好きなお花
ふと気づくと、もうこういうのも満開だった。
白いマーガレット…だと思っているのだけれど、こういう感じの花はいろいろ種類があるから、名前はマーガレットじゃないのかも。
好きな人からバラをもらってイヤだった、という人は聞いたことがない。私も何度かもらったことがあるが、結婚して初めての誕生日にもらった1本だけの赤いバラは、1本だけでも特にうれしかった(当時はとても貧乏だった)。
とげがあるのはちょっと、だけれども、あの匂いといい、色の美しさとバラエティといい、あのベルベットのような花の手触りや、中心のぎゅっと巻いたところの繊細な形、外側の花びらのカール…。バラはとてもいいと思う。
でも…なんだか、私らしい花ではないな、と思う。
あでやかで、派手で、なんだか舞台の上の女優さんのようなバラと違って、こっちは麦わら帽子やオーバーオールの女の子や、エプロンをかけた女性の、日常にもちょっと似合うな、と思うのだ。
テーブルの、それほどしゃれたわけでもない当たり前のマグや、空き瓶かなんか、どこの家にも1つぐらいありそうなところに何本か挿してあったら、それだけでも明るい気分になれる気がする。
もっと華やかで、いろいろな色のあるガーベラや、バラも美しいけれど、私はこの白い花がずっと好きだ。
実家にいたころは庭にあったなあ…。あ、でも。これを花束にしてもらったことはない。
こういうの、束にして花屋さんで買おうかなあ。
ちなみに匂いは割と春菊の匂いなんだよね。寄せ鍋が頭に浮かんでしまうあたりが、あくまでお花の似合わない私らしい。