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だんだんマヒしてくるもの

 アメリカで暮らしている期間が長くなるにしたがって、最初は「!!!」と思ったものも、素通り出来るようになる。それは、何か…というと「銃売り場」。

 銃を持ち、武装する権利が法律で認められているアメリカでは、もちろん銃を売るのだって合法だ。だから、スポーツとしての「射撃」とか「狩猟」とかも、ポピュラー。狩猟は「スポーツ」で、つまりバス釣りとかと同じで「獲物を狩る」からだろう、ライフルを売っているのはスポーツ用品売り場。空気銃ではなくて、金属の弾が出る、本物だ。安い奴は1万円前後、1万5千円出せば買える。

 もちろんこれは「スポーツ用」。弾のサイズは直径数ミリで、まあこれで人を殺そうと思ったら相当、打ち込まないとだめで、こういうもので生き物を狩るとしたら、リス、うさぎ、ウズラ…みたいな小動物。昔は「夕飯」を自分で取ってくる…というのだって
あったのだから、これはこれで、役にたったはずだ。

 これが、「子供用」があるんだな…。プラスチックで、青やピンクの【マイ・ファースト・ライフル】

 この「My first なんとか」というのは、子供用品にはすごくありがちなフレーズで、アメリカの子供のあこがれと言えばまず「My first Pony」。アメリカでは「家ではなかなか買ってもらえないけどほしいペット」のトップはポニー。乗るやつね。そりゃ、小さいとはいえ、馬。高いし大きいし、世話が大変。そりゃ買ってもらえる子供はうんと少ない。だから、「ポニーの人形」が人気がある(リカちゃんや、バービーみたいに着飾らせてお世話して遊ぶ)。「My first Bible」だの、「My first ABC」だの題名が付いた絵本もあるし、昔ソニーが「My first Sony」と名付けたカラフルなラジカセを売っていたこともあった。

 自転車にも、My first bikeもあるし、クレヨンやトランポリンや、お人形や…ともかく子供が使いそうな文房具やおもちゃには、たいていこのフレーズが付いたものがある…がしかし、「ライフル」と、My firstというこの二つが、くっつくのがアメリカだよな…と思う。

 このマイファーストライフルは、もちろん一回に1つしか、弾が出ないので連射は出来ない。こういうもので狩れる何かは、銃を向けなくても人間から逃げるようなものばっかり…または、「射撃」で生物でない的を撃つことを前提。こういう、小さい射撃用を「脅威」とみなす人は少ないので(それでも子供が、子供を撃って死なせる事故があるけど)子供用プレゼントにする人がいるわけだ。推奨年齢は8歳からだが、誤射しているのは、4歳とか、6歳とか、推奨年齢よりずっと小さいのが、うわぁ…ってなるけど。子供にとっては、おもちゃにしか、みえないよね…。ピンクのプラスチックの、こんなのが部屋に転がってたら、見かけだけならゲーム機用のガンコントローラといい勝負だ。

 今、そんな銃社会のアメリカで「規制の対象にしたらどうか」と言われているのは、連射の出来るライフル。一人でそれほど長くない時間、三分ぐらいで何十人も負傷、またはが死ぬみたいなことになるもの。こういう銃は、2014年まで、軍隊にしか売らないことになっていた。個人向けがなかったわけだ。軍隊でこういうのを訓練で撃ったことがある人がいて(たぶんかなり人数はいたはず)、2004年から2014年まで、期限付きで規制する法律があったのが、失効して、最近はこういう銃が一般向けに販売できるようになった。

 こんなものを「必要」とするのは、戦場にいる人だけじゃないのか…と思うのだけれど、銃を撃つのを趣味にしている人がいるのがアメリカ、「こういうのがいい」と思って買ってしまう人も出る。儲かれば売るのが商売の鉄則、これがものすごーーーく売れたらしい。

 で…乱射事件を起こした人が、「元軍人」だったりすると訓練されているだけに、ものすごいヒット率、もちろんゲームじゃないので、的は本物の人間だったから、大惨事…という事件が起こっているわけで。

 これが、一発撃って、ロード、一発撃って、ロード…というタイプの銃なら、目隠しして並んでいる18世紀ロシアの処刑場ならともかく、瞬く間に50人なんて無理なので、こういう大惨事は避けられるだろうから、というのが、規制したほうがいい、という人の意見なわけだ。大量殺戮可能な武器の抑制。

 銃規制が来て困るのは銃を作っている人と、銃の愛好家。この二種類の人の集まりが、「NRA」(全国ライフル協会と訳せばいいかな)という団体で、銃を規制されたら困るので、「殺傷力の高い銃を規制」したいヒラリー+オバマ陣営と対抗する、トランプの支持をして、お金を出している。

 どんな銃をもってしてでも、武装する権利を保障するとトランプは言う。もちろん丸腰の市民vsテロリストみたいな話はいやだと思うアメリカ人が多いのはわかる。でも…正直、全員武装していたら、テロリストに撃ち返せるというのは、理論上可能でも、よっぽど訓練された軍人ならともかく、いきなり夜にお酒飲んでるお店に入ってきて乱射する犯人に、自分も弾幕に身をさらしながら撃ち返せるのか?…と言われると、ねえ。

 「犯人も、自分も」持っていない。こっちのほうが断然安全なのを日本人の私は知っているからなあ…。全員武装していないと、いつ撃たれるかわからない社会に、アメリカ人は住みたいだろうか。「全員武装していれば、テロは防げた」…全員が、軍人ならね…。多分。

 全員徴兵のあるスイス人とかなら、まあ…どの大人も訓練されていると仮定すれば、、ありかもしれないけど…。それでも、やっぱり無理だと思うなあ。テロの命は意外性だから。「今から撃ちますからねーっ!」といって始めるテロはない。ちょっと聞いただけなら、「全員武装すれば、テロリストに勝てる」というのは正しく聞こえるけど、実のところは、そうじゃないんだよね…。

 家を出る時に銃をかついでさあ出発、ってどこの北斗の拳だ…と思う。北斗の拳という漫画は、核戦争で文明社会が滅び、人々が細々と生き残って、群雄割拠し、強いものが弱いものを踏みつけにする世界を、強くて優しい正義の味方がやっつけていくストーリー、つまり…弱いものは強いものに従え、または強くて乱暴な相手に襲われたら、返り討ちにしろ、というような世界の物語だった。

 トランプのいう「強いアメリカ」は、そういう世界に見えてくる。ショッピングセンターで乱射事件が起きたとき撃ち返せるように…と連射ライフルをお父さんがしょっていかなくてはならない日曜日。

「下の子を抱っこひもでだっこして、上の子の手を私がつなぐから、あなた、ライフル持ってね。途中で足りなくならないように、弾帯ベスト着ていってよ?スコープはこないだ割れたから、取り換えといたから。子供がぐずっても、防弾ベスト、脱がせないでよ!逃げ回るのに、着せるの大変なんだから!」

…いやだよね、やっぱり。

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    まこ

    Author:まこ
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