LuckyDuckyDiary

ジェットストリームCD

新聞で、ラジオ番組、【ジェットストリーム】のCDの広告を見た。
 ちなみに現在の販売元は趣味とか資格の通信講座で知られる、「ユーキャン」というところらしい。

 ジェットストリームというのは軽い音楽を流す番組で、外国の町や風景を解説したエッセイみたいな文章を案内のように音楽にはさんで構成されている。ご長寿テレビ番組だった「世界の車窓から」を音声だけにして、音楽と一緒に案内するというような雰囲気に作ってある番組で、趣があって結構人気らしい。

 もう50年も続いているという話で、最初の27年間は城達也さんというアナウンサーさんが担当していたらしく、私が10代、20代の頃に聞いたのはこの人らしい。
 その城達也さんのアナウンスをいれて、昔の雰囲気そのままにCDにしているのだとか。

どうもバージョンがいくつもあるっぽいこともわかった。現行の通販CD「Over the Night sky」は7枚セットx2で14枚だそうだが、「Forever」ってのと、「Romantic Cruise」というのは10枚のようだ。
 ラジオそのまま…というわけにはいかないらしいというレビューも読んだ。

うーむ。聞いてみるまでわからないし、オークションでも意外と高い。サイトで試聴も出来るのでちょっと聞いてみたけれども、あんまりアナウンスに覚えがない。私、これ聞いたことはあるはずなんだけどなあ。

 ウィキペディアで調べてみたところ、東京FM系列のFM曲で流れていたらしいが、私が10代から20代の頃住んでいた町はどうも難聴地域だったらしい。今持っているような高めのラジオならともかく、当時私が持っていた小型のポータブルの景品ラジオでは無理だったとみた。
 多分親戚の家に遊びに行ったときぐらいしか聞かなかったんだろうな。時間は24時から1時間だったらしい…というところまで読んでわかった。
 多分私は12時まで起きていられなくて、11時から始まるNHK-FMの「クロスオーバーイレブン」の方を聞いて、12時には寝ることにしていたのだと思う。クロスオーバーイレブンも音楽と、ミニエッセイみたいな感じの番組で、ジェットストリームと同じ種類の番組だった。津嘉山正種さんの声がまたいい声で。

 イージーリスニングのCDがほしいなあ。ああいう軽い音楽と、いい雰囲気のミニラジオドラマが聞けたら。
ちなみにクロスオーバーイレブンのCDは2枚はもっている。
 
 オークションは大盛況、といったところで、ジェットストリームのCDにはどれもたくさん入札が入っている。
さすがに27年もやっていれば愛聴者も多いだろうなあ。現行の番組もあるというし、現行番組のファンまで入れれば相当いるはずだ。ネットで現行番組のラジオが時間に関係なく聞けるというのもあるし、まずは今手に入る番組を聞こう。
 それから昔のを買うかどうか考えよう。

 今回は衝動買い回避となった。

安くてローカロリーのゼリー作成


暑くなってきた。最近愛用しているのがこれ、見られない場合は画像のリンク切れです【スカイウォーターグレープフルーツ味】。何年か前には、「梅味」というのがあって、それはカロリーも低くて愛用していたのだけれども、最近は味が変わって、ローカロリー7キロカロリーの「ライチ味」と、70キロカロリーぐらいの「グレープ味」と「グレープフルーツ味」がある。まあ、1リットル70キロカロリーはほかのスポーツドリンクよりも割とローカロリーではある。

 本当は糖分とかの配合が変わるから吸収率の点からみるとよくないのかもしれないけれども、グレープフルーツを絞って入れてゼリーを作ってみたら大変おいしかった。

1: 砂糖大さじ1杯にアガーを大さじ1杯ミックスして、スカイウォーター1リットルのうち600mlぐらいを使ってアガーを煮溶かす。
2:沸騰したら火を弱めて1分ぐらいたってから火を消して、残りのスカイウォーターをちょっとずつ混ぜる(がばあっと入れずに、タラタラ入れて混ぜるのがコツ)
3:最後にグレープフルーツ果汁1個分をミックスして注ぎ分けて冷やす。

 10個分ぐらいにわけて、これで元のスカイウォーターのカロリーが70キロカロリー、砂糖が12グラムから15グラムぐらいで多くて100キロカロリー。グレープフルーツ1つのカロリーは可食部分で80キロカロリーぐらいらしいので、ゼリー1個分30キロカロリーぐらい。
 まあ、1つ30キロカロリー以下なら、ローカロリーおやつとしてありだろう。
 
 ただの水から作るよりも市販の香料が入っている分、ぐっと市販のゼリーに近い味がするし、果汁を絞って入れることでスーパーで1つ100円で売っているローカロリーゼリーよりぐっとおいしいのでいいアイディアだった。

CDが読み込めない時の対処

自分が持っているCDが、大体「次の曲はこれだな」とわかるようになってしまった。
これはつまり「もう聞き飽きた」状態であり、なかなかそこまで行ってもまだ聞こうかというCDはそれほどない。

グーグルホームは音楽をかけてくれるのはいいのだが、好みのものがかかるとも限らないし、息子がへんてこりんな曲(パロディとか)をかけたがるのでリビングでは自分が好きな曲が聞けない時もある。
こうなるとやっぱり新しいのが欲しい。

 とはいえ、新品のCDを10枚20枚と買える財力はないからねえ。
 この前、ジェットストリームのCDの広告を見たのは覚えていて、もしかしてこれ、オークションで買えるのでは?と思いついたのだけれど、そういやあ、他のだってないわけないね?と思ったので、検索語「10枚組」で検索してみた。

おお……。出るね。ジェットストリームほどではないが、似たような通販でセットで売っていると思しきCDが。
 ちょっとおもしろそうだと思った【サウンドクルーズ】というCD10枚組をオークションで買ってみた。

 送料込みで3000円ぐらいしたし、豪華ケース付き(ケースいらなかった)、30センチ四方のブックレット付(これもいらなかった)だった。これはどんなCDかというと、クラシックの曲をジャズ風だったりサンバ風だったり、シャンソン風に……とかいろんなアレンジをしてイージーリスニング用にしてあるという、ちょっと変則なCDだった。
 面白そうだと思って買ったけど、メロディは聞いたことがある曲がすごく多い割に、「えーー?ここまでする?」という編曲になっているものが多くて、これは純粋なクラシックファンなら叩き割りたくなるようなCDだと思った。

 でも私はそれほどクラシックに思い入れがあるわけでもないので、映画音楽風にアレンジされているユーモレスクとか、コンテンポラリージャズっぽい、くるみ割り人形の花のワルツとか、結構楽しめてしまった。
 こういうのはなかなかグーグルの音楽サービスのSpotifyではかけてくれないものね。

 PCに入れて音楽ファイルにして音楽プレイヤーで聞けるようにしよう!と思ってPCに外付けCDドライブをつないで読み込み始めたがCDによっては全部読み込まない。2曲ぐらいで排出されてしまうディスクもある。
 えーーーっとやっぱりこれは中古のCDだから?と思ったけれども、裏面も全く問題がないようにしか見えない。

 読み込んだファイルを捨てて読み込みなおしたり、再起動したりしてみたけれども全然ダメ。
 夫が私がうなっているのをみかねて、ヘルプに来てくれた。

 10枚あったのだが、私が悩んでいたCDは「2」という番号のもの。夫がテキトーに選んだ「8」は全部読めてしまった。
なんじゃそら……。
 夫が、「もしかして、だけど……」と出した解決策は、外付けCDドライブのデータ通信用ケーブルじゃなくて、ぶらぶらと余っていたUSB電源ケーブルをを電源につないでみることだった。

 外出時にスマホの充電に使っている充電池から電源を取ったら、なんとすんなりと読み込めてしまった。10枚全部。
 えーーーー。つまりCDドライブの回転と読み込みに使う分の電圧が足りてなかったとかそういうこと?(そういうことらしい)。

 こんなの「一応ついているけど、なくても大丈夫」なんだと思っていたよ。面倒がって電源取らなかったんだよねえ。ちなみに私が使っているMacブックAIRはUSBが少ない。左側に1つ、右側に1つしかない。電源供給も出来るように並んでいるUSBがあればよかったのになー。いや、でもあっても面倒だしそのままにしたかも。
 今まで電源がなかったから読み込めなかったことなんてなかった。

 内蔵ドライブがあったら起きなかったことだろうし、教えてもらわなければ多分自分では気づけなかったから音楽ファイル取り込みはあきらめただろうし、いい情報だった。 
 ここにメモ代わりに書いておく。

ディズニーの曲いっぱい

この前買ったサウンドクルーズCDに気をよくして、またまたオークションで買ったのは、つぎは「Music of Dreams」というCDだった。
これはディズニーの曲ばっかりのCD10枚組で、送料込みで1300円という、ひどいといえばひどい値段で落札。

 あとでディズニーファンのお友達に聞いたら、もとの値段は3万円ぐらいしたもので、それが何度もリニューアルされながら再発売、再発売と繰り返されているもので、値段もだんだん落ちてきているということだった。買う人が多くて、値下がり幅も大きいという商品なのだろうね。

 聞いてみたら、うわあ、聞いたことあるけど、じっくり聞いたのは初めて……というような曲が多い。
 ディズニーの曲が入っているCDを買ったのははじめてではないけれど、アメリカで買った安くて録音が悪いCDだったりしたので、今回音を聞いて録音のよさにびっくり。多分映画の曲とかはリマスターしているんだろうな、という音だった。

 歌詞も聴き取りやすいし、あ、これ2番あったの?(そりゃあるだろうけど、挿入歌だと全部は聞かないしね)とか、新しい発見があって面白かった。
 ディズニーランドのアトラクションとかで流れている曲も入っているようだし、iPod shuffleに全曲入れてシャッフルさせて聞いたらとてもいい感じだった。
 
 面白かったのは、小さいころに見せたクラシックディズニー映画、白雪姫、ピノキオ、ピーターパン、ダンボなんかの曲を息子が結構歌えたこと。私は全然歌えないのになあ。
 えーー?英語なのに?と思ったけど(英語で見せたのは親の好み)そのまま覚えていたっぽい。

 まあね……私が子供の頃に実家で聞いていた童謡のレコードの数十曲は、かなりそのまま歌えることを考えれば、ありそうなことではあるけれど。
 しばらくは楽しめそう。10枚組のCDって楽しい。
 
 その気で見たら、オークションにはこの手のセットのCDが山になっている。まあ、最初に見た「ジェットストリーム」のCDは競って落札されているし、値段帯も高いので手が出ないけど、別にほかのでも聞いたことがあんまりなければそれでいいんだから。
 次にほしいのは、「小沢昭一の小沢昭一的こころ」10枚組なんだけど。
 
実は中学生ぐらいの時から結構聞いていた(趣味がオヤジくさい)。結構高いんだよなあ…。でもあの番組、実は好きだったんだよね。ラジオドラマっぽくて。オークションで調べるまでCDになっていることすら知らなかったけどさ。
 まずは小沢昭一さんの本を読んでもいいかも。

寝言でグーグル

夜10時半ぐらいのこと。
この時間はそろそろ私もベッドの上で本を読んだりしている時間で、息子は隣の部屋で眠っている。

息子の部屋はリビングに隣接……というか、ふすまで仕切られているだけで、この時期、ふすまは開いている。

 「ねえ、ぐーぐる!XXXXXをかけて!」

ええ?寝言?
 そのあとの沈黙からいくと、間違いなく寝言だったが、ずいぶんはっきりしていた。
 普段は音楽が聴きたくなると題名だの、アーティストだのを指定すると再生してくれるサービス用のコマンドだ。

夫と顔を見合わせてびっくりした後、寝言とわかって笑ってしまったが、よかった、グーグルのスピーカーが反応しなくて。
音声コマンドが当たり前になってきたし、今の息子の世代にとっては、日常の一部なんだろうから、夢の中でそういうシーンを見ることがあっても不思議じゃない。

見られない場合は画像のリンク切れです

 デジタル・ネイティブ世代か…。
 冷暖房や照明なんかもボイスコマンドが当たり前になる時代だものね。睡眠時間中は「おはよう、グーグル」とか声をかけるまでは反応しないように設定することも出来るようになるかもね。(もしかしたらもうすでにそういう設定があるのかもだけど、チェックしていない)
 今でも私のスマホは、夜9時半から7時までは通知を画面に出すだけは出すが音は出さない設定になっている。
はあ……しかし説明書なんか全然読んでないのにいつの間にか息子はグーグルホームを使いこなすようになったなあ。最初はロボットか何かの学習AIみたいなものだと思ってテキトウなコマンドを出しては失敗していたのに。
 きっと、特にはっきり、定型文通りに発言しないとコマンドとして認識されないということは意識しているのだろうね、夢の中でもちょっと気を付けて発音したのだろう、寝言に反映されたってことだ。
 
 ふと、【アンドロイドは電気羊の夢を見るか?】という本のことを思い出した。
 この本は、映画、「ブレードランナー」の原作といったほうが、通りがいいかな。
 また読みたくなった。



太った、というときに。

なかなか引き取りに行かなかった健康診断の結果をもらってきた。
 幸いなことに数値的には問題はなかった。つまり血液検査の結果、肝臓の数値とか、コレステロールの数値とか、糖尿病の傾向がどうとか…というものには問題なしと出た。

 そこまではよかったのだが、体重が史上最強の数値をたたき出した。これはまずいぞ?私はあまり上背があるほうではないし、どうも太ってもあんまり顔とか首とかに肉がつくタイプではないので、ぱっと見さほど変わったように見えないところはあるが、それが全部下半身につくという感じみたいだ。

 どおりで、最近太もも周りがきつめのパンツが増えたと気が(していたならこういう結果は予測しておくべきだろうが)。
 もともとゆるゆるの服を着るのが好きなので、着用不能にまでなったものはないが、かといってこのままゆるやかな曲線を描いて増えていく体重のままに身を任せるとそうなるのは時間の問題だ。

 確かに珍しく8カ月ぐらいは続いた運動は去年の秋あたりからやっていないし、歩く頻度も確かに減っているからまあ…こうなるわな。目をそらし続けるとここまで来ちゃえるんだよなあ…。
 と後悔しつつ今後の方針まではなかなか改善策も出すのが嫌で(そんなもの決まっている。運動、それからおやつ減少よね)ため息をつきながらかねてから1カ月ぶりのお友達との約束のランチに出かけた。

 話題としては「最近太った」というのは中年女性の定番で、夕食のおかずの話とか、お弁当作りの話とかと並んでまあ、ありそうな話題なのだが、友達は、「数値に問題がなかったのなら、いいじゃないの、この年齢になったらねえ、突然がくっと体重が落ちるっていうのも、怖いのよ?」となぐさめてくれた。

 彼女によると、そういう動き方……つまり、ダイエットしたり運動を始めたりしたとかいうような思い当たるフシがないのに、体重が激減した場合は、深刻な問題が体の中で起きている可能性がうんと高いのだ…と怖い話をいくつか例にあげた。

 そう聞いてしまうと、確かにそうだけど!
 そして、「そんなことないじゃない」みたいなことを言われるより、ずっといいな、と思った。
 がんばってちょっとは減らそう。多分運動して、おやつ食べなくなったら減る。仕組みは簡単だからねえ。

 せめて1日2キロぐらいは歩かないとなあ。たった2キロがねえ…自転車だと早いからつい、乗ってしまう。
 がんばろう。

お弁当のおかず

お弁当は、割とバタバタして持っていくので、そのためにいろいろとおかずを作っては紙カップに分けて、冷凍するのがだいぶ習慣化してきた。

 今までは、ちょっとぐらい多くてもお皿に定食のように盛り分けて、完全消費を目指すか、メインのおかずの残りは次の日の昼に私が食べて始末することが多かったが、最近はたとえば魚だったら3切れのパックじゃなくて4切れのパックを買って1つはほぐして紙カップ3つぐらいに分けたり、ハンバーグだったら小さいのを余計に焼くとか、きんぴらごぼうも紙カップに4つぐらいわけておいたり、炒め物もそういう風にちょっとずつとりわけておくことが増えた。
 
 薄くて面積の大きなプラスチックコンテナに紙カップを並べてずらっと並べて冷凍しているのを、夫が見て「コレクション?」と言ったぐらいには冷蔵庫にスタンバイしている。その数40個を超えた。まあ、1回のお弁当で5つか6つか消費するから、たくさんに見えても、一週間分にもならないし、毎日同じなのも何なので、種類を重視。少ないのは作成時に3つしかないし、お弁当専用に作ると1回で8個とか出来ちゃったりする。

 自分でも頑張っているなーと思うが、要はこれ、出ていく時間の直前になってオタオタしたくないだけだったりする。
 お弁当というのは、優先順位は「間に合うこと」が一番。中身の栄養バランスとか、色どりとか、好き嫌いとか…というのは割と二の次だ。時間通りに出来ていない弁当は、どんなに美しくておいしくても持っていけないし、食べられない。

 その点、おかずを調理して冷凍さえしてあれば、解凍は電子レンジでいいのだから、一気に電子レンジにかけてもいいし、朝から持っていく夜のお弁当の場合は凍ったまま詰めればいいので、かなり「詰めるだけ弁当」になる。
 すべてのおかずをスーパーで買ってきた冷凍食品にする弁当とさほどかわらない楽ちんさ。

 紙カップ入り冷食を自分であわてなくていい時間に作っておけばいいだけの、時間差調理。
 小学校に入って給食になってからのお弁当は、作るのは遠足か運動会ぐらい?となると当日の朝に調理していた。
 その頻度の低さでは、おかずは前もってどっさり作っておくと消費しなくて冷凍庫の中でダメになる。ちょっとのちょっとだけ、3日前から作るというのは、なかなかその気にならないものだった。

 でも、今は弁当の頻度が増えたからこの作り置き冷食戦法がとても有効。古くならないうちに使い切れるし、おかずにバラエティも出て、色合いもニンジンや、色付きのパプリカなんかも使ってきれいに組み合わせることも出来る。

 ただ…これは確かに、働いているお母さんたちには無理があると思う。通常の食事の調理に加えて、バラエティと色合いを考えて弁当専用おかずを作成するのは時間が要る。
 加えてもちろん材料もいる。私はあちこちを走り回って材料も安いのを買いまわることが出来る。家の食事を整える時間の何割かは買い物に費やされるといっていいぐらい、費用効果への買い物の影響は高い。近所のスーパーですべての食材を買ったら、多分食費は3割増しで済めばいいほうだろう。お惣菜なども利用することを考えると下手すると4割ぐらい違うかも。
 しょっちゅう総菜を使えば、いくらでも食費は上がってしまう。外食より安いとはいえ、スーパーのパック入り野菜のおかずはかなり高いからねえ。

 毎日半額とか大安売りばっかり買っているから、この額で済むんだよ、誰もほめてくれないけど!
 私が働きにいったら、この分を吸収できるかどうかすら怪しいからなあ。

 今日は息子に言わせると、煮豚の角切りと、豚肉の生姜焼きが両方入っていたのがうれしかったそうだ。あー、せめてチキンソテーにしたほうがよかったかも?
  マグロお刺身の切り落としの古くなって安くなった奴を買ってきて、醤油とみりんの味付けで焼いたミニサイズ照り焼きもおいしいそうだ。ツナと水煮のコーンを炒めたのは、ちまちましすぎて食べづらいとか。
 それは色がかわいいから入れるんだよね。

 息子の好きなおかずばっかり入れると、まっ茶色のお弁当になるからねえ……それでもいいのにと言われても、なんとなく赤いのとか、オレンジのとか、黄色のとか緑のとか、入れたくなるんだよ!
 ほうれん草ベーコン炒めのベーコンをお箸で引っ張り出して上に載せてから冷凍してるとか、ちょっとバカかもしれないと思いながらついやってしまう。
 大根の千切りを炒めたところに、豆苗をついでに炒めたのをちょっと載せるとかね。豆苗は1パックはいらないので、一回食べたやつを水耕栽培して、ちょっとずつちぎって使い、ベランダで育てているという凝りっぷり。
 
 お弁当に慣れたな、と思う。中高は私立に入れたらずっとお弁当だものね。これで親の準備はばっちり、ということにしておこう。
 

高めのランチ

普段仕事をしているお友達が、ヘッドハンティングで転職という話を聞いた。
そりゃすごい。有休消化があるというので、半月、仕事に行かなくてもいいので、その期間は空いているからランチに行かないかというお誘いがやってきた。

 おお、それはうれしい。
 お店は予約してくれるというのでお願いしておいた。
 
 ランチプレートがあると聞いていたので、それ一択、場所は自転車で駅前の方へ行ったところにあるお店で、私はいったことがなかった。
 ついてからメニューを見ると、多分インドっぽい味らしいカレー、韓国料理のプルコギ、それからキッシュのランチプレートがあった。どれもおいしそうだけど…と思ってキッシュを注文。

 キッシュが小さかった。しまった、足りないかも?キッシュの直径が20センチぐらいで、それを多分、8個に切ってる。デザートのケーキならこのサイズでいいけど、メインだったら足りないって。
 周りにはレタスとかトマトとかが載っていたのでそれも食べた。うーん、かわいいし、きれいだったけどこれで980円か。インスタ映え狙いならいいのかもしれないけど、私はインスタグラムやってないからなー。

 そのあと、ランチを頼むと100円引きだというドリンクのメニュー。アイスティ500円、アイスコーヒー500円。
あ、しまった。これは高い店だ。普段私が使う店はランチドリンク200円系。さほど大きくもない(多分250mlから300ml)のアイスティに500円というのはなかなかなお値段だ。
 マフィンが売りらしいのだが、1つ180円。30種類あるのはすごいけどさ…。マフィンの底面積が直径…多分4センチないぐらい。高さ5センチ以下。ミニマフィンだなあ、これは。
 アメリカのマフィンは大味だが、直径8センチぐらいあったりするからなあ。180円…。この小ささでこれかあ…せめてミスタードーナツのか、スーパーで売ってるヤマザキのマフィンぐらいサイズがあればいいのに。

 そして、クリームが山に乗ったフラペチーノとか、チョコレートなんちゃらラテみたいな飲み物が550円ってどうなの?アイスティが500円なのに、その値段付け。

 かなりすいていたので4時間ぐらい居座っておしゃべりして帰ってきたのでこれはこれでよかったけど、と書いてから気が付いた。なるほど、あのお店は高いからすいていたのだね?
 そうだよねえ、2000円近くだして、全然ボリュームのないランチプレートと、私がいれたのと大差ないのに500円もするアイスティと、極小のマフィン2つだもんね。近くのお店に、1000円であれよりたっぷりしたランチに小さいデザートを付き、飲み物はバラエティはないものの200円というようなランチがあることを思えば、よっぽどのマフィン好きか、すいていて長居出来る店がいいかじゃないとあのお店は選ばない気がする。

 今回は久しぶりの人と長いおしゃべりをするのが主目的だったからいいのか、うん。
 ちょっとカロリーも絞り気味の昨今、あのボリュームのなさもまあ、ダイエットの一環だと思えば。

 自分でチーズとベーコンたっぷりのキッシュを焼いてバクバク食べたいなあ、と思ってしまった。

グーグルホームを歌わせる

マナマナという歌を私が最初に聞いたのは、セサミストリートの中だった。この動画はyoutubeで検索して出した。
 なので、てっきりセサミストリートの曲だと思っていたのだけれども、実はいろいろなアーティストがカバーしているらしい。

 この曲は、スキャットというのかな、あんまり意味がないような単語が歌詞になっていて、私が聞いたセサミストリートのは「パティピ、パティピ」と歌っていたので、ま、こういう歌詞なんだろうな…と思っていた。(動画の歌詞とはちょっと違う。同じセサミストリートでもいくつかバージョンがあるっぽいね)

息子がどこから聞いてきたのか、「OK, Google, play mah-na-mah-na」と英語でリクエストを出して、そのあと、「♪マナマナ」と声をかけたらば、グーグルのスピーカーが、ちゃんと合いの手を「パデュデュ パデュデュ」と歌ってくれる……という芸を披露してくれた。

 こっちがちょうどいいタイミングで「♪マナマナ」と言わないとダメみたいだけど、ロボットとかのAIみたいですごーくかわいい。
 ひとくさり歌ってくれて、何もなかったように黙ってしまうのだけれども、親しみがわくというか、かわいさが増すというか。

 グーグルの人も、面白いもの仕込んでおくなあ……。でもこれ、どこで発見されたんだろう。他に歌う曲もあるのかなあ。検索して調べてしまうのは驚きが減ってもったいないような気がするし、かといってこんなもの、自分で見つけられる気がしないし、複雑なところだ。

スカート修理

手持ちの服は少ない。特に滅多にはかないスカートは少ないが、スカートでなくてはいけない時というのもちょっとはあるから着用頻度が低いとはいえ取っておかなくてはならない。
 
 そんなときに、クローゼットから発掘したスカートのゴムがダメになっていた。いつ買ったかなあ…と思ったら、多分16、17年前。そりゃゴムも傷むよね、うん。

 春冬秋に着られて、地味さ、長さともにいい感じなのでこれからも使いたいところなので、ゴムの入れ替えがしたい。割と幅広のゴムが入っていて、その幅の真ん中に縫い目が入っているので入れ替えるとなったら大変…と思ったけど、上の方に細いゴムだけ入れてもいけるんじゃ、と思いついた。

 入り口用に適当に切り目をいれてからボタンホールステッチで処理をして、12コールのゴムを通したら無事、また着用可能になった。
 元のゴムも入ったままなんだけど、外からわからないから大丈夫。ちょっとしたことでスカート一着分買うお金も節約になるしね。がんばって節約しよう。手間ならかけられるんだから。

新、ハンバーグのコツ

お弁当のおかずにハンバーグをしょっちゅう作るようになった。パン粉とハーブと調味料と、乾燥タマネギなどが入った、挽き肉を混ぜるだけでハンバーグが出来る箱入りの粉(商品名はいろいろあるが、代表的なのは「ハンバーグヘルパー」)はとても便利だし早いので愛用している。

 スーパーで会うママ友さんや、ちょっとしたランチや、お茶会の話題には「お弁当を作るのが大変」というのは「夕食の献立を考えるのが面倒」と並んでいい話題なのだが、そこで私がハンバーグの話をすると、「そういうの、使って平気なの?」と言われることがある。
 つまりそういう人はハンバーグを作るとき、タマネギを刻んで炒めて挽き肉と…という作り方をしている人。「うん、簡単だし早いし、割とおいしいよ?」というと「私も使ってみようかな」とくることが多いので、心を込めておすすめしておくことにしている。

 で、たいてい次に出会ったときに、「あれ、言われたとおり使ってみたらすっごいよかったわ!」と言われる。家事とか調理に手をかけている人なほど感動は大きいようだ。

 この間一緒にお茶をしたお友達は、涙をこぼしながらタマネギをみじん切りにし(フードプロセッサーはないらしい)、炒めてさました(私はさまさないでぶちこむけど。だってどうせすぐ焼くしさ)タマネギを牛乳でふやかしたパン粉と混ぜ…とまあ、ものすごく手間をかけて作っていたのに、簡単混ぜるだけの粉で作ったハンバーグを、おいしいおいしいとバクバク食べる家族を見て、ちょっとがっくりきたらしい。
 特に焼きあがった後のフライパンに残った肉汁とマヨネーズとケチャップを混ぜて作ったソースをかけたら、彼女が手をかけたのとそれほど変わらぬ味になったのだとか。
 絶対時短だ、あの粉は買う価値があると力説していた。昔はどうだったのか知らないが、今のはあれで十分おいしいし、あれであの味だったら手をかけるのはばからしくなると。

 今日スーパーで会ったもう一人も、出来合いのハンバーグを買って弁当にいれると何となく罪悪感があるのだと(主婦だから?)言っていた人なんだけれども、その粉を使ったハンバーグなら手作り感があるし、十分簡単だしお弁当にハンバーグを入れるのに抵抗がなくなったと言っていた。
 
 手抜き主婦である私のアドバイスが役にたつこともあるんだなあ、うん。威張っていいことなのかどうかは、ちょっと微妙かもしれないけどね。

俺はまだ本気出してないだけ?

いざというときになったらきっと、なんとか出来る。
 そう思っている人は多いのではないだろうか。

 私も、そう思って生きてきた年月は長いと思う。まあ、若いころの「いざ」なんて受験とか試合とかそういうものが多いこともあって、どうにかなってしまうことも多いし、命の危険はないから、そういうことを思ったままでいられる人のほうが多いだろう。

 「俺は本気出したら出来る」というのは、本気を出す機会もない、または本気を出すことを避けてのらりくらりと暮らしている人の決め台詞であって、本当はそんな力、出るわけないよと揶揄するのはネットの書き込みではよくあることだし、実は本気なんか出さなくても、それなりに暮らしていければいいという意見もネットではよく見る感じがする。

 いざというのはいったいどんな時なのか。大震災とか大水害などの災害や、事故などの大怪我、病気、人間関係におけるトラブルや仕事での無理が引き起こすメンタルの問題。自分のことでないならば、家族の大怪我、病気、入院、介護、死亡……。
 ストレスがかかりすぎると大抵の人は体とか心がうまく機能しなくなる。自分でそうなっているのね、と気が付けば対処も出来るのだけれど、例えば私の場合は「大丈夫大丈夫」と言いながらそのまま深みにはまり、眠れなくなって、そのままナチュラル・ハイのような状態になっていき、自分の状態に気づかないまま体も極限状態になって、そのまま心の状態も連動して悪くなって、周りの人が「絶対おかしい」と気づくぐらいになっても、まだ大丈夫と思っている……というようなことになってしまう。

 周りの親しい人に言われて、心療内科に行ったときにはもう、まごうかたなく異常なところまで行ってしまっていると言われ、薬を飲んですべての活動をほぼ停止して休んでしばらくたってはじめて、「あー。あれは無理してたのかも」と気づくというのを何度か(一度じゃないところがちょっとひどい)やって、自分が実はストレス耐性がかなりないのでは…と実感することになったのは、中年になってからっていうの、どうなの、ほんと。

 自分にストレスがかかっているのに気付くのが遅いし、気づいたときにはすでに手遅れみたいになっているとなれば、まず予防的にストレスがかからないように生活しなくてはならないのだということが今わかっただけでもまだマシ……と思っておくほかはない。

 かっこ悪いんだよねえ、やっぱり。何かストレスがかかったら、そこからなるべく離れるという対処を取らなくてはならないのってさ。こんな年齢になっても、格好がつけたいのか、と言われるとちょっと恥ずかしいが、やっぱり、こう、「本気出したら最高峰」っていうのってかっこよくない?夢じゃない?ロマンじゃない?それを小説にしたのが、これ、 見られない場合は画像のリンク切れです【ソードアートオンライン】

 主人公、キリトは命を懸けた勝負をしなきゃいけない世界に無理矢理突っ込まれて離脱不可能になるのだけれど、そこで自分を信じて、明日に希望を持ち、そして最高峰になってしまうという、そういうお話なのだった。

 もちろん現実世界ではそれほど能力もない普通の男の子なんだけど、そこはそれ、違う世界に閉じ込められるので……その中では最高峰、と。その異世界とは、ゲームの中。それも出られないゲームの中ってところが、この物語の肝。
 
 ネタバレはしないつもりのレビューなので細かいことは省くけれども、つまりこれは、「本気出したら俺って世界最強」を地で行く話だってこと。ゲーム内なのに現実の命もかかっているのもいい。
 もちろん努力してもかなわないこともあるし、現実を見ろという意見もあるだろうし、世界最強だなんて寝言は寝て言えだろう。でも…。本気出したら最強というのは別に持っていて困る夢でもない。

 まだ一度も起きていない本気の「いざとなったら」の「いざ」を怖がって慎重になりすぎるよりも、「いざ」が来た時も、きっと平気、本気出したら絶対いける!と思えるほうが健康にいいのではないだろうかと思う。私にはもう見られなくなった夢だけれども、このライトノベルを読む年齢の人たちにはその夢を持っていてほしい。

 なんせ、本当の本気で「いざ」が来てしまったときは最弱or最強であろうが平均的であろうが対処するしかないから。だめなら心が折れて病むという結末になるだろうし、だめでないなら、「神様は耐えられない試練は送らない」というようなテキトウな言葉で説明されてしまう。耐えられる試練というのは、「まだ大丈夫レベル」という判定になってしまいやすい。そうなると「まだ本気出してなかったんじゃあ」ということに……?耐えられる試練と、耐えられない試練は、紙一重かもしれなくても。

 何に、どれだけ耐えられるかということは個人によって違う。本当にこの小説みたいなことが起きたら……私は何百人かの人と一緒に死んでいただろうと思う。でも……でも。
 今はこの小説を読んで、ああ、主人公かっこいい!と喜びたい。私もきっと戦えるのだと。この本を読む価値はその爽快感にある。

 既刊が21巻とたくさんあるのだけれども、実は1巻だけ読んでもそこで完結でOKになっているので、1巻だけでもおすすめしたい1冊。
細かいエピソード集が2巻で、全く違う世界に入りなおしていく形で3巻から続くので、「あれはどうなったの?面白くないけどとりあえず結末は知りたい」とかいう風になっていないので構成としてはよく出来ている。
 IFシリーズとでもいうべき「ソードアートオンライン プログレッシブ」という別シリーズの文庫も6冊まで既刊読了。
 コミックスは読んでいないが、アニメと長編映画も見てしまった。

楽しみのために読む本で、別にこの本はためになるとか、教訓が学べるとか、そういうことではない。でもやっぱりおすすめしたい一冊。

DVDドライブ破損

 この間CDを読みこんだ外付けDVDドライブを使って映画を見ている。面白い映画を途中まで見て、買い物に行き、帰ってきて再開…と思ったら再生しない。

 ウィンドウズの自動アップデートとかの問題か、でなきゃまた電力不足か。DVD再生ソフトがアップデートをするかというようなダイアログが出ていたのを無視してそのままにしたのがまずかったのか、とかいろいろ考えてみたものの、さっきまで見ていた映画の続きが見られない。

 しょーがないな、問題を切り分けをして原因をさぐるほかない。まず、じゃあCDを読めるか見てみた。
 読まないーーというか、ドライブ自体を認識しない。iTunesでもCDが入っているといわないということはソフトの不具合ではないのね。っていうか、あとはドライブの不具合か、USBの不具合か…。
 USBに音楽プレイヤーをつないでみたら、ちゃんと動作した。
ってことは、これはドライブがダメになっているということでいいのかな、やっぱり。夫の部屋から予備のドライブを借りたらちゃんと映画もCDも再生した。

 こういうものって、壊れる時って突然だね、本当に。ここまで唐突だとポカーンってなる。
 夫が家に帰ってきたので彼のパソコンにつないだら、やっぱりCDを読まなかったのでドライブが壊れた判定でよさそう。
 「まあねえ…これパソコン買ったときにお店がくれたおまけだからねえ」とは夫の言。

給料は昔、高かったのだねえ。

新聞のニュースで、関西の私鉄、阪急電車が電車の中吊り広告に出した言葉のうちいくつかが、評判が悪かったので取り下げたという話があった。
 特に評判が悪かったのは、こういうのらしい。
毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。

研究機関 研究者/80代

 (出典は、株式会社パラドックスというのが著者になっている、「はたらく言葉たち」という本から)
うーわー。かーねーもーちーーーー。と思った。だってね?私が20代半ばで独り暮らしで働いていたころの手取りは17万とか18万とか。確か新入社員の時の最初の給料は手取り13万5000円程度だったはずだ。自分で手取り分で30万円も稼げるようになるとは全然思っていなかった。18万ぐらいだったときだって、天引きで貯金だってしていたし、自分で家賃払ってご飯食べて、ついでに友達と時々旅行だってしていたし、ほしいものだってある程度は買っていた。「こんなもんだな」と思っていたのだ。

 額面でなく、手取りで30万円と言えば、もう30代から40代の男性が家族手当とかコミで稼ぐ給料だと思っていたし、忙しかったものの「ふつーの事務職」で稼げる給料とは思っていなかった。バリバリ営業事務をしている、誰もが認める会社で一番の事務系の50代お局様の給料だって手取りだったら50万行くのか?という感じだったという小さい会社だったのもあるだろうが、手取りが15万なんて珍しくもなかった。

 手取り30万もあれば、大抵の人はそれなりに暮らしていける。たとえ誰かを養う立場にあっても。この現代には、体がつらくなく、合法的な仕事ならば、嫌いな仕事でも手取りに30万円もくれるのなら文句は言えない。若い世代ならなおのことだ。嫌い……というか好きではなくても、慣れてくれば淡々と働くのに支障はない。手取りが30万なら、額面だと35万ぐらい?そういう給料で働いている人、結構多いはずだ。
 仕事は楽しいに越したことはない。それは確かにそう思う。でも楽しくなくても生きていくのに必要な分は稼ぐことになるんだから、楽しくなくてもやる。そういうものだと割り切ることにしている人が多いから、こういう言葉は、大多数の人が感じているところから「ずれている」と言われるのだと思う。

 それに、手取りが50万もあったらね?仕事に生きがいなんか求めなくていいんだよ。なぜそこで生きがいを仕事に設定するわけ?それだけお金があったら、趣味に使える金額だってあるんだから、仕事は生活のためと割り切って、もっと楽しいことをすればいいのだ。これは50万もあるのに、生きがいを見つけられないっていうのが問題だと思う。
 私だったら、ひと月の可処分所得が50万もあったら、必要経費を抜いて貯金しても絶対、何万円かは使えるとなれば、ほしい本があったり、やりたいことがあったり、でなければ旅行だってこう…とかまあ、いろいろ頭に浮かぶわけだ。

 きっと、みんなもそうだよね?
 そうなるとこの言葉を出した人に、仕事で燃えつきてるの?とか問い詰めたくなるってことだ。

 そう思いながらニュースを新聞で読んでから、もう一度このブログにそれを写そうと思ってから、この言葉が誰から発信されたかを見た。80代、かあ…。
大体研究職というのは給料高いもんねえ。プラス80代ってことはあの高度成長時代+終身雇用の恩恵をフルに受けた時代でもあるし、もしかしたらバブルのあの頃に退職金+再雇用の時代かもしれないっていうこと考えたら、こういう考えが身につくんだろうけど。

 今の時代には、そぐわないよねえ。反感やむなし。他の、もっと感動的なものや、共感できるものもあるようなのでこれ一枚だけを取り上げるのはちょっと恣意的ではあるが、これにチェックが入れられなかった広告担当の人の給料も高そうだな、と思った。

PCエンジンミニ発売のこと

見られない場合は画像のリンク切れです【コナミから、PCエンジンmini】……というのが発売されるというニュースを読んだ。
 日本と、ヨーロッパ、アメリカで発売されるのだが、形が違うらしい。ちなみに日本で発売されるのは左の写真のもの。
 「大人気だった」とか書いてあったけど、私は「異議あり―」と言いたい。


 この写真の機種は、PCengineではある、あるが、不人気機種だった、PCengine Hucard(ピーシーエンジンヒューカード)だからである。はっきりそう言えるのは、私がこのゲーム機をなんと、昔、実際に持っていたからだ。
 ターボグラフィックスの方ならともかく……そのあとに出たCD-ROMのドライブとセットで使うようになっていたPCengine DUOは確かにゲーマーで好きな人はいたと思う。でも5万円だったか6万円だったかで、高かったからなあ。任天堂のスーパーファミコンはトイザらスで19800円で買えたことを思えば、断然高価だった。

 私はHu-Cardを持っていた人に出会ったことがない。(TURBO-GRAFIXの方なら、持っている友達はいた)こういうゲーム機の市場では発売元だって日本だったし、多分買った人も多かったのに、なぜ不人気機種のHuCardを日本の「PCEngine_mini」にしようと思ったのか……。それならいっそ、全世界共通で黒っぽい筐体のターボグラフィックスにするか、せめてPCengineDUOにすればよかったのに。

 Huカードのゲームはマイナーだった。いくらでも中古や新古品、新品が店にあったファミコン、スーパーファミコンと比べると、かなり少なく、私のゲームコレクションはゲーム機と一緒に買った「R-TYPE」と「GRADIUS」を別にすれば(両方横スクロールのシューティング)、何枚あったかな、というぐらいにしかならなかった。「ソンソン」(アクション)と「定吉七番」(アドベンチャー。途中で詰まった)はあった気がする。あとピンボールゲームの「デビルクラッシュ」はあったかも?

でも、同じゲームがファミコンとか、スーファミで発売されているケースも多くて、中古にしろ叩き売りの新古品にしろ、ファミコンのほうが安かったというのもあって、結局購入しなかったものも多い。小さいゲーム屋さんだと「ここにはHuはないな」という店も多かった。
 PCエンジンでもCD-ROMでソフトが供給されているものは、CDの値段がROMカードより原価が安いということもあって、ファミコンほどでなくてもかなり流通していたけれど、このPCエンジンの横に別売りのドライブをつけなくてはいけなかったから敷居が高くて結局このゲーム機どうしたっけ?
 渡米の時に誰かにあげたんだったかな、ぐらい。今ぐらいまで取っておいて、無事動けば売れたかもしれないが。

 描画エンジンがどう、とか言っても、当時私がゲームしてた画面はブラウン管の14インチテレビ。今のように大型モニタが2、3万円で買える時代ではなかった。ゲームセンターにある筐体で遊ぶのとそっくりに遊べるというのが売りだったんだけど(任天堂のものはそっくりに再現するにはパワーが足りなかった)ゲームセンターでシューティングとかをやらなかった私には全然気にならないことだった。

 ちなみに、なぜ私がこんなマイナーなゲーム機を手に入れることになったかというと、金欠の友達から買い取ったからというのが真相で、あまりにもゲームの種類が少ないのに業を煮やしてファミコンとスーパーファミコンをすぐに購入したという歴史がある。

 当時、家に遊びに来ていたシューティングの得意な友人たちには好評だったが、私は、自機にバリアだの、特殊武器だのを最初から装備した状態になるという救済措置というか、ズルというか…のコナミコマンドをこれで覚えた懐かしいなあ、ぐらいなので、このPCエンジンミニは多分買わない。
 オレ、これ持ってた!っていう人がファミコンとかプレイステーション初代機とかと比べてすごく少ないと思うんだけど、大丈夫かなこれ。売れるんだろうか。

 三種類に分ける意味、ないと思うんだけどねえ。

お弁当の鮭

 お弁当のおかずは、なるべく夕飯のものも使うようにしているが、大体夕飯には3種類しかおかずが出ない(つまり、作らないから)。汁があったりするとお弁当には入れにくいし、お弁当の中身は種類を増やして少しずつの方がいいかなとか思うものだから、別に材料が必要になることが多い。

 ちょっとずつだけどお金が余計にかかる。食費が微妙に圧迫気味なので安いおかずの工夫がいる。
 というわけで、材料を探してみた。鶏の胸肉を刻んだ「チキンライス用」と、もも肉版の「親子丼用」が安いので、照り焼きを作ったり、煮込みを作ったりして何回か作ったけれどもバリエーションがないなあ。

 魚売場に、変に安いパックがあるのに気づいた。
あー。これは頭とか、骨の近くとかの、切り身にした魚の残り部分をまとめて売っているパックだ。

 アラスカサーモンと書いてあるパックを買ってみた。切り身…というほど大きいパーツが取れる感じでもないし、フライパンで焼いたらくっつきそうだったので蒸してみた。
 食べられる部分だけ取ってほぐして塩味をつけてから弁当用の紙カップにいれたら16個に分けてもまだお椀一杯以上余る。こーれはダメだ、多すぎる。
 10個分だけとっておいて残りは夕飯に食べることにした。

 鮭をご飯にたっぷりのせたら、瓶に入った鮭フレークよりもずっとおいしいと大好評。そりゃ、脂のってたからね、アラスカサーモン。これは意外と普段の節約にも貢献しそうだ。

四角いクリームパン

 夫のお気に入りのパン屋さんで「クリームパンが半額」になるというチラシが入った。クリームパンは大体好きだ。あれはどっちかというとパンの中でもぐっとお菓子寄りで、カスタードクリーム入りの柔らかいパンはどのパン屋さんのものでもそれなりにおいしい。

 私が食べたことのないクリームパンだそうなので買ってきてもらった。
 7センチほどの立方体。珍しい形だなあ。私の知っているクリームパンは大抵平べったい形をしているのに。
 
 ずっしり重い。これがおいしいパン屋さんのパンでなければ生焼けを疑いたくなるような重さ。Xの切り目をいれて4つに切ったら、あららら…お皿の上にカスタードクリームがあふれてすごいことに。あわてて外側に倒してこぼれないようにした。

 すっごいなあ…。パンはカスタードクリームを閉じこめるためにあるだけで、クリームを食べるためにあるんだな、これは。おいしいパンだというよりはカスタードクリームが多すぎでクリーム好きの私が半分しか食べられないってどうなのよー。
 夫と息子が1/4ずつ食べた。

 おいしいけど…おいしいけどクリームパンじゃなーい!いつもなら、クリームパンというのはクリームが少ないという文句が出る方なんだけど、いや、パンが少ないのも実はよくないなんて初めて知った。

銃が買えない国でよかった

警官を刺して拳銃を奪って逃げていた犯人が捕まったという報道を聞いた。捕まってよかった。

昨日その事件のことを聞いたときに、しみじみと日本が銃が簡単に買える国でなくてよかったな、と思った。
これがサブマシンガンだったりしたら…。アメリカだと十分その可能性がある。一分間に何百と弾が撃てるようなものが市販されているのだからね。
 不要の外出は避けて、と公用車でアナウンスして回っていると近隣の友人は言っていたが、確か警官の銃に入っている弾丸は6個だったと思うし(それとも、1つはチェインバーに残しておいて最高7つは撃てるんだっけ?<マンガからの知識)、自分が自殺するための1つを取っておくとしたら5回しか撃てない。
 
 いくら小さめのハンドガンだといっても初めて撃つ人が致命傷の弾丸をつぎつぎ撃てるなんて、ないだろうなあ。エアガンとは全然違うという話だし、そういうものを撃ったことがある元自衛隊とかSPとか、元警官ならともかくも、本物を撃たせる射撃場なんて日本にはないものね。
 
 アメリカだったら銃で死ぬ人が年間1万人越え(自殺は含まない)、ポケットやカバンや、車のダッシュボードに銃をいれている人も数万人では済まないぐらいいるし、薬物でおかしくなっている人の数も十万人単位、薬物中毒でなおかつ銃を持っている人も……考えたくないぐらいたくさんいるに違いないことを思えば、こういう犯罪を画策して実行して服を買って着替えて逃げるぐらい正気の残っている人がたったひとり……とか、つらつら考えていると、まあ、家に閉じこもるほどでもないか…とか思えてしまうあたり、私は日本人の常識からはちょっとずれているのかもしれないと思う。
 銃をポケットに入れて歩いている人がいるのが怖かったらアメリカでは外に出られないものね。ショッピングモールの警備員が銃を持っているのだって見たことがあるぐらいだからなあ。
 銀行の現金輸送の車の人なんか、ガッチガチに武装してるし。ハンドガンを腰にさして、背中にアサルトライフルを背負っているとか、最初はぎょっとしたけど、見るだけなら慣れるというのはある。

 ほんと、今回の事件はマシンガンじゃなくてよかった。これが「またか…」でない国に住んでいるというのはとてもありがたいことだ。
 個人情報がどうの、自由がどうのと街にカメラを設置することに反対の人があると聞いたことはあるけれども、こういう時には頼もしいし、さっさと画像が公表されて顔が特定されたのもいいことだと思う。

 日本に武装の自由がないことは、ありがたいことだ。
 警官という職業は危険だけれど、今回のことをふまえて、分かれて行動する時も一人にならないようにするとか、対策もされると思うし、いつかもっと技術が進んだら、警官と銃がセットで登録されて、警官と銃が一定距離、離れるとロックがかかって撃てなくなるとか、そういうことも出来るといいと思う。
 簡単にロックが外れないとなれば、奪う人も減るだろう。

 そういう安全のための対策はもう、アメリカでは何を今更で無理なことだ。
あんまり国粋主義者みたいなことは言いたくないけれども、やっぱり銃のことだけでも、アメリカより日本にいてよかったと思う。

睡眠負債と昼寝

休日にいっぱい寝ても、その分が貯金出来ないのに、眠れない分はたまって行くらしい。「睡眠負債」と呼ぶのだとか。不公平だなあ。負債が積もるのなら、その分もお金みたいに睡眠もためて返せればいいのにねえ。

夜はなるべく早く寝ているのだが、早起きして出かけなければいけない用事が重なって、朝が5時起きになること数日。これが毎日のことなら慣れるのかもしれないが、変則イベントだったので慣れが来ないうちに終了となった。ああくたびれた。

 もしかして、睡眠負債というものがたまっているのでは…と思ったので、昼寝をしてみた。
真昼間からカーテンをひいて、アイマスクをしてベッドに……というのはちょっと気が引ける。ただでさえ主婦は「三食昼寝付き」なんて言われるんだから。

 でもベッドに転がった途端に体が沈むような重さになった気がしてそのままスコーンと眠ってしまった。
 1時間後にかけておいたアラームで目を覚まして家事をしたが、ここ数日よりも頭がさえている気がする。やっぱり、睡眠負債がたまって、パフォーマンスが落ちるというそのままの結果だったんだろうか。

 そんな話を帰ってきた夫にしていたら、「まこは時間もあるんだし、ごはん作りが間に合うなら、気にしないで寝てもいいんじゃないの?きっと疲れてたんだよ」と言われた。
 うーん…寝ないとしたら何をやったかというと、多分本を読んだり、映画を見たり、ネットを見たりしたに違いないのだから、寝ていてもそれほど結果は変わらないといえば、変わらないか。

 確かに1時間の睡眠で、体は軽くなるし、頭はさえた感じがするし、昼寝をした昨日の夜眠れなくなったかというと全然そんなことはなかったし。昼寝のデメリットは全くなかった。
 この際だし、夜の睡眠時間が7時間もあるのに、なんて思わず、寝ちゃってもいいのかもなあ…。

 贅沢と言えば贅沢だけど、お金もいらないし、家事をした後に残る時間で眠って体調が上がるなら「あり」か。
 20代の頃は睡眠負債なんて考え方も知らなかったし、1日睡眠5時間以下なんていうこともしょっちゅうあった。でも中年になって、更年期も……という今、考え方も変えていくものなのかもしれない。

 寝るとやせる……というか、寝不足だと太るという意見も読んだ。どのぐらい信頼度があるのかはわからないが、この際だ、やせないかな!というわけで、寝るだけダイエット?うわ、これは確かに字に書いてみると楽そうだ。
 XXするだけのダイエット、ってしょっちゅう広告に出るものね。ダイエットの常として効果が出ないということは大いにありうるけど、お金もかからないし、やってみるかな。

お弁当カップと清水の舞台

しょっちゅうおかずを作って冷凍していると、紙カップがどんどこ消費する。もちろん使い捨てが基本のものなので単価は安いが、電子レンジ可のもので、ちょっと背が高くてお弁当箱の中でおかずだのソースだのが動きづらいカップを使うと2枚で5円といったところ。

SNSにお弁当の写真を「冷食作戦弁当」と載せたら、「私も冷凍してるよー。シリコンカップ大活躍です」とコメントが付いた。シリコンカップかあ…。アマゾンや楽天でみたら、1枚100円ぐらいする。安いのでも5、60円だけど、5号カップって確かめちゃくちゃ小さいんでは。
 今冷凍庫に入っている冷凍おかずは、50個ぐらいある。5000円はちょっと出せない。一度に出す額としては大きすぎる。うちの家計予算はかなりぴったりに使い道が決まっている。1000円は捻出できても5000円はむーりー。
 あ、でも。もしかして。

 私のデパート、100均を見に行った。キッチン用品が強いのはやっぱりセリア。
 おお、やっぱり。6号カップ4つ100円、8号カップ3つ100円、5号カップ5つ100円。シリコン製で、オーブン20分まで、電子レンジOKで希望通り。
 一番よく使う6号を40個なら1000円。いける!
 
 これは、息子の教材費から出してもいいかなあ…。ある意味塾の教材といってもいいよね、お弁当が要るんだから。教材費積み立て予算(たとえば絵の具とか、家庭科の裁縫箱とかをこの予算で買うためにちょっとずつ家計からプールしている)2000円使って6号40個、8号15個、5号10個と、細長い形の9個(3個100円だった)と買い込んだ。
 紙カップ分の元が取れるまでにはちょっとかかるだろうけど、シリコンカップも数年は使えるだろうし、私立の中高に行ったらお弁当だものね。清水の舞台から飛び降りる(大げさ)つもりだったら早めのほうがいいってことだ。

 がんばっておかず作成しよう。上がれ、弁当力。

小さいスプーン

息子のお弁当のデザートにゼリーをもたせている。さすがにお箸で食べるのも無理があるので、スプーンを持たせることになる。
幼稚園の頃は、お箸とスプーンとフォークが全部入ったカトラリーケースを持たせていたのだが、お箸を使うのがうまくなったのと、お弁当箱が大きくなって、フタの下にお箸をいれるくぼみがついているという理由によってカトラリーケースは断捨離になって数年たっている。

 プラスチックのスプーン(100均で20本入り)をゼリーのカップを入れる袋に入れていたのだけれど、使い捨てはもったいないなあ…と思って、小さめのスプーンを探すことにした。

 大体、ゼリーのカップは内側が銀色の保冷がちょっと出来るペットボトルケース(100均)の高さを切って縫い縮めたものなので、例えば普通のティースプーンでは長すぎだ。
 昔、カップのアイスを買ったらお店でくれた木のスプーンというか、へらというか……あれに近いのがあればいいんだけど。

 そう思って検索したら、銅で出来た「アイスクリームスプーン」というのが出てきた。
 銅は熱伝導がいいので、手でこのスプーンを握ってアイスクリームを食べると体温がスプーンに伝わり、固めのアイスクリームでもすくいやすいという触れ込みだった。

 面白いものがあるなあ。でも高い。カトラリーで有名な燕製なんて書いてあっても、こういうものに2000円はちょっと出せない。
600円でも微妙なぐらいだ。

こういう時にはまず、100均に行ってみるべきなんだよね、うん。
 やっぱり、アルミのアイスクリームスプーンが100均にあった。固いアイスクリームをスイスイすくって食べたいとかではない。息子が食べるのはゼリーだものね、アイスクリームスプーンの特徴でほしいのは「小さい」というところなのだ。

 お箸がフタの下に格納できるのだけれど、その横にアルミのアイスクリームスプーンを置いてフタをしてみたら問題なかった。
 ふふふ。今回はうまくいったなあ。使い捨てではないので洗って再利用。しょっちゅう使えるし、20回使えば元が取れる。

アイスクリームは、うちで買うのはカップのはほとんどない。ハーゲンダッツって高いんだもん。大抵棒付きのアイスで6本198円。棒付きアイスだの、ミニもなかアイスだの、ミニコーンアイスだのを食べているとスプーンはいらないものね。

ふと思いついたんだけど、アイスがうまくすくえるのなら、バター塗る時よくないかな。
 上の行を書いた後に検索してみた。

バターを削って細く、または薄くそぐものは結構あった。ちょっとよさそう?と思ったけども塗るというより、パンに山盛り載せている画像が出る。これは体重的にはダメな感じが。採用は見送りだ。
 今度ミニカップのアイスクリームを買うことがあったらアルミのアイスクリームスプーン使ってみようっと。

雨の日の朝ごはん

雨の日の朝、駅まで行く途中に、レインコートを着た男の子を連れたお母さんとすれ違った。

フードがペンギンの顔になったかわいいレインコートは、ちょっと長めで、袖はロールアップしてあったりして、ゴム長靴を履いてトコトコ歩いているその坊やが目に付いたのは、手に子ども用食器を持ち、手づかみで果物を口に運んでいたから。

左右につまみのついたプラスチック食器は、いかにも小さい子が使うための形で、息子が小さいころ使っていたアンパンマンの食器を思い出させた。
 一口サイズにカットされたリンゴ、ブロッコリー、イチゴ?なんとなくいろいろなものが少しずつ入っていて、いかにも小さい子が喜びそうな朝ごはんだった。

 雨の日は支度に時間がかかる。普段は着せないレインコートを、逃げ回る2歳児に着せるのはなかなか大変だし、水たまりに必ず突進すると決まっている子の場合はブーツだってはかせたほうがいい。息子も目についた水たまりには必ず踏み込んだものだ。そこまで几帳面に入らなくてもいいのではないだろうか…と思ったものだが、絶対ひとつひとつぱしゃぱしゃやらないと動かなかった。

 もぐもぐと朝ごはん中の男の子は割とおとなしくお母さんの隣を歩いていたので、アヒル系の男の子ではないのかもしれないが、心の中で、頑張れ、とそのお母さんのことは応援しておいた。多分仕事に行く直前で、保育園に送っていくところといった風体だった。
 子どもが小さいころは、早く大きくなって手がかからなくなってほしいと思うものだけれども、実際年齢が2桁になってしまうと、2歳、3歳の頃がどんなにかわいかったか、よくわかる。この忙しい時代が懐かしくなる日がきっとくる。

 朝ごはんに、カットしたリンゴとかオレンジをもっと出そうかな。そう思いながら電車に乗った。

ばったり会った人

スーパーの前で声をかけられた。
息子が幼稚園だったときに、同じ幼稚園に通っていた人だった。なぜわかったのか、というと同じ幼稚園の制服を着た小さいお嬢ちゃんが一緒にいたからだ。顔には見覚えがあった(実は名前は失念)。

 息子の幼稚園は、やたらと親の参加が求められる幼稚園だった。持ち物はやたらと手作り推奨、バザーともなれば手作りのものを編んだり縫ったり作ったりするのが当然で、それを幼稚園に集まってやるものだから、一体私は何のために子供を預けているのだったかと思うぐらい幼稚園に日参することになった。そうなるとグループが同じなら何時間も同じ部屋で作業をするのだから、顔に見覚えぐらいあっても不思議ではない。たとえ子供の年齢が1つ2つ違ったとしても。

 真ん中のお子さんとうちの子は1つ違いだが、中学校3年生にももうひとりお兄ちゃんがいて、近隣の公立に通っているその子がつまり受験前で大変という話が主な話題となった。
 内申点を楯に教師に散々脅かされる話とか(まあ、子どもの態度の悪さにはそれしか対抗手段がないからね)、美術だの家庭科だのの課題がとてもじゃないけどクラブをやっているお子さんには無理な時間のかかるものなこととか。
 そして、内申点は先生に好かれていると高く、疎まれていると低くなるという、「先生も人間だからねえ」という状態になっており、男子君なその子はうまく立ち回れずなかなか厳しい状況に……という話は、公立に行ったらうちもそうなるだろうなという感じ。

 近隣の中学にはマフラーを編むなんていう家庭科の課題があると聞いた。
 編み物?今時?私が中学校の時には確かにあった。確か高校生の時はうちの学校にはなかったが、お嬢様学校だと言われていた良妻賢母教育系の学校にはあったなあ。棒針編みにあんまり経験のなかった姉も私も、中学の課題のマフラーは最初の方と最後の方で幅が違ってしまって長方形ではなく台形に編みあがってしまってがっかりしたものだ。

 大体マフラーなんて言うものは、20センチでは終わらない。どんなに短くても85センチか、90センチぐらい。同じ編み方でずーーーっと編むのは大変ヒマなものだ。初心者ならゴム編みか、ガーター編みだと思うと正直うんざり。出来上がったところで編み目もそろわないだろうし。ちゃんと使えるマフラーが100均で買える昨今に意味があるのかそれ?
 ちょっと凝った編地で、100均にはないようなステキな感じに編めるとか、きれいな色の毛糸だとか、帽子とお揃いにするとかさ?そういうのでもない限りマフラーなんて編み物が好きでも編まない。現代人が知っておくべき技術には含まないと思うのだけれどねえ。
 
 同じ家庭科の課題にするのなら、ボタン付けとか、裾上げとか、ゴムの入れ口を作るとかというタイプの作業のほうがいいような気がする。
 そんなことを考えながら話を聞いていた。

「私立の学校に入れておけばよかったなあって思って。息子君は受験するの?」
おっと、質問された。
 「うん、そうするよ、うちは本人が希望しているし、内申点が取れないタイプだから」と答えておいた。
 そう、中高一貫の私立に行かせる利点は高校受験がないこと。

 家庭科の授業でリンゴの皮むき50センチという課題もあるらしい。こういう情報ってあるといい時はある。今回は違う学校に行くことになるだろうからそれほど役に立たないけど、近くの中学に行くと言っていた人と話をすることになったときにはいい会話のネタになるから覚えておこう。

 帰ってきてからもまだ、名前が思い出せなかった。あああ。

言葉の覚え間違い

小説、特にここ数年で書かれたライトノベルを読んでいると、ネット用語が当たり前のように出てくる。
わからない人のためにモノローグで解説されていることが多い。

それで「あ、今まで『多分こうだろう』と思っていた意味とは違う」と気づいたのがこれ。
「オタサーの姫」。
私はてっきり、
オタクな趣味があり、
アラサーと言われる年齢で(つまりすごく若くはなく)
と言われるぐらい男性にたいしてわがままを言う人のこと
だと思っていたのだけれども、これは実は、
オタクの男性がほとんどのメンバーを占める
サークルの、たった一人の女性メンバーで
と呼ばれるぐらいちやほやされている人のことらしい。

えー。まあ、つまり、ちやほやされて、自分はモテるし、すてきだと自負していて高飛車になりがちで、性格が悪いということもある程度含んでいるらしいけど。

そういや、わがまま勝手な女性のことを差すのに、JAPという言葉を聞いたことがあったなあ、と思い出した。
このJAPというのは、日本人の蔑称ではない。これは、Jewish-American-Princessという言葉の略で、ユダヤ人でお金持ちで甘やかされた育ちで、鼻持ちならない、なおかつ「お金のかかる女」という種類の女性で高飛車で、わがまま、金持ちの男に言い寄る……というような感じのイメージを持たれている人のこと。ちなみにこれはユダヤ人女性に対する蔑称。
 この言い回しを知ったとき、すごいのがあるな……と思った覚えがある。
 彼女はジャップだ、と言われたとき、私が「???」という顔をしたので、あ、しまった、という感じで、その人は、自分が日本人を差別するつもりはなかったこと、そのJapという言葉はな?と解説してくれたが、別にユダヤ人じゃなくても高飛車で金に汚い女性はそう呼ぶこともあるぐらいのノリだった。

 オタサーの姫、かあ。まあ、若いうちは女性というのは基本ちやほやされやすいものだし、もてない男性の方が断然多いから、そういう風になることもあるだろうな、とは思う。問題は、だんだん年齢が上がっていくとちやほやしてくれる人がいなくなること。そこでどういう風に付き合い方を変えていくか、なんだろうけど…なんて考えたけど、実は「アラサー」は全然関係ないんだったね。
 
 ネット用語って、しばらくそういう用語が使われる場所を見ていないとすぐ変わっていくよね。気が付いたら20年前のネットスラングなんて使っている人はもういない感じ。あ、でも「w」とか「www」とかは(笑)として定着したなあ。覚えたと思ったら廃れていくよね。もう「オタサーの姫」もとっくに死語なのかもしれないけど、意味がちゃんと分かったので書いておくことにした。

日傘アプリ?

そろそろ日差しが強く、気温が高い日が増え、日焼けが気になる季節になった。

お店のショーウィンドウに、手書きのポップが飾ってあった。
「梅雨晴れの日に、日傘アプリはいかがですか?」

ふーん。最近は何でもアプリだなあ。便利になったものだねえ、本当に。

……と思いながら通り過ぎて数歩、歩いてから、「えっ?」ってなった。なんじゃそら。アプリで日焼けが防げるわけないよね?
戻ってもう一回しっかり見たら、「日傘プリ」で、つまりちょっと前に流行った「美白」系のものらしいということがわかった。
紫外線を防ぐ、体に塗るものとか、メラニンの生成を抑えるような薬とかそういうようなもの。

 わはは、そうだよねえ!そりゃそうだ!いくら何でもまだ、「電磁波によってUV防御フィールドを形成」とかあるわけないんだから、アプリなわけないよね。自分の考えていることが、なんでもかんでもスマホだネットだ……という時代に影響されている。

 日傘を、そろそろ使おうか。これはうんと、アナログだ。

遠くの歌

いい表現だなあ、と思ったのがこれ。
  北京で哲学を研究していた胡さんは1980年代、「言論の自由を論ず」という論文で大きな反響を呼んだ(中略)この論文づくりに着手した70年代は、考えを深めようにも周囲に欧米の文献がなかった。ロックやミルといった思想家の名前は聞いたことがある程度。「遠くから歌が聞こえるが何の歌かわからない」という感じだったそうだ。
朝日新聞2019年6月5日夕刊記事「天安門事件から30年 抑圧から生まれる自由の思想」 村上太輝夫さん より抜粋

 「遠くから歌が聞こえるが、何の歌かわからない」
すごく、わかる感じがする。

 大勢が声を揃え、連帯の歌を歌っている。勇壮に、高らかに、人々を勇気づける歌を。
 自身を鼓舞し、一人ではないのだということがみんなにわかるように、湧き上がり、広がる歌が、遠くで聞こえる。

 その主張に自分も加わりたい、その連帯の一員になりたい。そうあこがれる気持ちを誘うようなその旋律が途切れながら聞こえてくる。遠くて、たどりつけないようなところから。

 まだまだ社会には未解決な問題があって……。当事者になるのはなかなかに難しい時もある。
でも誰かが歌を歌い続けることによって、少しずつ変わっていく。みんなが寄り集まって広がっていく。そういう絵がこの文章から見える気がした。

 いい文章、いい表現というのはすごいなあ。当たり前の言葉しか使っていないのに。
 あこがれるなあ。こういう文章が書きたい。

帽子をなくさない方法

 帽子をなくした。うう、残念。お気に入りだったのになあ。大体おっちょこちょいである私は帽子をなくしやすい。最近は気をつけていたんだけどなあ。

 特にお気に入りだったんだけど…おいてきた場所が遠すぎるので、取りにいける感じでもないし交通費のことを考えると同じような帽子が買えるよねえ…というぐらい。はあああ。

 今回はしょうがないにしろ、次回は絶対対策したい。
 100均には、ゴムひもの両端にクリップがついた、帽子クリップがある。片方の端に帽子をくっつけておいて、もう片方の端を服の後ろ襟のあたりに留めておけば自転車に乗っているときに風で帽子が吹き飛んでも飛んでいかないので便利ということになっている。

 でもなー。いちいちそれを服に留めるのが面倒だし、帽子を脱いだらぶら下がるのが邪魔だし。なんとなく持ってはいてもそれほど使わないアイテムだったんだけど、これどうにかならないかな。

 大体お店に入って帽子を脱ぎ、置いてそのままにして忘れて出てきてしまうんだよね。毎回帽子をカバンに押し込めば多分……。でもそれをやるからこそ、帽子を頭に載せずに「カバンに入っているだろう」と高をくくって出てきてしまい、家に帰ったらないということになる。

 カバンにつけたらどうだろう?リュックの肩のストラップのところにクリップを留めてみた。
 しばらく使ってみると、リュックをおろして荷物を入れるときには頭から帽子をとらなくてはいけないことがわかった(そりゃそうだ)。

 それはお店に入って荷物を下ろすときも同様。でも自分の体にぶら下がっているのと違って邪魔な感じがしないし、リュックを持ち上げれば自動で帽子も持ち上がってついてくるのでなくす可能性は低そう。

 クリップからはずれない限りは大丈夫だろう。もう、これでいいや。リュックからはずすのが面倒なので同じ帽子を続けてかぶることになるけれども、これは服に合わせてとか思ったら家で入れ替えればいいだけだ。なくすよりまし。

 本当にお気に入りだったんだよなあ、あの帽子。
ああ、惜しかった。もっと早く思いついていればと思わないこともないけれども、つまり人間…じゃないな。私はこういうことでもないと反省しないってことなんだな、つまり。

コッペパン

コッペパンを上下に割って、いろいろなものを塗って供するパン屋さんの話を聞いた。

 ジャムやあんこ、カスタードクリームのような甘いもの系統から、キャベツとかカツ、ハムや照り焼きチキンなどのおかず系までいろいろあって、おすすめは、とママ友さんに聞いたら「あんこバターかなあ、結構おいしいよ、安いし」ということだったので、ちょっとおもしろそうだと思って行ってみた。

 ひとりで食べるおひるごはんというのは、家で食べるなら納豆とごはんだとか、昨日の残り物だとかになることが多い。何も残っていないなら袋入りのラーメンだとか冷凍のうどんだとか…どれにしろ安く、早く、簡単に。買うとどうしても300円では済まないことが多いが、今回のパン屋さんは新しいお店と食べ物の体験ということで予算はなんと太っ腹の500円。

 販売専門で、食べる場所はなかった。お店に丸椅子が2つ。まあ、どうしてもそこに腰掛けて食べたければ止めないけどね、ぐらい。持って帰ることにして、じーっとメニューを眺める。
 2つ組み合わせるのがスタンダードらしい。

 よし、決定。「リンゴジャムカスタード1つ」。
 冒険っぽい組み合わせもいろいろあったのだけれど、このあたりの「絶対問題のなさそうな組み合わせ」でためすことにした。
 なんとお値段は210円だった。思ったよりずっと安い。
 スーパーで90円ぐらいで売っている、真ん中にクリームの挟まったパンのことを考えると倍額ではあるが、カスタードクリームとリンゴジャムが本当にたーーーっぷりはさまっているので、スーパーのと比べてはいけない感じがする。

 持って帰って、紅茶をいれてから、えい、とかじりついた。
 コッペパンだ…。小学校の給食のやつだ。脳裏に給食の時間に毎日かかっていたポールモーリアの「恋はみずいろ」と「オリーブの首飾り」がよみがえってくるぐらい、給食っぽいパン。

 こんなパン、何年食べてないだろう。卒業して給食を食べなくなって以来、食べたことない。

 私が食べていた給食には、カスタードクリームは出たことがなかった。リンゴジャム、イチゴジャム、マーマレードはあった。袋入りの、果肉感なんか全然ない割と甘いジャム。
 ジャムのせいなんだろうか、この給食っぽさ。

 絶対不味くはない……というか、これ、私が小学校とか中学校の時に食べていたら絶対うれしい味だと思う。あまくて、たっぷりあって、ジャムとカスタードクリームの相性もいい。
 おなかがすく年齢の中高生なら210円でこんなにたくさん食べられるのには、すごくお得感もある。
多分、そういう年齢ならおこづかいが許す限りにおいて、友達と一緒に寄り道して食べるような感じになるだろうなあとも思う。
 
 しかし、不思議な味だ。
 もうひとくち食べたら、もっとおいしいかな、と思わせる。
 そう思いながら、もうひとくち、もうひとくち、と食べていたらなくなった。

うーーーーーーーんーーーーー。すごく、すごくおいしいとは言えない。でも「割とおいしい」。確かにそうだ。
 やっぱりこれは、もう一回、違う味の組み合わせで試せってことなのか。

やっぱりカロリー的に禁断の「バターあんこ」を試すべきなのか、どうか。

胸肉でひき肉

お弁当で食費がかさんでくるという話はちょっと前に書いたけれど、どうもこれ、息子が食べる量が増えているという線もありそうだ。大体、息子が1歳位の頃から私が手にしている家計費予算はそれほど変わらない。

 ただ、息子の紙おむつの代金は息子の離乳食費に徐々に繰り込まれ、おむつ代が要らなくなった時ぐらいから入った習い事予算は、ある程度まで増額されて、ピーク時が小学校2年生ぐらいだったか。
 そこから少しずつ習い事が減っていき、習い事の料金分は食費に繰り込まれていった。

 塾代は桁が違うので別予算だが、習い事も塾をのぞけば1つになったのにいうほど予算が余っていないそのわけは、つまり息子の食べる量が増えてきて、米代とか食費が上がっているからだと思う。
 鳥のモモ肉パックなんて2つも入っていれば3人で食べて余った時代もあったのに、今じゃ息子は1枚ペロッと食べてしまうので2つでなく3つ入りが要るし、魚の切り身だって私と夫はひと切れでいいが、息子はひと切れじゃ物足りないようだ。食費が増えるのも無理ないよねえ。

 とはいえ、はいそうですか、と言えるほど予算増額が出来るわけもなく。
 肉系のおかずがたくさんほしいみたいだけど、トンカツみたいな大型の肉は高い。ひき肉料理はちょっと予算が下がるんだけど…。

 この前【ハンバーグを作る時、自力でひき肉を作る話】を書いた。フードプロセッサーで普通の肉をミンチにする話。
 鳥の胸肉のミンチはスーパーで100gあたり100円ぐらい。もうちょっと安い肉屋さんもあるが、高いところでは120円ぐらいする。
胸肉のパックは安かったら100g45円の場合はまさに安売り間違いなしで、普段でも78円近辺。

 45円の胸肉!安い!と思ったときに、豚肉と牛肉がミンチに出来るなら、鶏肉だって出来ないわけないよね!と思いついた。人参とシイタケをフードプロセッサーにかけてみじん切りに。そのあと鶏肉を適当な大きさに切ってひき肉にして、ニンジンとシイタケと、卵を練り混ぜてから型に入れて、オーブンで焼いてみた。

 和風のミートローフになって、とてもおいしかった。これは使える。ちょっとあっさりしているけれども、胸肉なのにパサパサした感じがしないし、四角く切ってお弁当に入れるのにちょうどいいし、おまけに100グラムあたり45円なので800グラムで大量生産しても肉代は360円!ほかの肉を800グラムも買ったら、と思うと断然安い。
 割と好評だったし丸めて焼いて、照り焼き味にしてもいいな。

2つ3つ年齢が上の男の子がいるお母さんの話を聞いていると、お米をあっという間に五合ぐらい食べちゃうとか、食パン1斤ぺろっと食べるとか、回転寿司食べに行く前にラーメン食べてから行くとか、いろいろな話を聞くからなあ。うちの息子はスポーツをやるタイプではないのでそこまでは基礎代謝が上がらないだろうけれども、今より大食いになる可能性は高い。
こういうおかずも、頑張って開発しよう。

 

組体操の話

運動会、うちの近所の小学校ではまだ9月だが、近隣の市町村では5月の終わりとか、6月にやる学校も増えてきた。
今日のブログはママ友さんたちの間で話題になったとき取っておいたメモから。

 組体操というのは、3、40代から上だとほとんどが体験したのではないだろうか。
ほこりっぽい運動場に、裸足で並ばされて、校庭いっぱいにレイアウトされ、二人組からスタート。
1人がもうひとりを肩車して、笛の音で下の人が上の人の両足の間から後ろに頭を抜き、前の人の太ももあたりを支えて、上の人は下の人の太ももの上に足を置き、前にせり出した形になって完成の「サボテン」あたりが2人組体操の高難度だろうか。

 3人組になると、スタートは同じく肩車で、上に乗った人が、下の人と向かい合わせになった3人目の肩に手を置いて、下の人が後ろに下がって上の人の足首をぐっともちあげて作る「橋」だとか、向かい合って両肩にお互いの手をのせて組んだ人の上に一人が立ち上がる「神輿」(名前はうろ覚え)とか。

 4人組の技で難しいのは、輪になって肩を組んでしゃがんだ3人の肩の上に一人が乗り、笛の音で下の3人が立ち上がり、そのあとの笛で上の一人が立つ、「タワー」。

 このあたりで、集団演技に移って、6人、3人、1人のタワーのまわりを、人数が少なめの演技で囲む形になって、最後が大ピラミッドとその両側に並ぶ小ピラミッドで終了というのが私が経験した演技。

 今書いていて思ったけど、危ないよね、ほんと。もちろん上に書いたもの以外に、手をつないで扇の形を作るのとか、膝をついて座って手をつないで花のように広がって反るとか、危なくないものもあったけれど、運動神経が悪かろうと、平衡感覚が悪かろうとともかく全員参加だった。

 私は体格的にはそれほど大きくなかったので、大ピラミッドだとか、タワーだとかでは中の段を担当することが多かった。
 ピラミッドも、昔のは四つん這いになって、全体重を下の人にかけるタイプだったし、中学校の時はピラミッドの一部が崩落したのも見たことがある。誰かが手首を折ったという話も一度聞いた覚えがある。

 これが、親になった今、考えると正直なところ、すごくやめてほしい。去年、隣の学校の、幼稚園が一緒だったお子さんが頭を打って病院に運ばれたという話はものすごい速さで伝わった。(ちなみに、骨にひびが入ってしばらく運動禁止になったそう)うちの息子は体格が小さいのでうっかりするとピラミッドのてっぺんになりかねない。あんまり運動神経もよくないから、大丈夫だって、とは思えないのだ。

 ……と思っていたら!うちの学校の組体操は、近隣の事故例が多い話と、教育委員会の指導だか何だかにより、どちらかというとダンスとかに近い構成になったらしい。「扇」はあるそうだが、まああれはね…全員の足が地面についている状態だし、主な見せ場は全員が輪になったウェーブ(立って、腕の上げ下げで作る)らしい。で、一番難易度が高いのでも、四つん這いになった人の上に立つのと、2人横並びで片膝を立てた人の上にひとりが立つぐらいらしい。

 まあ…そのぐらいなら大丈夫でしょう、うん。

 あれで忍耐と協調が学べるのだ、親の世代だってみんながやったのだからやらせろ、という意見も依然根強いらしいが、運動会の練習をやるだけでも忍耐の訓練には充分なると思うよ…。協調だって大体日本の学校では給食当番だの掃除だのだってやっているのだから十分だと思う。授業にグループワークもあるし。

 怪我の危険まで冒してやらなくていいと思うよ、本当に。
 ちなみにネットで調べたら、最初は体育大学の生徒さんたちがやったらしい。

まあね……そんな大学に入ろうと思うぐらいなんだから、運動神経は全員いい人だっただろうし、体育の好きな人ばかりだったんだろうから理解できる。そういうところでなら、まだやってもいいと思うけど、筋力がそれほどない小学生や中学生が全員でやるのはもう、やめちゃってもいいのにと思う。
 せめて志願者だけやるとかさ。今年は組体操の志願者がいないのでダンスにします、でいいと思うのだけど。

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