったとしても1か月に1回では前の回とかをすっかり忘れそうではあるので、まとめて後から聞ける方がいいかも…。その時の空気や、生でお話が聞けるというのは素晴らしい体験だっただろうと思うが、それが無理ならあとでこうやって記録したものを読めるだけでもいい。
  
 こういうの、もっとほかにないかなあ。本だったらわからなかったら何度も読み返せるし、あとから思い出したくなったら読めばいいんだけど、講演会はなあ…ノートをとるといっても全部書き写すわけにもいかないし、録音して聞き返すのには時間がかかるだろうし。

 しばらく田辺聖子さんの本を読もう。

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    まこ

    Author:まこ
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