せっけんで洗髪
石鹸で髪を洗うようになったのはいつからだろう。確か2002年ぐらいに、石鹸を作るのにはまったことがあるから、多分その前後だと思う。
それまでは、私もごく当たり前にドラッグストアのシャンプーとリンスを使っていた。
今は「ノンシリコン」なんてうたったものもあるが、当時はそんなものは知らなかった(あったのかなあ)。サラサラタイプであろうと、しっとりタイプであろうと、シリコンは当然のように入っていたし、多くて、太くて、剛毛、ついでに天パというほどではなくても、うねっている私の髪(三拍子そろったどころか四拍子だよ)に合うかどうか…などということはあまり意識せず使っていた。
そう…どんなシャンプーを使おうと、私の髪は、キラキラ、サラサラになんかならないのだ。
トリートメントしようが、リンスしようが、湿気がある日はぶわーーっとひろがり、寝癖が付いたら、もうびしょびしょというところまで濡らさないと直らない、私の髪…。髪にふんわり感がなくなるとか、ボリュームがなくなるとかで、帽子をかぶらないという人がいるが、私はその逆。帽子は毎朝の必須アイテムだった。
夏は特に、背中にぽつぽつと湿疹ができていた。理由は気づいていなかったが、シャンプー。
石鹸で髪を洗うようになったら、背中のぽつぽつがなくなって発覚。てっきり、「脂性肌」とかなんとか、そういうもので、ニキビみたいなものか、手入れが悪いのか、と思っていたからびっくりした。
単に、「洗髪用せっけん」というものをみかけて、好奇心で利用してみただけだったのに、数日ではっきり効果が表れたので、私はそれ以来、石鹸洗髪派になり、自分で油から石鹸をこしらえる…というところまで行ってしまった。
せっけんで髪を洗うと「きしきしする」のは、キューティクルが、アルカリ性のせっけんで、開いてしまうから。キューティクルは酸性になったら、閉じる。だから、市販のシャンプーは「弱酸性」だったりするわけだ。ちなみに、リンスが面倒な場合は、そのままにしておくと、空気中の酸素と反応して、そのうち、閉じるらしい。
さすがに、そこまでは、という場合は、ちゃんと手をかけるとして、石鹸であらったあと、酸性のものをお湯に溶かして、髪の毛を流しておけばOK。そのあと、お湯で一度流す。
私は、クエン酸を利用しているけれども、アスコルビン酸を使っている人も聞いたことがあるし、レモンの汁とか、酢とかを使う人もいる。どれでも酸性なら、いいか…。私は旅行先で、リンス(クエン酸)をわすれて、オレンジジュースをお湯にちょっととかして使ったことがあるぐらいだから、まあ、酸性アルカリ性の化学の問題と思えば、どれでも大丈夫だと思う。
ほんとにちょっとしかいらないので、お掃除用クエン酸300gとかドラッグストアで買ったら、半年以上もつ。
椿油で作ったら、髪にいいかな、と思って、椿油100%石鹸を作ったり(割と感触はよかった)、オリーブオイル100%のせっけんをつくったり(結構洗浄力高い。泡が出にくい)。植物性だから、優しいというのは、イメージ戦略でしかないということもわかった。
泡が立つせっけんがいいのか、というと実は、雰囲気はいいけど、それほどでもないとか(ココナツオイル、パームオイルを使用すると、泡がすごくたつ石鹸が出来るけど、洗浄力が高く、カサカサしやすい)、実は人間は、動物なので、人間の皮膚にやさしいのは、人間の皮脂と脂肪酸の割合が似ている動物(特に馬)の脂を使った石鹸だとか(笑)、面白いこともいっぱいわかった。
で…結局、自分で作るのは、いい匂いに出来たり、添加物が少なかったりするので、そういうのにかぶれる人には割と有効だけど、時間がかかる(作って寝かせておく時間が結構かかる)、ということもあるので、結局市販の石鹸に戻ってしまった。
ちなみに、アロマオイルで香りを付けたせっけんというのは、すごーく素敵だった。パームオイルと、ココナツオイルと、オリーブオイルを配合して、オレンジの精油をがんがんいれて香りを付けたせっけんは、材料費は高かったが(ほとんどが精油代)いい匂いの泡がいっぱいたって(<ココナツオイルが多いだけ)「外国の上等みたいだった」と親には喜ばれた。
今?今は、牛乳石鹸。ちなみに、手触りはさらさら、天使の輪が出るようになったのは、材料が動物性(たぶん、牛)で、水道水と反応して石鹸カスが出て、それが髪をとかすといい具合につやになるのだとか?ほんとかなあ?でも、確かにシャンプーで洗っていた時はこの輪は出なかった。
髪が乾くのは早くなった。シャンプー代も節約、2002年はクエン酸がどこにでもあるわけではなかったので買うのが面倒だったが、今は100均にも、ドラッグストアにもあるからねえ。便利になった。(昔は、純度が高い食品用の「局方クエン酸」しかなかった)
これを書いたのは今日、牛乳石鹸を買ったから。青い箱の大きい、バスサイズのもので、135グラム3つ198円!近所のスーパーの底値間違いなしのセールだった。もう、夏だし、赤い方じゃなくていいな、と思って買った。これでかなり長い間、体も頭も洗える。
…とウキウキとかごにいれてから、私って、安上がりなんだなあ、と思った。シャンプー、高いものね…。リンスもね。
このせっけん3つ分と同じぐらいもつシャンプーリンスを買ったら、多分1000円では済まない。どっちにしろ体を洗うのに石鹸だのボディソープだの…と思うと、2か月で2000円ぐらい行くのではないかなあ…。
クエン酸と、せっけんで、300円か、400円か…。
シャンプーを使わないことのデメリットは、多分、通りすがりにいい匂いが漂ったりしないところ。
背中にぶつぶつが出ていい匂いがするのと、背中がサラサラで匂いがしないのだったら、後者だよね、やっぱり。
さすがに「臭い」路線はまずいので、「お湯だけでシャンプー」というのはちょっと心配だからやらない(減り始めた頭髪保護のため、やる人がいるらしい。ネットで読んだ。特に男性に多い)けど。
…安くて、何が悪い。
そうだよね、商品でも、サービスでも、安いのがいいとされる昨今、私のメンテナンスが安く済んで悪いわけはない。
どーしても、自分で「安い」のがいやになったら、また、石鹸作成でもすればいいか…。
あれは、お金かけようと思ったら天井ナシだからな…。アーモンドオイルと、アボカドオイルを使った赤ちゃん石鹸とか、子供生まれる前に作った。それで赤ちゃんを洗ったときは、達成感があったっけ。
節約したいのか、したくないのかと言われればしたい。でも、この気持ち、なんなんだろう。
どこかで、「あんまり安いのもいやかも」とか思ってるの。この気持ちの出所が、よくわからない。
それまでは、私もごく当たり前にドラッグストアのシャンプーとリンスを使っていた。
今は「ノンシリコン」なんてうたったものもあるが、当時はそんなものは知らなかった(あったのかなあ)。サラサラタイプであろうと、しっとりタイプであろうと、シリコンは当然のように入っていたし、多くて、太くて、剛毛、ついでに天パというほどではなくても、うねっている私の髪(三拍子そろったどころか四拍子だよ)に合うかどうか…などということはあまり意識せず使っていた。
そう…どんなシャンプーを使おうと、私の髪は、キラキラ、サラサラになんかならないのだ。
トリートメントしようが、リンスしようが、湿気がある日はぶわーーっとひろがり、寝癖が付いたら、もうびしょびしょというところまで濡らさないと直らない、私の髪…。髪にふんわり感がなくなるとか、ボリュームがなくなるとかで、帽子をかぶらないという人がいるが、私はその逆。帽子は毎朝の必須アイテムだった。
夏は特に、背中にぽつぽつと湿疹ができていた。理由は気づいていなかったが、シャンプー。
石鹸で髪を洗うようになったら、背中のぽつぽつがなくなって発覚。てっきり、「脂性肌」とかなんとか、そういうもので、ニキビみたいなものか、手入れが悪いのか、と思っていたからびっくりした。
単に、「洗髪用せっけん」というものをみかけて、好奇心で利用してみただけだったのに、数日ではっきり効果が表れたので、私はそれ以来、石鹸洗髪派になり、自分で油から石鹸をこしらえる…というところまで行ってしまった。
せっけんで髪を洗うと「きしきしする」のは、キューティクルが、アルカリ性のせっけんで、開いてしまうから。キューティクルは酸性になったら、閉じる。だから、市販のシャンプーは「弱酸性」だったりするわけだ。ちなみに、リンスが面倒な場合は、そのままにしておくと、空気中の酸素と反応して、そのうち、閉じるらしい。
さすがに、そこまでは、という場合は、ちゃんと手をかけるとして、石鹸であらったあと、酸性のものをお湯に溶かして、髪の毛を流しておけばOK。そのあと、お湯で一度流す。
私は、クエン酸を利用しているけれども、アスコルビン酸を使っている人も聞いたことがあるし、レモンの汁とか、酢とかを使う人もいる。どれでも酸性なら、いいか…。私は旅行先で、リンス(クエン酸)をわすれて、オレンジジュースをお湯にちょっととかして使ったことがあるぐらいだから、まあ、酸性アルカリ性の化学の問題と思えば、どれでも大丈夫だと思う。
ほんとにちょっとしかいらないので、お掃除用クエン酸300gとかドラッグストアで買ったら、半年以上もつ。
椿油で作ったら、髪にいいかな、と思って、椿油100%石鹸を作ったり(割と感触はよかった)、オリーブオイル100%のせっけんをつくったり(結構洗浄力高い。泡が出にくい)。植物性だから、優しいというのは、イメージ戦略でしかないということもわかった。
泡が立つせっけんがいいのか、というと実は、雰囲気はいいけど、それほどでもないとか(ココナツオイル、パームオイルを使用すると、泡がすごくたつ石鹸が出来るけど、洗浄力が高く、カサカサしやすい)、実は人間は、動物なので、人間の皮膚にやさしいのは、人間の皮脂と脂肪酸の割合が似ている動物(特に馬)の脂を使った石鹸だとか(笑)、面白いこともいっぱいわかった。
で…結局、自分で作るのは、いい匂いに出来たり、添加物が少なかったりするので、そういうのにかぶれる人には割と有効だけど、時間がかかる(作って寝かせておく時間が結構かかる)、ということもあるので、結局市販の石鹸に戻ってしまった。
ちなみに、アロマオイルで香りを付けたせっけんというのは、すごーく素敵だった。パームオイルと、ココナツオイルと、オリーブオイルを配合して、オレンジの精油をがんがんいれて香りを付けたせっけんは、材料費は高かったが(ほとんどが精油代)いい匂いの泡がいっぱいたって(<ココナツオイルが多いだけ)「外国の上等みたいだった」と親には喜ばれた。
今?今は、牛乳石鹸。ちなみに、手触りはさらさら、天使の輪が出るようになったのは、材料が動物性(たぶん、牛)で、水道水と反応して石鹸カスが出て、それが髪をとかすといい具合につやになるのだとか?ほんとかなあ?でも、確かにシャンプーで洗っていた時はこの輪は出なかった。
髪が乾くのは早くなった。シャンプー代も節約、2002年はクエン酸がどこにでもあるわけではなかったので買うのが面倒だったが、今は100均にも、ドラッグストアにもあるからねえ。便利になった。(昔は、純度が高い食品用の「局方クエン酸」しかなかった)
これを書いたのは今日、牛乳石鹸を買ったから。青い箱の大きい、バスサイズのもので、135グラム3つ198円!近所のスーパーの底値間違いなしのセールだった。もう、夏だし、赤い方じゃなくていいな、と思って買った。これでかなり長い間、体も頭も洗える。
…とウキウキとかごにいれてから、私って、安上がりなんだなあ、と思った。シャンプー、高いものね…。リンスもね。
このせっけん3つ分と同じぐらいもつシャンプーリンスを買ったら、多分1000円では済まない。どっちにしろ体を洗うのに石鹸だのボディソープだの…と思うと、2か月で2000円ぐらい行くのではないかなあ…。
クエン酸と、せっけんで、300円か、400円か…。
シャンプーを使わないことのデメリットは、多分、通りすがりにいい匂いが漂ったりしないところ。
背中にぶつぶつが出ていい匂いがするのと、背中がサラサラで匂いがしないのだったら、後者だよね、やっぱり。
さすがに「臭い」路線はまずいので、「お湯だけでシャンプー」というのはちょっと心配だからやらない(減り始めた頭髪保護のため、やる人がいるらしい。ネットで読んだ。特に男性に多い)けど。
…安くて、何が悪い。
そうだよね、商品でも、サービスでも、安いのがいいとされる昨今、私のメンテナンスが安く済んで悪いわけはない。
どーしても、自分で「安い」のがいやになったら、また、石鹸作成でもすればいいか…。
あれは、お金かけようと思ったら天井ナシだからな…。アーモンドオイルと、アボカドオイルを使った赤ちゃん石鹸とか、子供生まれる前に作った。それで赤ちゃんを洗ったときは、達成感があったっけ。
節約したいのか、したくないのかと言われればしたい。でも、この気持ち、なんなんだろう。
どこかで、「あんまり安いのもいやかも」とか思ってるの。この気持ちの出所が、よくわからない。