LuckyDuckyDiary

コテージパイ、またはシェパーズパイ

イギリスの物語の13冊セットを、じりじりと読み進んでいる。
朝ごはんはゆでたまごとトースト、マーマレード。お茶の時間にはスポンジケーキ。

引っ越してきて忙しい親子連れを、お隣さんが誘う。
「お昼を食べにいらっしゃいよ、遠慮しないで、ただのcottage pieだから」

cottage pieってどんなパイだろう。この単語が食べ物関連で出てくるので私が知っているのは「cottage cheese」。カッテージチーズというと、日本ではパック詰めだが、大草原の小さな家のローラとか赤毛のアンとか…というような時代だと、これは牛乳を酸で固めて、水分を絞って作るものだったらしい。
 本格的な酪農をする人が作る時は、酵素を使って固めて水を絞り出して発酵させるらしいが、そういうのとは全く別で、割と素早く出来て、なおかつ売っているものではなく手作りが基本。レモンで固めると上品だが、酢で固めるのが安上がり…というのはどの本で読んだんだったか忘れた。
 
 ってことはこれはカッテージチーズのパイ…?と思ったが、ここはやっぱり調べてみるのがいいだろう、ということでネットで調べてみた。レシピがいろいろ出てきたが、コテージパイというのは、下がひき肉とトマトとタマネギとニンジンで、その上にマッシュポテトを積み、そこにチーズをかけて焼いたパイらしい。
 パイというより、キャセロールとかで作る、どっちかと言えばグラタンみたいな感じ?ミートソースのポテトグラタンを薄切りポテトではなく、マッシュポテトでやったということみたい。

 シェパーズパイ、つまり羊飼いのパイと言われるパイは肉が羊で、コテージパイは牛肉なんだとか。
ふむ…。手間を省くレシピだと、インスタントのミートソースの素と、お湯で練って使う粉のマッシュポテトで作るんだって。

出来そうな気がする。

つまり…下がミートソース(とは最近は言わないのか。昔はスパゲッティミートソースと言ったのだけれど、最近はボロネーゼというらしい)上がマッシュポテト。
 挑戦してみた。

タマネギとニンジンをフードプロセッサーでバラバラにして炒める。牛ひき肉と、鶏ひき肉を炒める。多分豚肉で作るよりそれっぽいだろうけど、鶏肉が入っているのは節約だ。
 そしてこの前100円で買ってきたソース用と言われていたトマトの種をどけてから、切って一緒に炒める。ちょっと汁が出るけど想定内。塩味を付けて、うーん、どこから見てもパスタソースだ。
 スパゲッティ茹でて、これをかけたら休日のおひるごはんになるだろう。

 ジャガイモを圧力鍋でシュッシュと2分加熱。ある程度冷めてから、フードプロセッサでマッシュというか、練りポテトに。
 物語の中では「just cottage pie, nothing special」特別なものはないのよ、コテージパイだけだから、なんて謙遜してたけど、これ作るの結構手間がかかるね?

お皿にミート部分をつぎわけ、マッシュポテトをのせてチーズかけて…と準備していたら、「今日は何なの?なんかがんばってるけど」と夫。
コテージパイになる予定、だというと、彼はパイ皮は?と疑問に思ったらしい。

 うーん…これは名前はパイだけど、キャセロール料理とかグラタンに近いみたいだしねえ…という話をしながら、じゃあ、パイ皮を載せたらどうなるだろうね?と思いついた。

 その時点で15時とはいえ、さすがに今から小麦粉とバターでパイ皮を作る根性はない。特にふっくらふくれる、層になったやつなんか、ものすごい面倒だからね…。
 パイの下側ではなく、上だけ、パイをかぶせるというのでいいか、ときいたら、それでOKだというので、スーパーへパイ皮買いにいった。18センチ四方2枚で500円。たかっ。
 でもなあ…確かにパイ皮を自力で作ること考えたら、バターの代金と手間賃だけで500円は妥当だ。
 しかしあまりにも高い…。しょーがないので1枚をびろーんと伸ばして2枚分にしてみた。パイ皮に切れ目をいれるのってむずかしーい。くっついてしまった。まあ、つまり開いてればいいだろう、うん。というわけで、卵の黄身を塗って、オーブンへ。



 

うーん…200度は温度高すぎか…?うちのオーブンは小さいので、このお皿だと1つずつしか入らないんだよね。というわけで完成。ちなみにパイの白っぽいとこも、サクサクではないが、やけていないわけではなかったそうだ。
 食べながら、これ、マッシュポテト入ってたらパイ皮要らないかも、だって。
 うん…私もそう思うよ。


ちなみに私のはパイ皮なしで、チーズをのせてからそのまま焼いた。

食べてみたら、うん、おいしいポテトグラタンですね…という感じだった。ホワイトソースなしでもおいしいので、マッシュポテトが余ったとき作るかなあ。マッシュポテトって、フードプロセッサー使うと、結構多めに作ってもちょっと作っても手間は変わらないからなあ。
 思ったよりボリュームがあるので、これはグラタン皿でもっと小さめに作るか、パウンドケーキの型で作って、最後に3人で分けるのがいいのでは…ということになった。コテージパイというか、アメリカのキャセロール料理にはこういうのが多かった気が。
 パイ皮をのせるなら、ポテト部分いらない、と言われたけど、それは多分、ミートパイというんだと思う。どっちかだなあ。

 パイ皮をおいしそうに焼くのってむずかしいねえ。時々レストランにある、シチューとか、オニオンスープにパイ皮かけて焼いたのとか、いい色に焼けてるものなあ。ああいう風にするにはどうすればいいんだろう。

まあ、今回は「やってみて、そこそこうまくいった」でいいかな。



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    まこ

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