中年夫婦の仲
40代、50代という年齢になってくると、夫婦仲というものは、共同生活が出来るぐらいではあっても、それほど仲良くない……という感じの人が増えてくるのには気づいていた。
ご主人は「つまらない男」であり、話しかけてもろくに返事もせずコミュニケーションがなりたたないとか、ごはんだけ出しておけば文句は言わないので、自分はなるべく家に一緒にいなくていいように外出するとか、そういう話も聞く。
私みたいに、夫と一緒にお茶のみに行って一緒にケーキ食べたり、お休みの日に息子がいない日があったら一緒にランチしたり……なんていうのは半ば呆れられるぐらいのことで、「ああー、まこさんちは仲がいいからねえ」とすっかり例外扱いだ。
お見合いで結婚したから、条件がよかったのよ、なんていう人は確かに、趣味が合わないということはあるんだろうなと思う。でも、お仕事はなんとなく知っているけど……お子さんは全員小学校から私立だし、持っているバッグは私には見分けがあんまりつかないけど他の人の話を総合するにブランドの物らしい、というのを見ていると、「つまらない男」と言われているご主人は、ずいぶん稼ぐのだろうなという推測はつく。
そして……気になるんだけど、お休みの日に、ずっとマンガとか本を読んでいらっしゃるのだそうで。本棚にこんなものを、と言われるリビングには手塚治虫、石ノ森章太郎……?
火の鳥、アドルフに告ぐ、ブラックジャック、三つ目がとおる、ジャングル大帝……って、名作ばっかりだよ。古いのもあるっぽい。リボンの騎士はあれは少女クラブ版だろうか、それとも学年誌のやつだろうか。中身を見ないとわからないし、私は自分でもっているわけではないので詳しくわかるわけじゃないが、だからといってこの揃いっぷり。
「三つ目がとおる」はちょっとマイナーだが、中二病真っ盛りの頃読んであこがれたものだ。古代文明と超能力、みんな好きだよね?ジャングル大帝はライオンキングに真似されたとかいうけど、今の時代にも通じる名作だ。ブッダも、ユニコもある。
ユニコとガムガムパンチ(学年誌で連載だった)って、すごくマイナーなんだけど、ユニコはサンリオでアニメ映画になってて、実は大好きだった。かわいいんだよ、なんせユニコーンなんだから。断然女の子向けだったけどね!ああー、貸してほしい!
そして、多分だけどこの「つまらない男」とか言われている人は、手塚治虫と石ノ森章太郎当たりの話をしたら、すっごく面白い人ではなかろうか。
ちなみにママ友さんはそういうマンガを全然読まないらしい。何なら少女マンガだって読まずに大人になったらしい。そう聞くと無理感漂うよね、趣味の会話なんて。
でもさすがに、お宅のご主人と話をしてみたい、なんて言い出せるわけないしな!一歩間違えば不倫の申し込みに聞こえてしまう。
つまんない男、かあ……。厳しい評価だと思う。趣味が合う人が見つかればよかったのにねえ。といっても、ご主人がきれいでおしゃれな奥さんがよくて、私みたいなオタクな喪女がいやなら難しいわけだけど。
こういうのはつまり、「組み合わせを間違えた」というべきなんだろうか、それとも、結局離婚とかするほどでもないので「それなりにOK」と判断すべきなのか。手塚マンガなー。家に置いておきたいけど、かさばるしな。
読ませてもらえないかと聞くのも何となくためらわれて(大事なコレクションかもしれないしね)。
相手が違えば、評価が全然違うかもしれない。人のことを「話の面白くない人だ」と思ったときは思い出したい。
ご主人は「つまらない男」であり、話しかけてもろくに返事もせずコミュニケーションがなりたたないとか、ごはんだけ出しておけば文句は言わないので、自分はなるべく家に一緒にいなくていいように外出するとか、そういう話も聞く。
私みたいに、夫と一緒にお茶のみに行って一緒にケーキ食べたり、お休みの日に息子がいない日があったら一緒にランチしたり……なんていうのは半ば呆れられるぐらいのことで、「ああー、まこさんちは仲がいいからねえ」とすっかり例外扱いだ。
お見合いで結婚したから、条件がよかったのよ、なんていう人は確かに、趣味が合わないということはあるんだろうなと思う。でも、お仕事はなんとなく知っているけど……お子さんは全員小学校から私立だし、持っているバッグは私には見分けがあんまりつかないけど他の人の話を総合するにブランドの物らしい、というのを見ていると、「つまらない男」と言われているご主人は、ずいぶん稼ぐのだろうなという推測はつく。
そして……気になるんだけど、お休みの日に、ずっとマンガとか本を読んでいらっしゃるのだそうで。本棚にこんなものを、と言われるリビングには手塚治虫、石ノ森章太郎……?
火の鳥、アドルフに告ぐ、ブラックジャック、三つ目がとおる、ジャングル大帝……って、名作ばっかりだよ。古いのもあるっぽい。リボンの騎士はあれは少女クラブ版だろうか、それとも学年誌のやつだろうか。中身を見ないとわからないし、私は自分でもっているわけではないので詳しくわかるわけじゃないが、だからといってこの揃いっぷり。
「三つ目がとおる」はちょっとマイナーだが、中二病真っ盛りの頃読んであこがれたものだ。古代文明と超能力、みんな好きだよね?ジャングル大帝はライオンキングに真似されたとかいうけど、今の時代にも通じる名作だ。ブッダも、ユニコもある。
ユニコとガムガムパンチ(学年誌で連載だった)って、すごくマイナーなんだけど、ユニコはサンリオでアニメ映画になってて、実は大好きだった。かわいいんだよ、なんせユニコーンなんだから。断然女の子向けだったけどね!ああー、貸してほしい!
そして、多分だけどこの「つまらない男」とか言われている人は、手塚治虫と石ノ森章太郎当たりの話をしたら、すっごく面白い人ではなかろうか。
ちなみにママ友さんはそういうマンガを全然読まないらしい。何なら少女マンガだって読まずに大人になったらしい。そう聞くと無理感漂うよね、趣味の会話なんて。
でもさすがに、お宅のご主人と話をしてみたい、なんて言い出せるわけないしな!一歩間違えば不倫の申し込みに聞こえてしまう。
つまんない男、かあ……。厳しい評価だと思う。趣味が合う人が見つかればよかったのにねえ。といっても、ご主人がきれいでおしゃれな奥さんがよくて、私みたいなオタクな喪女がいやなら難しいわけだけど。
こういうのはつまり、「組み合わせを間違えた」というべきなんだろうか、それとも、結局離婚とかするほどでもないので「それなりにOK」と判断すべきなのか。手塚マンガなー。家に置いておきたいけど、かさばるしな。
読ませてもらえないかと聞くのも何となくためらわれて(大事なコレクションかもしれないしね)。
相手が違えば、評価が全然違うかもしれない。人のことを「話の面白くない人だ」と思ったときは思い出したい。