LuckyDuckyDiary

結婚生活の波乱万丈

正確には何年だか覚えていないが、多分25年ぶりに、友人と会う機会があった。
昔は仲が良かったのだが、25年も会わなかったその理由というのは、その人が結婚した人が、「18歳だったか19歳だったかの私が目も合わせたくない、挨拶すらしない」ぐらい仲が悪い人だったからだ。

 確か、最近その人とお付き合いをしている、と聞いたとき、私はかなり真剣に、その男は信用ならないと私は思っているので、結婚はやめたほうがいいと思う。とはっきり彼女に言った覚えもあるが、彼女は「早く結婚して落ち着きたいから、いいの」というようなことを言って、結婚してしまったのだ。かなり早い結婚だった。

 新郎と仲が悪いものだから、結婚式にも行かなかった。数年たって私が結婚、渡米して疎遠になった。共通の友達を通じて連絡をつけなおして、会うことになったのが、25年も経った今回だった。

 噂だけは聞いていた。新郎が(やっぱり)すぐ浮気したこと。ごたごたした離婚。多分再婚で、また何人か子供がいるとか…。
 実際一緒にゆっくり話してみたら、なんだかすごかった。

 バブルの香りのする300万円のダイヤの結婚指輪はローンで、結婚後発覚し、家計を管理しながら自分で払うことになったという、なんじゃそら!な話にスタート。2人目妊娠途中の浮気で、結果として略奪され、子どもは置いていけ、と言われて離婚。
 子どもの虐待がわかって引き取り…と思ったら、略奪婚をした浮気相手がまともに家事が出来ず、帰ってきてくれと言われた話(断ったよね?と思わず聞き返した。断ったそうだ)。
 ちなみに、300万円もした結婚指輪は、買取価格は30万円だったとか…。

 再婚と、子どもを2回目の結婚で3人(つまり合計5人)。再婚相手はかなり年上の人で、バブル時代を経験した人だったので、給料は手取りで50万ぐらいないと、「これは俺の仕事じゃねえ」とやめてくるという話。働いている彼女が21時に帰ってきたら、ゲーム三昧、ネット三昧のくせに「俺の飯は?」と言う話。
 配偶者の浪費と生活の困窮(だろうね…)、15年の結婚生活とDV。

 やむなく協議離婚、子どもを施設に預けて、ホテルの調理場で働いて修行して、調理師免許を取った話。
 子どもを手元に置けるようになって、バリバリ働き続けて、今もう、一番下のお子さんが高校生。

 波乱万丈だねえ…。で、今の職場は割といいところで、調理師として大事にされ、一日実質7時間時間労働、残業代も出るらしく、古いマンションを職場のそばに見つけて即金で買い、手取りが20万円ぐらいだが、家賃がないせいもあって、なんとかやっていけている…というしめくくりだった。

 …なぜそんな人と15年も一緒にいることになったのか…とつい聞いてしまったが、一人目の人よりはいい人だったんだもの…と。
 私は今現在でもその一人目の人は嫌いだな、と思っているので、「あれよりひどい人ってのもいるとも思えないね」なんて辛口の相槌を打ちながら、話を聞いてきたのだが、まー、出るエピソードの一つ一つが、テレビドラマの脚本みたいなひどさ。もう悪乗りして面白くなってくるぐらい、「まさか本当のこととは思えないような」ことばっかりだった。

 ホテルの調理場の話も興味深かった。100パーセントオレンジジュースのパックを30本と水を混ぜて、白ワインとレモン汁をたくさん入れて、砂糖をキロ単位入れて作る、びっくりするぐらい大量のビュッフェのオレンジゼリーの話…なんていうのは、そうそう聞ける話ではない。ドキュメンタリー番組のようだった。

 私の結婚相手の話とか、結婚してからの話とか、子どもの話とかもして、彼女はとてもうらやましいと言っていたが、なんせ浮き沈みのない結婚生活をしているものだから、迫力不足この上ない。
 お金の管理は夫がしているというのも、「それでごはん食べるのに困らないぐらいなんでしょう?いいじゃないのー」と。彼女の歴代の夫たちは、そんなことをしたらごはんも食べられなくなるような人たちだったらしい。ついでにいうと、消費者金融で借金だってしてきたし、督促状にも、「ないものが払えるわけないだろう」といって、無視するような人たちだったのだとか。
 当時ローンを払っていた家は結局競売にかかったらしい。

 正直、お子さんだけさっさと引き取って、旦那だけぱぱっと捨てておいたらもっと生活が楽だったのではと思わざるを得ない。
 一人でいるよりも、結婚するのが幸せなのだと思っていた。さっさと幸せになりたくて結婚したのよ、というのは彼女の本音なのだろう。でも、相手がよくなかったよね、それは…。

 もともと頭だって切れるほうだったし、仕事の手が早いと言われて、期間限定のアルバイトの時は、友達同士でバイトにいっても、彼女だけは、常勤にならないか、もっときてくれ、と言われるような子だった。もちろん家事も万能、料理上手で、調理師免許がない時だってどんな調理のアルバイトだってほとんど練習なしでつとまっただろう。つまり…基本スペックが高いのだ。
 彼女ならもっともっといい人と結婚出来たかもな、と思う。
 
 調理師免許が取れてよかった。彼女ならもう、食いはぐれないだろう。しかし…相手の男性たちは経済DVもそうだし、暴力振るうしでクズだと思う。少なくとも共同生活も成り立っていないし、搾取と浪費で奥さんと子どもがろくなもの食べてないのにカツカレーに特大のカツが2枚のってないと(それも手作り)殴りかかってくるような話を聞くと、よくぞ生き延びたと思う。
私がラッキーな結婚をしたという意見にも賛成だ。ただのラッキーみたいな言い方をされても、腹も立たなかった。彼女には私をうらやましがる権利があるよなあ…と思えるぐらい、ひどい結婚生活だった。
 私もうっかり、「だから(あの時)いったじゃないのさー」とツッコミを入れてしまったぐらいだが、彼女も、ほんと、そうだよね、と合わせてくれたので、やっぱり彼女と話すのはいいな、と思った。ふるい友達というのは、そうそう増やすわけにもいかないものだからね…今回つながりなおしてよかった。

 なんだか長編映画を数本一気に見たような一日だった。

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    まこ

    Author:まこ
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