ロシアケーキ
ロシアに知り合いはないけれども、近所のお菓子の量販店で売っていて気になっていたのがこれ、ロシアケーキ。
形が【ヨッシーのクッキー】に出てくるクッキーに似ているので、これがケーキと呼ばれていることは知らなかったけれども、見たときに、ヨッシーのクッキーのあれだ!と思って買った。
ちなみにロシアケーキというのは案外歴史のある物らしく、ロシア皇帝のお抱えお菓子造り職人だった人が日本へ来た時広まったらしい。
直径7センチぐらいはあるので、ちょっと大きめで、クッキーにしてはボリュームがある。イチゴジャムはわかるけど、なぜキウイジャムなのかは謎。キウイというのは、私が小さかった頃は果物屋さんにもなかったし、ケーキ屋さんでも使われていなかったと思うので、帝政ロシア時代のロシアにも多分キウイはなかったのでは…と思うのだけれど。
チョコ、ナッツ、ホワイトチョコまではなんとなくわかる気がするけど、やっぱり緑はミントリキュールで色を付けたメレンゲとかだったのかなあ。
まさか、アンゼリカだったってことは…あるかもしれないな。昔、緑色でケーキに乗せる材料といえばグラニュー糖をかけた蕗の砂糖漬けで、これが「アンゼリカ」と呼ばれていた。昔クリスマスのチョコレートケーキにのっかっているもみの木が、蕗の砂糖漬けだったと聞いた息子は、「うわあ」という顔をしていたが、いつごろからだろう、見なくなったなあ。
帝政ロシアのお菓子か…今みたいにどこへ行ってもケーキやクッキーが買える時代じゃないんだものねえ。ヨーロッパの子供の本を読むと、大抵、いつか大金持ちになったらとか、好きなことを何でもできるとしたら、というたとえに出てくる「コンスタンチノープルの皇帝」。すごくいいことが起きたときに「コンスタンチノープルの皇帝とだって代わりたくない」というのだけれど、ロシア皇帝だってずいぶんだ…なんてことを思いながら食べた。
味?味はまあ…こんなのもあるだろうな…という味で、百貨店のお高いやつのほうが多分おいしい。
でも5つ350円ではそんなものだろう。値段の割には、紅茶に合うおいしさだった。
一度買ってみたいお菓子で、体験したので面白かったのでこれを書いたのでした。