オレンジゼリー
息子が、三月に入ってから朝に「学校行きたくなーい」というようになった。
どうも、席替えでそばになった子がいやがらせをしてくるらしい。
どんな子なんだろう、と思って、息子のクラスメイトで、なおかつ幼稚園の時にクラスが同じだった女の子のお母さんに連絡を取って、何か知っていることがないか、と聞いてみた。大体女の子のお母さんのほうがいろいろなことを知っていることが多い。それは、女の子が家に帰ったときにちゃんと「いつ、だれが、どこで、何をして、どう思ったか」ということを筋道立てて話せることが多いからだ。
うちの子だけではないと思うが、男児の話はどうにも、コマ切れで要領を得ないことが多い。話の全貌がなかなか見えないのだ。だから、こういう時に何があったか…を知ろうと思うとやっぱり女の子のお母さんのほうが頼りになる。
話を聞いてみると、どうもそのお子さんは「特別にケアしたほうがいいような」お子さんだと思って割り切るしかない…ぐらいには、問題行動の多い子らしい。
プリントを配る時に、嫌がらせをしたい子の分だけ踏みつけてから渡す…というような、「たいしたことではないのだが、嫌な感じ」のことをしてくるそうで、大概席が近くで、あんまりやり返したり、言い返したりしない子がターゲットになりやすいのだそう。
そこのお子さんも、そういう嫌がらせにあったことがあるそうで、大体こんな感じ…と聞かせてくれた話が、確かにいろいろと息子のコマ切れの話と符合していく。先生も割とわかっているそうで、月に一度は席替えをして、その子のそばにずっと同じ子がとどまらないように…というような配慮をしているそうだ。「息子君、席替えで、多分近くになっちゃったんだよ、かわいそうに…」と同情された。
なるほど、席替えがあった日に、いろいろ言っていたのはこういうことだったんだな…ということがわかった。
XXがこんなことを言うのだ、こんなことをされた、なぜだ、と半べそになっていたことも、もう、XXって最悪!とぷんぷんしている日があったのも…。一応、同情気味に話は聞いて、念のために、「そういうことされてるの、息子だけなの?」と聞いておいたが、息子は「誰にでもそういうことをする」と言っていたので「いじめられているわけではなさそうだ」ということで軽めに流しておいたんだけど。
(この日記が更新するころには、多分3学期はもうほとんど残っていないけど、これを書いている時点では3月の一週目)
今朝も、学校休みたいなあ…というので、どうしたら、行く気がでる?と聞いたら、「家に帰ってきたら、なにかいいことがあるといいなあ」というので、具体案を訪ねると、「アイスクリームあったらいいなあ。ゼリーも」だって。
なるほど…それが「いいこと」なんだね?アイスは寒くなってからあんまり常備しなくなったし、ゼリーは小さいころから好物だが、そういえば最近は作っていないな。
「じゃあさ、おかーさんが作るゼリーでいい?どんぶりいっぱい、特大作っておくから。オレンジ?リンゴ?」
「オレンジ。缶詰のミカン、いれてくれる?」
急に、ぱあっとうれしそうな顔になる息子。
…かわいいなあ。もちろんいれてあげるよ。
オレンジジュースをゼラチンで固めて、缶詰のミカンいれたのがいい、ということで決着。
お店が開く時刻になってから、オレンジジュース500mlと、桃の缶詰と、ミカンの缶詰を買ってきて、缶詰シロップとオレンジジュースのミックスに、刻んだ黄桃と、缶詰のミカンをいれたゼリーを作成。
約束通り、小さめのどんぶりに1杯と、時間が足りなくて固まらなかった時のために小型のグラタン皿に小さめのを作ったり、残りは小さいゼリーのカップに入れて…と冷蔵庫中ゼリーだらけになった。液量で800mlぐらいあったからね…そこに果物入れたらかさが増えるので結構な量。
こんなことで元気出して学校へ行けるというのは、えらいと思うなあ。
確かに昔っから学校にいじめたり嫌がらせをしたり悪口を言ったりする子はいた。
私もこのぐらいの年の頃に学校が好きだったか、と聞かれたら正直嫌いだったとしかいいようがない。
特に高学年になってくるとなあ…。いろいろあるんだよね。
たかが食べ物程度で、私は頑張って学校に行けたかなあ…と思うとちょっと微妙だ。
ちなみに、アイスクリームも…というので、これは夫のチョイスで、チョコレートでカバーされたバニラバーと、雪見だいふくと、クーリッシュという豪華な3本立てとなった。まあ、1日に1つしか食べさせないけど、これからしばらく毎日1つ食べていいよ、と言われたら元気が出るかな。
息子がアイスクリームのことを考えるぐらいには、暖かくなった、春の初めのことでした。
どうも、席替えでそばになった子がいやがらせをしてくるらしい。
どんな子なんだろう、と思って、息子のクラスメイトで、なおかつ幼稚園の時にクラスが同じだった女の子のお母さんに連絡を取って、何か知っていることがないか、と聞いてみた。大体女の子のお母さんのほうがいろいろなことを知っていることが多い。それは、女の子が家に帰ったときにちゃんと「いつ、だれが、どこで、何をして、どう思ったか」ということを筋道立てて話せることが多いからだ。
うちの子だけではないと思うが、男児の話はどうにも、コマ切れで要領を得ないことが多い。話の全貌がなかなか見えないのだ。だから、こういう時に何があったか…を知ろうと思うとやっぱり女の子のお母さんのほうが頼りになる。
話を聞いてみると、どうもそのお子さんは「特別にケアしたほうがいいような」お子さんだと思って割り切るしかない…ぐらいには、問題行動の多い子らしい。
プリントを配る時に、嫌がらせをしたい子の分だけ踏みつけてから渡す…というような、「たいしたことではないのだが、嫌な感じ」のことをしてくるそうで、大概席が近くで、あんまりやり返したり、言い返したりしない子がターゲットになりやすいのだそう。
そこのお子さんも、そういう嫌がらせにあったことがあるそうで、大体こんな感じ…と聞かせてくれた話が、確かにいろいろと息子のコマ切れの話と符合していく。先生も割とわかっているそうで、月に一度は席替えをして、その子のそばにずっと同じ子がとどまらないように…というような配慮をしているそうだ。「息子君、席替えで、多分近くになっちゃったんだよ、かわいそうに…」と同情された。
なるほど、席替えがあった日に、いろいろ言っていたのはこういうことだったんだな…ということがわかった。
XXがこんなことを言うのだ、こんなことをされた、なぜだ、と半べそになっていたことも、もう、XXって最悪!とぷんぷんしている日があったのも…。一応、同情気味に話は聞いて、念のために、「そういうことされてるの、息子だけなの?」と聞いておいたが、息子は「誰にでもそういうことをする」と言っていたので「いじめられているわけではなさそうだ」ということで軽めに流しておいたんだけど。
(この日記が更新するころには、多分3学期はもうほとんど残っていないけど、これを書いている時点では3月の一週目)
今朝も、学校休みたいなあ…というので、どうしたら、行く気がでる?と聞いたら、「家に帰ってきたら、なにかいいことがあるといいなあ」というので、具体案を訪ねると、「アイスクリームあったらいいなあ。ゼリーも」だって。
なるほど…それが「いいこと」なんだね?アイスは寒くなってからあんまり常備しなくなったし、ゼリーは小さいころから好物だが、そういえば最近は作っていないな。
「じゃあさ、おかーさんが作るゼリーでいい?どんぶりいっぱい、特大作っておくから。オレンジ?リンゴ?」
「オレンジ。缶詰のミカン、いれてくれる?」
急に、ぱあっとうれしそうな顔になる息子。
…かわいいなあ。もちろんいれてあげるよ。
オレンジジュースをゼラチンで固めて、缶詰のミカンいれたのがいい、ということで決着。
お店が開く時刻になってから、オレンジジュース500mlと、桃の缶詰と、ミカンの缶詰を買ってきて、缶詰シロップとオレンジジュースのミックスに、刻んだ黄桃と、缶詰のミカンをいれたゼリーを作成。
約束通り、小さめのどんぶりに1杯と、時間が足りなくて固まらなかった時のために小型のグラタン皿に小さめのを作ったり、残りは小さいゼリーのカップに入れて…と冷蔵庫中ゼリーだらけになった。液量で800mlぐらいあったからね…そこに果物入れたらかさが増えるので結構な量。
こんなことで元気出して学校へ行けるというのは、えらいと思うなあ。
確かに昔っから学校にいじめたり嫌がらせをしたり悪口を言ったりする子はいた。
私もこのぐらいの年の頃に学校が好きだったか、と聞かれたら正直嫌いだったとしかいいようがない。
特に高学年になってくるとなあ…。いろいろあるんだよね。
たかが食べ物程度で、私は頑張って学校に行けたかなあ…と思うとちょっと微妙だ。
ちなみに、アイスクリームも…というので、これは夫のチョイスで、チョコレートでカバーされたバニラバーと、雪見だいふくと、クーリッシュという豪華な3本立てとなった。まあ、1日に1つしか食べさせないけど、これからしばらく毎日1つ食べていいよ、と言われたら元気が出るかな。
息子がアイスクリームのことを考えるぐらいには、暖かくなった、春の初めのことでした。