ああ…そうめんの箱
毎年下さるので、いつも楽しみにしている。ちょっと細めで、コシのある素麺で、スーパーで売っている格安のとははっきり違いの分かる一品だ。
おいしく食べたそのあと、木箱が残る。これがね…何かに使えそうなんだよ。
フタも、薄くてまっすぐで、表はナントカ素麺、とか字が入っているけど、裏はまっさらで、ああ…何か作れそうな…。
ピンも刺せそうな柔らかい木みたいなので、マクラメとか、パラコードとか編むときに使おうか、とか、クリップを付けてクリップボードにとか考えるんだけど、どっちもあるし、ネジでクリップを止めつける手間のことを考えると…クリップボードって100円で買えるんだなあ…。
子供の頃の夏休みの宿題には、これは格好の素材だった。この箱のフタを切って部品を作って、箱本体に釘を打ってコリントゲームを作る子もいたし、コリントゲームはちょっと難しくても、厚紙だの、段ボールだので仕切ってビー玉を転がす迷路ゲームを作った子も結構見たことがあるし、色々な標本をこの箱にピンで留めていたのもたくさん見たことがある。
たとえ工作は、しなくても、折り紙だとか、着せ替えだとか、紙で出来たおもちゃをこれに入れていたこともあったし、うちはあんまり人形の家なんて買ってもらえなかったから、これをもらって、厚紙や、折り紙や、チラシを使ってベッドや、椅子をこしらえ、人形の家にしたこともあった。
…なんて、つまりこの素麺の箱を前にすると、ノスタルジックな気分になる。
でも、多分これ…捨てたほうがいいんだよね。
そうだ、と思いついて検索してみた。「素麺の箱 リメイク」と。
見ると強烈なリメイクが…。
こーれはすごい!!すごいけど!楽器とか!家具とか!
多分今、自分がやるか、と言われると多分やらない。
ちょっと矛盾するようだけれど、捨てる決心がついた。
人間には、羽はないのにね
J-pop、つまり私たちがなじんだいい方でいえば、歌謡曲の歌詞には、「翼を広げる」という歌詞が多い、と揶揄されているのをウェブではよく見る。
翼がほしい、とうたう中学校の教科書の歌、「翼をください」を筆頭に、人間はやっぱり昔から空を飛びたいと思っていた人が多かったのだろう。
子供の頃に、「みんなのうた」で聞いた、ギリシャのイカロスが、蝋で固めた鳥の羽をもって飛び立ち、太陽の熱でロウが溶けて落ちて死ぬ歌は、幼稚園児だった私にはかなりの衝撃だった。みんなのうたでは、あまり「命を失った」という歌は出さなかったからだ。悲しい歌だ…と思ったが、蝋で固めた鳥の羽で飛べるのかどうか、ということには全く、不思議だとか、無理だとか思わなかった。もちろん、死んだら困るので、この方法は真似してはいけないのだ…ということはわかったけど。
子供の名前を付けるときも、妊婦さん用の雑誌が、「名前は、一番初めのプレゼント」で「一生もの」で、とあおるものだから、つい、「素晴らしい人として飛び立てるように、『翼』という名前はどうだろう、人間って翼はないしなあ、プレゼントとしてはいいのかも」とかかなり本気で考えたぐらい、翼という響きには、すばらしいものがあると思う。(結局、我に返って、うちの子の名前は翼にはならなかった)
翼は…つまり想像力の産物なんだけど、「心に、翼を持たなくなれば 夢という字は消えてしまうだろう」とか、「心の翼を広げ、大空へ飛べ」とか歌の歌詞には確かに、たくさんある気がする。
今のJ-POPの歌詞の「翼」は、様式美として、「心の」を付けないことになっているのだ、多分。
あなたの横顔
横顔というのは、片側しか見えないので、こう書けばいいかな…と思ったんだけど、横顔を見ている時に、下半分とか、上半分とかを隠した場合は、「横顔が、半分しか見えない」と書くことが出来るので、今日のポエムの「顔全体に対して、横顔は半分にあたる」ということと紛らわしくないか…と思って悩んだ。
でも当たり前ポエムというのは、やっぱりダラダラ書くものじゃないんだよね。なるべく短いほうがいい感じがする。
このペンギンちゃんは、水族館で出会った。他のペンギンちゃんたちが、ガラスの外側を全然気にしない感じなのに、この子だけ、ガラスの方へ寄ってきて、じーーーっとこっちを見てくれたり(正面の写真も撮った)、同じ場所に長時間立って写真を撮れるようにしてくれたので、この写真が撮れた。
こんなに、撮らせてくれていいの?ほんと?というぐらい、モデル精神あふれるペンギンちゃんであった。
夏の訪れ
あたりまえのことを書いて、全く意味がないというか、日常につながりがないというカテゴリもあると思う。
全員が見たことがあるもので、なおかつたいていの人がそりゃそうだよね、と思うことが同じ(空は青い。とか)なのに、どうして青空の写真って、どれを見てもそれなりにいいんだろう。
写真を撮るのがあんまりうまくない私だけれども、海と、空の写真だけは、それっぽいと思う。
きっとこういう写真を見ると、みんなが青い海が見えるところで、潮風に吹かれて、波の音を聞いた時のことを思いだすから…。だから、この写真を彩る記憶を持っている人には、こういう写真が素晴らしく思える。そういうことなんだろうけど。
写真の中に、詩が見える。
まぶしい日差しと、麦わら帽子と、アイスクリーム。
夏なんだなあ。
海に、行きたいね。
苦くても。
初めてシュエップスの飲み物を飲んだのはいつだったかなあ。
どこかのバーで、レモンの入った炭酸飲料を飲んだ。
ちょっと苦味の勝った大人の味で、アルコールが入っていないのに、それほど甘くなくて、外国には大人が飲むためのノンアルコールドリンクがあるんだなあ…と感心した覚えがある。
いつのまにか「大人のキリンレモン」とか、「Mets Bitter」とか、そういう感じの飲み物も出てきている。
今日の当たり前ポエムの写真は旅行先で撮ったもの。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
ただ、飲めばいいだけ…。その「だけ」になかなか、手が出ない時がある。
どうすればいいのかわかっているのに、一歩、踏み出せない。
ただ、迷っているうちに、時間が過ぎて…。そして飲み頃ではなくなってしまう。
そういうことが起きないように、ちょっと苦いのがわかっていても、思い切って飲まなくてはならない。
人生、思い切りが大切。
そういうことになっている
もちろん、どこまでも、とは言わない。海とか…。山とか…森とか。どこかに行き止まりはあるのだろう。
案外見切り発車ということはあるように思う。
まず、走り出す。道は今のところ途切れてはいない、ということは…
きっともうちょっとは、走れるはずなのだ。
道が切れちゃったら、戻るとか、曲がるとか、探すとか…何か考えればいい。
でも、それをするのは今ではない。
そんなことを考えもせず、ただ、走っている。
重力はあるから…。注意して立ち止まることさえ忘れなければ、地面が足の下から、なくなることはない。
地球に生まれたときから、多分、そう思って生きているのだ、みんな。
心配し続けるより、多分そっちのほうがいい。
店の名前とか
旅行先で、街を歩いていると人の名前の付いた店が結構ある。
レストランだったり、パン屋さんだったりする。きっと自分の腕前に自信があるのだろう。
日本でも、「山田太郎商会」みたいな名前のお店は、職人さんの技、みたいなお店が多い。
このレモネード、おいしかった。ラズベリー味もあった。
でも、違う街にいったら、同じ国だったのに見かけなかった。ローカル商品だったのか。
チャーリーさんが誰だか知らないけど…。おいしかったですよ、と感想を言いたい。
これって、スーパーに売ってる、産地直送野菜と同じだよね。顔写真が入っていて、私が作りました、って書いてあるやつ。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
最近、梅雨も明けて暑くなった。水分補給は気を付けたほうがいい感じ。家の中で熱中症になる人も熱中症になる人の3割ぐらいはいる、ということだ。無理もない、この部屋の温度は32度、33度とかに平気でなる。マンションは「全戸南向き」とかで売り出しているのも多いし、そういうのが人気があるんだろうけど…夏の暑さは広告には出ないからね…。もちろん、北向きで、冬は日当たりが悪く、梅雨は湿気がたまりやすく、薄暗くて寒い部屋…というのもそりゃいやだけど。
この部屋は冬は暖房なしでも暖かいから、そこは文句は言えないなあ。
水分補給も、冷たいものをがぶがぶ飲むのはダメとか、塩分が足してあるものを飲むときは塩分摂りすぎにならないようにとか、いろいろ注意があって、全部考えるのも大変。冷たい炭酸っておいしいんだよねえ…部屋が32度の時は。
しょーがないので、水に麦茶パックいれただけじゃなくて、煮だした麦茶を作成して、ぬるい麦茶を飲むことにしてみた。
ネットの記事を全部信じるのも、なんだとはおもうし、考えすぎはよくないと思うけど、麦茶の飲みすぎで気分が悪くなった人…というのも聞かないし、体に悪い成分が入っていないのは数百年の歴史で判明済みだし、温度がぬるいか、室温ぐらいまでならまあいいでしょう、ということで。
時々、つめたーい飲み物をのんで、しょっちゅう飲むのは室温の麦茶で。
なんとか夏を乗り切ろうと思う。
「放浪記」を読む
まあ、あんまり日常的でないことを書いているので、つまりこれは「今日も作りましたよ」というだけのことなんだけど。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
今日は、お小遣いは貯めているのであんまり使えないし、図書館に行く気もおこらない…けど、手持ちの本を読む気も起らず、安く買える本を探して読書してみた。
選んだのは、林芙美子の【放浪記】。
私は読書が好きな子供だった。学校の図書館はあらかた読みつくせるぐらいのサイズ…つまりかなり小さかった。読みやすそうなもの、気の合いそうな本は読みつくしてしまうと、残るのは全集。子供向けの全集とか、図鑑とかもある程度見てしまうと、残るのが文学全集。
夏目漱石、芥川龍之介、与謝野晶子…まあ、中学、高校へ行けば大体名前と代表作位は覚えることになるああいう本。
小学校の高学年で、一応かじってみた。
何が面白いのか、わからなかった。「吾輩は猫である」とか「坊っちゃん」とかは一応最後まで読んでみた。「たけくらべ」とか「野菊の墓」とかも読んだ。
今から思えば、小学生にはかなり、無茶のある選択だったと思うし、色恋沙汰も、人の心の機微も、大体こんな感じ…ということは国語は得意だったからわかったが、かといって興味深く、面白く読めたか、というと全然だめだった。
こーゆー本は、だめだな。そう思って、私はそれ以来、どうしても読まなくてはいけないもの以外は、名作にはあまり手をつけなかった。
今回、「放浪記」を読もうと思ったのは、林芙美子作品集が99円で全著作買えたからで、一つ、短い文章を読んでみたら、面白かったから。「初出版」と「新版」があったのだけれど、私が読んだのは新版のほうだった。(初出版も収録されていた)
作者が書いた日記をもとに書かれている小説だということだったけれど、まず、年齢がまだ20歳前からスタート。
若い…んだけど、この主人公、すごく苦労人だった。大体、家父長制が当たり前だった時代の日本で、「認知されていない」子供として生まれてきて、なおかつ「生まれた場所の戸籍」がとても大事だった時代にその地域を出て、貧乏な親と居所の定まらない生活をして大きくなった…というだけでも、かなりきつそうだった。
社会保障制度なんか全然ないころには、家長が一族郎党面倒を見るのが当たり前で、それが社会保障制度の代わりをしていたころなんだから、そういう頼るところが全くない…というだけで、ここまで貧乏になるんだ…という記述が続く。
食べるのに困る暮らしが書いてあった。
内風呂なんかない、他の人の家の部屋を「貸し間」として借りて、そのころの女性がつける仕事は少なく、誰でも雇ってもらえる仕事…となると、女給、つまり今でいうウェイトレスみたいな仕事。夜遅くまで働いて、お愛想のひとつも言い、男性にお酒を注ぐぐらいのことは、出来なくてはならない。住み込みが基本で給料激安。ご飯は食べられるけど…ぐらいのことで、そのころには労働組合もなかっただろうし、最低賃金なんていうものもなかったから、みんな言い値で働いていたし、食べられないよりましで、仕事が辞められない、というような状態で、いやー。ほんと貧乏。読んでるだけでおなかがすきそうな…。
それでも、ちょっとは好きなものを食べたり、きれいなものを見たり、仕事場で知り合った人とごはん食べて愚痴りあったりするところは、今の女の子たちと変わらない。
日記から書いてあるということで、場面もぱっぱっと変わってしまう。ある時は食べるのに困って一人暮らしをしているかと思えば、親と一緒に住んでいたり、また場面が変わると、原稿が売れてちょっとお金がある時もあったり、男性と同棲していたり、ルームメイトがいたり。
文章力って、すごいな、と思う。当時は、こういう貧乏な女性というのは、うんとたくさんいたに違いない。でも、どこにでもあるような生活を文章にして、ここまで読ませるとは…。引き付ける力がある。かなり厚い本なのに、一気に読んでしまった。
主人公は見ていると、本当にハラハラする子だった。もう、引っかかる男が全員なんていうか、ダメな奴ばっかり。どーしてそういうのとくっつくのよ!と、私が友達だったらちょっと止めたくなるような男ばっかり。主人公と同じ文筆業志望とか、劇団員を(それもあんまり売れてないような)志してるとか、なんか平成の今も聞くような話だ。
歌手になるとか、バンドでデビューするとか、そういうことを言って何年も働いていない、そういう男の人を「私が一番の理解者だから」とか言って、付き合って、貢いで、だんだん深みにはまって破滅的になっていく子をみたことがある。役者になるとかの芸能人志望、音楽家志望、それから今だと、「起業家志望」ってのもあったな、知り合い…とか知り合いの知り合いぐらいになら、そんな話は聞いたことがある。
そういう男って、昔っからいたんだね…。
そしてそういう男にひっかかる女も。
女を殴るような男、絶対だめだから。逃げようよ、ほんと。そう思いながら読んだ。
食べ物がない。お金がない。ないったらない…。お金があったらな。そう思いながら暮らす女の子が本当に実感を持って書かれていて、私は自分が一人暮らしをしていて、お金が結構ギリギリだったときのことを思い出してしまった。
もちろん、私は食べるのに困ったことはなかった。貯金もあったし、食べ物だっていろいろストックしてあった。でも…一人で生きていくことの心細さ、働いてお金をもらって、給料が入って、ああこれで、またしばらく大丈夫なんだ、と思う気持ち、自分で稼いでやっていくぞ、という心意気。どれも覚えがあって、この主人公を応援したくなる。
手堅そうな仕事を初めたらしい日記も何回かあったのに、またそこを出て、お金がない状態に逆戻りしている。
なぜやめる!!前のところで、せめてもうちょっと働いて貯金ぐらいすればいいのに!と突っ込みたくなる。
そして男を見る目がほんとにないのな!(19歳の時の私にもなかったけど…)っていうか、こっちの人はどうなの?なんか、よさげだけど…とか。
いつの間にか、私は、まるでこの主人公を見守っているような気になっていた。
自分の書いた原稿が相場の半額で買いたたかれて、人の名前で発表される…って、ひどいなあ…。それが実話だとしたら、今はもうそれはばれているんだろうか…。(これは真相はわからなかった)
結構中途半端なところで終わってしまって、主人公≒林芙美子が、幸せになったかどうかがわからなかった。
面白かったけど、消化不良だなあ…と思ったけど、そうだ、パソコンがあるじゃないか!
そう思って林芙美子さんのことをネットで検索。
籍は入れなかったらしいけれども、内縁で結婚して、一生一緒だった人があったらしい。優しくしてもらって、その旦那さんは、林芙美子さんのことを「先生」と呼んで、生活を支え、マネジメントもしてくれたらしい。
いい人が見つかってよかった。
とっくの昔に亡くなってしまった、知り合いでもない人なのに、知っている人みたいな気がしてきてしまう文章だった。
「文学の名作」と言われるような本を読んで、ここまで楽しめたのは初めてじゃないかなあ。
私も、年齢を重ねて、いろいろな経験を積んで、大人の本がわかるようになったんだと思う。
名作が、読める環境が整ったってことかもしれない。
そうだよねえ…。推理小説とかSFとか、ライトノベルにも、これは面白い!というのとなんか合わない…というのがあるんだもの、文学作品にもあって当然だよね。
今度から、名作にも合うのがないか、見てみようかな。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
本を読み終えてから買い物に行き、ポストに入っているものを回収して帰ってきた。
ほとんどがチラシなんだけど、そのうちの1枚が、パート募集で、裏が履歴書用紙になっているものだった。
…放浪記では、主人公が、仕事を探していたときに、履歴書を出してくれと言われて、履歴書が買えない、と言って採用担当者に絶句されるという話があった。紙を出してもらって色々書いて、帰る時にその人がそっと、少額の現金(多分今の500円ぐらい)を握らせてくれるんだけど。
やっぱり、履歴書用紙が買えないぐらい手持ちの現金に困る人がいるんだろうか…。
まあ、履歴書用紙は、裏は真っ白だからねえ。裏にパート募集の広告が刷ってあったところで、誰も困らないけど。
配偶者が就職に反対で、必要経費に少額でもお金を出すことを渋るとか?それともひとり親家庭で200円の履歴書用紙パックが買えないとか…いや、そこまで困窮してたら、食べ物にも事欠くだろうから、悠長に就職してなくて…とか言ってる場合じゃあないよね。公的な補助を頼ってでも、パート募集ではなくてもうちょっと収入になりそうな勤め先を探さないとまずいだろう。
普段なら気づきもしないで捨てるような広告なのに、読んだ本の中身が嫌に実感に迫ってくるものだったので、見たこともない誰かの心配をしてしまった午後だった。
駆け落ち
この写真は渡米中に撮った。
アメリカは、湿気が少ないからだろうか、角砂糖なんか、厚紙の箱にこういう風に入っている。
日本の角砂糖は、ビニール袋に入って封をされて販売されているのが普通なんだけど、このアメリカのパッケージはなんとなく「むきだし」感がする。
きっちりとルール通りに全員が暮らしている場所から、二人だけの逃避行。
端から取りづらいので真ん中から角砂糖を抜いて、紅茶に入れた夫が、「見て、駆け落ち」と見せてくれて、ふきだしたのがこの写真を撮った時だった。
だからこれは実は夫作のポエムと言っていい。
誰か…とても大好きな人と二人っきりでどこかへ。
角砂糖の箱にこんなロマンスが隠れていたなんて。
近所のスーパーで
今日のこの写真は近所のスーパーで撮った。
意識しなければ通り過ぎてしまうような通路の奥まったところに、ひっそりとある、薄暗い非常口。
このスーパーが建ってから何年も何年も、もしかしたら一度も使われないまま閉店するかもしれないけど、ここにあるんだなあ。
使わなくても、用意しておくものというのはある。
例えば、裁縫箱にある、白と黒の木綿糸なんて、最後まで使い切ったことは…今まで生きてきて、多分1回ぐらいしかないけど、(それも白だけ)でも、絶対入っている。
バッグに入っている予備のティッシュなんて、えーっと…多分買ったのは5、6年前だ(大丈夫なのかそれ)。
6個ある、コップ(全部同じもの)のうち、奥の方に押し込まれた2つぐらいとか、工具箱の中のドライバーの中途半端なサイズのとか。割と、使わなくても用意してあるものってある。
非常時に。例えば、災害とか、誰か、近しい人が亡くなったときとか、子供がけがをしたときとか…には、しょーがないのでそこでなんとか踏ん張って、普段と違うことをやることになる。
普段はそんな力、使わないけど、非常口と同じようにどこかにひっそりと、おいておかなくてはならない。
この非常口の人のように…私はちゃんと飛び出せるだろうか。腹をくくって、勇気をもって。
非常口の手前の休憩コーナーでコーラなんか飲みながら、考えた日だった。
隣の芝生は青い
こうやってお花が一面に咲いている場所の写真を撮ると思い出すのは、子供の頃のこと。
田舎には、「れんげ畑」というものがあった。背の低いれんげ草は、赤紫の花がかわいくて、すきこんで肥料にする草だということだったけれど、小さい女の子にとってはうれしいおもちゃだった。
近所のおじさんおばさんたちも、子供がれんげ畑に入って摘んでも、何も言わなかった。
茎をなるべく長くなるように取り、首飾りや、花かんむりを編む。今考えるとそのアナログなことといい、時間のかかることといい…。昔の子供はかなり暇だったとしかいいようがない。
なるべくきれいな花かんむりや、腕輪や、ネックレスを作ろう。そう思って作るわけだから、お花は選んで、ちょっとしなびたのじゃなくて、一番鮮やかで、美しいのがいい…。これよりも、もっときれいなのを。
あっちに咲いているのがもっときれいに見える。
そう思って歩いては摘み、摘んでは歩いて、ふと元来た方を振り返ると、今度は足もとのまばらな花より、前にいたあたりがぎっしり詰まっていて、余計に美しく見える。
そんなわけでまた、回れ右して、あっちを見てはきょろきょろ摘み、茎をからませては、次のひとつを探して…。
いつだって、一番きれいな花は一番遠くに咲いていた。
タンポポ、シロツメクサ、レンゲ。みんなそうだったなあ…。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
隣の芝生は青く見えるというけれども、どうして同じようなことをしていても、すてきに見える人がいるんだろう。
そう思うときがある。
うらやましいな…。
でも、結局のところ、自分の足元に咲いている花と、遠くに咲いている花にはそれほど違いがないのかもしれない。
ただ、遠くにあるから美しく見えるだけなのかも。レンゲやたんぽぽみたいに。
原因はひとつ
例えば細かいところの掃除とか、片付けとか、断捨離とか。
ちょっと凝った料理とか…そういうことをなかなかやらない。
結局なぜやらないかというと、「できないから」というよりは、能力的には可能でも、面倒だから…という理由がとても多い気がする。
出来ないしない、そういうことはいっぱいある。例えばお風呂の排水口の掃除なんかひと月に1回やるかどうか。多分もっと頻度が上がれば、汚れのたまり方もそれほどではないだろうから、楽に掃除できるだろうし、服の入れ替えも、もっと早めにやっておけばよかったかも…と思わないでもない。
作りかけのビーズアクセサリや、編みかけのマフラーや、途中まで遊んだゲームやら…なんとなく手がつかない。
色々なことがいっぱい、途中だったり手付かずだったりするけど、結局根っこのところは一つ。面倒だから。
(これが今日の当たり前ポエムにつながってくるんだけど)
これって、簡単に説明が出来る言葉だからついつい、使っちゃうけど、どれもこれも手付かずなのもよくない気がするなあ。
まあ、裏を返せば面倒だろうとなんだろうと、始めてしまえばそれなりに出来そうな気もする。わさわさ、もさもさ生い茂った蔦も、結局もとのところは1本なように…。大きく見える問題も、たった一つの原因を取り除けば、それで解決する…という前向きな表現方法もあるわけだ。
ここはやっぱり、前向きにいっとくべきであろう。
いつも朝に自動更新しているのに、記事を書くとき時間を設定するのを忘れたらしく、今日の更新が午後になっていたらしい。心配してくださった方、ありがとうございます。つまり、これは「ただのうっかり」です。ごめんなさい。
チベット旅行記
実に強烈だった。
感想文にもならない感想だけれども、特に前半のインパクトは、「読んだら、わかるから」としか言いようがない。
みんなが知っている「西遊記」、孫悟空の出てくるあれ(ドラゴンボールではなく)は、中国から、インドへお坊さんがお経を取りに行く話で、陸続きであるからして、馬に乗ってお供を連れて、歩いていく道中の冒険話なんだけども、あれはフィクション。
このチベット旅行記は、日本からまず、インドまで行ってからスタートして、チベットまでお経の本を取りに行く話で、なんと、実話、ノンフィクション。
旅行なんて言葉じゃ足りない、絶対これは冒険か、探検か、そのあたり。
現代にも、「冒険家」という人たちがいる。太平洋横断とか、極地探検とか、ヒマラヤ登山とかそういうことをしている人たちがいて、本を書いている。私もそういう人の本を面白く読んだこともある。
でも、このチベット旅行記を書いた人は探検家ではない。探検家は、探検するのが目的で、それを仕事にしている。
でもこの人は、本職がお坊さん。探検は、過程であって、目的じゃない。「そうするしかなかった」とか、「そうなっちゃった」なところがなんとも。
時代も明治時代、装備なんかもほとんどない。地図も持っていない。で、ヒマラヤ越え。無茶にもほどがある。
当時は、インドはまだ植民地、イギリスとか、フランスとかは、アジアを植民化しようとがんばっていたので、それが避けたい国は外国人をいれないことにしている国が多かった。チベットもつまり、「完全鎖国」状態。もちろん日本人も外人であるからして、入国不可。
とはいえ、周りが全部海の日本と違って、一応陸続きで、そこら中見張っているわけにもいかないので、密入国が可能だろう、というわけで、この作者の川口慧海さんというお坊さんが、根性でヒマラヤを越え、高山病と戦いながら、遊牧民のテントにお世話になりながら…チベットを目指す話が、このチベット旅行記。
お坊さんで、肉食をしない。ついでに言うと、正午までしか食べ物を食べない。そういう戒律の下で旅をする…ってめちゃくちゃ無理がないか…と思うのだが、ナイロンのテントもシートもない、ゴアテックスもない、登山靴もない、カイロも、電池もない、GPSもない、途中からは磁石すらない状態で、よくぞ生き延びた、という話だった。麦粉と、干した果物と、水…毎日それってどうなの…。
普通の人なら30回ぐらい死んでそうなんだけど…いや、もっとかも。
遊牧民だとか、仏教の聖地への巡礼者とかに説法をして、食べものを寄付してもらいながら、これも御仏の守りよ、と目的地に近づいていくのが、鬼気迫る。
最初は言葉が出来ないとなんともならないので、まず言葉を覚えて…とか、チベットに入るまでに3年かかっている。後、面白いのは、1800年代でも、中国の人はどこの国にも街にもいたってこと。中国の人は、昔っからあっちこっちで貿易をしている人が多いのと、大きい街には、大抵、中国の人が住み着いていて、中国料理を出すレストランがあるのは、現代でも変わらない。当時のインド、ネパール、チベットも例外ではない。なので、この慧海さんは、自分を「中国人」と偽って旅をしている。
どこにいても怪しまれないということなんだねえ。中国語はあんまり話せないが、中途半端に中国語が出来るインド人とか、ネパール人とかに、それは北京語だ、福建の言葉をしゃべるので、話し方はわからないが、とやっておいて、相手にどんどん漢字を書いて見せ、中国人で押し通すとか、無茶もしている。
チベットに着いてからの記述は大体想像できる範囲を越えなかったが、チベットに着くまでは、本当にハラハラしながら読んだ。
実は雑誌の連載をしてから、本になったらしいのだけれど、当時は、本当の話じゃないんじゃないか、と創作扱いされたというのも無理もない荒唐無稽な出来だった。
日本人の文化の中で育った人なので、現地の習俗を野蛮だ、とか、不潔だとか書いているところもあるけれども、これはもう明治時代のことなのでしょうがない。
この間まで転生もののライトノベルをたくさん読んだけれども、これはつまり、気が付いたら荷物を背負って、インドにいて、なぜかチベットに行くことになりました…というような話だと思えば、ものすごい異文化物だよね。
ちょっと古い本で、言い回しも古いけれども、文化交流が進んで、ある程度均質化が起きてしまっている現代の世界とは違うので、味わいが全然違う本だった。
ちなみに、てっぺんのリンクは、青空文庫。
【このリンクはアマゾンの】だけど、本は著作権が切れているらしく、無料なので、おすすめ。
紙の本は、講談社から出ているらしい。
おなか一杯贅沢なものを食べて生活をしているのに、はったい粉が(麦こがしという名前でこの本に出る)が食べたくなる本だった。
パッケージのシミ
素麺が安かった。一袋128円で、割と細い素麺。この量は、軽く素麺が食べたい、というときに3人分でちょうどいいのだ。
素麺は、ちょっと太いのもあって、そういうのは安いのだけれども、夫は細い素麺が好きみたいなので、買うときには気をつけて見て、太さを確かめておく。
アメリカにいたときは、小麦粉が使ってある麺ならどれでも食べた。細さなんて選ぶことは出来なかったし、滅多に買えなかったからねえ。米粉の麺も、小麦粉の麺がなければ食べた。
今日買った素麺の袋(左写真)。これの柄が不思議だった。赤で囲んであるこのシミみたいな柄、何なんだろう。
赤ければ血痕?というような柄。
たとえばメーカーのマークであるとか、素麺を作っているところの絵だとか…というようなのが印刷されているのは見たことがあるけれども、こういう「これ、何?」というようなものが印刷してあるのはあんまり見かけない。
右に向かって走っている人…にみえなくもないけど、それは木の板に人の顔が見える…というような「見立て」といってもいいこじつけっぽいし、一瞬パッケージの汚れみたいに見えるんだよね、この薄い灰色が。
最初手に取った時、これが内側の素麺についている何かではなくて、パッケージの印刷だってことは確認したものね。
この素麺が安売りになっている理由は、このシミ模様のせいかもしれない。
パッケージデザイン、大事。
熱い風
今私が住んでいるところは割と都会であるからして、歩道は敷石が敷いてあるし、道路は基本、アスファルト。そうなるとこの、痛いような日差しに照らされて、午後に出かけるとなると、熱風の中をこぎだす感じになる。
人がお店から出てくる時に、ふっとクーラーで冷やされた風が紛れ込んできた。
ああ…田んぼを抜けてくる風は、つめたかったっけ…。
小学校の帰り道に、焼けたアスファルトの道を、上昇してくる熱気を受けながら歩いていると、ふと吹いてくる風がいい感じにひんやりしていることがあった。それは、通学路が田んぼにとっても近いから。
もちろん、蚊がいたりするのだけれども、風のさわやかさはなんともいいものだった。窓に這わせた朝顔の葉や、ブドウの葉を通した日差しのやわらかさ、藁ぶきの屋根の母屋の座敷の薄暗い涼しさ。
掘りぬいた井戸のパイプからザバザバあふれる用水路の水をかけあって遊んだこと、橋の欄干から足をぶらぶらと下におろして、びっしりと結露のついた水道管に足の裏をくっつけて涼んでいる子供たちもいた。
外で遊ぶのが当たり前だったんだよね…。私が子供の頃に住んでいた場所の水道の水源は半分ぐらいが地下水だったらしくて、とっても冷たかった。
ああ…田舎に住むのもいいかな…。と思った。
こんなフライパンの上にいるみたいな温度の空気、暑苦しいなあ…。せめて吹いてくる風だけでも、もうちょっと涼しければ…
…と思ってからハッとした。
本屋と文具屋を足して3で割ったような小さいお店。
かわいいものを売っているお店は自転車で、隣町までいかなくてはならなかった。
イオンで買う洋服はどうにもクラスメイトとかぶりがちだった。洋品店の洋服は言うに及ばずだ。
ケーキ屋さんは町にたった一軒。子供が買いに来たと見るや、絶対万引きすると思ってにらみ続けるおばちゃんのいる手芸店、値引きの全然ない、町の電器店。
今は広い本屋が通える場所に3軒ぐらいはあり、雑貨屋さんや、サンリオみたいなキャラクター物を扱う店もそばにある。ブティックは、眺めるだけで疲れるほどあり、ユニクロや、ヨドバシカメラや、ビーズの充実した手芸店に、布の専門店…。
やっぱり、大きい街に住むのは利点があるんだよね…。
噂話ですべてが伝わってしまうあの場所では、もう多分住むのはつらいと思う。
その場所から動かない人の関係だけを重要視して、寄らば大樹の陰…みたいな生活をしていると、ちょっとしたことでいじめられたりするのだ。
都会の人は冷たい、というけれども、濃厚な人間関係がない分、陰湿ないじめみたいなものも、少ない。このぐらいの距離感が楽、ということはあると思う。
田舎というのは、そういうところなのだ…とわかってから住む。それがいやなら、そういう場所を出ていくしかない。
私はつまり、就職して家を出て、会社に勤めたときから、割と大きめの街に住んできた。このもわーんとした暑さは、街に住むことと引き換えなんだな…
とか思いながら、涼しいフードコートで、つめたいカフェラテを飲んで。
しばらく、私の自転車は「砂漠のラクダ号」と名付けよう…熱風吹き付ける中をまた帰ってきた。
不謹慎な地震後の報告
阪神大震災の時、「6」と「7」が出来たんだったと思う。
まあ、震度5ぐらいなら、経験した人は多いのではないだろうか。実は震度5でも結構揺れる。
私が子供の頃に、防災フェアなんていうのを学校でやると、派遣されてくる「地震体験車」では震度5になると立っているのは難しかったし、震度5の説明にも「たんすが倒れることがある」などと書いてあった。
今日は私がある時、震度5の地震を体験した時に起こったことを書きたいと思う。まあ、震度5ともなれば被害がひどかった人もあるだろうから、不謹慎だとか思う人もいるだろうがやっぱりちょっと珍しいことだったので。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
今日の日記のカテゴリは、「断捨離と掃除」。地震と何の関連があるかというと、それはトイレのタンク。
話は全然違うところに飛ぶように見えると思うけれども、皆さん、トイレのタンクの中って、どのぐらい掃除なさってますか。
実は、うちはトイレの掃除は大体毎日やっているのだけれども、トイレのタンクは外側をさっと拭くぐらいで、内側の掃除はしたことがほとんどなかった。件の地震が起きる半年ほど前に、手が洗えるようになっているタンクのフタを、よっこらせとはずして、中を見てみたことならある。ふと気が向いたので掃除しようか…と思ったのだが、中がすごいことになっていた。
茶色い汚れがうんとたくさん、ついていたのだ。
…とはいっても、中の水を飲むわけでもなし、しょっちゅう水が入れ替わっているわけであるからして、トイレに流れてくる水は透明だし、わかりやすいところだけ、ちょっとおざなりに落としてそのままになっていた。
つまり、「見てみないふり」をしていたわけだ。
滅多に起きない震度5の地震があったときのこと。うちは14階建てのマンションの中層階。結構揺れた。
ちょっと落ち着いてからトイレに行ったら、床がかなり濡れている。廊下のほうまで…というほどではなかったが、トイレの奥半分は相当なもので、ぞうきんが1枚では間に合わなかった。
すわ、水漏れか!と思ったけれども、拭いてから試みに流してみても水が目に見えて増える感じでもなかったので、これはどうもトイレのタンクが地震で揺れてタンクの上からこぼれたらしい、ということがわかった。
つまり水をたくさん入れたコップをゆすったらこぼれるのと同じだ。
そして、トイレを流した水がとっても茶色くて、汚い。黒っぽい粒もたくさん浮いている。
…結局、トイレに流す水が透明になるまで何度か流した。パイプの問題とか下水道の問題はなさそうだ。水道も。
ふと、思いついてトイレのタンクのフタを開けてみたら、汚れがすごーーーく減っていた。
おおお、すごい。
そうだよね…水筒の中の汚れだって、水をいれてガシャガシャ振ればある程度落ちるんだからねえ。
大きさが変わっても同じだということを考えれば、トイレのタンクだって水を入れて、ガシャガシャ振れば、汚れはおちるわけで。
…おすすめ出来る掃除方法じゃないし、多分こんなことがあったんだよ!と知り合いに言ったら不謹慎な感じがするだろうし、誰にも言わないけど…。でも、こんな効果が出るとは。
建物ごとガシャガシャ振られた…いや、地面ごと揺れたんだよね。
パイプが壁にくっついているんだから、トイレのタンクは自力で持ち上げてガシャガシャ振るわけにはいかないので、自分では出来ないけど、いやー、なんていうか、誰かに言いたかった。
ロコモコバーガーを食べる
アメリカにいたとき、冷凍食品に、プラスチックボウルに米をいれて、上からロコモコを乗っけたのがあったのは知っているけれども、こういう商品は米というだけで期待値が上がって、おいしくなかった場合のがっかり度が大きいので食べたことはなかった。
ロコモコというのはつまり、ごはんにハンバーグと目玉焼きをのせて、ソースをかけたものらしい。
なのでロコモコバーガーは、月見バーガーのソース違いと思えば、多分あってるはず。
7月11日から、マクドナルドでは、ロコモコバーガーのクーポンが使えるようになっていた。このクーポンは、ロコモコバーガーとソーダとポテトが食べられるだけではない、ポケモンGOのイベント参加券がもらえるのだ。
MとDの形の「アンノーン」を捕まえることができるイベント。
アンノーンはアルファベット26文字と!と?の合計28種類がいる。普段歩いていても出るポケモンではないので、私のポケモンGOの図鑑には載っていない。(ポケモンGOが始まった年に、鳥取の砂丘のイベントで配ったらしい)これが出るというのだから、私としては図鑑を埋めるためだけにでも参加したいというわけだ。
ロコモコなあ…ソースが「バーベキューソース」だとしたら…。大体アメリカのバーベキューソースの味だとしたら、体験済みだし、想像がつく。ビーフシチューのルーを溶く水の量を間違えたような濃い味で、ついでにちょっと酸っぱい。基本アメリカの伝統の豚のバーベキューの味は酢が入っているのがデフォルトだからこういう味なんだけど…。好きじゃない味だ。
実はこの「イベント参加券」は日付ごとに何種類かあってそれぞれ配られるお店が違う。8日には、ソフトバンクで配られたのだが、「先着順」なんて書いてあったものだから、熱心なプレイヤーが配布時間が始まった途端に全力でオンラインの参加券取得に動いたため、ソフトバンクのサイトが置いてあったサーバごとアクセス過多でダウンするという不測の事態に。
ちょっと出遅れた人はもちろん、アクセス不可になってしまって参加券が取れないので非難ごうごう、しょうがないのでソフトバンクが主催の「SとBのアンノーンが捕れるイベント」は参加券配布、開催とも延期になった。
今回はソフトバンクに続き2度目の参加券配布だったため、どうなるんだろう、とポケモンGOプレイヤーは思っていた。
私がマクドナルドに行ったのは11時とはやめだったのでお昼の混雑には遭わずに済んだ。
肝心のロコモコは…うーん。ソースは抜いてもらったほうがいいかもと思ったけど、ソースを抜いたら、期間限定で時々売り出す月見バーガー?マクドナルドの施設でちゃんと作れるわけだよね。
ま、アメリカでいろいろとおいしくないごはんも食べた私だから、この程度なら好みではなくても完食可能。
好きな人は好きだろうな、という味だった。
こんなことでもないと、多分ロコモコ一生食べないしな。
ちなみに、住んでいる街にも、ハワイアンカフェというのはある。ロコモコもある。でも、私は大抵のハワイアンカフェではハワイアンパンケーキを食べるので、ロコモコプレートとかを選ばないからなあ…。
新しいメニュー食べるのって、脳の活性化にいいっていうしね。
ポケモンのイベントが楽しみだ。
筋腫発覚
太ったのかなあ…。確かに、運動を始めて半年以上たったのに、下腹がなんとなく、出ている感じが減らない。体重が減っている時は大体そのあたりが減るのだ。
おなかに手を当てると、なんかポッコリしているよーなー。
これはなにか、便秘とかなのか。しばらくお通じがないと、こういう感じになることはあるもんなあ…そう思ってその日は寝て、次の日。おやつはこんにゃくゼリーにしてみたり、ヨーグルトを食べたり、いつもより多めに歩いたり、水分を取ったり…と「便秘に効きそうなこと」をやってみる。便秘への効果は、割と簡単に出た。
その日の夜。静かに寝転んで、おなかに手を当てると、あれ…やっぱりなんか、ある??
次の日には微妙に痛みが。あー。これはこう、排卵痛とか、そのあたり?前に私はこういう腹部の鈍痛に婦人科へ行ったら、卵巣が腫れています、と言われたことがあった。またどっかが腫れているんではないかこれは…。消化器系ではなくて、婦人科系は症状が出にくいことがあるから、一度お医者さんに行ったほうがいいな。そう決意してから、寝た。
というわけで、前に膀胱炎で行ったことがある婦人科へ行った。
この婦人科のいいところは、待合室が2つあって、1つ目の待合室でまず待ち、2つ目の待合室では、看護師さんが横に座って質問をして、メモを取ってから、診察室に呼ばれるところ。どんな症状があるか具体的に看護師さんにゆっくり話を聞いてもらったり、相談したりして、ちょっとほっとしてから診察室へ入ると、先に詳しいことを聞き取ったメモを読んだ後のお医者さんがいて、「今日はどんな症状でいらしたのですか」からスタートしないので、診断が早めで、さっさと対処法の相談とか、薬とか、検査とか…というのが行われる。
もちろん、どの看護師さんでもうまく聞き出せるわけではないだろうし、ベテランの手腕というものが必要そうな感じではあるけれども、医者ではない人でも出来ることは先にやっておいて、なるべく「医者しかできない」ことに使える時間を有効に使って、待ち時間を減らそう、という感じなのがいい。たとえば15分かかるところを、5分短縮して、15分とったのと同じことが出来ればいいわけだからね。
というわけで、下腹に、何かが腫れたような塊がある感じがすること、最初は便秘か!と思ったけれども、排せつ後も全く変化がないこと、下腹が痛いこと、前に病院で卵巣がかなり腫れているといわれたことがあること…などを看護師さんにメモってもらってスタート。
検診の結果、卵巣の腫れはないことがわかった。
ぬうう、じゃなんなんだ!
「エコーでおなかを見ます」と言われて確定したのが、「子宮筋腫ですね、気づいてなかったんですか」と。
ええ…3、4日前まで全然気が付きませんでした!!
ちなみに、6センチx10センチぐらいある…ということは私の握りこぶしぐらいはあるということらしい。
結構気づく人多いんですけどね、って。
多分、私は鈍いんだと思うよ…。
そうですねえ、子宮のサイズが、大体妊娠4カ月ぐらいだと思ってください、だって。
えーーー。ちなみに、筋腫のくっついている位置は、子宮の後ろ側。
これが前の下のほうとかについていると、1センチぐらいしかなくても、すぐ手術で取るので、後ろについているパターンでラッキーでしたね、ということだった。
えーっと…ラッキー?(だったらしい)。
もう、ラッキーだったのか、アンラッキーだったのか、よくわからなくなった。
子宮筋腫というのは、ものすごくありふれたものらしい。確かにね…。私の友達にも、そして私の姉も、子宮筋腫は手術で取っていたのを知っている。とても大きくなったから、と。取った筋腫が2キロ以上あったとか、聞いたことがあった。
といっても、自分にあるなんて、驚くよやっぱり。
この位置にあって、この大きさだと、大体様子見でいいらしい。
仰向けにねて、重さで気分が悪くなるほど…となると、切るらしいけどね。
これはお医者さんから聞いた情報ではなく、友達がかかっていたお医者さんがこういった、という友達からの又聞きだけれども、閉経まで待てば、ホルモンの関係で小さくなるので、そうなると手術とかしないで、そのままにしておいても問題ないらしい。
…というわけで、年齢が上がるまで待つことになるのだとか。無理して切らなくてもいいと。
私がかかった婦人科の先生は、「念のため、MRIを取って、ふつーの筋腫ですね」ということを確かめておきましょう、というので、大きい病院に紹介状をもらって、MRIを取りに行くことになった。
はあ…なんとなく憂鬱だ。
無害(と言われるよう)なものとはいえ、腫瘍の一種なんだもん…。
なんとなく、気味が悪いよねえ。
やっぱり下腹がポッコリなのには、理由があったんだなあ…。家に帰ってからも、そういうことを気にしながらだと、寝転んでいてもすごくよくわかる気がする。なぜ気が付かなかったのか、自分でもわからないな、と思ったぐらいだ。
でも、4日前まで、全然わかんなかったよなあ…。
人間の意識って不思議だ。MRIはこれを書いてる次の日、撮りに行く予定。
正直ちょっと意気消沈する出来事だったけれども、ついでに子宮頸がん検診も済ませたので、「行ってよかった」ということにしておこう。
扇風機はどれを買うか
それを直す前に、夫が洗濯物のカゴでもう一回ひっかけて倒した。
羽が割れた。というわけで、扇風機は新調に決定だ。
扇風機なしの夜の暑かったこと…しょうがないので、クローゼットからサーキュレーターを出して、部屋の空気をかき回しておいた。ないよりまし…。でも、音がうるさいね…と言いながら寝た。
一晩うるさかったので、「今度扇風機を買う時は静音のにしようよ」ということに。
まあ、サーキュレーターよりうるさい扇風機なんて聞いたことないけど。
私が、近所の量販店まで扇風機を買いに行く。
うーん。前に買ったのは7、8年前。扇風機の形がちょっと変わっている気がする。扇風機の「顔」に当たる部分が、扁平化している。まっ平なのが多い気が…。片づける場所が狭くて済むというのが売りのようだ。
あとは、「DCモーター」というのが流行りっぽい。店員さんに、このDCモーターというのは…?と尋ねると、どうも電力消費が少ないのが売りということらしい。
扇風機の電力消費というのは、正直もともと低い。それ以上下げたところで…という感じだし、DCモーターでなくてもいいな…。
触ると止まる扇風機も、まあ小さい子がいれば安心かもしれないが、うちの子はもう大きくなったし、いらないなあ。
タイマーが入切二ついているのは、夜寝入りばなと、朝起きるときの2回あったら、いいかもしれない。
モーターにほこりがからんで火が出る事故が起こらないように、モーターがカバーされているものもあった。なるほどなあ、差別化が図られている感じがする。
羽が7枚?(うちのは5枚だ)「いつもより多めに回しております」と私の頭の中に傘の上で升を回す人が出てきた。
あんまり、扇風機には関係なさそうだ…
大体、そっくりでも、値段が2000円ぐらい違うのは、なぜか、とお店の人にもう一回聞いてみた。
さすがプロ。商品には、「設計標準使用期間」というのがあって、それが長いほうが高いのだということだった。
うーん。つまり「部品がしっかりしているかどうか」ということなんだろうけど…。うちの実家の扇風機って20年ぐらいうごいてたりするしなあ。
多分、実家の扇風機の設計標準使用期間なんかとっくに過ぎ去っていると思う。うちの壊れた扇風機の設計標準使用期間は、多分まだ過ぎていなかったと思う。まだモーターは動いた。ただ、扱い方が悪かっただけだ。でも壊れるときは壊れる。これは「保証期間」ではないのだ。普通の使い方をしたら、多分このぐらいは壊れないで使えると思いますよー。という目安程度?
決め手がないなあ…。夫にラインを送って意見を求めてみた。
私: 「これが6年のと10年のがあって、それが値段の違いになってるのがあるんだけど」
夫:「6年でいいよ」
私:「3980円のやつは、首振りのスイッチが扇風機の後ろについてるんだけど、5980円のは、操作パネルにしか首振りのスイッチがないんだけど」
夫:「どっちでも好きなほうで」
私:「モーターがカバーされてるほうが安全だったりする?」
夫:「そんな安全、いらない」
私:「ねえ、これ設計標準使用時間、12年だって!長い!」(高かった)
夫:「それは保証期間じゃないから」
私:「40パーセント静音って書いてある」
夫:「比較対象不明だから気にしなくていい」
私:「プラズマクラスターで消臭とか」
夫:「そういうおまじないを信じない」
そうだよねえ…扇風機って、技術的には枯れてるからねえ…。根幹の部分だけあればOKだと思えば、最安の扇風機を買ってもいいわけだ。弱、中、強ぐらいの調整、タイマー3時間以上、首振り機能、高さ調整ぐらい?
私:「DCモーターってのは?」
夫:「それで高くなるなら、いらない」
私:「決め手がないねえ…どうやって決めよう?」
夫:「静音がついているので、一番安いのは?」
私:「そーする」
というわけで、山善YLX-LD305という機種に決定。
DCモーター搭載、静音モード搭載、入切タイマーつき。
これより安いので静音と書いてあるのはなかった。お値段は5980円。
DCモータ―じゃないので、静音モードがないのは同じメーカーの型番違いで3980円。
そっちでもよかったかなあ…と思いながら帰ってきて、家で試してみたら本当に静かだった。
さすが静音。
こういう日記を書いておいたら、壊れた、ってなったとき検索して、何年もった、とかわかって面白いよねきっと。
…と思ったら思い出した。うちの親は家電を買うと、目立たないところとか、片づけるときのために買ったときの箱を取っておく場合は箱に、「XX年何月何日」と日付を書いていた。私も、書いておこうかなあ、裏側にでも。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
ボタンをがちゃっと押したら下にへこむスイッチではないので、操作音がするようになっている。「ピー」となるのがうるさい。
スイッチをいれたらピー、タイマーボタン一回押したら2時間ピー、もう一回押して4時間ピー、風量を変えるのにピー。
うーむ、微妙だ。
安い扇風機はがちゃっとなるのが多いので、今度はそっちでもいいかもしれないなあ。
固くならない保冷剤
家の中で熱中症になる人もあるというし、特に年を取ってくると体力に問題が出てくるので、老人は特に室内にいるときにあんまりクーラーをかけない…というのはよくない…とか聞いたことはある。
が、まだ40代の自分としては、電気代節約もあるし、ついでに言うとクーラーかけたところで寝たら体が本当にだるくなるので、クーラーをかけないで寝たい…というのはある。
多分、部屋をすごく冷やしてから、温かい布団をかけて寝たら体はだるくならないのかもしれないけど、それもなあ…。
ただ、今は一応、夜はまだ30度を切るから、なんとかなる。
夜はともかく、昼。
水につけた冷感スカーフも試しているのだけれども、これはある程度湿度が低くないとそれほど冷感がしない。
まあ、ちょっとだけ、ないよりましな感じなので、外に出るときに利用。
一番効果があるのは、凍らせた保冷剤を縦に2つ折りにしたタオルに挟んで首にあてて、タオルを首のまわりで結ぶスタイル。
これで扇風機をかければ、33度の室内でも大丈夫。400gの保冷剤で、2、3時間冷え冷えだ。冷感バンダナとは勝負するだけ無駄というぐらいの実力派。
最近使った保冷剤で便利だったのが、これ。最初は、テキトーな保冷剤を、大きめの円筒形の容器にくっつけて輪ゴムでとめて、「 ( 」←こういう円弧の形に曲げて凍らせて、自分の首にぴったりに沿うようにしていたのだけれども、このやわらかCOOLチャージという保冷剤は、凍らせても、手でなんとなく曲げることが出来るので、そういう下準備なしでも大丈夫。
ちなみに100均にあったので、買うのは多分難しくない。
これと同じ保冷剤でサイズがもうちょっと細いのがあったら、外の買い物にもして行けていいかもしれないなあ。
でも意外なことに、200gぐらいの保冷剤でやわらかいままなのが見つからない。ちなみに、このやわらかcoolチャージの販売元のサイトはこれ、【紀陽除虫菊】。
ここの会社の、「ひんやりジャンボやわらか枕」っていうのと、「ペットボトル用くるくるクール」という商品も、固くならないらしい。
ペットボトル用の小さい保冷剤で外出用の首巻き用にして…とか考えると割と楽しい。他のメーカーのものにも、固くならないで、ちょうどいい大きさのものがないか、見に行きたいけど、問題点は、凍らせるまではどのぐらい柔らかいか、あんまりわからないところ。100円ショップのものなんだから、あんまりうるさいこと言わずにダメなら違う用途に使えばいいんだけど…。
追記:同じく100均で買った「凍らせても固くならない素材を使用しています。保冷パック300g」というダイソーマークが左下に付いた商品は、かなりガチガチ。手でぎゅうぎゅうやれば、ちょっと、崩れるかも…というぐらいでかなり固めに凍った。しばらく外に放置しておいてから手でもむとマシだけど…。
やわらかcool chargeのほうがおすすめだと思う。
追記の、そのまた追記。
上の行まで書いておいて、よしっ。これは追加すべきか!と思って、100均へやわらかcoolチャージを買いにいき、同じものをゲットして凍らせた結果、なんと、シャーベット状に凍らない。なんていうか、持つと中身が動くぐらいにちょっとタプタプにしかならない。
冷凍庫の温度を下げてみたり、急速冷凍の引き出しに入れてみたりしていろいろ試してみたが、去年のものと凍り方が違う。
これは、こーゆーものなのだろうか…と思って、上のリンクの製造元に質問をしてみたら、なんと去年のシャーベット状に凍るほうが珍しいのであって、本来的には今年のあんまり凍った感じのしないものが通例らしい。
うーむ。「ご期待に沿えず申し訳ございません」ということだった。惜しい。ま、固い方角へ凍るものはいっぱいあるので、やわらかいのは珍しいからなあ…。こっちのほうが需要があるということなんだろうね。
はっ。もしかして時間が経つと凍りやすくなるとか?<ただの勘
これは実験君だ。凍りにくいのも、長期間置いておくと私の好みにエイジングするのかもしれないので、継続使用は決定。
色々と面白い商品だった。
夫婦喧嘩
(後でわかった。素麺のパッケージの薄黒い柄が赤ければ血痕、という日記を書いたことによって、こうなったらしい)
閑話休題。
お互い、もう知り合ってからずいぶん経つ。結婚してからの年月も20年越えともなれば、ま、お互い何が嫌いで、何が好きで、どういうことを気にしがちである…というようなことはそれっぽくわかっているし、お互い地雷を踏まないようにして生活するのも慣れているといえば慣れている。
それは通りなれた道に、切り株があればそのうち避ける癖がつくように、とか、同じ場所にネコがいつも寝ていれば避けて通れるようになるような、そういうことと同じだ。
彼は優しい人だし、私も気を付けている…と思ってはいるし、それほどけんかになることはない。大体喧嘩すると気まずいしエネルギーは無駄にいるし…意見の調整は喧嘩腰ではないほうが大体はうまくいくからだ。
これをいつか日記にかかなくては、と思ってメモっておいたころは、まだ腹が立っていたのだが、それから半月もして改めてこうして記事にしようと思ったら、何が原因だったのか全く思い出せなくなっている…ということは、多分大した原因ではないケンカ。
最後の締めくくりが、彼が、「じゃあ、働けばいいじゃないか、マコも」
…と言われて、私が黙って、終わりになった。
こういわれると、私が黙るのを彼は知っている。私の年齢では、今から…職歴が20年ぐらいないのに就職活動がどんなに大変かということを…それに私がしり込みすることを知っていて、出す、攻撃なのだ。
私は、若いときにはもちろん学校を出てすぐ働いていた。事務職というやつで、まあなんていうか、どこの会社でもいるよね、なタイプの仕事で、能力よりは慣れがいる仕事だった。そのキャリアは数年で寿退社、私のキャリアはそこでいったん終了している。
帰国して、妊娠したとき、一応派遣社員として働くというのも決まりそうだったのだが、彼は「心配だから、お願い、働くのはやめて、俺が稼ぐから」と、私を止めたし、私も無理して働くほど仕事好きでもなかったので、キャリア再開ならず。
子供が3歳ぐらいの時に、また再開する話…もあったのだが、まず特殊な技能もなく、その時点で10年以上職歴がないという時点で保育園の優先順位なんか3ケタ。パートで働くとしても、時給計算すると疲れるだけで赤字になる可能性もあるぐらい。「俺の給料だけで大丈夫だからね、家にいて、家事してくれたらいいから。俺は家事手伝うのいやだから、それでいいんだよ」…と言ってくれる彼に甘えていたのは確かだ。
本当に彼の給料が少なくてどうにも…というのなら、私も働くのが嫌いだとか好きだとか、そういう問題ではない、パートの給料が大したことない額であろうと、なんであろうとお金はお金であって、たとえ3万円でも2万円でも稼げればという感じで仕事をすることになったと思う。
でも…幸いなことにというか、なんというか、彼の給料はつまり、私たち三人が食べて、こじんまりしたマンションに住み、子供に習い事位させてやり、一週に一度は外食し、一年に一回ぐらいは旅行に行くのに問題がない程度にはあったわけで。
ブランド物のバッグや宝石は買わないけれども、手作りのクラフトを楽しんだり、1200円のペンダントを買ったりするぐらいの小遣いで、私はそれなりに日常を楽しんでいたので、これはこれで…と思っていたわけで、働くという選択肢はそれほど、危急存亡の一大事…ではなかった。
だから、私は「じゃあ、働いて稼いでくればいい」という彼の攻撃がざっくりと刺さるのを見ていた。
痛かった。私のキャリアが…一番入り口が簡単だった学生から就職してつながっていたキャリアがすっぱりないのはね、あなたがアメリカに来てくれと言ったからだよ。日本にいる人にプロポーズされたことがなかったわけではない。それと、日本に帰ってきたら結婚しましょうね、というのだってあったはずだ。
私がいつも彼の仕事の都合で外国に住むことを選択するたびに、「私だったら単身赴任してもらうよ、すごいねえ」という人だっているのだから。
それでも、ついてきてほしい、と言われて嬉しかったのも確かだし、結婚してからはついていかないというのも彼のことを考えればちょっとつらそうではあった。彼の家事能力というのはかなり、ゼロに近いのだ。
二人で補いあって、暮らしていこうね、と言っていたのに。
彼が外で稼いでくる能力は、高かった。私は大体年収でいうと350万円ぐらいだったからね…。もし私が順当にキャリアを積んでいたとしても年収500万までいけたかどうか…多分無理。400万ぐらいまでは行ったかもしれないとは思う。彼は家でも仕事をするときがある。彼に家事を手伝ってもらって生産性が下がるよりは、彼には仕事を頑張ってもらうほうが、家族全員が享受できるメリットが多くなる。
そういうことで分担が進んでいたのに、今更その「お前も稼げ」はないだろうよ…。と本当にがっかりしたのだ。
専業主婦は、社会のくず。甘やかされ、世間知らずで、働いている夫をATMとしか思っていないのに自分だけ贅沢をして…というようなことまでネットでは書かれるぐらい、傍から見たら楽に見える職業だと思う。
でも、子供は全員預けられるほど保育園もない。誰かが専業主婦をやるしかないといえば、ない社会だと思う。
ただ…私みたいに子供が大きくなってからも、仕事していないというのはやっぱり…社会貢献というところから見ると、なあ…。
そんなことをぐるぐる考えて、がっかりして、はあ…と思ってからその夜は寝た。
次の日、夫が、「なんだか、年を取ってきて怒りっぽくなった気がする、ごめんね」と。
私は思った。いや…カッとなって、相手を攻撃するのは若い時もそーだったよ、と。性格が変わったわけではない。ただ、カっとなった後、抑えるのが多分、私も夫も遅くなってると思う。
そのあと、ちょっと話をした。
彼は、けんかとなると、「勝ちたい」という思いがまず、一番先に来るのだそう。
(相手がひるんで、黙れば、勝ち判定らしい)
一番簡単に勝てるセリフがこれ、というのがわかっているので、出してしまうのだそうだ。
なんか、男ってさ、と思う。私は喧嘩になったときには、「勝ちたい」とか思うタイプじゃないんだよね。
正しいほうが勝つ、とかじゃないのがけんか。言い分を聞いてほしいというのはある。でもいい負かせれば勝負に勝ちというのはあんまり優先順位としては高くないのだが、彼にとってはカッとなった瞬間、その優先順位が上がっちゃうのだそうだ。
「俺ばっかり働かせやがって」とか、「お前も稼いで来い」とか本気で思っているのか、と聞けばそうではないという。
…じゃどうして出すのか、となると、「つまりこういえば勝てるから」と。
本気じゃないことでも、口に出るってあるのかなあ…と思うけど、勝つのに手段を選んでいると勝利が遠のくからとか、カッとなっていると、普段は思っていないことでも口に出るとか…ありそうな話ではある。そのあたり、人間ってあんまり論理的に出来ているわけじゃないしね。
これは、若いときにはもっと優しかった…と言ってしまうと身も蓋もないし、単にそういう思い出が美化されているだけかもしれないので、そういう結論につくのはやめておくけれども、普段優しくしてくれている夫には、こういうことは「言わせてあげる」のもお礼がわりとして、いいのかもしれないな、と思った。
腹が立つんだけど…今まで彼が主張していた働かなくても、家で家事してくれるのが一番いいから、という意見とか、二人で分担して頑張ろうね、と言っているこの結婚生活全般とものすごく一貫しないけど…でも、彼がそれで勝った感じがして、喧嘩終了に出来て、次の日にはごめんね、と言ってくれるのなら、これは受け入れるべきかもな、と思う。
私の欠点もたくさんある。このブログを読んでいる人にはわからない欠点もたくさんある。多分私の欠点を一番たくさん知っているのは彼だ。イライラする時も、感情的なときも、気分屋なことも…怖がりなことも。全部知っていて、そしていろいろフォローしてくれて、この20年一緒にいてくれた。
多分男女どっちがフォローしてカバーして、貢献したか、というと彼のほうが貢献度が高い気がする。彼は私のわがままも結構きいてくれたりするのだから。若い時と変わらず優しくて、夫とランチに行くのを楽しみにしている私を、私の友人は「そこがすごいよね、私なんか、夫とランチなんて行きたくもないわ」と笑いながらほめてるんだか、けなしてるんだか。
やっぱり大好きだと思える人なのだ。
年を取って、怒りっぽくなった…のかもしれない。でも…今度は私がちょっと、がんばってあげようかな…そう思った。
喧嘩のスタイルも、感情に任せてポンポン言い返す私を彼がなだめている…ということが多かった若いときから、けんかをしなくなって、そして今回のこれのように、だんだんかわってきているのかもしれない。
20年以上経てば、そりゃそうなるよね…。いつまでも変わらず仲良く…というのは、総括であって、細かいところは変わっていくんだな。
こうやって文章を書いていると何となく頭が整理される気がする。
私が働くのは、これからもっと難しくなるだろう。年齢が上がるというのはそういうことだ。
でも、私に「私も稼いでいるんだから」と言われると、夫も家事を手伝わなきゃいけなくなるんだよ?そこを突っ込まれると困るのは彼なんだよねえ。そのあたり、無駄に平等思想が根付いている夫なので、「稼いできて家事もしろ」とか「給料額が低いんだから家事をするのは当然」とか、そういう考え方は根本的にない人だからなあ。
適材適所、お互い(比較的)得意なことをやりましょう、ということを考えると…まあ、そうなるんだけど。
頭でわかっていても、勝ちたいんだろうな。
しょーがない、負けてあげよう。こうやって合わせられる人が多分、彼の好みなんだと思うし。
ここで働きに出て、家事をしろ、と夫に迫るような人なら多分、結婚生活続いてないと思う。
専業主婦じゃなかったら…。そんなこと考えてもどうしようもないけど、共働きだったら…。
もっと楽しかったのかなあ。それとも二人とも苦手なことをする機会が増えて、機嫌が悪くなる日が増え、お互いに感謝出来なくなってしまってここまで仲良くいられなかっただろうか。
…多分、そうだろうな。
お互いの性格を考えるに、多分そうなってしまう。だからこそ、私たちはこれでベストマッチ、と思ってやってきたのだから。
夫婦喧嘩は犬も食わぬ。ほんとにね。
MRIを撮った感想
私は若い時交通事故に遭い、車に跳ね飛ばされたことがあるらしい。
が、起きたときには全くはねられた記憶が飛んでいて、意識不明に陥った私は、MRIにかけられたらしいのだが、全くそれも覚えていない。
そんなわけで、今回子宮筋腫が発覚した私は念のため、割と大きめの病院でMRIを取ることになったのが、気分的に初めて、というわけだ。
MRIは磁力を使って映像を撮るらしい。そんなわけで、磁石にくっつきそうなものは全部外さなくてはならない。一応金属のものは全部取ることになっているのだとか。
ピアス、結婚指輪、メガネ。歯には金属のかぶせがしてあるんだけど…と思ったら、くっついて動かないようになっているのは、そのままでいいんだって。そりゃそうだ。この処理がしてある人は多いもんね。ただ、歯科矯正の時のワイヤーとか、義歯は外せるなら外すことになっているらしい。
ピップエレキバンとか、シップとかも外してくださいね、と確認されて、検査着に着替えることになった。下着は着ていてもいいですが、金属のついていないものだけにして下さい、という注意もあった。つまり、ワイヤー入りとかホックのついたブラはだめってことだね。一応ちょっとそんな気もしたので、ワイヤーとホックのないスポーツブラっぽいので参加していたので問題なし。
刺青の人もダメなんだって。うーん、塗料に金属の含まれているものがあるからとかかなあ。
検査室の入り口で、もう一回金属探知が行われる。飛行機に乗る時、手に持った道具で体を確認されることがある、あれだった。金属が入っていると「ピー」というらしい。
あ、と思ったらペンダントを外すのを忘れていた。
ベッドごと、装置に入るらしいが、まずベッドに寝ころぶ。
かかとの入るくぼみがあるので、かかとの位置をあわせて、枕に頭をのせる。
私が撮るのは下腹部分。ベルトで胴体を固定、おなかの上にごーんと圧迫感がある何かをのせられたが、これは多分映像を取りやすくするため?
手は上にバンザイで、片手に非常用のボタンを持ち(どうしても出してほしくなった時に押すのだと思う)、耳にでっかいヘッドフォン。
ピアノ音楽が流れてきて、はい、ベッドごと装置に滑り込んだ。
閉所恐怖症の人は、この検査が受けられないそうだ、と聞いていたので、てっきりこう…ドラム缶に詰められたみたいに真っ暗になるのかと思ったら、どっちかというと断面がかまぼこ型の筒に入る感じで、ちょっと目を上にあげると頭の上は普通に開いていたし、足のかかとのちょっと向こうもちゃんと開いていたので、それほど閉塞感はなかった。
目の前はうっすら明るい天井が、まあ、確かに近くに迫ってきている感じがするけど…。
音がうるさい。
ビービービー、ピピピピピピ ガガガガガガ、こっこっこっこっこ…というような音が断続的に鳴る。
ピアノの曲がヘッドフォンから聞こえてくるけれどもそれを上回る音量。
時々、ベッドがゴゴゴゴゴゴ、と揺れる。マッサージ器ぐらいの振動だ。
多分だけれども、閉塞感を和らげるためか、そよ風が足の方から吹いている。
なぜか、胴体の下のところが温かい。
この二つの効果が両方くると、床暖に寝転んだまま、ゆるめのクーラーをかけて寝ているような…
本当に寝転んだまま、クーラーの風に当たると、手足が冷たくなって血行が悪くなる感じがするのだけれども、このMRIの機械に寝転んでいると床暖のような温かさの効果で体の血行が良くなっている感じがする。そして風がさわやかだ。
うるさいのを除けば結構気持ちいいかもこれ。
割とピーピーガーガーうるさいのに、ウトウトしてしまった。
「息を大きく吸って、吐いて、息を止めてください」とヘッドフォンからアナウンスが入る。(3回繰り返し)
しばらくまたピーピーガーガーガタガタしたあと、また息を吸って吐いて、止めるアナウンス(もう3回あった)
…で終了。
大丈夫でしたか、と聞かれて、うっかりちょっと寝てしまいました、といったら苦笑された。
もっと真っ暗で怖いものを想像していたので、ちょっと拍子抜け。結果も大丈夫だといいんだけど、それがわかるのはもうちょっとあとだ。
こんなことを詳しく人から聞く機会もなかったし、誰かこういうことが知りたい人もいるかと思ったので体験談を書いてみました。
島めぐりの証自作
実は持っているだけはもっているが、まだポケモンウルトラムーンを言うほど遊んでいない。
11月に新作が出るというので、これはなんとか夏のうちに終わらせよう、と思って始めた。
主人公が、舞台である群島をめぐって、島に設定されている「島キング」とか「島クイーン」と戦って強くなる…というのがストーリーラインということになっている。
この主人公が、その冒険=島めぐりをするときに、その目印として付けるのが、「島めぐりの証」といわれるもの。(左写真)
これは、キーホルダーになっていて、ポケモンセンターで売っていたらしい(画像はポケモンセンターオンラインのものをお借りしました)。が、今は売り切れ。
私も今からゲームの中でだけど、冒険に行くんだなー。と思ったら、ふと、私も島めぐりの証がほしいな、と思ってしまった。
木製らしい。多分ビーズも木製で、皮ひもがついていて…となんとなく写真から構造がうかがえる。ホームセンターで50円ぐらいの木ぎれを買ってきて、糸のこぎりも500円ぐらい出して購入して、やってみた。
ちなみに、三角の線は子供の彫刻刀でちょっと彫ってみた。切るのが難しいぞ!このブログにリンクしていただいている【森の端材工房】さんのところで見かけたタツノオトシゴキーホルダーなんて、あんなに複雑な形をしているのに…たかがこんな単純な形がここまで切れないとは…。これは木材の幅に合わせて描いた、切るところが最低限版なのに。
なんとか切り取って、油性マジックで三角を塗ってから、ニスを塗ったら、ニスで油性マジックが全部流れて混ざってしまってすごいことになったので木製の一号はあえなく没となった。
木を切るのは間違いなく難しいことが分かったので糸のこはとりあえずあきらめた。近所の手芸店のワゴンセールに80円の黄色い紙粘土発見。100均より安いってどうなの。
形を作るのがいまいち自信がなかったので、魚のしっぽの形のシリコン型ゲット。これは300円ぐらいした。多分、島めぐりの証も、魚のしっぽかなあ、と思ったのでこれにしたけど微妙に形が違う…。
木製のビーズも買って、細い革紐もゲット。100均(セリア)のビーズ売り場で小さいヒートンと平べったい合皮の紐を買って、下の茶色いひらひら部分を作成。
絵具は、100均のアクリル絵の具の赤、青、黄、それから白と黒をゲット。筆は100均のネイル用品の極細筆を。
筆で線引くのが難しい!
あまりにも…な出来に自分にがっかり。
型を使うのはやめて、自力で成型。これは、アクリル絵の具でなんとなく三角形を塗ってから、ニスを上から塗り、乾いた後で油性マジックで三角の周囲の線を描く…ということにした。線…もうちょっと細くてもいいんじゃないか?
第三弾はこんな感じ。アクリル絵の具には水を混ぜないほうがうまく塗れるということがわかった。
ここまででもう3、4日かかっている。第四弾は、まずこれは、三角の色だけ塗って、周りの線を書いていないところ。筆の使い方にだいぶ慣れてきた。
これはさっきの色だけ塗ったものにニスを塗って、線を描いた。色を塗ったときガタガタになったところをごまかそうと思って線を太めに書くとこうなる…んだけど、イマイチだなあ。
比較していないのでこの画像だけだとわからないけど、実は第二弾、第三弾よりも小さくなっている。
一応革紐とビーズもつけてみた。ビーズにナツメ型のがあればよかったんだけど。
やっぱり出来が気に入らないので、次の第五弾。右上は、比較用の第四弾。ちょっと小さめ。左下のは、黒い線を書かないほうがかわいいのでは…と思ってそのままにしてみた。
幅25㎜ぐらいのが最小で、これはもう元のモデルとかなりかけ離れている気もするけれども、アジアのお土産物屋さんで売っているキーホルダーなんてそんなもんだしなあ…ということでこれはカバンにつけることにした。
そろそろ黄色い紙粘土も残り少なくなってきた。左上は比較用第三弾。
左下のと、右の真ん中のは、結構うまく出来たと思うんだけどなあ。
とりあえず、このぐらいそれっぽければいいや。
木を切って作るのは、また挑戦したいけれど…とりあえずはこれで。
細かいものを塗るのにちょっと自信がついたのと、自分の技術がちょっとずつ上がっているのがよくわかる工作だった。
こういうのをやったのは久しぶりだなあ。中高生の時、子供のキャンプグループにリーダーとして参加して、子供と班別のペンダントなんか作ったときにやったのが最後じゃないだろうか。
自分の班で形を決めて、紙粘土で成型してから、つまようじで名前を彫って、ゼムクリップを差し込んでから乾かして、乾いたら好きな色をつけて、紐で首にぶら下げられるように…というようなの。
30年ぶりぐらい?
なんか、目的を忘れている気がする…。
そうだよ、私はポケモンのゲームを、つまり島めぐりをクリアするんだった。
島めぐりの証を作るのにすっごーく寄り道になってしまった。
久しぶりにマニキュアを塗る
細かいものを塗ったので、なんとなく思いついて、久しぶりに爪にクリアのマニキュアを塗ってみた。
ちなみに透明のマニキュアはニス代わりに使うこともあるし、爪が割れたとき、ひと刷毛、塗っておけばひっかかりにくくなるという理由で持っているだけで、きれいだから、という理由では使っていなかった。
私は、マニキュアをきれいに塗るのが下手だ。
社会人をしていた時もあんまり塗っていなかった。
でも、今回アクリル絵の具を細かく塗ったので、なんとなく塗れそうな気がして、マニキュアのびんに付属のキャップの筆でそーっと塗ってみた。
…うまくなってる感じがする。
不思議なことに、絵の具を塗ったのは右手なのに、左手でマニキュアを塗っても、うまくなっている。
うれしくなった。むらなく塗れて、乾かしたらツヤツヤして見える。
…なんか…久しぶりでこういうのもいいなあ…。
爪に、絵とかかいたら面白いかな!
なるほどな…ジェルネイルとか、ネイルサロンでやってくれる細かいのは、多分こういう気分の時に使うものなのだろう。
ベースコートとか塗ったら、違うかなあ…。
100均で、ベースコートと薄いピンクのマニキュアを買って、トップコートも買って、爪を磨くやすりとリムーバーも買って…。
まずリムーバーで透明なマニキュアを落として、きれいに爪を磨いてから、ベースコート、マニキュアを塗ってみた。
うまく塗れる、と思ったらなんだか楽しくなって、結構時間をかけた。
しばらく爪を切っていなかったので、私にしては長くなっていたので、結構いい感じに見える。
おお…私の手も、ちゃんと塗ったらちょっと、それっぽいね。
トップコートを塗ってみたら、すごく乾きが悪い。
そして、ちょっとどこかに触れて、ぺと。ってなったらそこがツヤツヤにならない。
うーむ…。
これはこんなに丁寧に自分で塗ったことがないから、体験したことがなかったことだった。
意外なところに落とし穴が…。ネイルサロンが高いわけだよ…。
ネットで、ネイルの上手な塗り方、というのを検索してみた。
先に爪の先の断面と裏側に塗っておくと長持ちする…というのは、多分欠けにくくなるということなんだろうな…とか思いながら読み進める。
「塗ってから1時間半ぐらいは爪にものがふれないように」
「乾いてからも半日ぐらいはマニキュアが欠けないように手を使わない」
…って!!!そんなコツがあるとは知らなかったし、大体塗るのに時間が相当かかるのに、そこから90分は爪を触らず、半日手で作業しない??
えー無理。主婦には無理…だよねえこれ?
それとも長持ちさせるためにはそうするものなの?
でもって、どのぐらい持つのか、というと、「大体二週間」だそうで、早い人だと1週間で塗り替えるのだとか。
おまけに、爪切りでは爪を切らないそうですよ?爪はやすりで削るもので、切るものではないらしい。
爪切りで切ると先が2枚に分かれてくるんだって。(今までの人生、ずっと爪切りで切ってきたけど、2枚になるという状態がいまいち想像できなかった。多分気にしていないだけだったりする?)
そんなこと、全然知らなかったよ。
なんかこう…有閑マダムか、お嬢様か…ファッション、おしゃれでいることというのは大変なんだなあ。
学校で会うPTAのお母さんたちの中でも、爪がすごーくきれいな人がいる。ラインストーンとか貼ったり、絵が描いてあったりするような、「ネイルサロンへ行っています」な人とか、2色に塗り分けたフレンチネイルとか…。その人はこういうことをしているのか、と思うと、改めてすごいな、と思う。
普段塗っていないのを久しぶりに塗ったら、なんかいい感じ、とか喜んでいる私と次元が違う。
一週間ごとに塗りなおすのか…。
いつもより女っぽいことをしたはずなのに、女子力のなさを余計に実感した日だった。
ツヤツヤの爪が(簡単に)ほしい
そうね…こないだちゃんと塗ったのは20年以上前だから!
そんなわけで、久しぶりに塗った話と、「これって、爪が傷まないのかなあ」と、私よりずっとオシャレをしている人に聞いてみた。その人はリムーバーをかけるとやっぱり傷むわね、という話をしていたが、爪の補修用のリキッドがあることを教えてくれた。
割れたりしたときにつけるものなのだって。彼女はマニキュアの代わりにそれを塗っているそうだ。
面白そうだったので、売っている場所を聞いて、近所のショッピングセンターのドラッグストア内の化粧品コーナーを見に行ってみた。
そのつもりで見に行くと、面白そうなもの発見。それは、爪やすり。ええと、おしゃれな言い方でいうと、「ネイルファイル」。
っていうか、英語をカタカナにしただけだな、うん。
安いのはもちろん、私のデパート100均にもあるが、使い捨てではないものでなおかつ「これ一本で爪がツヤツヤになる」という触れ込みのものが…。
まあね?そりゃプラスチックでも石でも、サンドペーパーの粗いのから細かいのまで丁寧にかければつやつやピカピカになるのだからして、人間の爪だってやすりの番手さえ合っていれば、ピカピカになるというのはわかる。でも、ほんとなの??
ちなみに、【ゴクツヤシャイン】という商品で、ガラス製のやすりだった。
…高い。1000円以上する。
中学生の頃流行した、荒いやすり、細かいやすり、極細かいやすりがセットになっていた爪磨きセット、あれよりずっときれいになるのかなあ。サンリオのキャラクターがついた爪みがきセットは、ずいぶんたくさんのクラスメイトがもっていた。そんなものを買う余力がなかった私は、友達のものを触らせてもらって、手触りをもとに、荒物屋さんでサンドペーパーを買うという暴挙に出たものだった。
今回大人になった私が目の当たりにした、このデラックスな爪みがき、買うべきか…。
1290円+税。
面白そう。絶対面白そうだった。ガラス製で、水洗いしたら再利用できるというので、思い切って買って帰った。
せっかく塗ったマニキュアだけど…これは爪やすりの効果を見るなら落とさないとダメだろう。
というわけでマニキュアを落として、せっけんで手を洗って拭いて、まず断面を軽く磨いてみる。
ここまでは爪切りの後ろ側についているやすりと同じだ。
そして…爪の表面を左右にこすってみる。
おお!ツヤツヤになった!おもしろーーーい!!!
爪に縦線が入っていたり、ちょっとくぼみがあったりすると、そこはさすがにツヤツヤにはならないが、そーっと磨き続けると、平らになって、光を反射するようになる。透明のマニキュアと効果は似ていると思う。もちろん、塗ったのにはかなわないけれども、特に面積の大きな親指の爪に効果大だ。
一度に磨かず、特に根元のほうはそのままにしておいて、ちょっとずつ何回かに分けて磨くと全体がつるつるになります、ということみたいだった。
特筆すべきは、これはつまり何も塗っていない状態なので、たとえば赤ちゃんが雑誌の1ページをかじっちゃった…というときも、赤ちゃんの口に指を突っ込んでもOKというところ。ラインストーンを貼ったネイルなんてしていたら、こういうことは出来ないからね…。子供の歯を磨くときもやっぱりマニキュアはしていないほうがいいと思う。
でも、そんなときでもこれで磨いておけば、何もしていないよりはちょっとピカピカ。
アマゾンのレビューによると、2週間ピカピカ、とうたっている割にはそれほどもたないらしいけれど、これは面白かった。
こんなものあるんだねえ。
中高生の頃に知っていたら、面倒がりの私は喜んだだろうと思う。あの爪みがきセットはステップが多くて面倒だからね…。
あ、でもその頃にはなかったかもなあ。
磨きすぎると多分、爪が薄くなって割れやすくなるから、気を付けたほうがいいだろうけど、新しい体験として面白かった。
頭痛の出どころ
そこまでは行かなくても、32度、33度。南向きで明るい部屋なのはいいのだが、暑さ対策は必要だろう。
そんなわけで、400gのやわらか保冷剤を首のまわりに固定するスカーフを作成してみた。
材料は100均の手ぬぐい2本と、新品のマイクロファイバークロス。本当はハンドタオルがよかったのだけれども、手持ちになかったのだ。
2本の手ぬぐいを縫い合わせて長くして、片方の端から50センチぐらいのところにタオルを縫い目1本で縫い付ける。
このタオル部分に保冷剤をのせて、全体を2つ(保冷材の高さによっては3つに)折り、長いほうの端を首に一周させてから結ぶと、ストールを巻いているみたいに見える。もちろん、手ぬぐいの真ん中にタオルを置いて、保冷剤を首に結んでもいいのだけれど、そうすると短いのでこうなった。
これで保冷剤を首に固定して、まるでサウナのような外に買い物に行ったり、扇風機をかけて涼みながら本を読んだり。
400グラムの保冷剤はかなり大きくて長持ちするので、ひえひえで快適だ。
…と思っていたら、夕方に頭痛が。
しまった、脱水?とびっくりして、梅干しを食べて番茶を飲むとか、しょうがないから29度設定でエアコンをかけるとか…という対処をしてみるが頭痛がしたまま治らない。
脱水症状は頭痛がする時があって、その時に頭痛薬を飲むのはあんまりよくないんだよね…。つまり、危機的状況になって頭痛がしているのに、それを止める薬を飲んで、へーきだから、と脱水症状への対処が遅れることがあるからだ。
しょうがない、頭痛がするまま、普段は飲まないスポーツドリンクまで持ってきて飲んでみた。
クーラーの設定を28度にまで下げて、太ももに保冷剤を挟んでごろごろ寝てみる。
これで治らなかった脱水症状になったことはない。
体力…落ちてるのかなあ。
まあ、年齢のことを考えたら、20代の頃とは違うしなあ…。でも…ここまで治らないなんて…と微妙に心配になってきた。枕の位置を直そうと手を上に上げたとき、違和感が。
すごく、凝ってない?
起き上がって、腕をぐるぐる回して、肩のストレッチをした。私、最近何やったっけ?というぐらい肩こり。
編み物は今日はやってないし、書き物もそれほどしていない。
肩の運動をしていると、あれ?頭痛軽減?
あーーー。この頭痛は、肩こりから来る分だったかも?
多分だけど大きい保冷剤を取り換えながら半日ずっと首に巻いていたので、血行が悪くなって肩こりになったとみたな!
首の上のほうじゃなくて、下の方に固定されていたしね…。
冷たくて気持ちいいね、だけじゃすまないんだなあ。中年って、ねーー。
あ、でも、私が一番肩こりがひどかったのは会社勤めをしていた20代の時だ。
キーボードを打つ仕事をしていて、肩が痛くて上がらなくなり、「40肩です」と言われて、えー?私20代なんですけど…と突っ込んで、「何歳でもなります」と冷静にお医者さんに返されたことがある。
まだ、そこまでは行ってないね。
今度から時々ストレッチをしたり、腕を回したりしよう。血行促進。
寝ござを使ってみる
さすがに夜でも34度とかになると、クーラーかけて寝るほうがいいかな、と思うけれども、30度ぐらいまでなら、断然扇風機とアイスノンで寝るほうがいい。
もっと涼しくする手がないかな…と思って今回寝ござを買ってみた。天然国産イグサで出来ているのが売り、というもので、ちょっとだけ、高かった(2400円ぐらい)。
普段は、子供の寝ている部屋は夫婦の寝室とは別なのだけれど、夏は省エネで、部屋割りが変わる。
私がエアコンかけて寝るときは、全員同じ部屋。
私がエアコンをかけない時は、私は普段なら息子が寝ている部屋へ行き、息子は私のベッドで寝る。
というわけで、息子の部屋の布団に寝ござを敷いて、扇風機をかけて、枕にアイスノンで。
麻のシーツもいいけど、これもいいな…。
蚊帳が釣ってあったら、もっと昔風だけど。
昔、祖母の家に泊ったときに寝ござを出してもらって寝たのを思い出した。それと、夏用の座布団もそういうイグサのカバーの座布団だった。板の間で、その座布団を使って昼寝をすると涼しかったっけ。
ちなみに、息子は「シーツでいい」といって寝ござを拒否したので、私専用になった。
昼に、リビングの床に敷いて使ってもいい感じがする。
アメリカに行くとき、持っていきたかったなあ(大きいから持って行かないけど)。
自力で映画館の日
ピザとかサンドイッチとか、チップスとか、ハンバーガー、チキンフライ、ステーキぐらいまではあるかな?というようなメニューだが、注文を映画が始まる前に取りに来て、運んできてくれて、椅子にくっついている小さめのテーブルで食べながら映画を見る。
あんまりバランスの取れたメニューとかではないため、しょっちゅう食べるわけにはいかないが、映画を見て、そのあとレストランに寄るよりはずっと簡単だし、時間も節約できるので何度か行ったことがある。普通の映画館よりは椅子がゆったりしているので、土地が広くて、映画館が多く、差別化を図りたいそういう感じに見える。
日本では、ショッピングセンターに映画館が入っているところは、映画の帰りにレストラン、なんていうことが出来るところが似たようなスケジュールで遊べるかなあ、という感じだ。
週末にポケモン映画を見に行こうね、という話になっていて、ついでに夕飯も食べようか、という相談になっていた時のこと。
昼ご飯に素麺を食べて、さあ出かけ…と思ったのだけれど、ベランダで温度をチェックしてみたら暑いのなんの!天気予報の熱中症の目安は「危険:今日は涼しい室内で」だった。40度近くある感じで、特に都市部なのでエアコンのせいで余計に暑い。
駅まで歩くと、気分が悪くなりそうだ。この熱気の中を、ごく近くのスーパー以上の場所へ出ていく気になるか、と聞かれれば答えはNOだ。正確に言うと、スーパーに行くのも嫌なぐらいだ。
今日は、家にいるのでもいいか…という何とも怠惰な相談がまとまった。
夫が映画をやっぱり、見よう、家で見よう、と言い出した。
まあね、うちはネットの動画サービスを取っているのだからして、家族全員で見られそうな映画はある。
私は冷蔵庫をのぞいた。
豆腐、ベーコン、チーズ、ジャガイモ、卵、トマト。
よし、トマトと、豆腐は切って出すことにする。終わり。
ジャガイモは、お箸を両側において、薄く切り目をいれて、オリーブオイルをかけてオーブンで焼くハッセルバックポテトに。
面倒だから普段はこんなことやらないけど…オーブンに30分入れておけば出来るんだから、まあ、いい。
ちょっと冷ましてから、ベーコンを切ったのを切り目にいっぱいはさんで、溶けるチーズを振りかけて、オーブントースターへ。
暑苦しい料理といえばそうだが、ベーコンとチーズとポテトのこのジャンクフード風のこれは、映画を見ながら食べるのにぴったりだ。
息子も、夫も、「わあ!おいしそう!」と大喜びしてくれた。
よし、クーラーの温度を1度下げよう、設定27度でちょっと涼しくしたらおいしく食べられる…と思ったら、夫が「こんな時に限って、ビール、ないや…」とがっかりしていた。
実はうちでは、お酒の在庫は夫の管理。私は飲まないので、夫が必要な分は夫が買ってくることになっているので、私ははっきり頼まれない限り買わないことになっている。
映画を見始めた息子と夫。冒険活劇、アクション系だ。私はまあ、見なくてもいいかな…
私は近くのコンビニまで行って、ビールを1本と、ソーダを2本、それから私にロールケーキを1切れ。
映画を見に行った後は、何か甘いものを食べてもいいね、という話もあった。それがふいになったのだから、150円のロールケーキ一切れぐらい、いいだろう。
すぐに帰って、「じゃじゃーん」とビールを手渡したら、夫はとても喜んでくれた。
時々、思う。彼は家の中が整えられていることにそれほど気づいていないのではと。彼は、ごはんが無事に出てきて、家の中がそれなりにくつろげる状態になっていれば、何も言わないし、そういう細かいことを考えない人だからね…。
もちろん、普段はやさしいし、私が外に出たくない体調の時は、彼が私の好みのものを買いに行ってくれたりする。
だから…今回は私のサービスだ。
私は、喜んでほしかったのだ。私と結婚してよかったなあ、って思ってほしかった。
うまく行った感じがする。
おうちで映画館は、大成功だった。
メモ:どこかに、1、2本「隠しビール」があってもいいかもしれないなあ。すぐなくなっちゃいそうだからだめかな。
くちなしの花
クチナシの花を最初にみたのは、いつだっただろう。
この花を私が最初に見たとき、私は、母と、姉と一緒に歩いていたと思う。
「茶色く枯れても、まだこんなに、匂いだけ強くて、なんだかいやらしい花ね、私は嫌いよ」
母はそういった。
この花はだから、いろいろな花が咲いているうちの庭にもなく、祖母の家にもなく、飾られていたこともない花だった。
この花は、見るより先に香りが聞こえる花だ。
あ、近くにある。そう思って見回すと見つかる感じだ。
母は、嫌いだと言っていたけれども、私はこのクリーム色がかった白い花が、嫌いではない…と思う。
目には見えない存在感を主張するクチナシの香りの甘さがエキゾチックで、振り向いたときに明るい夏の緑とのコントラストに、目を奪われる。
サマードレスの、お姉さんのようだ、と子供の頃は思っていた。それも飛び切りの美人で、白いドレスに、緑のリボンのついた、麦わら帽子をかぶった、そんなお姉さんだ。
かごバッグを持っていて、通り過ぎるとき、いい匂いがする。
そんな大人に、いつかなりたかった。
子宮筋腫、MRIの結果
MRIの結果、なんと子宮筋腫は1つではなく、3つもあったことが判明。ただし、7センチx9センチx9センチの大物1つのほかは、小さかったらしい。
良性の普通の子宮筋腫で、問題点は、膀胱を圧迫していること。
つまり、トイレが近くなる…ということだった。確かに画像をみると、「ここが膀胱で」と説明されたところにはっきりとのしかかっていて、膀胱が平らに押しつぶされているところが見えた。
ぬー。しょーがないな…。
トイレが近くなる、それからおなかに違和感が…つまり中に腫瘍があるわけだから、圧迫感があることがある程度。 トイレが近いのはしょうがない。私はあんまり遠出をしない主婦ではあることだし、多分普通に生活しているうえで問題は出ないであろう。
なんとなく、びみょーな「気味悪さ」が抜けきらないが、ネットによると4人に1人。今日かかったレディースクリニックの先生によると、5、6人に一人はあるものらしいから、あんまりドキドキしてもしょうがないものみたい。
症状が変わってくるようなら(圧迫感が強くなるとか、頻尿、便秘の度が上がるとか)その時来てください、という注意もあった。
そのあとに、「心配なら半年後、うっかりしてたら1年後ぐらいに、また診察に来てください」と。
つまり、うっかり1年、放置しても大丈夫…というようなものらしい。
つまり…「症状が変わらない限り、次にくるのは1年後でOK」ということで。
はあ…。一人でしょげててもしょうがない。年齢とともに、いろいろと体に不調が出たり、ケアが必要になったりするのにはなれないとね。
しかし、これさー。ネットで情報調べようと思うでしょ?すると、情報がどのぐらい信ぴょう性があるのかが、すごくわかりにくい。
最後まで読んでから、結局サプリメントの宣伝に最後はなって、「あああ」ってなったり。
サプリメントを売っている会社の情報というのは、正しい「かもしれない」が、間違っていてもそんなことは誰もバラさないからねえ…。気を付けないと、そういう情報を読んでいる間にだんだん怖い考えになってしまいそう。心配事というのはそういうものだよね。
ネットで病気のこと調べるのは、やめておこう…と今日思った。
元気が出ない時の幸せ
なんとなく、元気が出なかったり、過去にあった悲しいことを思い出してまた、悲しくなり直したり。理由もなく(体調とかあるのかもしれないけど、気づいていない)調子が悪い日がある。
今、遊んでいるガーデンスケープというゲームは、パズルをクリアするとポイントがたまり、そのポイントを使って作業をゲーム内の執事、オースティンがやると、庭がだんだんきれいになっていく、ということになっている。
私が調子よくパズルをクリアしていくとほめてくれるし、うまくいかないとこんなことを言う。
「Don't worry, Mako, it's the darkest before dawn」
気にするなよ、夜明け前が一番暗いんだから。と直訳するとこうだろうか。
つまり、物事がよくなる前が一番暗いのだ、というか、今はうまくいかなくて落ち込んでも、すぐに事態はよくなりますよ、という慰めの言葉ということで。
オースティンは、ゲームの中のキャラクターで、パズルがクリアできなかった時に出すセリフのリストの中から、ひとつをランダムに選んで出しているのに過ぎない。
でも…なんとなく、落ち込んだ気持ちがなぐさめられた気がした。
本当は…友達とか、知り合いとか、家族とかに、こういう言葉をかけてもらうのが一番いいのだと思う。
大丈夫だよ、きっとまた、気分がよくなるからね、今はつらいかもしれないけど、続かないよ、と。
でも…友達があんまり多くないということもあるし、本当に気分が落ち込んだりすることには、はっきりわかる理由も今はないのだ。ただ、単に…なんとなく、気分が落ち込む。多分更年期が近いとか、ホルモンのバランスがなんとか、とかクーラーかけて寝た後で体調が悪いとか、なんでもいい、多分目には見えない理由があるのかもしれないが、そんなことを打ち明けられたとしたって、その人に何が言えるだろう。
ぱっと、ちょうどいいセリフを出す、なんていう芸当は、誰にでもできるわけではない。少なくとも私には無理だ。
だったら…私は実のところ、毎日このオースティンに会う。ゲームも今じゃもう、350面を突破した。
彼が庭を整備したり、飼い犬と遊んだり、ペンキを塗ったり、SNSに投稿しているスレッドまで読めたりして…毎日顔を見て、なんとなくかけられたセリフに心温まる思いをして何も損することはない。
大丈夫…また、心が軽くなる日が来るのだ。今日は調子が悪いけど。
他の人は、どうしているのだろう、優しい言葉がかけてほしくなった時には。
魔法の鏡がほしいな。
アドバイスが聞ける魔法の鏡が。
「今日は、気分が上がらないんだけど、何か元気の出そうなものが売っているところはある?」
「あなたのラッキーアイテムは、黄色いバッグ。駅前の雑貨屋さんにありますよ」
…なんて、教えてくれるの。
占いってあんまり信じたことないけど、こういう時には、役に立つのかもな、とふと思った。
「この一週間は、あんまり運気がよくありませんが、来週からは上昇運です、体調を崩さないようにしましょう」なんていう占いがあったら、「今週は、これでしょうがないな、帰って寝よう」とか、あきらめがつくとかそういう感じで。
四葉のクローバーが、きっとどこかで風に揺れている。誰にも、見つからずに。
一本分でいいですから、うちへ来てください。歓迎しますよ。
そう思って、この写真を撮った。