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毎日更新!LuckyDuckyDiary

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おすすめの本

子供が、学校で、授業の課題図書に指定されたのが【時をさまようタック】。英語の題名は「Tuck Everlasting」。
あんまり厚手の本でもなかったし、ちょっと読んでみた。

タックというのは名字で、お父さんお母さん、そして息子2人。(脇役:馬)。
これはつまり、「永遠の命を得たら…」という本だった。

人間って、昔から、「不老不死」というものをほしがって研究してきたと思う。東洋では仙人伝説みたいなやつがそれにあたり、いろいろなもの、今では重金属などが含まれていて毒とされてるけど、漢方薬みたいに「仙薬」を作ってみる人がいたし、西洋では錬金術になるのかな、あと、「永遠の命」という言葉の響きは、ずっとクリスチャンの文化圏にあった。天国では、命の終わりはなく、ずっと永遠の幸福の中に生きていける…というようなトーンは、ずっと人を魅了してきた。

 私が子供のころ、従妹のマンガ本の中から読んで怖かったのは、確か「悪魔の花嫁」だったかな。永遠の命を願い、そしてそれがかなえられてしまったという人が出てきた。ただし!その人は永遠の若さを望むのを忘れてしまったため、ずっと年を取ってつらいまま、いきていかなくてはならない…というもので、体がどんなにつらくても死ねないのか…という、確かにこれもぞっとする話だった。

 今回のタック一家の物語は、「永遠の若さ」付きの命。これは悪魔の花嫁の老人で永遠の命よりは、ましか?と思う。正確に言うと、「時が止まって」いる状態、中年2人、多分20台と思われる青年1人、それからハイティーン1人。

 日本だと絶対無理…と思うのは、戸籍謄本が必要…という手続きがとても多いということ。すごく生きていくのが難しいはずだ。ただ、この、誰にも、会わないでいいぐらい田舎…という場所があるアメリカなら…。名前も、住所も聞かれないボランティアワークぐらいやって、食べていくだけなら、やっていけそうな気がする。なんたって、いまだに馬を、牛を飼っている人が(趣味で、というか裏庭でよ?)いるぐらいだからね…。馬も、タック一家と共に不老不死になってしまったので、一緒に放浪してるんだけど、これは、アメリカという場所を知っていて、読んだら、「ありそう」と感じられる話だと思う。

 銃で撃たれても死なない。殴られても、切られても、すぐ治ってしまう。時は移り変わり、親しかった人は死に…そして、自分があやしまれないように、長く一つところにはいられない。

テーマとしては、陳腐になりやすいものだと思う。「もしも永遠の命があったら」なんて。字面見ただけで、「あーはいはい」と思う。でも…。この本は、段ボール箱に入っているので、バカにして開けてみたら、中身すごかった、みたいな気がした。でなければ「私、脱いだらすごいんです」というのがあったけど、あれ。

 乾いた、中西部の空気感と、森の広がりと…。夏の木漏れ日の下にこんこんと湧き出る泉と、そして土のにおい。
夜の、湖の暗さと、魚の気配に、手を浸したことがあれば、この本は、その美しい体験の描写が、きわだつだけに、永遠の命があるということが、どういうことか…ということがうすら寒く、まとわりついてくる。

 今が、ずっと続けばいいのに…。そんな幸せな瞬間の、刹那に心に浮かぶ思い。
 自分が体験してきた人生が、あるからこそ、この本はぞくっとする。
  今…。自分の体に流れる時間が止まったとしたら。あなたは、どうする?

児童文学ということになっているけれど、いや…これは、大人が読むのにもいい本だと思う。

むしろ、人生が始まったばかりの子供よりは、大人におすすめ、と表現すべきか。
 
 

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    まこ

    Author:まこ
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