ベトナム料理店
これ、書こうと思ってから、しまった…。写真とらなかった…ってなった。
ちょっと遠くに出来たという、ベトナム料理屋さんの話を聞いた。
「フォー」の店なのだそうだ。フォーというのは、お米で出来た麺で、実は日本では、あんまり食べたことがない。前に食べに行ったのは、アメリカに昔いたときに、ベトナム人の友達が、「あそこのベトナム料理は、アメリカのにしては、本物の味に近い」と言っていた時に、そりゃよさそうだ…というので食べに行った時だ。
中国、ベトナム、タイ、韓国、それから日本。このあたりのアジア圏の出身者で話すと、たいてい、アメリカ料理にはげんなり…という気分になっている人が多い。ハンバーガー、チキン、グダグダの野菜、ケチャップ、そしてピザ。ああ、懐かしの故郷の料理よ…という気分になりやすい人が多いということ。
面白いのは、自国の料理は、「アメリカのは、とんでもない」と、全員が言う。私なら、アメリカの日本料理は、(安い、そのあたりに適当なレストランのやつは)正直、全然おいしくない。時々あり得ない味のものもある。中国の人なら、アメリカの中国料理はなあ…。頼むから、本国へ来てから食べて、絶対違うから、であり、タイ人に言わせれば、アメリカのタイ料理店で働いてるけど、賄い料理は、タダでも食べたくない味、とか…。
もちろん、全員が知っている。一人分で100ドルを超えるようなレストランへ行けば、そりゃね?本国でも引く手数多みたいなシェフが料理をしているからおいしいってこと。でも、「たかがアジア料理」みたいな扱いのレストランへ行けば、なんていうか…。
刺身が年輪…みたいな輪切りだったりするのなんて序の口。生で食べて大丈夫かこれ…みたいな寿司とか(それも、ごはんはぎゅーぎゅーに押し固めてあるのを包丁で切ったやつとか)、絶対、間違ってる。としか言いようのない、トマトケチャップでぐだぐだになるまで炒めたブロッコリーが付け合わせについてるとか(注:日本料理の、付け合わせ)。
ただし!これが絶対おかしい、とわかるのは、自分の国の料理だけなんだな…。中国人、韓国人、タイ人、ベトナム人は、「えー?アメリカで食べる日本料理は、まだましだよー」なんていう。私は、「えー?中華はまあ、許せる味のことが多いよ」っとなる。
「ベトナム料理、よく食べに行く、私好きよ?」と中国人が言う。
みんな、それでつい、顔を見合わせて笑ってしまうのだ。つまり、アジアっぽい、自分の国の出ない料理は、割とおいしく、食べられてしまうんだねえ、と。アジア「っぽさ」があれば、「割となじめる味」と判断されてしまう。ただし、自分の出身地のものは、本物を知っているだけに、ちょっとした違いが際立ってしまう。
…そんなわけで、このベトナム料理店、ベトナム人にはともかく、私たちには多分、おいしく食べられる味だという期待があった。麺は、米の麺のほか、タピオカ麺と、小麦粉の黄色い麺があった。息子と夫は、米の麺を。私はタピオカのを食べてみた。ちょっとスープが甘いのが特徴で、前にアメリカで食べたフォーと同じ味だ(参考にならない)という感想。
もやしと、パクチーと、そして名前のわからない、レモングラスみたいな味の緑のはっぱが、別皿に出てきた。具は、何種類かあったけれど、ポーク、と書いてあるのは豚足の輪切り、チキンとかいてあるのは、鶏肉で作ったハムみたいなちょっとしょっぱい味の肉だった。結構おいしい…。でもこれ、ベトナム人が食べたら、「ちがーーーう!」となるのかもしれない。
もやしが、すごく新しかった…。いいなあ…アメリカでは、もやしは不人気らしく、お店であんまりみかけないんだよね。かなり珍しいものも売っているスーパーで、「量り売り」になっているのを見たことはあるんだけど、高いし、そしてあんまり新しい感じがしなかった。選んで買って帰ったけど、賞味期限ぎりぎりね…という味だった。
おいしかったけど…私が一番聞きたかった質問は、「このもやし、どこで買ったんですか」だった。
ちょっと遠くに出来たという、ベトナム料理屋さんの話を聞いた。
「フォー」の店なのだそうだ。フォーというのは、お米で出来た麺で、実は日本では、あんまり食べたことがない。前に食べに行ったのは、アメリカに昔いたときに、ベトナム人の友達が、「あそこのベトナム料理は、アメリカのにしては、本物の味に近い」と言っていた時に、そりゃよさそうだ…というので食べに行った時だ。
中国、ベトナム、タイ、韓国、それから日本。このあたりのアジア圏の出身者で話すと、たいてい、アメリカ料理にはげんなり…という気分になっている人が多い。ハンバーガー、チキン、グダグダの野菜、ケチャップ、そしてピザ。ああ、懐かしの故郷の料理よ…という気分になりやすい人が多いということ。
面白いのは、自国の料理は、「アメリカのは、とんでもない」と、全員が言う。私なら、アメリカの日本料理は、(安い、そのあたりに適当なレストランのやつは)正直、全然おいしくない。時々あり得ない味のものもある。中国の人なら、アメリカの中国料理はなあ…。頼むから、本国へ来てから食べて、絶対違うから、であり、タイ人に言わせれば、アメリカのタイ料理店で働いてるけど、賄い料理は、タダでも食べたくない味、とか…。
もちろん、全員が知っている。一人分で100ドルを超えるようなレストランへ行けば、そりゃね?本国でも引く手数多みたいなシェフが料理をしているからおいしいってこと。でも、「たかがアジア料理」みたいな扱いのレストランへ行けば、なんていうか…。
刺身が年輪…みたいな輪切りだったりするのなんて序の口。生で食べて大丈夫かこれ…みたいな寿司とか(それも、ごはんはぎゅーぎゅーに押し固めてあるのを包丁で切ったやつとか)、絶対、間違ってる。としか言いようのない、トマトケチャップでぐだぐだになるまで炒めたブロッコリーが付け合わせについてるとか(注:日本料理の、付け合わせ)。
ただし!これが絶対おかしい、とわかるのは、自分の国の料理だけなんだな…。中国人、韓国人、タイ人、ベトナム人は、「えー?アメリカで食べる日本料理は、まだましだよー」なんていう。私は、「えー?中華はまあ、許せる味のことが多いよ」っとなる。
「ベトナム料理、よく食べに行く、私好きよ?」と中国人が言う。
みんな、それでつい、顔を見合わせて笑ってしまうのだ。つまり、アジアっぽい、自分の国の出ない料理は、割とおいしく、食べられてしまうんだねえ、と。アジア「っぽさ」があれば、「割となじめる味」と判断されてしまう。ただし、自分の出身地のものは、本物を知っているだけに、ちょっとした違いが際立ってしまう。
…そんなわけで、このベトナム料理店、ベトナム人にはともかく、私たちには多分、おいしく食べられる味だという期待があった。麺は、米の麺のほか、タピオカ麺と、小麦粉の黄色い麺があった。息子と夫は、米の麺を。私はタピオカのを食べてみた。ちょっとスープが甘いのが特徴で、前にアメリカで食べたフォーと同じ味だ(参考にならない)という感想。
もやしと、パクチーと、そして名前のわからない、レモングラスみたいな味の緑のはっぱが、別皿に出てきた。具は、何種類かあったけれど、ポーク、と書いてあるのは豚足の輪切り、チキンとかいてあるのは、鶏肉で作ったハムみたいなちょっとしょっぱい味の肉だった。結構おいしい…。でもこれ、ベトナム人が食べたら、「ちがーーーう!」となるのかもしれない。
もやしが、すごく新しかった…。いいなあ…アメリカでは、もやしは不人気らしく、お店であんまりみかけないんだよね。かなり珍しいものも売っているスーパーで、「量り売り」になっているのを見たことはあるんだけど、高いし、そしてあんまり新しい感じがしなかった。選んで買って帰ったけど、賞味期限ぎりぎりね…という味だった。
おいしかったけど…私が一番聞きたかった質問は、「このもやし、どこで買ったんですか」だった。