リュックのゴム紐修理
題名を見ても、「?」となる人も多いと思うけれども、こういうリュックサックの、一番外側についているこの、クロスになったゴム紐。
これって、何に使うんだろう、ついているリュックは結構見るけど、あんまり意味なくない?
一応、使い道としては「脱いだ上着とかをはさんでおく」ものらしいのだけれど、ここに上着とかレインコートとか帽子とか挟んでいる人をあんまり見たことはないなあ。
大体、挟んでいても歩いているうちに落ちそうな気がする。それならリュックの中に入れるほうがいいのではないか。まあ、パンパンになるまで詰め込んでから出かけて、上着を脱いで、なおかつ両手が空けておきたいとなるとそういうことになるのかもしれないけれども、こんなちっちゃいリュックで両手を空けておきたいタイプのハードなハイキングなんて、やらないよね。
…とはいえ、今持っている息子のリュックにはこのゴム紐がくっついていて、そしてそれがのびてしまって、だらーん。となっているのだった。
ほかのところは傷んでいないし、まだ使えるのに、何ともしまらない見かけ。修理できないだろうか、と思ったのがこの題名というわけだ。
一応手元には、パラシュートコードといわれる太めの紐があった。太さ的には、これがジャストサイズ。リュックが青に対して、紐も、紺とか水色とか、合いそうな色があった。(パラシュートコードには、これでブレスレットを編むというクラフトがあって、それをやったときに買った)
通してみると、パラシュートコードはゴムではなく、伸縮性はないので、たれーんとした見かけが言うほど改善しない。
これはつまり…ゴムでやらなきゃだめってことだ。
家にあるほかのゴムというと、白い平ゴム、通称「パンツのゴム」。これも見かけは相当悪くなることが想像に難くない。
おまけに色が白か、黒しかない。
太めの髪ゴム。これは丸ゴムで、カラーなだけまだましだが、かなり細く、「用途外」なのが丸わかり。
うーん。自転車の荷台に荷物を載せるときのあれ、なんていうのか。ゴムロープ?ホームセンターまで見に行ったら、太すぎて通らない感じだったし、高い!
…安ければいいか…というと、多分、その答えはイエスだ。というわけで、私のデパート、100均を見に行った。
100均に自転車ロープの青いのあったら買おう。
案の定というか、やっぱりというか100均には自転車ロープがあった。ただし、黒。
結構太くて、通るかどうか疑問だ。
ここで100円使って、ダメかどうか試すか…。と思ったとき、隣の商品が目に付いた。
それは、「ひったくり防止用ネット」。これはどういうものかというと、30センチ角ぐらいのネットにフックが四隅についたもので、自転車の前かごにふたのようにくっつけておくと、自転車のかごからひったくられる事故が防げます、というもの。
このネット…ゴムロープで出来ている。
おまけに、色が青で、いい具合に細い(髪ゴムよりはかなり太い)。
じーっと眺める。
端がここで…こう回って…ここでひと結び…。ここで絡んでいて…と目で追うと、どうもこのネット、数本の紐で作ってあるのではなくて、一本の紐で作ってあるみたい。ほどいたら、長いロープ1本に、なるんじゃないか?
買って帰って、家でほどいてみた。
ちょっと最初の結び目は固かったが、一度ほどけ始めるといい感じにどんどんほどけて、最終的に5メートルぐらいのロープになった。
つけてみたらぴったりだった。修理完了、パリッとして見える。
うまくいったなあ。安かったし。ネットは、赤、黒、青があった。こんなニッチな、見かけだけのもの、修理する人がいるかどうかわからないけれども、(本当に、これが実用なんだとしたら、多分取り換え用の紐がアウトドア用品店で売られているだろうけど)タウンユースのリュックだったら、これで十分ー。
こういうちょっとしたことが、うまくいった気分が好きだ。
別に誰に感謝されるわけでもないし(夫と子供は、「どうしても気になるなら紐、取る?」ぐらいのノリ)ただ、やったー。ぴったりだったのーー!という楽しい気分だけなんだけどね。
お金がかからない楽しみ。リュックサックって、新しいの買うと、3000円ぐらいするからね…。100円でもう2年使えるならいうことなしだ。