LuckyDuckyDiary

息子の反抗期

 これが反抗期ってやつなんだろうねえ、とはっきりわかるぐらいの反抗期だ。

 なんとなく全体的に厨二病な感じもするし、ちょうどそういうお年頃だから、これでいいんだとは思う。

 何かにつけ挑戦的で、基本生意気で、そしてかなり失礼だ。
 自分のパンツ洗ってもらって、食事を毎食用意してもらい、弁当作ってもらってなんだその態度!

 更年期でイライラしやすい年齢なんだろうな、という自覚がある私だが、つまり反抗期と更年期はものすごく相性が悪い。

 朝の6時15分にはお弁当が完成していないとまずいというタイムスケジュールなので、私もあんまり余裕がないし、息子の失礼な態度にかかわりあっていると疲れてくるので淡々と弁当を作って水筒にお茶をいれて(学校の水飲み場は使用禁止だそうだ)、もう知らんぷりして掃除をしていたら、リビングから息子が「おかーさん!今日の弁当のデザートは?」

 ゼリーは今日は確かに用意してなかったけどさ。
 「あんなにお母さんに失礼な態度を取っておいてデザートとか(笑)」と夫が突っ込んでくれた。

 こういうところが、まだお子様なんだなあ。
 「冷凍庫に入ってるから、持っていきなさい」
 いつもなら、私が保冷袋に入れていて、面倒がって自分ではやらないのだが、冷凍庫から取り出して入れていく程度には、気まずかったらしい。

 お父さんにはそこまで失礼にはならないので、やっぱりお母さん「だから」なんだろうなあ。やれやれだ。

 ちょっとまだ、間抜けな感じがするところがこれはやっぱり「男の子はかわいい」ということなんだろうね。
 親業というのは、いろいろわかってきたときにはその知識はもう、役に立たないっていうけど、本当にねえ。

 小さい子を育てて、コツがわかったころにはもう、卒業していた。
 小学生の親として、大体のことが分かったころには、もう中学生に。
 思春期の子を育てるコツがわかったころにはこれもまた、卒業になるのだろう。

 頑張れ、息子。にきびというものを最近知って、髪の毛が「はねる」ことにも最近気づいたっぽい。

 ほほえましいなあ、と思ってちょっと笑っちゃったりすると、「キッ」となるので要注意。ブログは読ませてないのでセーフだ。
 

Wi-Fiよりも

今までリビングでパソコンを使っていたのだけれど、コロナで外出自粛になったときに反抗期の息子とずっと同じ部屋にいるとけんかになりやすいので、自分の部屋を整理してPCを使えるようにした。

 今まではリビングのWi-Fiを拾っていたのだけれども、自分の部屋だと何となくWi-Fiが入りにくい時がある。
 時々接続がタイムアウトになったりして。私の部屋はリビングの反対側だからね…。

 夫に相談したら、「壁からLAN取って有線に出来るけど、アダプタいる?」とLANをUSBに変換するアダプタを出してくれた。
 壁のLANケーブルのソケットから有線でつないだら全然違って、スイスイ転送できる。

 PCの場所が動かせなくなるが、ネットの快適さにはかなわない。20年前だったら、PCゲームをするのに回線は要らないときも多かったし、パソコンで「絵を描く」とか「文章を書く」とか、「音楽を聴く」とか…というような道具として使われることが多かった。「ネットを見る」というのはその機能のうちの1つでしかなかったのだけれど、今私のPCの主な用途は「ネットを見る」になっている。

 音楽を聴くのもいつの間にか手持ちのCDから移した音楽ファイルを整理して聞くようなことから、ネットのサービスに移行したし、映像ソフトをみるのもDVD再生からネットのサービスに移行したし、文章はブログで、ゲームはSTEAMで…となるとネットは絶対かかせなくなった。

 ネットのないパソコン「なんて」役に立たなくなった。
 80年代から90年の半ばぐらいまではネットにつながっていないパソコンが当たり前だった時代があるなんて、ね。
 いちいち電話回線を使ってつないで、情報を取ってから回線を切る時代ならともかく、つながっていて当然だものね、今は。

 Wi-Fiが普及してから、有線なんていうオプションがあることをすっかり忘れていた。
 家の中で電波をもうちょっと広げて届けてくれる装置もあるのだけれど、この有線の状態で早いし問題ないので、しばらくはこれでいこう。

 ツイッターで、ケータイキャリアの接客がお仕事の人が、「ネットなんて使ったことないのに、料金を取られている」とクレームがあった話を書いていた。
 「乗り換えとか、天気とかを調べていますか?」
 「好きなタレントさんのことを検索して情報を見たことがありますか」
 「メールを受け取ったことがありますか」
…というような質問に、全部YESだと答えたくせに、「ネットなんか見たこともない」と。

それが全部ネットにある情報を自分のところに持ってきているのだということがわかっていないと。
 自分のスマホに「全部入っている」わけがないよねー。というのがわからないってことなのか、と思うとちょっと驚き。
でもまるで魔法のように、どこかから自分が欲しい情報を出してくれるのだとしか認識していなければ、生まれてからこっち、初めて使ったデジタル端末がスマホなのだったら、こういうことになるのかもしれない。

  生まれたときからインターネットがあって当たり前という人がどんなふうにこの情報網をとらえているのか、聞いてみたいところだ。

白くて四角い部品

電子工作は最近はじめたばっかりで、それも、今はやりのロボットとかじゃなくて、欲しいのはゲームのコントローラーなので、あんまり解説書が見つからない。

 割と汎用性の高い部品を集めたキットなどもあるようなので、AIがどうとか、プログラミング教育のなんとかみたいなものは割と解説書があったりする。

 でもボタンの裏側の配線に使われている部品って、なんて名前なの?なんていう質問をさて、誰にすればいいのやら…状態。
 ほかの分野、たとえば手芸なんかだと、割と私にも知識があるから、「こういう形のこういう感じの部品の正式名称は?」ときかれたときにかなりの率で正解が出せるか、大体のお値段ぐらいはわかることが多いが、電子部品系統はもう全然だめ。

 正式名称がわかれば、今の時代だもの通販もあるから買えるだろうが、まず名前と分野とサイズぐらいはわからないとどうしようもない。
 規格がJISで決まっているようなものなら標準寸法の表だとか、どこを測ってそのサイズの名前としているのかということもわかるのだろうけれど(たとえば、六角形のナットは、内側の径がサイズになっている。外側のサイズは内径によって違うだけで、商品の袋の裏には書いてある程度)名前もわからない状態ではなあ…。

 あ、でもちょっとまって?もしかしてこういう検索条件でどうだろう?

 そう思って、「白くて四角い プラ 電子部品」と検索をかけた。
 結果を画像で出して、上から見ていくと、目当ての部品があった!

おおおお、検索すごい。ちなみに私が探していたのは「PHコネクタ」という名前らしい。

 それを検索しなおしたらサイズとかもわかるサイトがあって、ちゃんとどのサイズのものか判断出来た。
 グーグルが始まったばっかりの時はこういうあいまいな感じだと検索できなかった気がするけど、令和の今なら、ばっちりってことだね!

 材質と、色、ある程度の形状と、分野がわかればいけるってことだ。
 秋葉原に電子部品を見に行きたいのはやまやまだけど、やっぱりなんとなくねえ…。
 心置きなく出かけられるまでにはもうちょっとかかりそうだ。

ちょっとした贅沢

寒いシーズンには、1日1つの割合で消費していたティーバッグ。気温が上がってからも、今年は買ったタイミングが悪かったのか、かなり残っていた。

 600mlのお湯でこしらえるティーバッグ1つ分の紅茶はパッケージの後ろに書いてあるいれかたで書いてあるよりも薄いのだけれど、薄めの紅茶が好きなので問題なく飲んでいた。

 気温が28度を超えてくると、あったかい紅茶があんまり飲みたくない。
 冷めるのを待つか、冷蔵庫にいれるというのが多分正攻法なのだろうけれど、冷めにくい紅茶が絶妙においしくない温度になっているのを飲んだ時は、これなら水のほうがまし、と思ったし、冷蔵庫にいれてキンキンに冷たいのはそれはそれであんまり好みじゃないのには最近気づいた。体調によってはおなかを壊す感じに。

 水道から出てくるぐらいの水の温度か、それよりちょっとだけ冷たいぐらいがいいんだけど…というなんとも幅の狭い範囲に収まってなおかつ手間がかからないのは、水をピッチャーにいれておいて、そこにティーバッグを入れて水出しにすることだというのがわかった。

 お湯だと案外大量でも…たとえば800mlぐらいでも、飲める味になるのだが、水だとピッチャー1杯分は厳しい。
 薄い紅茶が好きと言っても限界があるだろう…というぐらいになる。
 一晩おけばいいのかもしれないが、この気温だと常温で置くのはちょっと心配だ。冷蔵庫にいれたら冷え過ぎ。
 
 ティーバッグを2つ、投入してみたら、大体ちょうどよかった。ティーバッグ2つで1リットル。
 1つ4円見当のティーバッグ、2つで8円1リットルか…まあ、飲み物を他で買うよりは安いけどねえ。
 節約主婦としては「最安値」でないのがなんとなく悔しい。

  でも、ちょうどよくおいしいんだな…。
 
 ちょっと贅沢をしている気分でもある。

 「最近ねえ、ちょっと贅沢してるんだあ」という私に、紅茶のティーバッグが2倍でな、という話を聞いた夫は「よかったね」と笑ってくれた。
 こういう贅沢が出来るようになったんだなと思うとちょっと感慨深い。

 午前中に飲んだティーバッグを、多分もう一回行けるなあ、と午後にも飲む、というような節約ぶりを発揮していたのだものね。
 お金はあるに越したことはないし、節約も出来るならしたほうがいいと思って生きてきたけれど、こういうちょっとした贅沢を習慣にするのも心楽しい。

 そしてこれで「心楽しく」なれるのも大切。もっともっと大金を使っても、楽しくない…という人だってあるのだから。
 裕福な育ちではないということが「お得」だったりするのはこういうところなのかも。

 これをもっと贅沢にというのなら多分、もっと高いお茶の葉をとかそういう方角にいくんだろうな。
 もし、もっと贅沢したくなったらそうしよう。今は近所のスーパーの最安値の日東紅茶で大満足。

 贅沢ってし慣れると、いくらでも上を見たくなるっていうし、段階は細かく設けておいたほうがいいだろう。それと日東紅茶、リプトン紅茶(の一番安いの)って、値段の割にはおいしいと思う。

 緑茶とか、ほうじ茶とかを水で入れるのも試そうかな。
 冷たくてちょっと薄い緑茶もよさそうだ。
  

焦げた味

息子の学校がちゃんと始まったことでもあるし、ちょっと二人きりの時間もとろうか、というわけで、夫と二人でランチを食べに行くことになった。
 「毎回同じ店なのもねえ」というわけで行ったことがない店にいくことに。

 「イタリアンで最近できた店に心当たりがある」という夫に案内してもらって、ちょっとおしゃれな感じのレストランに。

 自粛もすっかりなくなって、お店は中年女性でいっぱいだった。みんなそろそろランチ会再開なんだね、という感じ。

 パスタランチと、ピザランチがある。パスタはオイルパスタ、トマトパスタ、クリームパスタから1つ、ピザも4種のチーズピザ、ホワイトソースのピザ、トマトソースのピザから1つ選ぶ形式、イタリアンレストランにはよくある形式だ。前菜プレート付き、ソフトドリンク込みで1200円、デザートはランチメニューを取った人は300円。

 久しぶりだから、デザートも取ったら?というおすすめにしたがい、夫はパスタを、私はピザを取って半分こ決定。デザートは最近よく聞くようになった「バスクチーズケーキ」にした。

 前菜プレートは「ほら、格好つけたレストランとそうでないレストランの差はこれだよね、レンゲに一口分入っているおかずがついてるとこがさあ」と言ったら旦那があやうくサラダをふきだすところだった。

 典型的に格好つけてるレストランだ。コンソメスープがデミタスカップに入ってたけど、うーん。このコンソメは多分元は粉だな。
 サラダはレタスのコマ切れでドレッシングは割とおいしかった。ドレッシングはお店で作ってるかも。

 パスタは普通。割とおいしいが、この界隈で800円から1000円出せばどこのお店でも食べられる程度。
 ピザは多分、窯で焼いてる感じで、かなりおいしかった。
 「ピザとパスタなら、ピザがおすすめだねえ」ということで意見の一致を見た。

 コーヒーは夫に言わせると「こういうレストランで飲むコーヒーの平均値」で、紅茶は「いつものティーバッグよりは上等の味がする」ぐらい。
 
 バスクチーズケーキ。
 三角に切られたそのとんがったところを切って、口に入れた。
 
えーっと…これってこういう焼き加減じゃないとだめだったわけ?

 と突っ込んだ。焦げてる感じが…。

 たとえば、カステラのてっぺんなんかかなり焦げ茶色だと思うけれど、実際あれを食べて「焦げている」とは思わないだろう。
 割と香ばしいし、よく焼けているという評価はあっても、「焦げててだめだ」とはならない。
 でも、今回のチーズケーキは絶対「こんがり」とか「ちょっと焼きすぎたかも」じゃなかった。焦げてて失敗の味。

 苦くて、じゃりじゃりというか、炭化してぽろぽろ崩れてくる感じ。
 
 ケーキのとがった部分というのはホールケーキの中心部だから、一番焦げないところだというのに…。
 食べ進んでいく=周辺に向かって食べると、余計分かった。

 てっきりこう、「そういう色になるように細工して焼いた」のかと思って、一口目は気にせず食べたけど、改めてみると確かにこれは焦げている。
 
 一番外側なんか、真っ黒。フォークではがして食べることにした。

 ケーキの底にあたる部分もかなり焦げ気味だったが、なんとか底だけなら、上のほうがおいしいので一緒に食べるのもあり程度だったけれど、外側の側面も一緒に、となると絶対無理。

 このお店でケーキも焼いているのはわかった。
 これは他のお店で焼いているケーキを納入してもらったのではないと思う。多分お菓子専門のお店で焼かれたとしたら、これは「失敗」と判断されて、納入不可ということになりそうだ。

 バスクチーズケーキは常温で提供されていた。帰り際にカウンターに配りやすいようにお皿に乗った状態で並んでいるのを見たが、どれも側面が似たような焦げ具合。
 絶対「やっちまった」感じのケーキだった。

 潔く、デザートはジェラートだけにしたほうがよかったんじゃないかなあ、少なくともケーキがこういう仕上がりになった日はさ…。

 焦げたところをどけて食べたバスクチーズケーキがおいしかったから余計に残念な感じがした。
それかもう、丸く抜いちゃうとか、焦げたところを最初からそぎ取るとか、そういう細工をしておくべきだったよね、これ。

 お金を払って食べたケーキでここまで焦げたのをはじめて食べたよ。

まあさ?炭火焼肉とかね?そういう感じのものだと、お金を払ってこのぐらい焦げた味がするものも口に入れたことがある気がする。でもそれはこう…ちょっと違うよねえ。

 基本的な味はOKだったけど、デザートが焦げてるかどうかなんて、出てくるまでわからないよね。
 まあ今度ここに来るときは先にバスクチーズケーキがカウンターに並んでいるのがわかったから、そこを横目でちらっと見れば、焦げているかどうかわかるんだし、頼まなきゃいいだけなんだけど…。

 やっぱり印象がよくない。これで近隣のイタリアンより300円安いとかそういうのでなきゃ、同じ値段出すほかのレストランのがいいね…という結論で帰ってきた。ピザが同じぐらいおいしいレストランが今日行ったお店の近くにある。
 あとバスクチーズケーキに限って言えば、味が安定しているコンビニの240円ぐらいのバスクチーズケーキのほうに軍配が上がる。

 仕事をする人の側から見たら、たかがケーキがちょっと焦げていたぐらいで…なんだろうけど、意外とリピーターを確保するのは難しいことなのかもしれない。
 

反抗期が解けるとき

 こんなものだろう、とわかっていても時々発言がいらだつ、息子の反抗期。
 どこに「キッ」となるスイッチがあるのか時々わからなくなることがあるし、夫にはあんまりまともに相手をしないように、と言われてしまうぐらいには大変だ。

 夜もう寝ようか、と思ったときに、そうだ、炊飯器の準備が出来ていない!と思いついた。
 息子のお弁当は朝5時半からスタートでご飯を冷ましておかないとまずい。おかずはあとから冷凍してある分なり、なんなりで準備時間は短くてもどうにかなるが、忘れていて一番どうにもならないのが白いご飯。

 炊けるのに最低でも30分は必要だし、冷ます時間も必要で、お弁当として持たせるのに大体1時間は余裕を見ておくほうがいい。一応「念のため」に、電子レンジで温めて食べるパックごはんも用意してあるのだが、あれはかなり割高だ。とっておけるならとっておきたい。

 そーっとキッチンまで行って、米を計っていれていると、息子がリビングの横の和室から「おかーさん?」と声をかけた。
 彼のベッドタイムを1時間30分も過ぎた今、ずっと起きていたはずはない。何となく寝ぼけている感じ。

 「明日のお弁当のご飯を仕込んでおくの忘れたからね、大丈夫なんでもないから寝て」

 「まいにち、おべんとうありがとう」

 不意打ち。絶対寝ぼけてた。そのあと全く音沙汰なく、多分息子はそのまま寝たと思う。

 最近なにをやっても「ありがとう」なんて言いやしねえ!という感じだったのだが、なにこれ。
 寝ぼけているときは1、2年時間が戻るとかそういうことなんだろうか。

 素直でかわいい感じだった。寝ぼけてるときにしか出ないんだろうけどさ。

 なんていうか、「まだやっていけそう」な気がしたし、やっぱりかわいいな、と思った。ちょろいといえばちょろいんだろうけど、でも覚えておこう。こういう瞬間があったってこと。
 

イクメンの利点

週末に、スーパーで「ママがくるまで待とうねえ」と子どもに声をかけながらスーパーの入り口あたりで待つお父さんを見た。

 若い彼は、両腕に子どもを抱いていた。多分3歳前と、1歳半といったところだろうか、年子のお子さんたちだろう。
 そういう年の子どもというのは、あんまり目が離せないもので、ベビーカー必須、買い物ならカート乗せながら…といったところだが、ひとりならともかく、2人はなかなか大変だ。

 こどもを乗せるカートに2人用があるスーパーは少ないし、大体2歳前はスーパーのカートに安全に座っていられるかどうか微妙というお年頃、2人に注意を払いながら買い物をするのは大変だ。

 この場合お母さんだけの場合はひとりをだっこして、もうひとりをカートに乗せて、ということになると思う。
 上の子は抱っこをしてもらいたくても我慢するしかない。2人とも抱っこは腕力と体力の問題で非常時にはともかく、歩いてスーパーを回るのはたぶん無理。

 少なくとも今から12年まえの私には無理だ。
 でも、男性だと抱っこ出来ちゃうのか、すごいよね。

 別に重そうでもなんでもなかった。
 片手で抱っこすることはあるけれど、それが左右になってるだけ…ぐらい余裕な感じが見て取れた。
 抱っこ紐なしでもかなりの安定感。

 お母さんもひとりで商品が選べて、子どもにチラチラ気を配らなくてもいいし絶対早く終わるし楽だよね。

 こういうの、10年前はあんまり見なかった。
 お母さんが子どもを抱っこし、ついでに荷物までもって、上の子の手を引いているという手が3本は欲しいパターンとか、上の子だけお父さんと手をつないで、お母さんが赤ちゃんを抱っこ、荷物はお母さんがカートを押しているという「ちょっとは手伝ってみた」パターンが多かったような気がするなあ。

 今はもう、お父さんが赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこしている、なんて全然珍しくなくなったものね。
 ちなみに夫は息子を抱っこしてくれたけれど、「ぎょっとした顔で見られた」ことが結構あるそうだ。
 3歳だったら歩けるよね!という話はあっても、人混みの中を、結構な勢いで走って行ってしまうようなお子さんもあるし、おとなしくカートに乗ってくれる子ばっかりとも限らないし、疲れたとなったら機嫌が悪くなって泣いたり、いきなり電池切れで寝る年齢だということを思えば、手分けして抱っこしておけるのはいい。

 育児は女性が主に…という意見も根強いけれども、意外と力仕事なので、男性がその分野を担当できるのはすごくいい。
 なかなか意識改革が進まない分野ではあるけれども、まずはこういうところからでも10年で全然違ってくる。

 いいもの見たな、と思った。
 
 

夏用マスク作成

暑い。正直言うとマスクなんかしたくないぐらい暑い。
でも、スーパーは割と混んでいるし、不特定多数の人と顔を合わせる店員さんや、中高年である私を含めて高齢者の人の重症化を考えるとやっぱりしたほうがいいだろうなあとは思うわけで。

 アベノマスクのガーゼと、100均で買ったダブルガーゼの布で作成。
 


 ちょっと薄めで、小さめに作成、カバーされる部分が少ない。プリーツよりも厚みがない分、涼しいはず。
 この形のマスクは、曲線の縫い目が入るのと、縫ったところにハサミをちょちょっといれて、カーブがきれいに出るようにする…というようなこととか、裏返す前に縫い代の角を落としておくというような手順がいくつか入るので一気に量産しづらい。

 あー。でもこれ100枚ぐらい縫ったら腕が上がるんじゃないかという気もするなあ…。プリーツのほうだって最初はうまくできなかったけど、あとからかなり上達したな、と思うぐらいきれいになったし、早く作れるようになったものね。
 実は布の量もプリーツよりいらないので、小さめの端切れが使える。

 とりあえず4枚作ったので、アベノマスクを私に預けた人に2枚あげて、残りの2枚は私が夏用に使おう。
 マスクは多分、これからももらってくれる人があるだろうし、「裁断する日」と、「縫う日」をわけてもいいな。裁縫で一番大変なのは裁断だからね。

 型紙は、ずーっと裁縫箱に入っていた、「手芸屋さんで買ったマスクキットの型紙」だった。
 これは2010年かな?に新型インフルエンザがはやったとき、幼稚園で「マスクを全員持ってきてください」という話が出たときに作ったんだったと思う。子供用と大人用で、子供用もだいぶ縫ったっけ。幼児から低学年ぐらいの時はこの型紙の子供用を使ったなあ。
 
 そうだった。息子のマスクはゾウさん柄だったっけ。
…なんて、懐かしいことも思い出した。
 
 もうそこらじゅうで買えるようになったマスクだけれど、もしほしい方いらっしゃれば、ご一報ください。

ずーっとおじさんだ

 友達の友達が、ボールペンをすごく大事にしているそうだ。
 どのぐらい大事にしているかというと「絶対貸してくれないぐらい」だとか。

 そりゃあ相当だねえ。なんて相槌を打ちながら話を聞いた。
 彼は、ちょっと年上の人で、今60台らしいのだが、「特に使いやすいボールペン」があって、それと同じものは決まった取引先から景品として、つまり販促品?として「どうぞ」ともらうものなのだそうだが、ほかに同じのを見たことがないというのだとか。

 えー。そんなわけないよね。
 大体、販促品としてお得意先に配るようなのは、有名な会社のボールペンが多い。つまり日本だとパイロット、ゼブラ、三菱、ぺんてる、セーラー、珍しいかもだけどプラチナ。100歩ゆずってオート?ぐらいまでだろう。
 何千本とか、そういう単位で発注して買うとは思うし、確かに「外側のみかけ」が、市販のものとちょっと違うということはあるだろうが、たとえば色違いとか、ちょっとした細部の差ぐらいにとどまるはずだ。

 それに「お店で買うのよりもずっと書きやすいボールペン」と言われているということになると、外国で安く作られて輸入されているというパターンはないだろう。あんまり外国のものを悪く言いたくはないが、日本製のボールペンが外国製に書き味で負ける…というのは今のところあり得ないと思う。

  インクがだまにならず、書き出しがスムーズで濃くかけて、途切れず、かすれず、しばらく使わなくてもそのあとまたすぐ書けて、インクがなくなるまで書けなくならない…というボールペンは目立たないけれど案外ハイテク、日本では当たり前でもアメリカやヨーロッパではなかなか「ジェットストリーム」とか「アクロボール」、「SARASA」みたいなボールペンには200円相当以下ではお目にかかれない。おお、これはいける、と思ったらぺんてるのだった…なんていうことになるぐらいだ。

 「すごく安っぽいペンを、高そうな手帳に挿して使っているから、ボールペンもかっこいいのにしてあげたい」のだって。
 そりゃ…何関連でもらってるのかは知らないけれど、営業に来る人が無料で配ってくれるボールペンは安っぽいだろうね…。無理もない。

 どんなペンがいいか、万年筆ならいいだろうか、というような相談だったのは、私が普段から万年筆を持っているからだったらしい。
 あー。まあねえ…。書き心地が「慣れれば」いいのは万年筆だろうけれども、インクが切れたら入れ替えるとか、時々水洗いするとか、2週間放っておいたら書けなくなることがあるとか、万年筆は割と面倒な手入れがいる。ボールペンから万年筆に鞍替えは、人を選ぶ。大体万年筆のほうが先にあったにもかかわらず、今じゃあボールペンの一人勝ちなのはそういうことのせいなんだから。

 どんなボールペンがいいか…。ま、その人が持っているペンを持ってきてくれれば、中身の同定は多分出来る。私がもしできなくても、「なかむら」のおじちゃんだったら絶対できる(なかむらは、町の老舗の文具屋さん)。
 
 あのおじちゃんて、昔っからずーっとおじちゃんだねえ。

 あー。彼女はこの町の出身だ。彼女が小中学生の時から、なかむら文具のおじさんはおじさんだったらしい。
 そういうおじさんのお店に私もちょっと覚えがある。多分幼稚園から、小学生、中学生のころは、おじさんは20代とか、30代とかで、いうなれば「若い人」であり、今の私の感覚でいうと「おじさん」ではなかったのだろう。でも、子どもにとっては大体高校生を超えたあたりで「全員大人」=おじさんおばさん、ぐらいのノリで、特に幼児のころは年齢は「背の高さで見分けて」いたぐらいのおおざっぱさ、そりゃ20代のお店のひとはおじさんだろう。

 私たちが成人したころには30代後半から40代でもちろん「おじさん」に見え、私たちがアラフィフになったときには60代とかで、そりゃおじさんに見え…。

 結局、「早くインクが切れてしまう」というその「ものすごくいいボールペン」は、絶対貸してもらえないという話だったが、さすがにインクが切れたら貸してくれるのでは?という話になって、「インクが切れたら、貸して」と頼んでおいて、それをなかむらのおじさんに同定してもらい(私の予想では、多分有名メーカーのゲルインク)、替え芯を束でプレゼントするか、大体のメーカーで用意しているちょっと高くて見栄えがいいペンで、同じ芯を使っているものをプレゼントしてはどうだろう、という話に落ち着いた。

 油性インクのボールペンの大体半分ぐらいしか書けないのが、ゲルインク。早く切れるペンだというからには多分そう。
 そういうインクを出しているのは国内有名筆記具メーカーだ。
 まあ、パーカータイプの芯の外国製の加圧ボールペンという線もないわけではないが、芯だけで800円とかするようなものなので、営業の人が無料で配るタイプのペンではないと思う。
 
 もし、販促品のペンのガワに入らないというのなら、入れられるように切るとか、またはちょっと長くするように継ぐとか、細工も出来るしね。まずはどこのペンなのかわからないことには。

 なかむら文具のおじさんは、こんな風に噂されているとはきっと夢にも思っていないだろう。でもそうなんだよね…あのおじさんはボールペンの替え芯のことなら本当に頼りになるのだ。
 
 久しぶりに文具店に行きたくなった。
 
 

意外といいラジオ

入院の時に母が「ない」といっていたラジオ。
 私は何年か前に、母のところにラジオを持って行った覚えがあった。【パナソニックの小型のラジオ】で、(リンクはパナソニックの商品ページ)弁当箱ぐらいの大きさ。

 いかにもな小さめのラジオよりはよく電波を拾い、なおかつ邪魔にならないぐらいには小さく、母が家で聞くラジオが壊れた、というので持って行ったものだった。

 上のリンクは現行機種だが、私が買ったのは数年前なので前の機種U-150A。
 これを持って行ったあと、母は電気屋さんへ行って、愛聴しているラジオステーションの入りを「店の中ではわからないから」と店員さんに駐車場まで持ち出させてもらって新しくてもっと聞こえるのを買ったのだ、と喜んでいたから、まあ、私が持って行ったラジオは予備にでもすればいいか、と思って放置になっていた。

 母が好きなラジオステーションは、実家の位置だと近場のラジオ局との兼ね合いで「難聴地域」になってしまっているらしく、かなり感度がよくないときれいに入らない。ちょっとした雑音ぐらいは聞き流すくらいでないと聞けないのだが、隣のラジオステーションではだめなのだとか。

 病院に入院だ、となったとき、「前にもっていったラジオをもっていけばいいよね」と言ったら「あんなのどこにいったかわからない」とか言うし。本当にプレゼントし甲斐がないというかなんというか。

 かといって実家と病院の位置を考えると、ミニサイズのラジオだとか、激安のラジオだと聞こえないだろうなあ。そう思って、非常用持ち出し袋に入っていたソニーの非常用ラジオを持って行った。

 手回しハンドルで充電できるラジオで、電池でも聞けて、ある程度大きめで中に入っているAM用のアンテナもある程度長さがあるはず!だって、8000円ぐらいしたよね、これ!(使ってないけど)
 
 退院した母に聞いたら「とてもよく聞こえた」そうだ。まあ…ラジオは技術としては枯れているからねえ。ノウハウもいろいろあることだろうし、研究も進んでいるだろうから、今出たそんなお値段のラジオなんだから、聞こえなかったらびっくりだけども。

 割と気に入ったみたいで、欲しい、ということだったのでしょうがないなあ…と思っていたら、父が「前にくれたのはこれじゃないのか」とほこりをかぶったラジオを持ってきてくれた。

 おお、パナソニック戻ってきたのか…というわけで、ソニーの災害用ラジオの代わりにパナソニックU150を持って帰ってきた。
 
 使ってみたら、うちにある特大の高いソニーの高感度ラジオと悪くない勝負をする。
 音はそれほどでもないけれども、リビングと自分の部屋の両方に置けていいかも(今までは持ち歩いていた)。
 高感度のラジオは、かなり悩んでゲットしたのだけれど、実はこっちの小さいほうで十分だったのかもしれない。

 問題点は電池が単二なことぐらいだろうか。(実はソニーの高感度ラジオもそう)単二って、実はあんまり使わないよね…。単三をアダプタに入れたらそれで大丈夫だけどさ。

 インドネシア製だそうだ。別に新しいものを買ったわけではないのだけれど、手元に置くものが変わったのはちょっと楽しい。
 ラジオのちょっと薄い音で、音楽なんか聴きながら、今、ラジオ機能のついたものは家に何台あるかな…と考えてみた。

 1、2、3、4…
 途中で数えるのはやめておこう、と思ったのだった。(10個はないはず)

最低限のメモの定義

メモ用紙というのは、持ち歩くかどうかは最近結構微妙なところ。スマホのメモ用紙とかノートのアプリがあるから、そっちも使えないわけではないからだ。

 とはいえ、ぎりぎりの電池切れだということもあったり、相手にスマホを渡すわけにもいかないから、紙のメモもあったらいいかなあ、と思っていて、カバンに入っていたり入っていなかったり。

 筆記用具は何かと必要になることが多いから、はいっているけれど。
 そんなことを考えながら、持ち歩くためのペンをアマゾンで見歩いていたら、面白かったレビュー。
 

見られない場合はページがなくなっている場合が多いです◆オートのミニモボールペン◆ のレビューを書いていたその人は、これを財布のポケットにいれておいて、紙は「財布にレシートが1、2枚は絶対入っているのでそれで」と。
 あー、盲点だったねえ…。最近は確かに、どんなに小さいお店であろうと、レシートをくれる。正直いらないときもあるぐらいで、コンビニなんかだとレジのところにいらないレシートを捨てる箱が置いてある。

 なるほど、私も財布なら絶対持ち歩いているから、そういわれれば財布に装備しておけば「紙と筆記具」がそろうわけだ。


 紙は買ったメモ帳じゃなくていいわけだものね。発想の転換だ。

  どうせ、メモを書いてもすぐ捨てるしなあ。いいアイディアだったので採用決定。私はこのペンは「面白いから」という理由で買っていて、持っているからね!ちょっと小さすぎの懸念もあるぐらいだが、メモを取る頻度は低いし、スマホのカバーとか、財布に挿しておいても邪魔にならないサイズだし。
 

割とよく効くおまじない

今日の午前中には集中的に掃除と洗濯と、家事。そのあとは本当は買い物に行きたいが、午後は待機。

なぜかというと、ガス屋さんが来るからだ。ガスの設備点検というやつで、マンション全体でやる。
ガスの栓だとか、管だとかがだめになっていないかとか、接合部が緩んでいないかとか、そういうようなことを見るらしい。

 前もってお知らせの紙がきていて、その紙によると時間は14時から16時の間だそう。

 2時間も幅が持たせてあるのがねえ…。まあ、順番にマンションの部屋を1つずつ回るのだろうから多少の幅はあるにしても、予定としてはいつ来ても大丈夫なように14時から16時までは「全部空き」にしておかなくてはならない。

 ちぇ…暇だな。
 多分、14時には来ないだろう。でも、この時間に買い物に行って、うっかり留守にしてしまうと定期点検が出来なくなる。これって、うちは私がいるからいいけど、夫婦で出勤、子どもは学校となったらどうするんだろう…。

 15時になっても来ない。
 遅いったらないよ。でも、これつまり16時に来たとしても「予定通り」なんだよねえ。

 ふと、昔聞いたおまじないを思い出した。
 営業の人がかなり出払って、事務の人しか残っていない。取引先の偉い人がくるということはわかっていても、「いつくるか」は「午後に」ぐらいしかわかっていないというときのこと。車で来るとなったら道路状況によって全然ちがうし、当時は車に乗ってしまうと連絡なんてできないころで、「自動車電話」は、そうそうみかけなかった。

 つまり「すごーくえらい」人じゃないが、「今、担当のものは席を外しておりますので、少々お待ちくださいませ」と出来ないぐらいではあるという人の時。(当時でも、すごーく偉い人が来るときは、えらい人の秘書さんがもうすぐ着きます、というときに連絡をくれた)

 あとはお客さんを迎えるだけ、となって、こうなると次のミッションはお客様をご案内して、お茶をいれるだけ。来るまでは暇…というときに、長年事務方を務めているいうなれば「お局様」的ポジションの人が教えてくれたおまじない。

 「まこちゃん(当時は20歳だったのでこういう呼ばれ方だった)、アイス食べようか。アイスを食べ始めるとね、絶対邪魔が入るのよ(この場合は来客)」とのこと。
 
 カップに入ったやつはフタを温存、棒アイスは袋を温存しておくように、という注意とともに、休憩室の冷凍庫へ行って、アイスを二口ぐらい食べたところで確かに会社の前にお客様の気配が!
 
 うお、効果てきめん! 「ほうら、やっぱりね!」と大急ぎでアイスを袋に戻して、冷凍庫へ放り込んで準備をした。

 今回もやってみようか…暇だしね。

…というわけで、冷凍庫のカップアイスのふたを開けて、2、3口食べたところで「ぴんぽーん♪」
 ぐお!今回も効果ありか!

 冷凍庫にアイスを入れなおして玄関へ。大当たりだった。

 ガスの点検は無事終了、これを書いたらアイスの残りを食べよう。

洗濯機新調

ちょっと前から、洗うときにガタゴトうるさくなっていた洗濯機。野球帽なんかの固めのつばのついた帽子を洗うときには、こういう音がすることもあったのだが、そういう音ではなくて、スムースに回らなくなっている感じがしていた。

 先週は洗濯物が多いと脱水にエラーが出て、2度に分けると脱水できるという、まさにぎりぎり状態。
 「もうそろそろまずいね」「選ばないと」とか言いながら、夫は「こういうのはまこがえらべばいいでしょ」ぐらいのことしか考えていないだろうし…と思いながら、ネットで見る洗濯機のあまりの高さにちょっと、悩んでいた。

 ネットで見ていても、ドラム式洗濯機は評価が割れるものが多かった。あんまり全部本気にするべきではないのはわかっているのだけれども、けなされているものを買うのもなあ…。

 と悩んで、ガタクリガタクリという感じの洗濯に耐えること、数日。
 ネットじゃなくて、実物を見に行ったらどう?と夫にいわれて、防水パンの内側のサイズを計ってから、家電店を見に行った。

 今使っている洗濯機はパナソニック。買ったのは13年ぐらい前だ。
 今度のはどうしようか…。家電店の値段はネット上の最安値とそれほど変わらなかった。
 
 前は冷蔵庫と洗濯機と掃除機とオーブンと…とまとめて買ったからなあ…。
 パナソニックかな、と思ったら、うちのそばのお店はシャープ推しらしく、シャープの洗濯機が一番多かった。
 もう、最終手段。「このお店で一番台数が出たのはどれですか」ときいたら、ちょっと型落ちのシャープのドラム式だそう。
 ほこりの掃除もしやすそうだし、洗剤自動投入はないものの、カタログスペックでは過不足ない感じ。

 古いのを引き取ってもらうとか、保証を付けるとか、ちょっと値段を下げるとか、そういう交渉をある程度やって、20万ちょい。
 うーーー。

 電気屋さんでカタログを数種類見比べると、欲しい機能が全部あるのはやっぱりこれだけか…となって、夫にラインで値段を連絡したら、「家族カードで、1回で払っておいて」とOKが出たのでゲットして、設置日を決めて帰ってきた。
 
 これを書いたのはつまり、ブログに書いておくと「洗濯機っていつ買ったっけ」ってなったときにわかるから。
 ドラム式洗濯機って高いねえ。

 保証は無料で5年、延長不可だったので、これで10年以内に壊れたら、次は安い縦型を買おうか、という結論になった。
 壊れませんように…。でもどの家電がどんなふうに壊れるかは割と運な感じもするからなあ。

  夫は「賭けだね、結果が出るのは遅いけど」と笑っていた。

 負けたら、次回は一番安いのにしよう!と言ったら、「二層式?」ときかれた。

 えーーーーー。見なかったなあ。二層式って、滅亡したんじゃない?
 ネットで見たら、小さい洗濯機は洗濯6キロ、乾燥3キロとかだった。多分足りない。毛布洗えるのか?
 そう考えると、昔実家に会った洗濯機は洗濯5キロ半とかだったもん、小さかったよね
 

キーキーいう椅子を直す

 コロナが来てからこっち、夫は出勤しない日が増えた。
 会議とか出張は全部「オンライン会議」になっている。まあね…遠くまで行って会合するのが、オンラインで済むならそうなるよね。出張が減って、楽だと言って本人は喜んでいる。

 そんなわけで自分の部屋のPCの前に陣取り、「今から会議だから、声かけないでね」と言って、時々部屋にこもっている。
 
夫が、「椅子、買い替えようかなあ」と言い出した。
 彼の部屋のPCを乗せている机の前にある、ビジネス用のキャスター付き、ひじ掛け付きの椅子で、実はお値段5ケタ。息子が2歳だったころに、これに乗ってケラケラ笑いながらぐるぐる回って落ちそうになった記憶が残っているところからして、10年以上使っているはずだ。

 「いいんじゃない?」と軽く返事をしておいた。彼が言うには「椅子に座るとキーキーいうんだよねえ」と。
 まあ…古いからねえ。10年、多分12年以上使えば、多少キーキーいうぐらいのこと、ありがちじゃないだろうか。
 会議をしていると、姿勢をちょっと変えるたびにそういう音がして、マイクがその音をひろってしまうのだとか。なるほど。

 「なんとかならないかなあ、あれ」というので、じゃ、ちょっと調べて対処しようか、という話になった。
 こういう修理系の話は、実は我が家では私の担当。彼はこういう工具を使う系統が全部苦手だ。

 ネットで調べたら、「シリコンスプレー」がいいらしい。
 ホームセンターで見ると、シリコンスプレーは300円以下で、なおかつ缶に、使用例としてキャスター付きの椅子の写真がプリントしてあるではないか!目的に合致。というわけで買ってきて、廊下に新聞紙をしいて椅子をひっくり返し、ぷしゅーっとやってから気が付いた。

 ネジ、ゆるんでる。

 手で回せるほどゆるんでいた。こりゃだめだ。
 六角レンチを使うタイプだったので、工具箱をだして、椅子の裏のネジを締めなおした。

 座ってもらうと、音がしなくなっている!大成功。

 ネジが緩んでいた話をしたら、「ちょっとこないだやってみたけど、裏側は見てなかった」と。私からしてみると、「えーっと、表から見えるネジってあったっけ?」ぐらいで、むしろ裏が一番影響があると思ったんだけど(黙っておいた)。

 「シリコン、いらなかったんじゃない?」と夫。
 うむ、それは言わない約束でしょう。私も実はそう思った。

 教訓:椅子がキーキーいうときは、まずネジを締めて様子を見ましょう。(安上り)
 
シリコンスプレーって、ほかに使い道あるかなあ。

しゃべる洗濯機

新しい洗濯機は、ものすごく静かだった。

なんせちょっと壊れかけで音がうるさいのをこないだまで使っていたのでなおさらそんな感じがする。
 前の洗濯機は爆音だったからね…。

 この洗濯機、さすが令和の電化製品。しゃべるんだな…。
 最初にスイッチを入れたときなんか、「いつも大事にしてくださってありがとう」とかとぼけたことを言っていた。これからだっちゅーの。

 二度目にスイッチを入れたときは朝6時半で、「朝早くからお洗濯お疲れ様です」とかいうし!
 ちなみに朝、それほど早くなければなんていうんだろう?と思って8時半まで待ってから洗濯をしたら「おはようございます」からスタートしたので、朝早くから…というセリフは早朝限定のよう。

 面白いなあ…。「お手入れをこまめにしてくださるとうれしいです」とか言われるとちょっと気になって、フィルター見たりして。
 いちいち「洗剤の量は…」とか教えてくれるのがちょっとうるさいので、これは好みがわかれそう。

 マニュアルに、おしゃべりの止め方もあると思うけど、まだマニュアルを読んでいない。
 でも、今までの洗濯機と同じ使い方なので(メーカーは違うけど)、読まなくても行けるか。

 平坦なセリフ回しで、女の子の声なので、なんとなくメイドさんぽいAI入りアンドロイドを思わせる。
 SFチックだ…。洗濯機の中に洗濯終了後の洗濯物を長時間入れておくと、「洗濯物を取り出してください」とリマインドしてくれるところがおせっかいというか、気が利くというか…。

 これを「ちょっと口うるさい」とみるか、「気が回る」とみるかで好みがわかれる、おしゃべりな電化製品だった。

ピアノのペダルのコツ

下手の横好き、ボケ防止に習っている大人のピアノ。
 最初は譜面が両手で2段というだけでもう読めなくなって、大苦労だったのだが、子どもが幼稚園の時から始めたのでさすがに初級は終わって、中級の頭ぐらい。

 大体初級のピアノというのはあんまりペダルを踏まない。踏んでも、小節の初めで踏んで、とかフレーズの初めで大体弾くのと同じに踏んでOKの曲ばっかり。

 中級に差し掛かってくると、ペダルのタイミングがちょっと違うのも出てくる。
 今回は、フレーズの弾き始めから、半拍ずらして踏め、と。

 大体あんまり運動神経がいいほうではない。いや、はっきり言おう。悪い。
 車も正直世のため、人のためを思うなら運転しないほうがいいだろうと自分でも思うからしていない。
 学生時代だって、体育の先生に同情されるぐらい、出来なかった。

 間違いなく文化的活動といっていい音楽で、こう、これが問題になるとは…。
 右手弾いて、出来るようになったら左手、両手で弾けるようになったらペダルをつけたら、右も左も弾けなくなる腕前だ。厳しい。

 しょうがない。右手とペダルだけ。
 ゆーーーっくりやって、タイミングを調整。

 右手の一音目、ペダル、二音目。
 タカタン、タカタン、タカタン…。

どこかこの感じ、知ってる気がする。やったことがないはずなのに、「経験済み」のタグが付いている気が。

 なぜだ。

 もう一度。繰り返すと、頭の中にゲーム画面が出てきた。

ああっわかった!音楽ゲーだ。
 ピアノの鍵盤じゃなくて、ゲームのコントローラーを押すやつだ。Aボタン、肩のボタン、Bボタン。半拍ずらしてこういう風に押さないといけない曲、確かにあった。ゲームの「GOOD」判定は結構シビアで、ちょっとでもずれると「GOOD」ではなく「OK」になってしまって点数が下がるし、なんなら「失敗」判定になったりするので、結構な回数練習することになるからね、音楽ゲーはつまりは「覚えるゲーム」だから、反復練習したはずだ。

 じゃあ、ボタンを1つは足で押すと考えて…
 考えかたをちょっと切り替えて、ペダルはボタンだと思って、次に押すまで押しっぱなしにするとして。

 まずは右手とペダルで。
 さっきよりずっとスムースだ。えー?突然出来るし!
 左手を付けて弾いてみたら半分ぐらいまでクリア。

まあねえ…。ピアノというのは88個手で押すボタンがついていて、足で押す特殊スイッチとの同時押しもありで、タイミングは正確に譜面に書いてあるのだから、音楽ゲーと同じと言えないこともない…よね?

 突然出来たのに大変気をよくして、そのまま練習を続けて、最後まで大体行けるようになってから、レッスン日に先生に見てもらったら、タイミングばっちりだそうで、もうちょっとかかると思っていたらしくびっくりしていた。

 実はゲームでこういうボタンの押し方をするものがあった、とばらしたら笑っていたけれど、何でも応用が利く、ということだねえこれは。
 いろいろな体験をしてきたのが、どこで役に立つのかはあんまりわからないものだが、今回ははっきりわかったので面白かった。
 ちなみにゲームは「リズム天国」でした。

 

マグネット将棋の駒

 最近暇つぶしにやっているのが、ボードゲームの整理。
 自粛中にちょっと遊んだりしていたのだが、私の独身時代のものとか、外国に行ったとき買った分とか、子どもが出来てから買ったものとか…といっぱいあって、オセロ(リバーシ)なんか、いろんなゲームのセットに入っていたものだから、一体いくつあるのか状態。
 

これは、私の学生時代からの遺産。案外遊べるのだが、どれもコマが小さい。
 ま、そりゃそうだよね、盤は20センチ四方で、盤の下にぎちぎちとコマが詰めてあるマグネット式。

 これの将棋の駒がね…かなりしょぼかった。コマの表面に字が書いてあるんだけど、これが剥げてきていて、爪でひっかいたら取れるぐらいの状態。
 これは意外と私の家に来た時遊ぶ人が多かった。オセロやチェスはともかく、バックギャモンやキツネとめんどり(だっけ)は、まずルールがわかる人が少なく、面白さがわかるまで時間がかかる。
 パーチェシという名前だと思ったけど、この写真の一番上の左側の盤のすごろくは盤面が単純な割に「6が出るまでスタートできない」というような時間ばっかり食うルールで、ゴールまでにプレイヤー同士が邪魔をしあって「振り出しに戻る」を繰り返すうち、「本当に面白いのか、面白くないのかわかんなくなる」(6歳の息子談)というようなもの。

 ダイヤモンドゲームもそうで、意外にこう…面白さがわかって、お互い飛び越しあって競い合うところまで行くのに熟練がいるので、結局このセットで私が独身時代に大活躍だったのは「ソリティア」(一人で遊ぶパズル)と、オセロ、将棋、チェス、とこうなっていたのだった。

 将棋の駒は半分ぐらいハゲハゲだし、大体磁石がほとんどくっつかない。古いからなあ…。
 そこへ出てきたのが、私が詰め将棋の本とともに結婚してから買った(上記のゲームセット箱は実家にあった)ミニ将棋セット。
 近所の中古ゲームやさんにある、雑多な商品のうちの一つだった。トラベルゲームシリーズ、将棋。
 
 

どこかの倒産流れ品かなにかで、ハナヤマのウィンザーチェスが20箱ぐらいあって、ひと箱200円、この将棋は300円というひっくり返りそうな値段で新古品だった。(両方思わずゲットした)メルカリのない時代だからね…。
 多分このゲーム、1000円以上したんじゃないかなあ、と思うのはなぜかというと、コマの表面にプリントじゃなくて、薄くではあるけれども、字のところが凹んでいて、そこに色を乗せている方式だから。
 普通の将棋駒なら、裏の字は赤とかになっているのも多いけれど、こっちはそこまではしていなくて黒。プリントしてあって禿げたほうは一応裏は赤文字だったけど、こっちのほうがへこんでいる分剥げにくいし、剥げたとしても違和感なく塗りなおしやすい。

 コマはこっちのやつだな…あとは磁石がどっちにしろ弱い。
 見てみると真ん中から二つに分かれるっぽい。

 薄いものを差し込んでこじあけて、磁石入れるか…。
 こないだ買ったネオジム磁石あるし。
 試しに1つやってみたら、くっつく力が強くなったし、プラの部品にはさまれているからか、軽く持ち上げることも出来るしで、ばっちりだった。

 …磁石の代金考えたら、デラックスになるなあ。
 MEGA10ゲームは2000円前後だったはずだけれど、コマをいい感じに磁石を入れ替えたり、ほかの盤の駒(ちょっと大きめ)と入れ替えたりしたら、原価は考えたくない感じになりそう。
 
 オセロの駒も入れ替えたいなあ、と思って、ハナヤマのマグネットでないほうのオセロコマが上下に割れないか試したらだめだった。
 うーむ、これはなかなか…。

 ま、楽しいからいいか。

あ、でも。マグネットチェスの駒の下のマグネットも…考え始めるときりがないし、多分全部はもう一生使わないかもだけど、これはつまり「コレクション」なんだし。趣味というのはほんと、人それぞれで、満足する基準も、なかなかわかりにくいものだ、と自分のことながら思う。


 
  

アナログのソリティア

 

昨日の将棋の駒に続き、今回はソリティア。
 左の写真のようなボードを見たことがある方は多いと思う。これは、ずいぶん昔からあるパズルで、任意の1か所を空けておいて、「隣り合ったボール1つ(2つは跳べない)を縦か横に跳び超えると、跳び越えられたボールを盤から取り除ける」というルールでボールをどけていって、最後に1つ残ったらゴール、というゲーム。

 

私は昔これをゲームボーイのソフトで遊んでいた。日本の名だたるパズリスト、芦ケ原伸之さんの監修になるこのソフトは、全100問、問題集としても秀逸で、実は結構いいソフトだと思うのだが、地味と言えば地味なので今でも結構買えると思う。

 これをゲームボーイで遊ぶ理由は、32個からスタートして1つに、という問題以外に99個の問題があること(不可能問題は入っていない)と、あ、だめだ。となったときに初期配置に戻すのが簡単なこと。
 ネットにも問題があって、この場合検索語は「peg solitaire」。ちなみに32個からはじめて、真ん中に1つ残す問題はすでに手順が確立されている。

 初めて遊んだときは私がまだ中学生のころ。お友達の家にこのゲーム盤を応接間のローテーブルに載せているおうちがあった。隣町の、インテリアを輸入する会社の社長さんだという話の、そこのお父さんのものだった。盤に乗っているボールはビー玉とか、パチンコ玉のような金属ボールではなく、色とりどりの半貴石のかなり大きな球で、すごく美しかった。
 そこのお母さんが、どんどん遊んでいいというので、必死に解こうとがんばったのだが、全然だめで。

 あんな高そうなもの、買えるわけないし、当時は見たのも初めてで、しょうがないから家に帰って、紙に線を引いて盤を自作し、碁石でかなりの時間遊んだ。父も巻き込んだ覚えがあるが、なかなか1つには出来なかった(ちなみに父は出来た)。
 ゲームボーイ導入が20歳ぐらいの時。


 

こういう感じのセットに入っていたんだけど、私が持っているバージョンはマグネットじゃなかった。
 
 これは「きつねとめんどり」のゲーム盤と同じなので、昨日の将棋セットが入っていたMEGA10ゲームのセットにも盤がある。
 MEGA10ゲームのソリティアは、リバーシ(オセロ)の駒を使って遊べということになっているのだが、つまみ上げにくい。
 ハナヤマのほうは、ダイヤモンドゲームの駒で遊ぶことになっているから、こっちのほうがつまみやすいな…。
 MEGA10のほうにもダイヤモンドゲーム用の駒は入っていたけれど、磁石が弱くなっている。うーん。入れ替えるべき?
 
 古いハナヤマのセット(現行品のは違うかもしれない)のダイヤモンドゲームの駒の後ろに、直径6ミリのネオジム磁石をはめたら、ぎりぎりのぴったりで、ぎゅっと体重をかけて押し込むと、外れなくなった。
 おお!これでマグネットのソリティア用コマゲット。こういう一人で遊べて、スクリーンを見つめないで出来ることはいくつあってもいいからね、自粛向けだ。ダイヤモンドゲームをもし遊ぶことになっても、これで遊べるしな。

 全体的にニコイチにして、磁石を入れなおして、いらないほうを捨てよう。
  

実はちょっと、あの半貴石の球の乗ったソリティアボードにも興味がないでもないのだが、お値段が今調べたら3万円とか。きれいだけど、そこまで出す気にはならないな。
 しかし、当時のお友達のお母さんは、よくそんなので子供を遊ばせてくれたと思う。


 

財布と、ジップロック

コロナがまた、感染者が増えてきたニュースを読んだときのメモから(7月頭ごろ)。

 いまだに買い物にいったら、エコバッグ、カバン、ぼうしなどを洗濯機にほうりこみ、スマホは防水の袋に入れて歩いてハンドソープで洗っている私。

 財布も現金と、スーパーのポイントカード、楽天ポイントカード、Dポイントカードだけをジップつき袋に入れている。
 一応普通の袋と区別をつけるため、キャラクターの柄が付いた袋にしていいて、なんとなく袋がくたびれたら取り換える。
 硬貨だけになるようにお金を使って、硬貨、カード、袋全部手と一緒にハンドソープで洗ってしまえ!という感じに。

 アルコールはちょっと見かけるようにはなってきたが、専用品ではなく、お酒を造っているところが醸造して「飲めないわけではないが、手の消毒とかもできるのよ」と言って売っているのがいいところぐらい?もういろんな細かいことを考えるのが嫌になってきちゃったので、石鹸と水でがしゃがしゃ洗ってしまうことにしたというのが実のところ。

 もう、全然不自由もないし、慣れてきたので財布なんて、皮の、ブランドの、とか言っていても結局これでいいのかもしれないという気がしてきた。

 そう思っていたら、ネットには新聞紙で折る財布というのがあって、使い捨てにしている人がいた。
 おお…こっちも面白いな!

 なんでも楽しめるものは楽しんでおこう。お金がかからず、ちょっとした手間で楽しめるものはたくさんためておく。
 バリエーションがあるのがいいよね、やったことがなくて、材料に無理がなく、すぐに完成するとか、そういうの。
 カラフルでかわいいキャラクター入りの袋を見つけるのも楽しいし。
  
 私の財布はコロナが終わっても、ジップロックのままになるかもしれない。

オセロ(リバーシ)の思い出

 一番最初にオセロを見たのは、いとこの家で。正確に言うと本家のいとこが持っていた。
 今から考えると、かなり大型のオセロで、コマの直径が4センチぐらいあったんじゃないかな、フェルト張りの盤で、多分元祖、ツクダオリジナルのものだと思う。
 
 オセロというのは、うまい人と下手な人でやると、下手な人は負け続けることになるのだが、当時はまだ新しいゲームで、誰も勝つコツなんか知らないぐらいのころで、実力が下手にしろ上手にしろ伯仲していれば、勝ったり負けたりで結構面白いものだった。

 お盆にオセロを体験した姉と私は、「あれ、おもしろかったねえ」と自分の家に帰ってからも思い出していたのだが、もちろんそんな「高そうなおもちゃ」をうちの親が買ってくれるわけはないのは、口には出さないがよくわかっていた。

 そんなわけで、私と姉は家にあった父の碁盤(これは案外立派な19路盤だった)と、碁石を使って、盤面の石を手動で取り換えるという「それはまた…」な手段でオセロを遊んだのだった。(盤面が広すぎだが、そんなことを気にしてはいけない)時間をかければもちろん出来るし、動画もゲーム機も持っていない昭和の子どもというのはとても暇だった。

 そのあと何年かして、オセロが珍しくなくなったころ、片面が将棋盤、反対側の面がオセロという入れ替え式のマグネットゲームを父が忘年会のくじ引きの景品として持って帰ってきてくれた覚えがある。

 当時は「オセロ」としか呼んでいなかったが、登録商標の問題で、一般名称は「リバーシ」というのだと聞いたのはいつだったか。
 そのリバーシの駒が、家にいっぱい…。
 いろいろなセットになっているゲームの駒はどれも小さいし、古くなって磁石が弱くなっている。
 それに、升目が22ミリ四方あるのに、オセロの駒が直径10ミリってどうなのよ。

 ハナヤマのポータブルオセロ「BIG」版の駒のサイズが19ミリぐらいなので、これを残すかな…。
 セラミックナイフを使って、コマを上下に分解して、直径8ミリのネオジム磁石(これが手持ちの最大サイズ)を入れて閉じなおす。
 いとこの家のお茶の間で、集まったいとこたちと遊んだ夏を思い出しながら、作業をするのはちょっと楽しかった。

 ちなみに10ミリの駒のほうは、どうもバックギャモンにも使うらしい。なるほどね。
 バックギャモンに必要な分だけ、磁石を入れ替えよう。

パーツオープナー

マグネット式の将棋の駒の中の磁石が弱いので、取り換えることにした。

ネットで直径6㎜、厚さ2㎜のネオジム磁石を100個800円前後で購入。
高いけど、趣味よ趣味。趣味というのはある程度お金がかかるものなのだった。100個全部はいらないけど。

 駒は、いくつかはひっかけて上下に外せるぐらいスキマが開いていたが、ほとんどはぴったりくっついていた。
 こういうのって、こじ開ける道具ってあるのかなあ?と思って、ネットで「こじ開ける道具」と検索してみた。

 出てきたのが、パーツオープナー。どうも、組みあがったプラモのようなものを外すときに使う道具らしい。300円ぐらいみたいなので、おお、そんなに高くない…と思ったら値段は出ていたが品切れの様子。
 
 アマゾンのマーケットプレイスでは3200円。うーん、足元を見られている感じだなあ。

 あと、時計の裏ブタをこじって開ける道具があるようだ。700円から、1000円越え。

いや、そこまでは出さない。

 そうなるとあとは小さめのマイナスドライバー?
 家にあるのはどれも分厚いし、砥石で削るのも面倒だなあ、と思っていたら、パーツオープナーの代わりに、100均のセラミックナイフ(小さいの)を使っているという話がネットにあった。

 おお!つまり、セラミックナイフとしてはそれほど役には立たないが、刃の部分が薄くて硬いので、うまく継ぎ目に差し込むことが出来るらしい。
 100円だし、いうことない!というわけでダイソーへ行って、ゲットしてきた。

 将棋の駒の角のところから、食い込ませてみると、無事刃が入った。
 そのままこじあける。大成功!
 
 100円で済んだのでうれしい。
 将棋の駒のなかに、ネオジム磁石をいれてみたら、よくくっつくようになった。
 こういう細かい作業に便利そうだし、これは私の「工作用工具」の箱にいれておいた。

専業主婦と自己評価

 時々読んでいるブログに、専業主婦で、子供が一人、という人の日記がある。
 仕事についておらず、子どもも一人、それほど人づきあいがうまいわけでもないその日記にちょっと、自分と似たものを感じて親しみを覚えていたのだけれども。

 そこの旦那さんが、アイドルが好きなのが、なんとなくうらやましく、自分に関心がないのが苛立たしい…というような話。
 つい、すごいな、と思ってしまった。

 「うらやましい」というのは、「自分もできる」と思ってなきゃそうならない。
 たとえば、こないだ将棋でタイトルを取った、藤井七段。「すごい」とは思っても、「うらやましい」と思うのは多分プロアマどちらかの将棋の世界にいる人か、同じようなジャンルの囲碁の世界にいる人じゃないだろうか。

 比べるというのはある程度比べるもの同士が似ていないと話にならない。
 月とすっぽんには「丸い」という共通点が少なくとも1つはあるといえばあるが、たとえば「風車とハンカチ、どっちがすごい?」といわれたところでまともな答えなど出ないだろう。それ、なに?クイズの一種?

 専業主婦だといって、ブログを書いている割に、比較対象が芸能人でアイドル、というのがすごいな、と思う。
テレビに出るような有名人というのは、虚構と事実をこね合わせてイメージを作って、時間と手間とお金をかけて演出しているのだから、取り柄が犯罪歴がないことぐらい…という自分と比べるのは無理があるので、私は有名人をうらやましいと思ったことはあまりない。遠くの、物語の中の人といった雰囲気。
 すばらしいねえ、と眺めて、感心することはあっても、それだけだ。
 
 私なら、誰がうらやましいかなあ…。
 
 しばらく考えて思った。「面白い文章を書ける人がうらやましい」と。
 あー。なんか、ちょっと思い当たる。テレビに出ているアイドルはこれっぽっちもうらやましくないが、ブログの文章が面白い人はすごくうらやましい。

 なるほどな…。方向性の違いはあっても、やっぱりそういうのは自分にもある。

 うらやましい、妬ましいというのはなかなか、バラバラにして調べてみるのは難しい。
 うらやましいが、妬ましいに変化するのはいつなんだろう。すごく面白いブログ毎日更新している人も知っているが、うらやましいなあ、とは思っても、妬ましくはない。

 こういうことってこの年になるまで、あんまり考えてこなかった気がする。

シリコンスプレーと網戸

キャスター付きのビジネスチェアがキコキコうるさいので使った、シリコンスプレーがかなり余った。
コメント欄で、ガタピシする建具に、というのを書いてくださった人がいたので(ぢょん でんばあさん、ありがとう)、うちでもやってみようか、と思いたった。

 うちで、問題になっているのは網戸。バルコニーに出る網戸で、2枚のうち、1枚が開けると、キキキキィー…っと音がする。黒板を爪でひっかく音に似た、かなり耳障りな音で、バルコニーに出ることが多い私だけでなく、そこに面したリビングにいる夫にも息子にも「うわーやめてー」と言われるような音。

 試しに、上のほうはともかく…というわけで下の戸車が入っているであろうアルミの溝に、しゅーーーーっとやって、数回動かしてみた。

 しばらくたってから開けてみたら、「スターーーン!!」
 普通の力で開けたと思うのに、ものすごい勢い。

 おおう。効果めちゃくちゃあったな…。
 キーキー言わなくなったし、軽くなった。

 日曜日で全員リビングにいたので「なにそれ!すごい!」と夫も息子も、そして私も感心した。
 シリコンスプレー、すごい。

 両側ともスムーズだし、前までよりも開ける音そのものも小さくなった。
 子供のころ、年末の「お手伝い」として、ふすまの敷居にロウを塗って、新聞でこするというのがあったのだけれど、シリコンスプレーだったら早いし簡単だろうなあ。当時は多分シリコンスプレーはなかったよね?昭和だもん。

 もしかして蝶番に差す油とかも、これでいけるのか?300円の割には、面白いし使えるスプレーだった。愛用しよう。

さようなら…うまい棒カレー味

うまい棒カレー味が、7月いっぱいで生産終了だそうだ。
 コーンパフのスナックでカレー味といえば、カールのカレー味か、このうまい棒チキンカレー味。
 カールのカレー味は何年か前になくなってしまったので、実はこの味が結構気に入っていた私はこのカレー味うまい棒をかなり食べた。

 この味に関しては不人気なのかもしれないが、かなりの数を購入したので、「もっと買えばよかった」という後悔よりは「これだけ買ってもなくなるなら、もうしょうがない」という感じがする。
 このニュースを聞いたのが6月の終わりだったので、私はニュースを聞いた途端に30本パックもゲット、別れを惜しんだ。
 
 本当言えば、そこで買って転売するというのが金儲けとしては正しいのかもしれないが、一本残らず独り占めにして食べることにして、そろそろ全部なくなる。おいしいんだけどなあ…(もぐもぐ)

 カレー味のお菓子というと、あとはカレーせんべいかなあ。画像は製造元、【やおきん】さんのサイトからお借りしました。

 ちなみに、カレーの代わりに新しく参加する味は「のり塩」味。我が家のポテトチップスの人気味ナンバーワンなので、多分これもそれなりにうちでは人気が出そう。

 2000年発売だったそう。あれ?意外と新しい?
 多分、カールがあったころはカールを食べていて、そのあと気づいてこっちに移行したので、子どものころにはなかったけれど、気づいてなかった、とかそういう感じだな。
 
 30本全部食べたら、気が済んだといえば済んだので、時々「期間限定味」で戻ってきてくれるといいなあ、と思いながら、見送ることにしよう。
 

おまかせください、洗濯機

新しい洗濯機を使いはじめてしばらくたって、だいぶセリフのバリエーションがわかってきた。
「おせんたくのひんと」と言っては、いろいろなコツをしゃべろうとするのだけれど、これは案外知っていることが多いので、何度も聞くのが面倒。
 
 多分、独立してこの洗濯機が「自分の」家の一台目、これを買うまでは他の人が洗濯をやっていた、という場合には役に立つと思うので、悪くはないけれど、もう全自動のドラム式が2台目で、洗濯機を自分が主に使って十年以上たてば、正直あんまりお役立ちじゃない気がする。

 なので、洗濯機をスイッチオン、目の前に立ったままでいるときはあんまり音声を聞かない。

 ある日、スイッチを入れた途端に前を離れて廊下の掃除を優先したことがあった。こうなると洗濯機のセリフを全部聞くことになる。 洗濯機曰く、「おまかせください」だって。
 
 やけに自信満々なところがちょっとかわいい。
 こっそり心の中で「はーい、よろしくお願いします」と返事をしてしまった。

濃いキャラメルコーン

 100均で、キャラメルコーンの「濃い味」というのを見つけた。
 画像をネットで探そうと思ったら出てこない。東ハトのサイトにもない。パイロット商品だったのが残った、とかそういうのなんだろうか。

 ブログ書くまで袋を取っておけばよかったのに、捨ててしまった。うーん残念。

 赤い袋で、普通のキャラメルコーンみたいに見えたのに、濃厚味みたいな話だったけど、普通のキャラメルコーンだと思って手に取ったら違った、という感じだった。キャラメル味が濃いのなら、多分いけるな…と思って、買って、おやつにわけて食べた。

 何か物足りない…。そう思って、理由を考えた。
 ピーナツが入ってない!

 正直、キャラメルコーンを食べるとき、ピーナッツのことなんか考えていない。
 袋の底に残ったのを見て、「ああ、そういやあ、入ってたね、これはなくてもいいんじゃない?」ぐらいのことだったのに、いざはいっていないとなると、なんか物足りないあたり、ないように見えて意外と存在感があるんだな、ピーナッツ。

 キャラメル味が濃かったかどうかよりも、全く関係のないところに感心したキャラメルコーンだった。

温度が下がった日と味噌汁

7月中旬の温度がすごく下がったときの話。

夜が22度とか、23度とか…というぐらいまで下がって、昼でも29度どまりというかなり涼しかった日のこと。

 夕飯の準備をしているときに、冷たいお吸い物とか、冷たいポタージュとかじゃなくて、味噌汁にしよう、と思ってあったかい豆腐の味噌汁を作った。

 「そういえば味噌汁はひさしぶりだね」という話を夕飯時にしながら、今日は涼しいんだね、と確認しあった。

 多分、チョコレートや、キャラメルを食べたくなる温度が秋口になるとあるように、あったかい味噌汁が許容範囲に来る温度があるね、と。
 まあ、「それしかなくて、出てくる」なら飲むし、あんまり意識はしていなかったけれど、意外とそういうのってある気がする。

 夫が「なんかこう、冷たい味噌汁をごはんにかける料理がどっかにあった気がする」と言い出した。
 えーっと…確かに。

 魚の味噌汁だった気が。
 
「気がする」程度だったので、あとでネットで調べてみたら、「冷や汁」という料理。
 冷たい味噌汁で、具はキュウリとアジなのがデフォルトっぽい。基本かつおだし。

 なるほど、味付けが味噌なだけで、冷たいお吸い物みたいに濃いめにダシをとって、ご飯にかけて食べるんだね。
 食欲がなくても、一定量食べられそうなので夏バテ防止によさそうだ。
 ダシ茶漬けの味噌味版。

 今度作ろう。メモを書いた日こそ温度が低かったけど、今日は朝の7時ですでに29度。これは昼は33度とかになるんだよきっと。あー。暑い。今年もきっと夏は36度とかになるだろうし、9月まで暑いだろうな。
 
 アイスノンを1つじゃなくて数個、冷凍庫にいれて、柔らかいままになるという保冷剤を数個ゲット。
 首に巻くストールもスタンバイ。
 いろいろ対策して頑張ろう。

弁当雑感

息子の学校のお弁当を作ってしばらくたった。
結局、お弁当は大体冷凍食品、それも、自分で作った冷凍食品が大活躍。

だって、朝の5時半から作り始めるのだもの、眠いに決まってる。
市販の冷凍食品は高いから、そんなに買うわけにいかないし。

 ただ、グラタンは自分で小さいのを作って冷凍しておいて(エビまで載せたぞ、がんばった)、お弁当にいれたら、ホワイトソースのテクスチャがちょっとしゃぶしゃぶになりやすくて、不評だったので市販のを使うことになった。
 やっぱり最先端冷凍技術というのはすごいなあ。

 夜のおかずはたいてい取り分けて置いて、シリコンカップに入れて凍らせておく。
 野菜は切り干し大根、ひじきの煮物、青菜の胡麻和え、豆苗のベーコンいため…ぐらいまでは冷凍しても大丈夫なのがわかった。
 最初の3つは、その3種類がパックされた冷凍食品があるのを見て、じゃあ、うちでも作れるなあ、と思って作成。

 最近は冷凍食品売り場を眺めて、同じようなものを作成して冷凍しておく。
 バリエーションがあるほうがいいからね…。ハンバーグも、つくねも、焼いて1つずつ小分けにしておく。
 お弁当箱の断面の大きさに四角く焼いたハンバーグがちゃんと冷凍庫にスタンバイしていると何となく安心。
 今日は埋まらないなあ…というときに「ええい、2ついれちゃえ」とかいれたらかなり埋まるからね…。

 幼稚園のお弁当のころから、「一番好きなお弁当のおかずはなあに?」ときいたら「たまごやき!」というぐらい、卵焼きが大好きな息子なので、この際だからと毎日入れる。中学生のお弁当箱は、幼稚園の時の…多分面積にして2倍はあるので、埋めるのも大変。卵焼きなんか、かなり大ぶりに作って入れているんだけど。
 毎日焼いているので半分寝ぼけながらでも作れるようになった。ほんと卵焼き好きでよかった…。これが卵焼きが嫌と言われたら、もっと冷凍食品が買いたくなったかも。

 夕飯のおかずにチキンが出ることが多いので、お弁当のおかずもぐっとチキン寄りなのがちょっと問題か…。
 しばらく夕飯には豚肉を出して、ストック分のおかずのバリエーションを増やそう。

 大体5個ぐらいずつおかずのストックをして、薄い密閉容器にためている。毎日同じにならないようにおかずを詰めるためには、かなり種類がないとだめなんだよね…。
 25センチx30センチぐらいのかなり大きい箱に、ずらっとシリコンカップが並んでいる。
 夫には「コレクション?」と言われた。

 なるほど…まあね。種類違いをたくさん並べて、「わーい、いっぱいあるし!」と喜ぶといえば確かに、コレクションだな。
 あ、でも!もうすぐ夏休みだから、もうこんなになくてもいいかも?

 そう言ったら、「それさ、全部夕飯にだしたら、料理しなくて夕飯にできるんでは?」って。
 なるほど、夏休みに入っちゃって、お弁当いらなくなったら一回やってもいいよね。

トースターが壊れた

オーブントースターが壊れた。
まあね…今は亡きサンヨーのもので、もう12年か、13年か使用しているものなので、そろそろ潮時という感じではあった。
昨日まで使えたのに、今日はスイッチを入れてもあったかくならないので、壊れた判定。潔く壊れた感じだ。

 割と朝にトーストを食べることが多い夫により、「すぐ、買える?」と打診が入った。
 まあね…オーブントースターというのはあんまり珍しい機能がついていることがない。メーカーごとの差も私にわかるほどはないので、大体のワット数と、庫内の大きさぐらいが選ぶ基準になるだろう。

 近所の量販店でいいならすぐだ。軽いし、自転車で持って帰れるぐらいのサイズだしね?
 お金も、一応こういう時のために貯めた分があるし。

 「お金、だそうか?2万円では無理かなあ」と夫。
 おいおい。そんなわけない。オーブントースターというのは、うっかり新春セールみたいな時だと3000円で買えるような電化製品だ。

 なぜそんな金額に?と聞いたら、どうもさっきネットで調べて出てきた人気機種というのが2万円越えだったから、らしい。
 なんじゃその高いトースター。

 私もネットを見に行った。ふっくら焼けるとか、そういうなんか特殊なヒーターが入ったもので、確かに実売価格は2万円越え。
 どうしても、というなら2万円出すけど、そこまで差が出ると思うか?と相談した。

 大体、お金を稼いでいるのはうちでは夫だけ。一番トーストが好きなのも夫。パンの味に一番うるさいのも夫だ。私はなんならトーストより菓子パンのほうがずっと好きと言える。
 トースターは長く使えるし、一応そのぐらいなら家計から出しても問題ないはずで、私は正直「焼ければいい」ぐらいのトースターで十分だが、ほかにお金を使う趣味もない夫がそうしたいというのなら反対はしない。

 予算は?と聞かれたので正直に「4000円から6000円の間」と答える。それより安いトースターは庫内の奥行きが狭いことが多い。6000円より高いとなると、それはだいぶ「オーブン」寄りのことが多く、それならうちには電子レンジにオーブンがついているのでいらない。グラタンや、チーズ焼き、トースト、お餅、市販のピザ。こういうちょっとしたものを焼くのに使うのがほとんどで、それ以上のことをするとなったら、オーブンを使う。

 夫はそれを聞いてちょっと驚いていた。まあ、こないだ買った洗濯機、20万だったからねえ。
 値段が4倍から5倍するなら、いいや、という結論が出たみたいなので、2万円の人気トースターは見送り。

 普段使っているトースターに入れる金属のトレイを持って量販店に行き、店員さんに断ってから、見本品のトースターにそれが入るか確かめる。このトレイさえ入れば、私が焼くものは全部入るからね!

 というわけで、そのトレイがちゃんと入って、一番安いのをゲット、4580円だった。やっぱりそういう値段だよね。
 何かブログで書くことないかなあ、と考えるまで全然思いつかないぐらいの変わりなさで運用されていて、全く違和感なし。
 単機能で、タイマーだけという電化製品だからねえ。

 夫は自分でトーストを焼いて、「なんだかこっちのほうが焼け過ぎになりやすい、時間調整が…」とか言っていたが、私は気にならなかった。

親の気持ちがわかる日

 私は母とは折り合いが悪かった。大体性格的に合わない親子だったのはちょっと不幸だといえるだろう。

 親に昔、「あなたがいたから私の人生はめちゃくちゃになった」というようなことを言われたことがある。
「子供がいたから、家にいなきゃいけなかった、人生結局何もできなかった」というようなことだったらしい。正直子供にしてみりゃ、頼んで家にいてもらったわけではない。親と仲が悪いということは同じ場所にいるのも苦痛だったのだし、正直「家に帰ってもお母さんがいない」という鍵っ子の友達がうらやましかったほどだ。

 それに、そんなことを私にぶつけたとして、どうしろと。すでに20代になっていた私は、しょうがないのでその話を聞き流した覚えがある。そんなことを子どものせいにしちゃいけないと思うし、親と折り合いが悪いとなるとたいてい「親の気持ちは後からわかるのだ」というタイプの説教を食らわせる人も結構いるのだが、「正直、大人になってもわからないだろうし、わかりたくもない」と思っていた。

 アラフィフになった今、、「お前がいたから人生めちゃめちゃだった」と子供に告げる気持ちはわからないが、なぜ、そういうことを言いたくなったのかはわかった気がする。

 昭和の当時、お勤めをして給料を稼いでくる男性と、配偶者で家にいる専業主婦、子どもが2人から3人というのが「典型的」だった。うちの母は高校卒業後、「腰掛け」、つまり結婚したらやめることを前提にコネで就職、何年か勤めて、実家で暮らし、そのあとお見合いをして結婚が決まったとたんに仕事を辞めて専業主婦になったという経歴を持つ。一人暮らしの経験はない、つまり「自活」したことはないわけだ。

 資格もとらず、手に職もなく、学歴は普通高校卒業。当時の嫁入り修行として、お茶とお花とお琴と和裁洋裁、書道…ぐらいまでは習っていたらしいが、どれもお免状とまではいかなかったらしい。
 多分、あんまり深いことを考えず、「みんなそうしているから」ぐらいで専業主婦をしながら暮らしていて、子どもに手がかからなくなってから就職しようと思ったのが40代半ばからあと、つまりアラフィフ。

 そうしたときに、その選択肢の狭さにびっくりしたのだと思う。
 若い時、新卒時には「好きなところを選べる」ぐらいには選択肢があり、それほど難しい仕事でもなく気楽に勤めて悪くない給料をもらっていた記憶はあっただろうが、事務職の経験のある女性というのはそれほど需要がない。毎年たくさん補充される職業で、それほど特殊な能力が求められないということもあるし、昔ならそろばん、今ならエクセルにワード、そういうようなちょっと便利な特殊技能は母にはなかった。

 店番+経理、保険会社の外交あたりをしていたことがあるのは私も覚えがあるが、スケベおやじなワンマン社長をいなしつつ、10歳ぐらい年上で何かというと嫌がらせをしてくる奥さんをかわしながら勤める店番にはげんなりしたようだし、保険会社の外交はなんせノルマがきつかったらしく、数年でやめてしまった。
 アラフィフともなると仕事というのは求人がかなり少なく、特殊技能もない身の上、これから新しく技能を稼ぎなおそうにも覚えも悪くなっているし、30代の人に勝てるかと言われるとまず書類の時点で負けてるからね、となるとやっぱり若いころに何もしてこなかったということ自体が歯がゆかっただろうし、全部「今更」かと思うと腹立たしかった、それが「子供が小さかった頃に何かしておけばよかった」ということで「お前のせいで人生めちゃくちゃ」発言につながったのだろうな、と思う。

 つまり今、私はそういう状況になっているからこそ、理解出来ちゃった、ということだ。
 私はやたらと転勤が多かった事情もあって、子どもがたとえば1歳ぐらいで保育園に預けることが出来たとしても仕事が続けられたか、と言われると多分無理だっただろうとは思うし(日本国内はともかく、外国も結構いったからね)、うちの夫は「働かなくても家事をしてくれるほうが絶対いい」と力強く請け合ってくれ、なおかつ「俺が家事するぐらいなら、頑張って稼いでくるほうがまし」という発言とともに馬力を出して、たとえば1年に100万とかかかる息子の学費分に十分なぐらい稼いでくれている都合上、「どうしても働きたい」という気分にもならず。

 でもふと気まぐれに、働きにいくとしたら、と思ったとき、チラシだの、ハローワークだのを見ていると自分が応募できそうな仕事が少ないことはよくわかった。それに仕事を取り合うことになるライバルは高校生大学生のバイトの子たち。若さに負け放題だ。
 
 そんなことを考えながら、「あんなこと言われたけど、親の気持ちが今になったらわかるわ」と思ったのは初めてだな、と思って感慨深かった。いつか…もうちょっと母のことが理解できる日が来るのだろうか。

パソコンに見慣れない画面が出たらどうするか

 母から電話がかかってきた。「パソコンに知らない画面が出た」と。
 あまりにも情報が少ないので、画面に今読める字があったら読み上げるか、前に出たもので覚えているのがあったら教えて、というと、PINを作成してくれと言われたらしい。

 あー。あれだ、ウィンドウズを再インストールしたときに出るwindows10のPINコードってやつだ。
 「すごく久しぶりにパソコンを開けたら出た」のだと、パニックになっている。

 多分、ウィンドウズが更新して、読み込みが失敗している。

 今までだと、「ああ、もうそのままにしておいて、私がX日に行くから」というところだが、コロナの感染者がまた増えている昨今、行くのはためらわれる。
 
 「再起動して」
 もう絶対これに尽きる。どうせ私が行ったってやるのだ。パソコンの挙動不審はまずこれに限る。
 
 「再起動のスイッチがないの」
 あー。まあね…。PINはいれちゃったりしたの?と聞いたら、英単語を入れたらしい。PINて4ケタの数字とかにするものだったような気が…。
 PINを削除するには、「設定」画面からアカウント情報を見に行かなくてはならない。
 「えーっと、じゃあ、「設定画面」の歯車の形のアイコンはどこかにない?(お花の形のマーク、と言い換えると、パソコンに詳しくない人でもわかることが多いので、ここで「??」という反応だったら言い方を変える)

 「ない」ということは設定のマークがわかってるのか。(このあたり微妙)

 「しょうがないな、じゃあ、再起動」
 「どうしたらいい?」

えーっとじゃあ、
「コントロール、オルタネート、デリートのキーを一度に全部押して」

コントロールキーは知っているはずだ。母はこう見えてパソコン使用歴が長い。
 オルタネートキーはわかんなかったらしい。
「でりーときーはどこ?」
 
「デリートキーは右の上のほう、エーエルティーってなっているのがオルタネートで、左の下のほう」
本当にもー、歯がゆいったらないが、こういう時は淡々と行くのが正しい。

 「なんにもならないけど」

ああ、じゃあまあ、もうあとはこれしかない。
「電源ボタン長押しで、電源切って」
「電源が切れない」

「電源ボタンを押したまま、10数えて」
 律儀に声を出して数えてくれたが、そんな早く数えたら10秒に足りないから!!!

 「ええと、今からもう一回電源ボタン押して、画面が真っ暗になるまで押し続けて」
  
 電源を無事落とした。
 
 「もう一回電源いれて」
 「はいらない」

 「コンセントから電源一回抜いて」
 うちの母のパソコンはノートパソコンだ。
 「パソコンから電源コード引き抜いて」

なぜだ、とかごちゃごちゃ言っていたが、これは「なぜでも。ともかくやって」と押し切るしかない。

 「パソコンに電源コードしっかり差しなおして」
 「電源コードをコンセントに差して」

 はっきりとした理由はないが、意外とこれも、効いたりする。内蔵充電池がだめになっているパソコンだとそういうこともあった経験がある、としか。

 「電源が付くまで、電源ボタン押し続けて、画面に変化があったら手を離して」
 母のパソコンは12年物。電源スイッチの不良という可能性も十分ありうる。そろそろかえたほうがいいと、5年ぐらい前からおすすめはしているのだけど。

 どうも、windowsを更新した後の再構築画面が出ているっぽい。
 「なにもしないで、ぐるぐる回っているアイコンがなくなって、画面に変化がなくなるまでそのままにしておいて!」
 母は、こういうとき「動かないから何かが起きないかと思ってボタンを押してみる」というようなことをすることがある。電卓ぐらいならいけるかもしれないが、パソコンにそういうことをすると余計に誤動作が増えたり、落ち着くまでの時間が増えたりするのでやめたほうがいい。
 
「あーーー!パスワードをいれるいつもの画面が出たー」

 はい、大成功。
 まあね…。私がやろうが、もっと詳しい夫がやろうが、お店にお金をはらってやろうが、まず試すことといえば再起動。
 なぜならば、電源周りのチェックと、再起動が一番、こういう不具合が治る確率が高いから。

 ボタンが画面になければ、電源長押しで、電源を落として、念のため10秒ぐらい待ってから、電源入れ直しで、それが全くできず、電源が入らなければもう、大概の場合は「壊れた」判定でOKだ、と。

 「なぜ」そうなったのか、なんていうことはわからなくてOKであって、対処法だけ知っていたらいいし、これはお店でも、PC歴が35年以上あるという夫でも、同じなのだ…というとしぶしぶ納得していた。
 
 理由は夫がわかる「こともある」が、たいていはもう「ディスク全滅、または傷んでもう使えない」判定か、再起動したら治ったか、内蔵電池か電源がだめになったか、うっかり変なファイルを踏んで、ウィルスが出て、ウィンドウズ再インストールか。ここ20年のパソコン使用で、このどれかでなかったトラブルはかなり少ない。

 たしか、一度だけ周辺機器のポートがかぶっていて誤動作したことがあったかな…ぐらい。それも20年ぐらい前で、今はそういう不具合が起きないようになっているはず。結局再起動で直らなければ、もう再インストールか、本体買い替えぐらいの話なんだよねえ。それも12年ものみたいな古いパソコンなら、もういつ、だめになってもおかしくない。今日動いたパソコンが明日動かなくなっても「しょうがないね、12年ものだもの」ってなるってこと。

 「ここからは大丈夫そう」
 といって母は電話を切って去っていった。

 やれやれだ。パソコンも、スマホも、「調子が悪い」となったら、もう全部電源切って再起動でいいんだよ、まずは。
 お店に行ったりするのは全部「その頻度が高ければ」でいい。
 スマホなら、変な動作をしたときに使っていたアプリを削除して、もう一回ダウンロードして使ってみて、だめならそのアプリは「使えない」判定にするのも入れてもいいと思うが、動いている仕組みだとか、どの設定ファイルを読んで動いているのかとか、そういうことがわからない私たちにとっては、それが「効く確率が高く、簡単な対処法」だと思う。

 例えば、ミシンが調子が悪くなったら糸をかけなおしたり、針を替えたりするのは、ミシンを使っている人ならやる人が多いように、スマホもパソコンも、調子が悪くなったらさっさと再起動というのも浸透するといいなあ。
 

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