記憶に残る神の1本(その3)
それは、これ、モンスターファーム2。画像は英語版のwikipediaのもの。
これは私がアメリカにいるときに遊んだものなので一応英語版にしておいた。ちなみに、日本語の題名は「モンスターファーム」だが英語ではfarmというと、植物を育てる…つまり畑とか、果樹園とかがあるのが、ファーム。牛とか、豚とか、ニワトリとか…という牧畜になると「ranch」になって、両者には明確な差がある。(日本ではランチというと、「lunch」で、お昼ごはんのことだものね)
これは、モンスターを育てて、お金を儲けるゲームで、畑からモンスターが生えてくるわけではない…ということは、英語だと、モンスターを飼育するということで、牛とか、馬とかの飼育をしていると同じ用語でランチになるわけだね。私はその用語の違いをこのゲームで覚えた。日本でも、「農園」と「牧場」は違いがあるはずなんだけど、例えば袖ケ浦にあるダチョウを放し飼いにしている「ダチョウ王国」は袖ケ浦ファーム、だからねえ。混ざっている感じがする。
ちょっと前にも書いたけれど、私がCDを…それもあんまり聞かない要らないCDを捨てていないのはこのゲームのせいもあった。このゲームでは、モンスターを育てるのだけれど、そのモンスターは、ゲーム内には3種類しか用意されていない。残りの100種類以上は、どうやったら出るかというと、ゲーム内の神殿へ行って、指定されるところでプレイステーション本体のフタを開けて、CDか、プレイステーション用のディスク(ゲーム内では円盤石と呼ばれる)を読み込むことでモンスターが生まれるという仕組みになっている。
モンスターファームの1のセーブデータ内のモンスターを、メモリーカードから読みだすことによって、モンスターをモンスターファーム2で再生させることも可能だけれども、2にしかいないモンスターも多いし、断然CDのほうが便利だった。
これがね、ヘンテコなCDから、すごく珍しいモンスターが出るんだよ…日本語版に切り替えて遊ぶことになったのは、英語版では再生しないCDが多かったからと、日本語でどのCDでどのモンスターが出るかというのがウェブの攻略情報にたくさん載っていたから。
ゲームの主題歌のCDとか、アイドルのCDとか、雑誌の付録のCDとか、攻略本の付録とか、CDを買いあさる羽目になった。私にとって、今でも持っているCDのうちの何枚かは、「レアなモンスターが出る円盤石」なのだ。
そうだよね…こないだ捨てようかどうしようか迷ったCDは、曲は一度ぐらいしか聞いていないレアモンスターのCDだ。
PSPだのPS3のダウンロード版だのでこのゲームは遊べるのだけれど、CDからのモンスター再生が出来ないので、私はこのゲームのためだけに初代PS本体を1台、持っているぐらいだ。
今でも頭の中に曲が思い出せるぐらいたくさん遊んだ。3も、4も5もあるらしいのだけれど、2が最高峰だと思っている。それもダウンロード版じゃなくて初代本体で遊ぶもの。(PS2では遊べないと聞いたことがある)
育てていると情が移るというのかな…。最初は気味が悪いと思ったモンスターでも、かわいく見えてくる。嫌いな訓練をさせるとストレスがたまったり、好きなものを揚げるとおしりをふって喜んだり、試合に勝ったら誇らしげだったりするのが、かわいくて、寿命が近づいてくると冷凍睡眠させてとっておけるのが10体ぐらい。どれを取っておいて、どれを次のモンスターの材料にするのか本気で悩んだっけ。
これを書いていたら、オープニングの曲が頭の中に流れてきた。画面につなぐのがちょっと面倒だけど、また遊ぼうかなあ。