ジンジャーエールもどき
20歳ぐらいの時だった。デートに行ったオシャレなお店で、ジンジャーエールを頼んだ。
私が飲んだことのあるジンジャーエールは、カナダドライのジンジャーエール一択で、私はつまりジンジャーエールというのは、コーラ、スプライト、三ツ矢サイダー、キリンレモン等に並ぶ、「問題なく飲める炭酸飲料」の一種でしかなかった。
出てきたジンジャーエールは、薄い褐色で、レモンが浮かんでいた。炭酸なのも見てわかる。缶入りのジンジャーエールしか飲んだことがなかったので、缶の中身はこういう色だったのか…と私は普通に口を付けた。
辛い。ちょっとびっくりするぐらい辛い。ショウガの味がすごい。ピリピリして、糖分もはいっているのだけれども、どちらかというと余計にのどが渇きそうな刺激的な味だった。
びっくり、という顔になったのがわかったのだろう、当時の彼氏はどうしたの?と聞いてくれたのだが、これがね、辛いの。と差し出したジンジャーエールを飲んで、「あー。」となっていた。私は年上の彼の解説で、初めて「自家製ジンジャーエール」というものがあることを知った。
カナダドライのジンジャーエールは、「なんとなく」ジンジャーっぽく、こんな辛い味はしなかったという私に苦笑気味だったが、結局私はそのあと、子供っぽいな、と思ったがどうにもならず、グリーン色のソーダ水を飲ませてもらった。
そのあと、一人暮らしをしたときに、本でジンジャーエールの作り方…というか、ジンジャーシロップの作り方を見て、黒砂糖とショウガを煮込んで作って、好みの濃さに出来たジンジャーエールを堪能した。あの夏が、なつかしいな。
そんなことを思い出したのは 今日、豚のしょうが焼きを作ろうと思って買ってきたショウガのチューブの後ろ側に、ソーダにチューブ入りショウガをいれたらおいしい、と載っていたから。
料理だけじゃなくて、飲み物にも使えば消費が増えるということなんだろう。
今、ジンジャーシロップを作るなんて、面倒なことをする気はあんまりないけれども、味に癖のないソーダ水に、チューブのショウガをいれたら、それっぽい味になるのはわかる。
手元にソーダがなかったので、冷蔵庫の中の、味がピンとこないスポーツドリンクに、うにゅっと絞ったチューブのしょうがをいれて、ぐるぐるかき混ぜて飲んでみた。
おお、味がはっきりして、ぐっとおいしくなっている。
これはイケる。いつもは、料理だけではなかなか使い切らずに、なんとなく古いんでは…と思いながら使っているチューブしょうがの消費が早くなるのはいいことだ。
思いつきそうなことだけれど、今までやったことはなかったなあ。
今度はソーダ買いに行って、インチキジンジャーエールをこしらえよう。
私が飲んだことのあるジンジャーエールは、カナダドライのジンジャーエール一択で、私はつまりジンジャーエールというのは、コーラ、スプライト、三ツ矢サイダー、キリンレモン等に並ぶ、「問題なく飲める炭酸飲料」の一種でしかなかった。
出てきたジンジャーエールは、薄い褐色で、レモンが浮かんでいた。炭酸なのも見てわかる。缶入りのジンジャーエールしか飲んだことがなかったので、缶の中身はこういう色だったのか…と私は普通に口を付けた。
辛い。ちょっとびっくりするぐらい辛い。ショウガの味がすごい。ピリピリして、糖分もはいっているのだけれども、どちらかというと余計にのどが渇きそうな刺激的な味だった。
びっくり、という顔になったのがわかったのだろう、当時の彼氏はどうしたの?と聞いてくれたのだが、これがね、辛いの。と差し出したジンジャーエールを飲んで、「あー。」となっていた。私は年上の彼の解説で、初めて「自家製ジンジャーエール」というものがあることを知った。
カナダドライのジンジャーエールは、「なんとなく」ジンジャーっぽく、こんな辛い味はしなかったという私に苦笑気味だったが、結局私はそのあと、子供っぽいな、と思ったがどうにもならず、グリーン色のソーダ水を飲ませてもらった。
そのあと、一人暮らしをしたときに、本でジンジャーエールの作り方…というか、ジンジャーシロップの作り方を見て、黒砂糖とショウガを煮込んで作って、好みの濃さに出来たジンジャーエールを堪能した。あの夏が、なつかしいな。
そんなことを思い出したのは 今日、豚のしょうが焼きを作ろうと思って買ってきたショウガのチューブの後ろ側に、ソーダにチューブ入りショウガをいれたらおいしい、と載っていたから。
料理だけじゃなくて、飲み物にも使えば消費が増えるということなんだろう。
今、ジンジャーシロップを作るなんて、面倒なことをする気はあんまりないけれども、味に癖のないソーダ水に、チューブのショウガをいれたら、それっぽい味になるのはわかる。
手元にソーダがなかったので、冷蔵庫の中の、味がピンとこないスポーツドリンクに、うにゅっと絞ったチューブのしょうがをいれて、ぐるぐるかき混ぜて飲んでみた。
おお、味がはっきりして、ぐっとおいしくなっている。
これはイケる。いつもは、料理だけではなかなか使い切らずに、なんとなく古いんでは…と思いながら使っているチューブしょうがの消費が早くなるのはいいことだ。
思いつきそうなことだけれど、今までやったことはなかったなあ。
今度はソーダ買いに行って、インチキジンジャーエールをこしらえよう。