瞬きとは
<<今日のはこれ。
なんとなく、これにもスタイルがあるのがわかってきた。
まだ、ネットが普及して間もないころ、癖のある文章を書く人の特徴をつかんで、適当な固有名詞をいれると、その人の真似をして、文章を生成してくれるプログラムが流行ったことがあった。
ポエムの自動生成みたいなもので、うわさによると、ひと月に2冊ぐらいの割合で出される恋愛ロマン小説とか、男性向け官能小説とかの筋立てを自動生成するプログラムがあるのだとか、そんな話も聞いたことがある。
ネットで見かけたことがあるのは、J-POPの歌詞生成で、たとえば「君を守るよ」とか「夢の翼広げ」とか、「あなたに会いたくて」「心震える」とか、ありそうなフレーズをいっぱい用意しておいて、歌いだし、サビの盛り上がり、歌い終わりパートにわけて、それっぽく並べるというものだった。
それを一度見て、、適当な歌を作ってみたあとで、飲食店なんかでBGMにかかっているJ-POPなんか聞くと、本当にそういう歌詞が多くて笑えてきてしまうような傑作だった。
この当たり前ポエムも、そういうキーフレーズがいくつかある。
君の(君が、君は)
一瞬の
~ない(動詞、形容動詞の否定形)
二人の
明日
遠く
星、光、太陽、月
初めて
こういう感じの言葉を使うと、それっぽくなる。
もちろん、凡庸なのではなくて、特に面白いものはその限りではないけれども、これは、それっぽいのを量産するのは簡単でも、これはいいな、というものはなかなか…。
短歌みたいなものだね、これは。