LuckyDuckyDiary

ワクチン2度目

ワクチンの2度目の接種が終わった。副反応とかが出るかなアと思うとちょっと心配だったので、注射を打つ前にすぐ食べられるものを冷蔵庫に詰めたり、スポーツドリンクや痛み止めの在庫を確認したり、2食分ぐらいりょうりしておいたりして準備。

アメリカの友達に聞くと、マスクをしないのは私たちの権利である、とマスク反対運動を繰り広げている人がいるそうで、接種率が半分よりなかなか上がらない州もあるため、意外と接種のスタートが早かった割には、終息していないらしい。

そして、学校のPTAにあたるような組織において、子どもたちにマスクをさせるのに大反対している人がいるのだとか。
大体、健康問題と、政治の問題が変な風につながってしまっていて、トランプの支持者は、コロナのワクチンは、効果がないとか、製薬会社の陰謀だとか、コロナはただの風邪で危険ではないとか、そういうことを信じてしまっている人たちが多いらしい。

政治問題と、健康問題は別々に考えないと危ないと思うんだけど…と私が言うと、それはそうだけれど、そうできない人が多いのだと、彼はぼやいていた。

子どもはまだワクチンが打てない。年齢の関係で、治験がまだ終わっていないから、12歳以下の子どもたちはワクチンを打っていない。つまり学齢期の小学生以下。かかっても重症化しないことが多いとはいえ、重症化するかもしれないと思うと、心配ではある。

コロナは飛沫感染であることはすでに知られているし、いくらマスクをウィルスが通り抜けるとは言っても、飛び散る唾液まで通り抜けるわけではない。目に見えないような細かい霧でも、飛沫感染の原因になりうるのだから、マスクは、飛沫を減らす目的では有効。私たちはそう聞いてきているわけで。

体の都合でワクチンが打てない人たち、ワクチンが打てる年齢以下の子どもたち。そういう人たちのことを思えば、ある程度健康で、年齢が足りていて、順番が回ってくるのなら打とうというのが基本だと思う。
それに手洗い、マスク。

マスクをしない権利があるというのなら、子どもたちが不必要な危険から守られる権利はどうなるんだろう。
親がマスクをしなくていいと言ったから、と集団行動をする場所にマスクなしで長時間大勢で集まる子どもたちの危険が高まったりしないのだろうか。

自分の子どもがコロナにかかって、親だの、祖父母だのが感染して死ぬリスクがあるというのに、その可能性を少しでも下げる努力をしない。それが自分の首を絞めるようなことだというのがわからないのかと思うと、怖いな、と思う。

日本はワクチン接種のペースが遅い。でも、そのうちいきわたるはず。
自分のため、みんなのため。そう思ってワクチンを打つ人が多いことを祈ろう。

大統領の交代

 トランプが選ばれた大統領選挙の時、私はアメリカにいて、えー?まっさかあと思ったものだった。
 下品で、人種差別的で、声だけ大きいい彼は、テレビのトークショウホストならよくても、これが大統領?ないわ。という感じだったのだけれど、ふたをあけたら当選。

 大体こんな感じになるだろうと思ったけど、やはり多数派と少数派の間には深い溝が出来たし、極右の、ネオナチの、KKKの、といったような団体がすごく力を盛り返した感じで、人種問題に関してはオバマが出て来ていい感じだった分が全部チャラになったような気がするぐらいだ。

 アメリカ人の友達が、SNSで、何をするにしても、基準はヒットラーである。ヒットラー、つまりナチと同じ側に自分が居ないのを確認することが大事なのだ、というメッセージを回していた。ナチと同じ側に自分が居たら、それは間違っている。簡単だ、と。

 最初の一行で何事、と思ったけれど、読んでみたらなるほど納得だった。
 テレビのトークショウホストには、熱烈なファンがつく。テレビで言っていたから本当に違いないと信じる人も、どのトークショウでもいるし、日本で言うとみのもんたさんなんか典型例。流行ったし、大好きだったおばちゃんおじちゃんも多かったし、みのさんが言っていたから、と健康にいいなんとかがもてはやされたりしたこともあったし、それに実際に効果が全くなかったことだってわかったこともあったけど、それでも、そういうトークショウは大人気。

 みのさんはつまり茶の間の人気者だ。それに全く問題はないと思う。 
でも、みのさんを首相にするか、というとちょっと話は別。

 トランプもそう。トークショウのホストをしている分には問題ないけど、権力を持たせるのに向くか、というとね…。
 結局この4年間で全方位に喧嘩を売っているみたいにしか見えなかったし、財政も悪化したし、まあコロナのことがあったから余計かもしれないけれども、多分歴史の本には20年後に特別コラムが出て、「この時代は…」と書かれてしまうと思う。

 アメリカって、大統領って2期までは出来るんだよね…。
 4年後になった時、また立候補して、そうなると人種間闘争みたいになって荒れるんだろうな…。
 すでに4年後の騒ぎまで目に見えるよう。

 共和党の中の人はどう思っているんだろう。もう「これを大統領にしておくと自分も危ない」と思う人が増えてはいるみたいだけれど。アメリカの政治がここまで荒れたことは、南北戦争ぐらいまでさかのぼらないとないんじゃないかなあ。
 一応ニクソンのウォーターゲートみたいに罷免にはギリギリすぎてならなかったみたいだけど。

 アメリカの子ども用雑誌、cobble stoneというのは、アマゾンで購読中。今のことを書いた号が、いつでるかな。読めたらいいなあ。

クッキードウ

 息子が、学校のお友達からもらってきたのがcookie doughというお菓子。アルミ蒸着の袋に入った、大きめのチョコレートバーという雰囲気のそれは、名前がcookie dough。つまりクッキーの種。

 メアリーポピンズとかのイギリス物にも出てきたけれども、クッキーやケーキを作る時に砂糖とか、卵とか、粉とかを混ぜて作る種を、焼くところまで行ってから、ボウルに残った分をこどもがこそげ落として食べさせてもらうというのがいい、という話になっていて、アメリカでも生のままのクッキー種を食べるのが好きな人がいるということは知っている。

 でも、生卵は食べないという文化圏なので、最近はサルモネラ菌が怖いから食べない…という人が多いのも。
 子ども用の雑誌で、クッキーの作り方を載せている雑誌では、「生のままのクッキードウを口に入れないようにしましょう、危険です」と注意書きがあるぐらいには、危険扱い。

 サルモネラ菌を殺菌した卵が当たり前の日本では、生卵をごはんにかけるので気が付かないことだけれど、アメリカだったらそうなる。何年前だったか…ニューヨークに、殺菌済みの材料を使って、生のクッキードウを、アイスクリームのように売る店が出来た記事を読んだことがあった。

 いろいろな味があって、そういうのが好きな人がものすごく大勢詰めかけたnew businessだ、と。
 なるほど、そういう話もあって、今じゃこうやって袋詰めになったのを売るわけだ…。と息子のもらってきたのを眺めた。

 息子は「クッキーは焼けてるやつの方がいいと思う」と言っていたが、まさにそう。
 でも文化体験といえばそうだから、というわけで家族三人で分けて食べてみた。

 全員「微妙」判定。

 まあ、そうだよね。チョコチップクッキー味だったけど、「焼いて!こんがり焼いて!」という感じ。
 あの生を食べるのがいいというのは、子ども時代のどこかで覚えてからこないと、だめってことだね。

近くで見てたら、面白かっただろうなあ

 アメリカ大統領選挙で、バイデンが当確か、というような話が出ていた時に、トランプ側の記者会見が行われるという話があった。それが、Four Seasonsという名前の場所で、フィラデルフィアにあるらしい、というのはまあ、別に…というぐらいだった。Four Seasons Hotelという大変豪華なホテルがその街にあったのだとか。

 それだけなら別に意外性はない。豪華ホテルで成金ぽいトランプが記者会見というのはいかにもありそうなことに思える。

ところが、この話はそこで終わったのではなくて、実はそのFour Seasonsの名前には続きがあって、会場予約されたのはFour seasons total landscapingという会社の駐車場だという話になった。
 多分、連絡先を調べて、電話を掛けたのだろう。

 そちらを記者会見に借りたいのですが、と。会場の広さはこのぐらいの大きさで、何人ぐらいが来ますが、可能ですか、なんて。
 造園業者というのは、でっかい植木とかも世話してくれるところで、植木鉢とかプランタのようなものから、噴水やスプリンクラーなんかも扱っているのではないかな。アメリカはそういうのに本気を出す人が多いので、多分ガラス張りの小さめの温室だとか、ウッドデッキなんかも、それからただの平地で何にもないところにいきなり植物園の外苑みたいなものまでこしらえてしまう金持ちもいたりすることを考えると、相当の面積と、ストックがいる。そんなわけで郊外にあるわけだ。町中からちょっと車で走ったところにあることが多くて、たとえばハロウィンのカボチャとか、冬のクリスマスツリーなんていうのも道路沿いで売っていたりする。

 そんなところでいきなり記者会見と言われても。造園業者さんは「ほんとにうちですか?いや、広さはありますけど、いいんですか?」と絶対聞き返したと思う。もちろんだよ、他に誰かが予約でも?いえいえ、それはないですけれども!みたいな会話も交わされたかもしれない。どこのだれが郊外の駐車場で集会をやるというんだ、埋まっているわけはない。

 そんなわけで中止ともいかず、他の会場も押さえられず、本当に造園業者の駐車場で会見になったのだとか。前代未聞だ。
 そして、アメリカの場合、街の中に作ってはいけないだったか、小学校とかの未成年の使う施設の何マイル以内に作っちゃダメだったか…という規制のあるショップがある。銃を売る店とか、アダルトグッズを売る店とかがそう(州によって違う)。そんなわけで駐車場のお隣はアダルトグッズのお店で、なおかつすごく近くに火葬場があったらしい。

 トランプ本人は来なかったそうだが、これ、絶対地元の人は爆笑だったと思う。
 Lawn and Order -Make America Rake Againと書いたTシャツなんか作って、ジョークとして売り出した人がいたんだって。
ちなみにLaw and Order(法と秩序)というのは、アメリカのドキュメンタリー系の番組で、今まで起きた犯罪や事件をどうやって解決したか、なんていうことを再現ドラマつきで解説する番組。CMになる前とCMから番組に戻る時に、2小節ぐらいのサウンドロゴと、低い声でLaw and Orderという声優さんのセリフが出るのが特徴で、何年も同じサウンドロゴを使っているため、ほとんどの人がそれを頭に思い浮かべることが出来るような有名なもので、私もわかるので、そのTシャツの写真を見たときに再生されてしまったぐらい。
 日本でいうと、何にあたるんだろう…。ラジオ体操の歌とか、金曜ロードショーのテーマぐらいの知名度があると思う。
 芝と秩序を!熊手を手に取れアメリカ人よ!
 アメリカを再び耕せ…ってか。誰が考えたのか知らないけど、こういうことは考えつく人がすごい。

 この造園業者さんで電話を取って予約を受け付けた人のインタビューってないのかなあ…と思ったらあった。
 読んだらわかったのは、これは「間違い」とか「事故」ではなくて、トランプ陣営の事務所の場所が近かったのと、近くの駐車場が幹線道路に乗り入れになっているので便利だと思われて予約したという話だった。

 えー。そうなの?なんか思ったよりは面白くない話だった。別にトランプびいきでもなく、どっちの陣営でも受け入れたと思う、と言っていた。ただ、偶然にしちゃあ、あまりな名前の一致だったので、面白い話として解釈されて広がったということのよう。無理もないわーとは思う。

 Tシャツとかのグッズがめちゃくちゃ売れて、ついでに造園業者さんの名前も売れたらしいけどね。
 ちなみにインタビューは【ここ】にあった(英文)。真相は想像よりは面白くなかったが、このあたり秀逸なアメリカンジョークとして語り継がれそうな気がする。

大統領選挙に思う

 バイデン(民主党)が勝ったらしい。
 マイノリティや、女性に支持の高かったバイデンのサポーターは大喜びだというニュースにも、さもありなん、と思う。

 日本では、日本人である以上差別を感じることはまあ、ない。女性差別も30年前とはずいぶん違うと思う。私が小学生の頃は、女子がいい成績を取ると「女のくせに」という男子がいたものだ。「お医者さんになりたい」なんて女子が言える雰囲気でもなかったし、私が高校生だったころはまだ「女子が四年もある大学に行くなんて、嫁の貰い手がなくなる」なんていうことを真顔で言う大人が当たり前にいたものだ。
 今はさすがにそういうことを大っぴらに言う人はいない。そういうことを言う人はもう「高齢者」であって、「まあ、昔はそうだったのかもね」で終わりだからだ。

 日本に住んでいる日本人にとって、差別は話には聞く、程度のものになり、女性差別は「まあ、あるけど徐々になくなっていくだろう」と思っている人が多いと思う。90年代から、2000年代あたりには、アメリカの差別もそういう風に思っている人が多かった。

 「あるけど、だんだん減っている」し、「差別主義というのは、大っぴらに口に出すことではない」。少なくとも、自分が教養ある、洗練された人間だと思われたければ人種差別主義というのは知られてはいけないことで、表向きは当たり前にアジア人や黒人と知り合いになれなくてはいけないという雰囲気があった。

 それが、トランプが来て、そういう過激なことを口に出すようになってから、事態はどんどんひどくなった。一番強い人がそういう発言をすると、尻馬に乗って「そうだそうだー」という人が増えるような感じ。南部の旗を大っぴらに車につけている人が増え、白人至上主義団体の活動が活発化し、そのワッペンを付けた人が闊歩するようになり…。
 警官が黒人を殺す事件は今までもあった。丸腰の市民を撃つというのは恐ろしいことだ。

 大体、アメリカで個人の武装の権利を上げる人たちは、西部劇みたいなメンタリティの人が多い。「強くなければ、生きていく資格がない」的な。でも、そういう人のほとんどはプラスして「卑怯ではない」ことも、すごく大事にする。つまり、弱者を攻撃せず、逃げる人に追い打ちをかけず、敵ははっきりしているが、お互い五分の戦いであることを大切にする…というようなことをだ。
 それが、最近の事件では丸腰の相手を「後ろから撃った」なんて。アメリカンスピリットはどうなったんだ?
 きれいごとだとは思うが、銃を持ち、自立して、自分の人生を切り開いていくことを良しとするアメリカ人にとっても、ショックだったと思う。いくら自分が共和党支持のWASPで多数派だといっても、「アメリカ的理想」とは程遠いやり口で、今の状況に失望した、というSNSの発言はいくつか読んだ。

 古い価値観を持つ、既得権益層の中にも、丸腰の相手に後ろから、それもまっすぐ致命傷を目指して銃を撃つような警官はごめんだ、という人がいるということなのだろう。

 アメリカに住んでみればわかる。差別的な雰囲気を感じながら生きるというのはキツイことだ。
 私たち日本人だってもちろん「チャイニーズゴーホーム」と言われる。レストランでいきなり銃で撃たれるかもしれないのだ。普通にご飯を食べていただけで。「仕事を奪う、エイリアン」みたいな感じに扱われて、見た目が違うだけで差別され、うっかり白人が多いレストランに知らずに入ったら、全員に振り向かれたことがあったりするんだな、これが…。あれはものすごく怖い体験だった。いや、そこで食べて帰ってきたよ?来たけど。お店の人も丁寧だったけど、どこにも、何も書いているわけではないけれども、砂漠のペンギンみたいに場違いだと思われていることがよく分かった。

 その話を知り合いにしたら、すごく気の毒そうに、いくつかのレストランを挙げられて、このあたりもダメだと思う、と教えてもらった。同じようなものが食べられて、問題のないレストランというのも教えてもらった。もちろん誰も行くなとは言わない。好きなところに行く権利があるのだが、と付け加えて。

 そういう国に住んでいたら…。私は日本人で、日本に国籍があるわけで、アメリカに定住するのが嫌だったから日本に帰ってきたわけだ。私の国民としての権利を、他の人と同じぐらいに差別されずに享受出来て、法律で守られる国に。でも、アメリカ生まれの、アメリカ育ちで、アメリカの国籍しか持っていなければ、どこにも逃げられない。

 黒人のほうが逮捕率が高く、黒人を殺した白人は無罪になる率が高く、丸腰でも後ろから撃たれる危険があり、町を歩いているだけで「不審人物が歩いている」と通報されるような場所に住み続けることは、大変怖いことだ。
 ただそこにいるだけで不審人物として声を掛けられ、警官にそんな権利はない、と抗議したとたん撃たれる可能性があるなんて、日本に住んでいる日本人には起きない(はずだ)が、もしアメリカに自分が住むとして、とアメリカの状況を考えた場合、トランプ政権が怖いというのは理解できる。

 トークショウホストとしてはトランプは面白いだろう。過激な発言も好きな人がいると思う。でも…。強さを求める人たちが、トランプに心惹かれるその効果として、弱いものが虐げられていくという図が見えるだけに、バイデンが勝つのは当然のような気がする。バイデンがいいのではなくて、トランプが嫌、ということだ。

 株式投資をさほどしていない人、普段町で買い物をする人、子どもを学校にやっている親にとっては、日常生活が目に見えやすい。外国との関係だとか、国の経済よりも先に、自分が、知り合いが、親戚が街を歩いていて撃たれないか…ということが大事になってきてしまう。
 「そんなこと」を気にしないといけない人がいるのがアメリカなんだよねえ。

 日本にとっては、経済効果だとか、軍備が、基地が…という話になるのだと思うけれども、私にとっては「あそこに住むなら」になってしまうのは、アメリカで暮らした思い出深い時代があるからだと思う。アメリカで会った人たちには、素晴らしい人たちもいっぱいいた。人種差別とは縁遠い人だって多かった。まあ、今でもつながっている人で白人という人は、私と友達になったという都合上、人種差別をしない人たちなので、反トランプになるほうへ偏っていると思うから、意見は聞くまでもないだろう。

 そしてアジア人なんか友達にもなりたくないというタイプの人はもう、トランプ派なんだろうなあ。
 これからトランプを敵に回して、バイデンさんは大変だと思う。トランプは責任はもう全然ない人として、好き放題なことが言えるし、それにまた、心惹かれてついていく人がいるのだから、人種差別主義者と、マイノリティの衝突はひどくなりそうだなあ…。

 4年前に当選したときは、「周りの人がうまくやるだろうし、トランプも重責ある立場にあることを自覚して、過激な発言はしなくなるだろう」なんて言われていたのに、こうなったからなあ。
 
 今から4年たって、次の選挙になった時はどうなるかなあ。やっぱりトランプはまた、出馬するんだろうか。
 アメリカの歴史上では、続けて2期じゃなくて、とびとびに2期やった人もいるので、そういう可能性もないではないけど。(ちなみに、とびとびであっても、3期は出来ないことに決まっている)あとはオフィスの明け渡しまで、どのぐらいトランプがごねるかだなあ。

 さすがに証拠もなしに違法の投票だったなんて言っても裁判所も棄却するしかないだろうけど。ここで裁判所まで癒着しているとしたら、もうアメリカ史上に残るスキャンダルだものね。20年ぐらいたってから、このあたりのことを書いた暴露本を読んでみたいものだ。
 
 あと、すごいのは初の女性副大統領が選ばれたこと。前回ヒラリーが勝っていれば初めての女性大統領だったのだろうけれども、まあ、それは出来なかったが、副大統領でも、すごく画期的だと思う。私が25年前ぐらいに読んだ、アメリカの女の子向け雑誌(大人用より言葉が簡単なので、英語の学習用に読んでいた)で、非白人の大統領と、女性の大統領、先に出るのはどっちだと思うか、なんてアンケートをやっていたものだ。オバマ大統領が先だったので、非白人の大統領のほうが先だったわけだけれども、それでも副大統領に女性が出てきたんだから、女性の大統領が選ばれる日も近づいたと言っていいだろう。

 次の大統領選には、誰が出るんだろうなあ。前の大統領選の時にはアメリカにいたんだよね、私。
 4年後には何をしているかなあ。

イソプロピルアルコールの話

 90年代半ばから、アメリカに数年。その時に耳にピアス穴をあけた。
 日本のみたいに耳に挟むタイプのイヤリングが本当にどこにも売っていない。子どもがピアスをしているのも普通で、誘拐されたときにカツラをかぶせ、服を着せ変えたとしてもピアスまでは取り換えづらいから目印に、などというあんまり笑えない理由でピアスを赤ちゃんの時からしているのもごく当たり前。

 そういう風に小さい時からでなければ、次の年齢は大体9、10歳ぐらい。自分でそういうケアが出来るようになったらやるという話を聞いた。実際私が穴をあけてもらったショッピングモールのアクセサリやさんでは、前の順番の子は9歳だといっていたからなあ。(私は20代後半だった)。

 注意点として、「コットンボールと、アルコールを買って、そのアルコールを耳の穴の前でぎゅっと絞って、ピアスをぐるぐる回しておく」のだと説明された。
 コットンボールというのはつまり学校の保健室で消毒薬に浸してあって、ピンセットでつまんで使った「綿球」であろう…ということはわかった。

 ドラッグストアにいってびっくり。アメリカの「コットンボール」は、巨峰サイズ。すごく大きいのだ。そしてどっちかというとふわふわだった。白がないのか?と一瞬思ったぐらい色とりどりで(探したらあったけど)薄いとはいえほとんどが色付き。グリーン、パープル、ピンク多し。

 そしてでっかい袋にいれてあるだけ。個包装とかなし。そのまま手でつまみだして使う。
 そしてアルコールはドラッグストアで「新しくピアスをしたので、アルコールが要るのだ」という私に、「ああ!という顔をした店員さんがくれたのが「イソプロピルアルコール」であった。

 なんじゃそら…。私はエタノールのことは知っていた。でも、このイソプロピルというものは聞いたことがなかった。
 おまけに50%と書いてある。薄い?
 
でも店員さんはピアスの消毒には一番ポピュラーなタイプだと太鼓判。
 そんなわけで、アメリカではしょっちゅう使われているものだということが判明。瓶も山積みだった。

 日本で今、エタノールはもう、全然見当たらない。ないったらない。
 店員さんに聞いてみると、「朝早く手渡しで並んだお客さんに売ることがあるが、毎日ではない」ぐらいの入荷ぶり。並んでいる人の多さから、そこからクラスター感染になったらどうするんだよぅ、というぐらいのノリだ。

 ふと思いついて、このイソプロピルアルコールのほうを検索してみたら案外悪くない値段で買えてしまった。

 これはアメリカではふつーに薬局で売ってたよねえ…。
 日本だと「毒性が強い」とか言われて散々な感じだが、これを傷の消毒に使っている人もそのあと(アメリカの)大学でこの話をしたときに聞いたぐらいだ。日本でも使える。
 飲むな、ということだろうけどそれはエタノールもだ。
 アルコールの化学的な組成がほとんど違わないことからも。ただ、植物由来とかではないし、口にはいっちゃうかも、という「キッチン向け」には使わないほうがよさそうだ。
 飲むのはま、エタノールだってだめだよねえ。つまりキッチンハイターと同じような感じの注意で使えば大丈夫だと思う。
 
あと、手荒れは多分する。(エタノールもだけど)しかし、国によって「あたりまえの商品が違う」って、不思議だよね。
 アメリカでこれがポピュラーな理由は、多分エタノールより安いから。
 精製水で希釈……とおもっても、精製水すらないな(笑)。普段なら100円で買えるものに600円出すのもいやだし。
要は早く使い切ればいいだけさ!
 しばらく、うちではこれをドアノブの消毒用にしようか。

うううう、なニュース

私のスマホのニュースサイトに、見出しとリンクがあったニュースが、これ。見られない場合は画像のリンク切れです【ニューズウィーク日本語版の9月12日の記事】

 なんとなくクリックして読んで、「うぁあ!」と変な声が出てしまった。

 見出しは、「思い出として刺青を保存しませんか」。いや……見出しからわかれよ、という意見はあると思う。私も後でそう思った。

 刺青というのは日本では文化的にはあんまり、一般に受け入れられていない。琉球文化や、マオリや、ネイティブアメリカンの文化のように、一般の人が当たり前に自分の個性の発揮出来る装飾としてとか、お守りとして身を飾る習慣がない。

 まあ…こういう模様をいれている人は「やくざ」関連の人が多いということになっているし、そういう職業ではない人や、タレントさんが個人の好みで刺青をいれるのは眉をひそめられるようなこと……という感じになっている。
 かたや、アメリカあたりだと、「かっこいいから」「きれいだから」と十代二十代の頃に刺青をいれる人が多い。脱いだ時にきれいだから、と自分の魅力をあげるために肩から背中にかけて特大の刺青をいれたという女性に知り合いもあったし(私はびっくりしたけど)十代で「親友とお揃いを彫るの」と喜んでいたクラスメイトもいた(これも女子)。

 首の後ろに「漢字の意味、わかってんのかなあ」としか思えない2文字をでかでかと彫った男子は同じ学校のカフェテリアでしょっちゅう見たので覚えている(顔は覚えていない。覚えているのは刺青ってとこがなんだね)し、かなりいい成績でオールAを狙っていた同級生も、足首にピンクの雲と黄色い三日月と星……みたいなかわいい刺青を彫っていた。大体刺青率は20パーセントから25パーセントぐらいはあった。

 ちなみに、90年代のことだったが、それでも親の世代にあたる50代ぐらいの人に聞いてみると、「プロフェッショナルな職業に就くのなら、服で隠れる部分にしなさい」とアドバイスするといっていた。ぱっと見ですぐにわかってしまう、顔とか、首、それからひじから下、などは頼むからやめておいて……ということらしい。たとえばおしりとか、靴を履いたときに隠れる部分あたりなら、たとえプールに入っても目立たないから、と。つまり男性の胸と背中はオープンになることが多いため、勧めないとか。

 まあ、そういう文化圏では、カラフルに刺青をいれている人というのは割と見ることになる。上半身裸でバーベキューをしているおじさんにごちゃごちゃとした刺青が……というのは結構見たし、でっかいバイクに乗っている男性の刺青率はかなり高かった。ほぼ100パーセント。プールで女の人の二の腕に柄が入っているぐらいならスルーできるようになってしまう。

 なるべくそういう「文化の違い」については、偏見を持たないように注意しているつもりだった。これは意識しないとどうしても日本のことを当たり前に思いがちだということでもあるし、他の国のヒトから「えーー?日本人ってへーん」と言われるとちょっとムっとするからでもある。
 私は「民族中心主義者」にはなりたくないと思っている。そういう人はアメリカにいるときずいぶん見た。他の文化圏から来ていて、英語があんまり喋れない人にむかって、「どうして英語がしゃべれないの?」なんて真顔で悪気もなく聞いてしまう人たち。飛行機も船も自動車もないころに、人間の地域交流がほとんどないのは当たり前で、いろいろな宗教が歴史の中で各地で発生して信じられてきているという事実が全く理解できず、キリスト教だけが正しいのだと本気で思っている人たち。

 ああいう人たちと同じようにはなりたくない。ないが…。
 しかしこのニュース、つまり刺青をしている人の死体から皮をはいでなめして、保存する…ってことだよね。いや……動物の皮といえばそうなんだから出来ないわけはないんだけど、想像すると「うわぁ」ってなる。

 別の部屋でニュースを読んでいたのだけれど、その声にびっくりした夫に、「どうしたの?」と聞かれた。この際だ、夫も巻き込もう。
このニュースの解説をしたら、夫も「うわぁ、なんかエグい!」という感想だった。

 そんなわけで、この気分をみなさんにも無理やりおすそ分けすることになった日記でした。
刺激的な見出しと写真はもうネットでニュースを読むようになって見慣れたと思っていたけれども、まだまだってことだね。
 


中学校をどうするかなあ。

 うちの息子の小学校の学年は、かなり荒れている。
5年生の時には、教室で椅子を先生に投げつける子が出たとか、カッターナイフでクラスの女子を脅した男子が出たとか、大問題になったし、教室を抜け出す子もいたし、非常ベルのボタンを押す子もいたし…と中学生みたいな挙動で、参観の時にそのあたりの子を見たら、まあ大きいのなんの!160センチはあるな…という男子。尻馬にのって騒ぐというグループの男子も、体の大きいスポーツマンタイプと言うと聞こえはいいが、つまり体力が余っている感じだった。
 脅された女子たちはもちろん学校に親がやってきて話し合いになったのもやむを得ない。

 その荒れ具合に担任の先生はひとり、学校に来なくなってしまったぐらいだ。教頭先生が入って回しているものの、相当の負担だったらしい。来なくなってしまった先生は、なんと、一年生の時にこの学年を持ってくれた先生で、「あの小さかった子たちが、こんなにいろいろ出来るようになって、感動です」と4月に語ってくれたのが忘れられない。一年生の時は、新任の先生で、特に思い入れが深かったらしく、すでになんとなく荒れているのがわかっていたのに、担任を引き受けてくれて、子どもたちにも慕われていたのに、卒業まで見届けられないのは気の毒だ。

 うちの息子はそういう意味で問題を起こすほうではない。どちらかというとスポーツが全く出来ないので馬鹿にされているぐらいが関の山で、呼び出されたりしたことはなかったが、懇談会のトピックに「〇組について」なんていうのが別口で用意されていたことからも、荒れているのは知っていた。

 隣の学校も実は似たり寄ったりで、低学年で学級崩壊して、保護者が教室を見張りに行っていたという話もあるぐらい。先生が代わってからはなんとか3、4年と持ち直したが、5年生でもう一回学級崩壊状態になって、やっぱり理由は元気のいい男子グループ。

 隣の学校と、うちの学校は同じ幼稚園の子が多いので、私にも情報が入るぐらいには、ママ友つながりがある。そして最寄りの公立中学校は、うちの学校と隣の学校からの子供が全員入る中学校。
 荒れた学校の問題児が2倍になって同じ学年に入る…。なんとなくどうなるか、予想がつく。

 …というわけで、今年は私立受験が増えそうね、という話だった。
大体、小学校というのは、停学とか退学とかないからねえ。
 
 私が子供の頃は、つまりそういうことをして授業の邪魔をする生徒は、机の横とか、廊下とか、教室の前とかに立たされるなんて当たり前だったし、先生によっては容赦なくげんこつの先生だっていた。そんなに体力が余っているなら、校庭3周してこい!なんて、走らされた子もいたぐらいだ。
 今は、教室内で立たせるのすら、やらないことになっているらしい。

 アメリカの場合もはっきりしている。
授業の邪魔になる行為とか、いじめとされている行為とか、タブーとされている言葉を発するとか、はっきりと基準が決めてあって、最初の1回は確か親が呼び出し注意だが、そのあとにも起きると、いきなりスクールバスに乗せられて家に帰らされる。アメリカでは親が14歳以下の子供を1人で家に置いておいてはダメ、というルールがあるので(州によっては12歳)親が仕事を早退することになる。

 次に抵触すると、ルールが決まっていて、何日間学校に来られません、という決まりがある。
親はベビーシッターの手配をするか、家で付きそうかの二択。親の財布直撃なので、親も子供の態度を改めさせるのに必死になる。

 それでも態度が変わらなければ、もう退学だ。校長の権限でそうなる。
 「もううちではお引き受けできません、よその学校を当たってください」で終了。
公教育でも、そうなる。親はしょうがないから、他の公立の小学校に手続きをすることになるか、もう近隣の学校がなくなってきたら、高いお金を払って私学に転入するか、ものすごい通学時間をがまんするか(ちなみにスクールバスが近隣まで来ていなければ親が車で送迎することになる)…でなければ、家で勉強を見る、ホームスクールにするか、という選択になってしまう。
 ちなみに、家に子供を一人で置いておいて、仕事に行くと、法律違反になってしまって、警察が踏み込むことが出来て、子どもはあっというまに施設に入所。取り戻すのにはものすごく時間がかかるそうだ。

 まあ、別に態度や行動が悪くなくても、勉強が出来なければ、小学校でも落第で、同じ学年をもう一回なんていう制度も当たり前にある。学年がぴっちりそろって同じ年齢ではないのも普通で、早い子なら年中ぐらいの年で1学年上のクラスにはいって小学校のK(日本の年長)というのも珍しくないし、うちの子は自分でよく出来ると感じてリーダーとなってほしいから、と本来なら行かせる年齢より半年から1年遅らせて入れる人もあるぐらいだ。一学年ぐらい留年してもなんのことはない、という考え方がある。

日本の学校で気の毒なのは先生だと思う。
 公立の小学校では停学や、退学や落第にすることが出来ないからだ。
 日本の親は、学校は何が何でも子供を置いてくれるものだ、という前提の下、のらりくらりと「うちの子は悪くないです」と逃げ続けてもデメリットは何もない。子どもも勉強しなくても、ところてん式に押し出されて中学生になれるのだから、自分の行動がひどくても、まったくデメリットなし。
 多分高校入試の時に、もうちょっとやっておけばぐらいのことは思うかもしれないが、今は多分気づける年齢ではないだろう。

 徒手空拳で生徒に挑まなくてはならないのだ。
そりゃ、病むよねえ…。この年齢の男子は、本当に言うこと聞かないだろうしなあ。
周りの目を気にする女子は、生徒間のプレッシャーがある分、行動に制限が効くのだけれども、男子がそういう年齢になるのはまだまだあと数年かかる。

 公立の中学にいくと、一年生から「内申書が悪くなる」とそういう生徒を脅すという話を、今中学生のお子さんがある人から聞いたけれど、それしか武器がないだろうし、当然だよなあ。と思った。
 
 中学受験を話題にお茶を飲みながら、まだ選択肢があるだけ、うちはましか…とため息。
私学だと、退学停学、ありだろうからねえ。退学になっても公立中学校はあるでしょう、と言われると何も言えないだろうから、やっぱり抑止力になるだろうしなあ…。

 地元の中学校の見学会も夏に1回、冬に1回あるんだけど、行っておくべき?
ちなみに5年生の親でも行けるので、去年行ってきた中受組のお母さんに聞いたら、なんだか中学にすでに上のお子さんが入っている人が我が物顔で闊歩していて、肩身が狭かった、と。

一応、かなり下位の私学の統一試験日よりずっとあとの受験なんていう感じのも、情報だけは調べてあるし、(つまり、落ちまくった子を拾ってくれる試験だね)そこの「プレテスト」なんていうものも受けさせる予定はあるから、うちは多分、なにがどうでも私学にいかせることになりそうだし、もう近隣の中学の見学はいかなくていいかなあ。

 あんまり親の言うことを素直に聞いてくれる年齢じゃなくなってくるし、噂によると相当元気なお子さんがいっぱい……のようなので、運動音痴で、体が小さめのうちの息子は勉強優先の私学のほうがいいかもしれない。

プレッツェルのこと

アメリカに行って、食べたもので日本ではあんまり出てこないものに、「プレッツェル」がある。
コキン、と前歯でかじって食べるのだが、結構固い。味は、プレッツェル自体にはなく、小麦粉を使って焼いた何かであるということはわかる程度。味はつまり、表面にまぶされた粒塩の味だ。

 これ、ヨーロッパで食べたときは、キラキラ光るザラメ砂糖が乗った、しっかりした大型のおやつパン、といったような風情だったので、アメリカで食べたとき、甘いだろうと思って食べたらザラメ砂糖じゃなくて塩で予想外の味に、うわぁ、となったことがある。
ちなみにアメリカ人の友達は逆方向に、つまりしょっぱい味を想像して食べたら、甘くてびっくりだったことがあるそう。

  最近、家に夫がもって帰ってきてビールのおつまみにしていたのが、グリコのプリッツ。
 箱の裏側にはお菓子の種類別は「プレッツェル」だと書いてある。
 ええー。
 まあ、そうなのかもしれないけど、生地に薄いとはいえ味も付いているし、粒塩じゃなくて、味はもっと細かい粉でまぶされている感じがするし、プラス、固くない!サクサクしている。コッキン、という感じじゃない。これをプレッツェルだと思ってアメリカに行って、同じ種類だろうと思ってアメリカのプレッツェルを食べたら日本人はがっくりすると思う。

 サクサクして香ばしくて、本当においしかった。プリッツは日本人好みの味だな…と固くて塩の味だけがいつまでも口に残るアメリカのプレッツェルのことを思い出したのだった。

 そしてこの文章を書いてから、「もう一本ちょうだい」ともらいにいったら、もうすっかりなくなっていた。早いなあもう。
 今度はサラダ味じゃなくて、「ロースト」味がいいな。確か、ローストはサラダ味よりもちょっと甘かった気がする。
 いや、でもそれならいっそポッキーがいいか、チョコレートの。

 アメリカでは、チョコのかかったプレッツェルもあった。あったけど、粒塩がかかったプレッツェルにチョコがかかっているというもので、塩が邪魔なことったらなかった。せめて粒塩はチョコ版にはやめてほしい……と思いながら食べて、二度と買わなかった。
 
 柿の種にチョコがかかっているのが人気が出ている昨今、実は今なら、そういうものだと思って粒塩プレッツェルのチョコ付きも食べられるのかもしれないけど、口に合うお菓子がたくさんある日本では、多分チャレンジしないだろう。
やっぱりチョコがかかったお菓子は、甘いほうがいい。

カバンのレビュー

安いカバンが好きだ。

ブランドものよりも、軽くて、てきとーに使えて、1000円ぐらいで買えるトートバッグや、紙袋の形をしたバッグも好きだし、2000円ぐらい出したら買える、ナイロンの軽いショルダーバッグも好きだ。

 リュックは2000円では買えないのが多いが、それでも丈夫で使いやすいのが3、4000円で売っている。
 
夫には「なぜそんなにたくさんいるかな、2つぐらいあればいいじゃない」と言われるのだが、時々買うのは楽しみなものだ。

 アマゾンで、通販するのも好きだ。レビューを見て評判を比べたりして、結構買うつもりになってみているだけでも楽しい。

 ある1500円ぐらいの肩掛けのカバンのレビューにあった文章が面白かった。

 あまりにもたくさん見て回ったレビューの中の一つだったので、後でこのブログに書くときにその文章がどこにあったか忘れて文章そのまま引用は出来ないが、

 「普段から、財布や、スマホをスーパーの袋にいれて出かけていましたが、家族や友達から、やめろといわれたので これを買いました。スーパーの袋で、何が悪いんでしょう、いっぱい入って便利で軽くて使いやすいのに」

グチっていた。
 まあ、物を持ち歩くという目的はクリアしているよね、スーパーの袋。
スーパーで買い物をして、たくさん物を買ったら、手に載せて持って帰ってくるというわけにもいかないから入れてくれるのがあの袋だということを考えれば、「物を入れて持ち運ぶ」さえできればいいのだからねえ。

 スーパーの袋の問題点は、あれは丈夫じゃないこと。豆腐のプラ容器のはしっこで袋がぴーーっと切れて破れたり、ちょっとしたものの角が、袋を突き破ったりしたのを見たことがあるし、たとえば遠くへ行くとき、スマホと財布をあの袋にいれて出かけて、途中で破れたら……コンビニへでも飛び込んで新しい袋を調達するんだろうか。

 ふと思い出したのが、90年代に初めてアメリカに行ったときのこと。
 空港まで迎えに来てくれた夫は、車を持っていなかったので、州都の空港から、遠くの町まで私たちはグレイハウンドバス(長距離バス)に乗った。電車がつまり、日本でいう「新幹線しかない」ぐらいの状態にあるアメリカでは、ほとんどの人が鉄道ではなく車を使う。車はかなり貧乏な人でも持っていて(それがボロボロ、ガタガタでもだ)、グレイハウンドに乗るのは、もの好きでなければ、うーーーんと貧乏、貧困層、移民、それも年齢が低め、有色人種ばっかりだ。

 底抜けに明るい若者たちのグループの笑い声、スペイン語混じりの雑談に、暗さはなかったが、その子たちが手に持っているのが、大型の黒いゴミ袋。
 みんなが荷物としてぶら下げているのだ。
 アメリカのゴミ袋は、口に紐がとおっていて、ぎゅっと絞れるように巾着状になっているのが多い。
 こんなところにゴミ出しに来るわけはない、あれは、彼らの旅行の荷物なのだ。

 ……日本では、貧しそうな身なりをしたバックパッカーでも、かばんは持っている。バックパック、肩掛けバッグ、ダッフェルバッグ……布のカバン、ナイロンのカバン。でもゴミ袋なんてもって旅行しているのは見たことがない。
 大型で、厚手とはいえ、ごみ袋。その長距離バス停に来るバスは、数百キロ移動するものも少なくなかった。私たちが乗るのだって、100キロぐらい移動するものだったぐらいだ。アメリカ縦断だと1000キロじゃすまない、その長距離移動に、ごみ袋……。
 私は、アメリカの貧富の差というものが、ここまでひどいということをその時知った。
 
 今はどうなっているのか知らないが、1990年代後半はそんな感じだった。

その時のことを、今回のレビューを読んで思い出した。 
スーパーの袋を持って歩いていた人は、別にカバンなんかどうでもよかったに違いない。

大事なのは物が入ること。
でも、友達や家族に言わせると、格好悪いからやめろ、ということだったんだろうなあ。

 300円ぐらいの、エコバッグだったら、どうだったんだろう。いきなり1500円と言わず、試してみたらよかったのに……と、レビューを書いたどこかの誰か言ってみたかった。

銃が買えない国でよかった

警官を刺して拳銃を奪って逃げていた犯人が捕まったという報道を聞いた。捕まってよかった。

昨日その事件のことを聞いたときに、しみじみと日本が銃が簡単に買える国でなくてよかったな、と思った。
これがサブマシンガンだったりしたら…。アメリカだと十分その可能性がある。一分間に何百と弾が撃てるようなものが市販されているのだからね。
 不要の外出は避けて、と公用車でアナウンスして回っていると近隣の友人は言っていたが、確か警官の銃に入っている弾丸は6個だったと思うし(それとも、1つはチェインバーに残しておいて最高7つは撃てるんだっけ?<マンガからの知識)、自分が自殺するための1つを取っておくとしたら5回しか撃てない。
 
 いくら小さめのハンドガンだといっても初めて撃つ人が致命傷の弾丸をつぎつぎ撃てるなんて、ないだろうなあ。エアガンとは全然違うという話だし、そういうものを撃ったことがある元自衛隊とかSPとか、元警官ならともかくも、本物を撃たせる射撃場なんて日本にはないものね。
 
 アメリカだったら銃で死ぬ人が年間1万人越え(自殺は含まない)、ポケットやカバンや、車のダッシュボードに銃をいれている人も数万人では済まないぐらいいるし、薬物でおかしくなっている人の数も十万人単位、薬物中毒でなおかつ銃を持っている人も……考えたくないぐらいたくさんいるに違いないことを思えば、こういう犯罪を画策して実行して服を買って着替えて逃げるぐらい正気の残っている人がたったひとり……とか、つらつら考えていると、まあ、家に閉じこもるほどでもないか…とか思えてしまうあたり、私は日本人の常識からはちょっとずれているのかもしれないと思う。
 銃をポケットに入れて歩いている人がいるのが怖かったらアメリカでは外に出られないものね。ショッピングモールの警備員が銃を持っているのだって見たことがあるぐらいだからなあ。
 銀行の現金輸送の車の人なんか、ガッチガチに武装してるし。ハンドガンを腰にさして、背中にアサルトライフルを背負っているとか、最初はぎょっとしたけど、見るだけなら慣れるというのはある。

 ほんと、今回の事件はマシンガンじゃなくてよかった。これが「またか…」でない国に住んでいるというのはとてもありがたいことだ。
 個人情報がどうの、自由がどうのと街にカメラを設置することに反対の人があると聞いたことはあるけれども、こういう時には頼もしいし、さっさと画像が公表されて顔が特定されたのもいいことだと思う。

 日本に武装の自由がないことは、ありがたいことだ。
 警官という職業は危険だけれど、今回のことをふまえて、分かれて行動する時も一人にならないようにするとか、対策もされると思うし、いつかもっと技術が進んだら、警官と銃がセットで登録されて、警官と銃が一定距離、離れるとロックがかかって撃てなくなるとか、そういうことも出来るといいと思う。
 簡単にロックが外れないとなれば、奪う人も減るだろう。

 そういう安全のための対策はもう、アメリカでは何を今更で無理なことだ。
あんまり国粋主義者みたいなことは言いたくないけれども、やっぱり銃のことだけでも、アメリカより日本にいてよかったと思う。

液体ミルクって何がいいの?

アメリカでは、赤ちゃん用のミルクは、液体が主流。
formula(フォーミュラ)と呼ばれている。

液体で、缶に入っているのもあったし、哺乳瓶の口のところが、そのままくっつくようになった使い捨てプラ容器もあった。

そして温度は、あけたそのまんま、あたためたりしない。室温。

私は実は、それを知ったとき、「ええええーー!!!」と思った。
だって、日本だとね?まずこう、熱いお湯で作って、それを、36度ぐらいまで冷やしてから、赤ちゃんにあげましょうね、というのが当たり前の手順だからだ。

 母乳というのは、人間の体から出てくる都合上、大体体温ぐらいの温度なわけで、それに可能な限り近づけましょう、というのが日本の粉ミルクの「調乳」方法なわけだ。

 でも、アメリカはそんなもん、気にすんな!という感じ。
 さすがに、熱いのはまずい。やけどするからね。でも温度が室温ぐらいなら、別に赤ちゃんは慣れていれば飲むよね、ぐらいのノリ。

 冷蔵庫に置いてあったのを飲ませる人も見たことあるぐらいで、本当にびっくりした。
 赤ちゃんが嫌がればあたためてもいいかも、的なアドバイスは本にも書いてあったが、基本、常温で缶になっている液体ミルクをそのまま飲ませるので何がダメなの?ぐらいのノリに、お国柄というのはあるものなんだなあ…と感心した。

 そうなると、外出する時も、旅行する時も、缶ごと持っていけばいい。お湯が、とか考えなくていいし、室温のフォーミュラを飲みなれた赤ちゃんは、普通にそれを飲んでくれる。
 缶で長期保存が出来るものは、半年ぐらいは開けない限りダメにならないので、家にストックしておくのも簡単だ。
ややこしい手順が要らないので、お母さん以外の、慣れていない人にも簡単。

 確かに、それを見てしまうと、日本の粉ミルクって、意外と面倒だな、と思ったものだ。
最近、日本でも解禁されたそうだ。いいことだ。

 普段は手をかけるのは難しくはない人でも、まずは非常時のために、置いておくのは絶対、いいアイディアだと思う。
 なんせ、缶を開けたらそれで何とか飲ませられるのだ。温度が36度じゃなくて、室温でも、衛生上問題なく、お腹がすいた赤ちゃんが飲めるということが大切。

 日本ではまだまだ、使ったことがない、見たことがないで、しりごみする人が多いらしいが、人口が大体倍、いるアメリカでは、当たり前に使われていますよー。ということを知っているとちょっと気分は違うかな、と思ったので書いてみました。
 液体フォーミュラで育った赤ちゃんが、何千万人ももういるってことで。

 次に出るといいのは、吸う部分を直接つけられるタイプの缶。
 あとは、すでに使い捨ての吸う部分がくっついていて、キャップ取ったらすぐ飲めるのもスーパーにあった気が…。
 旅行、災害用によさそうだな、と思ったことがある。
 ちょっと高くても、ほしい時、必要なときというのはあるから、そういうのも普及するといいなと思う。

巨乳とステレオタイプ

金髪の女性は、馬鹿だと言われるという話を聞かせてくれたのは、アメリカにいたときのお友達、メラニーだ。
 彼女は、いろいろな髪の毛の色があるアメリカが、私にとっては珍しいことを聞き、どれが地毛の色で、どれが染めているか見分けがつかないという私の話を聞いて、見分け方を教えてくれた。

 目の色と髪の色と皮膚の色はある程度関連性があることや、髪の色はいろいろあるようでも、その時アメリカで流行っていたらしい、あずき色みたいな色の髪は自然にはないこと、髪の色が薄い場合は紫外線で脱色してきて髪の色が均一にならない人があること、それからその時話していたかなり広い大学のカフェテリアでも、たった一人しかいなかった明るいオレンジ色の髪は、「多分本物」で、それが自然な髪の色の赤さの限界だろうことなども。
 実はその時、てっきり「赤毛のアン」の赤毛は、赤っぽい色なのだと思っていて、つまりそのあずき色っぽい色がもっと赤っぽくなったのを想像していたのだが、実は赤毛の「赤」はオレンジ色なのだね、ということを初めて目の当たりにした。
 
 そりゃ…アンが「にんじん!」とからかわれたときに怒るわけだ。本当にニンジンの色なんだ…。と初めて、実感がこもったぐらいだ。メラニーの髪は、明るいあずき色だったのだが、つまりこれは染めていて…と説明して、目を閉じてまつげを見せてくれた。
 眉毛は引くけれども、まつげは地毛の色だとわかりやすい人も多いのだとか。

 それは見事な金色だった。えー。金髪って、いいことになってるんじゃないの?
 髪の毛が金髪というだけで女の子はかわいさ倍増扱い、大草原の小さな家のローラも姉の金髪をうらやましがっているし、金髪でカールしていて、目が青い女の子は得だと言われている少女小説は多い。

 でもメラニーによると、「ブロンドの女は頭も悪いと思われているのよ」らしい。つまり尻が軽くて身持ちが悪く、頭がよくないと。
ついでに言うと、胸が大きいのもバカと思われるのだそうで、金髪で巨乳となるとそれだけでセクシーでセックスのことばっかり考えているような女と思われるらしい。

 ブルネット(黒髪)だと、そんなこと思われなくてもいいのに。それとピンクの服が着られるのよねえ…。と私の黒髪をうらやましがってくれた。子どもの頃、ピンクの服が着たかったのに、赤みがかったブロンド(ケンカの時には赤毛、と罵られるそうだ)にはピンクは絶対だめで、青や緑系の服が多くて、幼児だったころは自分がピンクの服を着た絵ばっかり描いていたという話に、アンがピンクの服にあこがれるというのは、きっと欧米文化圏ではよくわかる話だったんだろうと納得した。

 そんな話をふと思い出したのは、久しぶりに会った友達が、当時…というか、多分今も巨乳な人だから。
彼女は当時、ABCDEFGHIJK…みたいなカップのブラをしているという話だった。ワコールのブラの限界がそのあたりで、これ以上大きくなったらどうしよう、という話題があったのを覚えている。

 私の方はと言うと、全然で「彼氏に大きくしてもらえ」などと言われたこともあったが、付き合う人が出来たところで急に大きくなったというような魔法もかからなかったし、さらに言うと子どもを産んでも、授乳中でも、それほど大きくはならなかった。まあ、チンパンジーとか、ニホンザルとかが授乳中だけ巨乳になったという話も聞かないから、私にとってはこれが自然だったのだろう。大きくならない人もいるのだ。

 これがね…ティーンの後半から、20代前半、私にその友達は言うのだ。
「小さいほうがいいよ、かわいいし!」
「かわいいワンピースがよく似合うよ、私なんか、胸が入らないから、着たくても着られないんだよ?」

…ちぇ。そんなこと言われても、ちーーーーっともうれしくなかった。正直あてこすりにしか聞こえなかった。
まあ、かわいいワンピースなどは時々、意地になって特にそういうブランドのやつを着たけど!!
(Cぐらいまでのカップの人にしか似合わないというか、入らないワンピ―スを売るブランドは確かにあった)

 で…25年経って、話をしたときにいろいろな波乱万丈な話を聞くと、うっすらと見えてくる。
彼女は別に、自分がセクシーだと思われたい、というような願望はなかった。ただ、周りが普通にしていても、「ヤれそう」だと思って、そういう風に声をかけたら喜んで付いてくるような女なのだという見られ方をすることが多かったらしい…と。

 つまり、じゃあ、飲みにでも行こうか、なんて20代なら初対面でもそういう話はないでもないが、私の場合はじゃあ、またね、駅まで送るよ、とか、タクシーに乗せてもらって帰って終了な話でも、彼女の場合は、ホテルへと連れ込まれそうになってしまって、拒むと、「なんでだよ」と相手が怒りだすようなことがよく起きたらしい。「飲みに誘われてついてきたってことは、お前だってその気があるんだろう」と。

 …うーん。そりゃないだろー?と思うが、酔い始めた彼女の話を聞くとそういうことらしい。胸が大きいと自動でセクシーに見えちゃうというのも、全然、いいことじゃないんだなあ、というのは今更だけど、わかった。

 多分酔っているからだろう、まこみたいな結婚がしたかった、うらやましい、と何度か繰り返す彼女の話を聞きながら、引く手数多でいろいろな人とそういう噂があった彼女を、もてるというのは、すごいけど、なんだか遠い世界だな、とそういう話から遠ざかるようにしていた私は、恋愛経験値が低いというのも、当時は気後れしたけど、経験値があがるのもいいことばかりではなかったのか…と20年以上も前の感情を蒸し返したのだった。

 ステレオイプって、ひどいよね。胸が大きいだけであいつはバカだとか考えている男たちのほうがよっぽど馬鹿よ、と、プラスチックトレイのサンドイッチの前で怒っていたメラニー。
 このブログの宣伝に出る胸が大きくなるという薬(多分効き目はない。害もないだろうけど)の広告とか、セクシーなことを前面に押し出す、胸が半分も見えるようなコミックスの宣伝。ああいうコミックスを見て、想像力をたくましくしてから、本物の女性の巨乳を見ると、なんだかへんてこなことになるんだろうなあ…。

 そういうことを考える男性は、かなりバカだろうとは思うものの、小学生の息子の思考を見ていると、これが大きくなったら突然変異する感じでもない…と思うと、一定数は…出るよね、そうだよね、そうそう急に賢くなんかならないよね!!少年の心、と言えば聞こえはいいが、つまり…、子供のように単純おバカなところが残ってるということだ。

 うちも息子だしなあ。…途中で教えたほうがいいよね、夫に協力してもらって。
 胸が小さかろうが、大きかろうが、女性は飲みに来てくれたからと言って、そういうことに合意を示したわけではありません、そういうところへ持ち込もうというときはもっともっと手順が…それも正しいものが必要なのだと。
 日本の性教育って、割と抜けているところ多いからね…。そういうコンテンツだけはネットにたくさんあるけど、あんなロケット砲弾みたいな胸の人、人間にはいないから!

 「数年のうちに夫に要相談」とか心の片隅にメモしながら、ちょっと自分の反応に笑えた。
 私も、すっかり親業が板についたなあ。

 彼女との思い出は、とても若いころの物しかないから、それはそれでとても面白かった。自分の中に、まだこんなことを考えるところが残っていたのだ、というのはちょっと驚きの体験だった。

 今日は家で洗濯、掃除、調理。いつもの生活だ。彼女ほど家事の腕はないし、料理も上手くない。でも…彼は私を選んで結婚してくれて、毎日働いて稼いでくれている。
 こんな話をしたんだ、と打ち明けて、彼に改めて結婚してよかった、と告げた私に、彼は、「そう?」とちょっと嬉しそうだった。
 

夏目漱石さんに。

夏目漱石さんは、イギリスに留学していたらしい。その時に出したハガキ(現物)が発見されて、全集では文章しか載っていなかったものが確認できた…という【話を福井新聞の古い記事】で読んだ。

 夏目漱石は、お札の顔になるほど有名だったし、もちろん文豪だということも知っている。吾輩は猫である、とか、坊ちゃんとか、そういう本なら読んだこともある。

でも、すごく昔の人で、知らない誰かで、遠くの人だと思っていた。

「英語もなかなかうまくならない」とか書いてあったらしいし、画像からなんとか読めるところだけ拾ってみたけれど、「第一、相手の言うことがはっきりわからないことがアルカラナ」とか、「お金がなくてロンドンのこともわからない」みたいなことも書いてあったり、「勉強も手が回らない」と読めるかな?というところもあったりして、「独りぼっちでさびしい」という気持ちが、とてもよくわかるハガキだった。

 当時は、イギリスに留学するよりはドイツに行く人が多かったらしく、一緒に遊ぶ日本人が漱石のそばには居なかったらしい。

1900年に書かれたものだというから、100年以上前のものなのだけれど、日本人留学生というのは、あんまり変わらないものだな、と思う。私が初めて渡米したのは1990年代。お金がなく、英語はなかなかうまくならず、相手の言うことがはっきり聞き取れず…。
 日本人の友達はすべて海のかなたで、とてもさびしかった。

 名もなき主婦の私と、日本文学を代表する文学者の間。全然違う二人。

 そう思っていたのに、なんだか親近感があるな…と2018年の今、思ったのがちょっとおもしろかった。
お金もなく、友もなく、若さだけがあったころ。
 
 通信手段は変わっても、交通は便利になっても、人の気持ちというのは、案外変わらないものなのかもしれない。

ジョナサンって誰

SNSサービスを使っていると、「友達かも」だか「知り合いかも」とか、「あなたが知っている人ではありませんか?」というのがよく表示される。

共通の友達がいると表示されるのはわかる。たとえば、子供が幼稚園の時のママ友さんの友達は、大抵私も顔見知り…ということはよくあることだし、学生の時の友達の友達は、私にも友達というパターンが多いので、「友達申請」出そうかな、と旧交を温めるよすがになるわけだ。

 何度かの渡米生活によって、外国にも知り合いがあるわけで、時々メッセージを交わしあったり、「いいね」なんていうのを送りあったりしているのだけれども、この前からずっと「Jonathan Allen」という人が、知り合いでは?というところに出てくる。

なんとなく、なんとなく…なんとなく覚えがある。でも、リンクをたどっていっても顔に覚えがあるわけでなし、住んでいたことがある場所もかぶっている形跡はない。多分アメリカ人。男性。そして、私がアメリカで知り合った人の友達だ。

 趣味が一緒でもない…年齢的にも多分20歳ぐらい離れている(若い)ということは、私がアメリカにいたときは子供だったはず…ってことは、やっぱり接点はなさそう。

…と思って数日たったさっき、思い出した。ジョナサン・アレンというのは私が昔愛読していたコミックス、見られない場合は画像のリンク切れです【ファミリー!】のキャラクターだ!この画像の、中央の赤毛のメガネの男の子の名前が、確かジョナサン・アレン。

 渡辺多恵子さんという人が書いたマンガで、なんていうか…アメリカへのあこがれを凝縮したような感じ。まだ留学が珍しかったころのもので、日本人が短期留学して、この家族のところへホームステイする、というような回もあったりして。

 みんなが、いいなあ…と思うようなアメリカのイメージが詰まっている。

 いうなればこう…杏里という歌手が歌っていた「思い切りアメリカン」のような。

♪窓をあければ、サンタモニカの海 軽くはおるパーカーは、マリンブルー♪みたいな、カリフォルニアの青い空だとか、自由と平等とか、全体的にイメージ戦略満載。
 家族にゲイの人がいたり、養子縁組の話があったりと、自由と多様性の国なんだ、という当時の日本人のアメリカはいい!というあこがれがたっぷり詰まったコミックスだった。
 
これを読んでアメリカ留学にあこがれた人も多いのではないだろうか。
ジョナサン・アレンが誰かわかって、すっきりした。

 アメリカに何年も住んだことがある今、もうアメリカにそういうあこがれはない。アメリカに住んでいるのも結局同じような人間だし、自由の国…といいつつ、まだ学校によって人種が偏っているのは、恣意的に調整すべきかなんていうことを本気で議論しなくてはならないような国なのだ。
 いろいろとあこがれていた時には見えなかった問題も見えているがために、中学生の頃のように純粋に、見知らぬ世界を見てみたいとか、英語で暮らしてみたいとか、そういうことは思わなくなっているけれども、当時の気持ちがよみがえってくる、懐かしい再会だった。




クラフトの三層チーズ

アメリカにいたころ、夜中に眠れなくてテレビを見ることがあったときに、ぼーっと見たものの中に、なぞのドキュメンタリー番組があった。それはどんなものかというと、貧困家庭のドキュメンタリー。
 この女の子は、シングルマザーのお母さんと二人暮らし、お母さんは持病があって長時間は働けない。明日のごはんが食べられるかどうかすらわからない環境で、勉強していつか学校の先生になるのが夢ですが、おなかがすいて学校の勉強に身が入らない時もあります…というような調子のもの。

 アメリカには国民皆保険はないし、生活保護は、あるにはあるが、もう相当に大変な人でも受け取っていない人がいる。日本の戸籍のようなシステムが税金の記録しかないので、学校に子供が行っていなくても全然わからない…というようなことになりがちなのは私もアメリカ滞在が長くなるにつれて覚えた。
 日本では、「子連れのホームレス」というのはほとんどない。子連れでそんな環境にある場合は、大人はともかくも、子供は施設に入れてしまうからだ。食べるものにも困り、頭の上に天井のない子供…というのは日本ではある程度チェックが効くのは、戸籍があるからだと思う。

 でもアメリカには親子のホームレスなどというものがいくらでもある。そういう国なのだ。金持ちならいい暮らしができるが、貧乏ならもう、ホームレスまで行ってしまう。病院にかかることが出来ずに死ぬ人も多い。

 はあ…と思うような話だが、この番組はそのあと、寄付をしてください、という話になる。もし、5ドルを送ってくれたら、こっちの会社で5ドル足して、10ドル分の食べ物が入った箱が送ってあげられます、2週間分の食べ物がはいっています。もし10ドルをあなたが寄付してくれたら、25ドル分で、6週間分の食べ物が入った箱が送れます…というよう話になる。

 その2週間分の食べ物というのが、缶詰、パスタ、チーズマカロニの素…というようなもので、こんなのばっかり2週間食べ続けるの??と思ったものだが、それでも食べ物に困る生活のことを考えたらそれより確かにマシ…。という番組のスポンサーをしていたのが、Kraft。マカロニチーズは、二人分で100円で買えて、パスタとソースの素が入っている格安の食事の代名詞。誰でも知っているメーカーだが、こんな寄付のプログラムもやっているのか、とびっくりしたものだった。

 そのクラフトは日本でも商品を出していて、こないだみかけてつい、かってしまったのがこれ、

見られない場合は画像のリンク切れです【贅沢3層仕立ての濃厚クリーミーチーズ】。切ると断面がオレンジっぽいチーズの間に白っぽいクリームチーズが挟まった3層になっている。
 切って重ねて、おつまみにしてもおいしかったし、そのまま食べちゃってもおいしかったが、トーストに乗せて焼いて出したら、普通のチーズと同じように何の感想もなく息子が食べてしまって残念だった。高いのに…。
 夫が、リピート希望だというので、また買うつもりだけど、クラフトの製品なのかー。とこのブログを書こうと思ったとき、アメリカで見た寄付を募る番組のことを思い出したのでした。



学校で起きる銃撃事件

アメリカは、自由の国だ。
少なくとも、そういう風に標榜しているし、いろんな権利が認められていて、そういう法律もある。

でも…この前、フロリダ州で学校に銃を持った男が入ってきて、銃を撃ちまくり、17人の子供たちがなくなった。
撃ったのはその学校を退学になったという19歳。撃たれたのは高校生たち。

自由なのは結構だが、なぜ19歳が…警官でも、軍人でもない人が、セミオートのマシンガンなんて買えてしまうのか。
つまり、弾が出る…という点では、「てっぽー」はどれも同じといえば同じだが、この鉄砲は、弾倉が大きくて、打ち始めたら、「ばばばばばばばば」と弾が連続で長期間出るようになっている…というとわかりやすいだろうか。弾倉1つ分で、100個弾が打てる。

ちなみに、「セミ」オートマチック…ということは、オートマチックではない撃ち方、つまり弾が1つずつ出る撃ち方も出来るが、それはレバーで切り替え。つまり、切り替えれば「フルオートマチック」、弾が1つずつ出る撃ち方のほうがおまけといっていいぐらいのもの。

 この武器はつまり…アメリカでポピュラーなスポーツである、動物をハンティングするのに使うものではない。売り場的には、スポーツ用品売り場にあるのだが(たいてい釣り竿の横に売られている)、鳥とか、鹿とか、ウサギとか、クマとかを撃つのではなく、基本、軍隊が持つものだと思っていい。

 学校の銃撃事件に使われた銃は、アメリカ軍でもベトナム戦争の頃から人気があるロングセラーだとか…。

…そんなものがなぜ、買える!!

 一応、アメリカには銃を買うときには身分証明が要るし、プラスして、2週間後にしか手に入らないような法律もあったような気がする。つまり、恋人との別れ話に激高した男が頭に血が上ってスーパーへ銃を買いに行ってズドン、という事故を防ぐとか、喧嘩したティーンエイジャーが、その夜銃を手に入れて、相手を撃ち殺すとかそういう事故を防ぐため、「頭が冷える時間を置く」ためという説明を聞いた覚えがあるが、それがね…。その2週間待ちましょう、という法律が適用される銃は、「全部」じゃあないらしい。

 猟銃ではなくて、ハンドガン、つまりおまわりさんが持っている形の銃は、その法律が適用になるらしいし、これよりもっと危ないタイプの、映画「コマンド―」みたいなので、少人数の軍隊チームが持っているようなマシンガンにも適用になるらしいが、この猟銃は「セミ」オートマチックなので、2週間待ちの法律の適用なしだったらしい。

 なんというザルな法律か…。

 アメリカには、アメリカライフル協会とかいう、銃の愛好家、銃を作る会社の人とかで作る団体があって、その団体が強烈に政治にかかわっている。政治キャンペーンにお金を出すし、寄付もするし…だから、アメリカにはそういう銃に反対する政治家が少ない。みんなそういう団体に応援してもらって政治活動して当選してるわけだからね…。

 だから、銃を規制する法律は基本ザルのように穴だらけだし、ちょっとマシなのが成立した(オートマチックマシンガンを個人に売らないという法律もあったのよ)と思ったら、何年間だけ、とか期限付きの法律になっちゃったりして、身を守る自由の名の下に、銃は…それもマシンガンが…簡単に手に入る。

 結局そんなものを買うのは…やっぱり、人を殺そうと思う人たちだけだというのにね。

 正直なところ、よっぽど訓練を受けた人でない限り、いきなり撃たれたとき、撃たれそうになった時、応戦できる人は少ないと思う。撃ち返せもしない銃を持っている方がよほど相手を刺激して撃たれるかもしれないとか、私は思うのだけれど。

 本当に…どうしてそんなものが買える自由があるんだろう。
 こんなにたくさんの人が、住んでいるのだもの、精神病の人もいる、人を殺しても平気な人もいる、激高したときに我を失う人も、恐ろしさのあまり引き金を引いてしまう人もたくさんいるのだから、こんな一気に何十人もケガをしたり、死んだりするようなものを買える自由は、実はないほうがいいと思う。

 自由の国。この響きは美しいけれども…。

でも、その裏には、わけのわからない、頭がおかしくなった人が衝動的に撃った銃弾に倒れた小学生、中学生、高校生や、全く関係のない一般市民がたくさんいる。
 
 今から全面禁止は多分無理だろうけれども、せめて…連発で弾が出る銃だけでもいい、もっと規制する法律があればなあ、と思う。

 私の友達が、この高校のそばに住んでいる。
 死んだのは、友達の子供だったかもしれないのだ(彼はまだ、中学生だが)。
 ただ、そこにいた、というだけで殺される。それはとても怖いことだ。

 トランプはNRA(ナショナルライフルアソシエーション、全国(この場合はアメリカ)ライフル協会)から、熱烈に支持をされている大統領だから、この問題には消極的。銃規制は全くしない方向へ進むと思う。

 でも、この高校に通っている子たちは、銃規制をしよう、という運動をしているらしい。がんばれ、がんばれ!

トランプが2期目を務めることになりませんように。祈っておこう。

アメリカの卵

アメリカの卵は、生で食べないことになっている。
アメリカでは、生で卵を食べる習慣がない。火を通してから食べると、危険はないのだが、10万個に3つぐらいの割合でだったかな?サルモネラ菌がくっついているものがあるらしい。
サルモネラ菌は、熱で死ぬので、加熱さえすれば大丈夫だから、当たり前のアメリカ人が食べる分には、問題なし。

このサルモネラ菌は日本の卵にもついていることがあるのだけど、日本では卵は殺菌してからパック詰めする。この殺菌作業がされているために、日本の卵は、生のままTKG、つまり卵かけご飯にしてしまってOKだということ。

まあ、10万個に3つだなんて、宝くじみたいなもので、当たらないといえば当たらないだろう、という気持はするものの、食中毒になるのもうれしくないし、これで裁判になったらまずいから、生で食べるな、という注意があるのがアメリカ…というわけで、私はアメリカにいる時は普通に買った卵を生では食べなかった。

アメリカ人にも、怖がりな人はいるらしく、殺菌処理したものも売っている。「pasteurized」(パスチャライズドと発音)というのが、キーワード。
牛乳とかの殺菌方法とおなじで、「パスツール」と日本語では表記されるフランス人のルイ・パスツールさんが考案した殺菌法で処理した卵で、大抵卵に「P」という文字がスタンプされている。

 この卵は、高いし、それにちょっと高級な食料を売っている食料品店にしかないことが多い。
 これで、元気が出ないときに卵かけごはんを食べると、なんとも幸せな気分に…。しょうゆと、たまごと、白いごはんだけなのにねえ…とため息をついたものだった。

 アメリカ人が、生で卵を食べるのは、大概が「エッグノッグ」というクリスマスの飲み物を作る時。日本では「ミルクセーキ」と呼ばれているけど、卵と、牛乳と砂糖の甘い飲み物。それか、クッキーの素を作って、それを焼かないうちに食べる!とか。
 このcookie batterを食べるというのは、好きな人が時々いるみたいで、アイスクリームみたいに、それを売る店が(殺菌済みの卵を使っている)ニューヨークに出来て、それが毎日満員だ、みたいな話をネットで読んだことがある。

所変われば…。日本人で、クッキーやケーキを作る時、焼く前の種を食べるのが大好き!とか聞かない気がする。
でも、子供用雑誌で、クッキーの作り方とか、ケーキの作り方が書いてある時、注意書きとして種を生で食べるのは危険ですからやめましょう、と毎回書いてあるのを見れば、やっぱりそういう習慣がアメリカにはあるんだろうなあ。

 ちなみに、ボクシングの映画の「ロッキー」だっけ?あれで生卵を飲むところが出てくるけど、あれは、「うわぁ、あんなことまでするんだ」系のことらしい。
 赤毛のアンのシリーズでは、飼い猫が「鳥小屋に忍び込んで、生の卵を食べてしまう」というのは、ものすごく悪いことみたいにかかれていたりもするので、アメリカカナダ、つまりヨーロッパ発文化圏では、生はあんまり…ってことなんだろうね。
 大体アメリカで、生で食べても、「うわぁ」と言われないものは、牡蠣ぐらいだと思う。

 pasteurizedの卵なら例えばうっかり半生でも、食べちゃっても大丈夫ですよ、ということらしい。for your peace of mind、つまり、「あなたの心の平安のために」と書かれていたのには笑っちゃったけど。

 間違いやすいのが、pasture raised とか、pastured eggsと書いてある卵。これは、日本語でいうと、「平飼い」の卵というだけで、殺菌はされていないので注意。

メモを発見したので、もしかしてアメリカにこれから、住むかも…という人がいたら、わかると面白い情報かもしれないので、ブログでシェアでした。

不幸と幸せの距離

息子が帰って来た途端、涙目。

もう、学校行きたくない。今日最悪だった、と。

そりゃあ、困ったね、何があったの?とびっくりして聞いてみると、つまり、漢字練習が毎日宿題に出るのだが、あんまり汚いと「イエローカード」が出て、それが3枚たまるとレッドカード、つまり「やりなおし」になるのだという。

まあ、そんな日がいつか来ると思ってたよ…。
彼は、漢字練習が嫌いだ。早く終わらせたいがために、字がものすごく汚い…というか、「早書き」で、魚屋の値段表みたいなのだ。
私は口うるさく、字が汚いよ、そこはちゃんと留めて!としつこく言っていたのだが、もう高学年になると、親の言うことなんか聞きやしなくて、バトルっぽくなるので、夫からは、「まこは気になるだろうけど、何も言わないでおいて?そのうち学校でダメだしがくるだろうからね?」となだめられていた。

 あと1回でやり直し決定、絶対きれいになんて無理!と、思って、書き直しがイヤで、こういう感じにがーんとなったらしい。
 
なんじゃそらーーー。と思ったがここは、私が色々言わないほうがいいだろう。
 漢字が嫌いで、きれいにかけ、とうるさい先生が嫌いというのは、前から耳にはしていた。
 こういうすっごく些細なことでも不登校とかになったりするのが現代っ子ってやつで。うちの子はかなり打たれ弱いところがあるのだ。アメリカの小学校で、成績さえよきゃあ、あとはどーでも、という指導方針で1年やってきて、細かい規則のある日本の小学校にストレスを感じているということもありそうだ。

 それに、これを機に、字をきれいに書いてくれるなら言うことない。

「大丈夫、絶対ひっかからないようにおかーさんが見てあげよう」
…と偉そうに恩を売っておいた。
「今日、お父さん帰ってこないから(飲み会があった)宿題終わらせて、外食しようよ、何でも好きなもの、食べていいよ?」

しょんぼりしている息子を見かねて、ついそう、言ってしまった。
石窯で焼いたピザを出す、イタリアンは息子が好きだ。うーん、予算2人で3500円越えか…デザート食べたら、4000円?
ちょっときついなあ…

なんて思いながら、漢字の宿題を見る。
「そこ、とめて」
「そこは払う」
「それは下が長い」
と、いちいち指摘しながら漢字をかかせる。

そしてノートの注釈をみると、「きれいに書きましょう」とは書かれていない。
書かれているのは、「ゆっくり、書きましょう」。

なるほどぅ…先生もわかってんのね…。

これでもレッドカードだったら?というので、これでひっかかるなら、お母さんが、学校に、どこをどうしたらOKになるのか聞きに行ってあげよう、絶対ひっかからないから。と保証しておいた。(ちなみに、後で見たら花丸がついて、かえってきた)

宿題も終わって、どこに食べに行く?と聞いたら、
「ぼく…サイゼリヤがいい」と。
えーーっと…わかった。寿司とか、石窯ピザとかじゃないのね?

サイゼリヤで、「たまご、のせていい?」と半熟卵をのせたカルボナーラを注文。(588円)。
「ドリンクバーもいい?」 (普段あんまり飲ませないけど、今回はいいか!)小学生110円。
 そして、「パンチェッタ…」というので、どのぐらい食べる、と聞いたら、ちょっとがいい、というので、私が、チキングリルにパンチェッタがひときれ、ついたのを注文、息子のお皿にのせてあげよう、ということになった。(599円)。
私も、ドリンクバー。(大人用190円)。

 パンチェッタを、すごっくおいしい…と食べ、カルボナーラを着々と口に運ぶ息子。

 私:「日本は、いいね?これ、5ドルぐらいなんだよ?」
息子:「えーー?アメリカで食べたら、12ドルだよ、これ」

…確かに。アメリカで住んでいた家のそばの、イタリアンレストランでこんなパスタ食べたら・・・・ディナータイムなら、そのぐらいする。ランチタイムでも10ドルかな…。
 野菜ソースののったチキングリルが、鉄板でジュウジュウ音を立てながら運ばれてくる。
 こんなの…食べたらアメリカだったらこれも、多分12ドルか…13ドルはしそう。
そこに2割増しでチップがかかるんだもん…。ランチタイムで11ドル99セントだとしても、実質15ドルぐらい払うことになるんだものねえ。お水なんか、自分で冷たいのをタダで飲めるところも、日本はいいなあ。

 「おかーさん、チョコレートケーキ、たべていい?」
 「どうぞどうぞ」
そう!!サイゼリヤはお値段もリーズナブル。デザート300円で2人分食べてもたかが知れている。
 そして正直言うと、味も、アメリカの、アントレ12-3ドルクラスのレストランに負けていないと思う。
そりゃ、3、40ドルクラスには負けるかもしれないけど、特にパスタはいい勝負。
日本人好みのゆで加減だってこともあるだろう。アメリカのパスタは基本、日本人にはゆですぎのやわやわだ。
 アメリカで5ドルでごはん食べようと思ったら、ハンバーガー+フレンチフライ限定?。
 サンドイッチさえ、レストランで食べると8ドル9ドルする。

ドリンクバーを2度、取りに行って…。
「おいしかった…。今日はいい日だった…」
ニコニコ嬉しそうな息子。

 えー…学校から帰ってきたときの涙目の最悪話はどうなったの?

幸せそうな笑顔はとてもかわいいし、おなかがいっぱいになったんだなあ、というのは親としてとてもうれしい。
パンチェッタと、チョコレートケーキと、ドリンクバーで解決しない問題ではなかった、というのはいいことだよね。
小学生男子って…単純というか、かわいいというか…。

不幸と幸せの距離が、とても近いんだなあ。
 私も…ちょっと見習おう。気持が落ちた時も、簡単に手に入るもので、気持ちを切り替えられるように。
 不幸な気分を抱え込んでいても、結果は変わらない。やらなきゃいけないことはかわらないのだ。
 そうしたら、おいしいものを食べて、幸せな気分になっておくのは悪いアイディアではない。

「そりゃあ、よかった。おかあさんも、うれしい」
そう、返事して、会計して帰った。2000円、すてきだった。

アメリカ最後の旅行の話

せっかく、アメリカにいるのだから、と思った割には、それほど観光をしなかった。グランドキャニオンとか、ラスベガスとか、見てもよかったのになあ。というわけで、せめて最後に飛行機に乗って帰るとき、こういうところへ寄るのはどうだろう、と相談して寄ったのが、ワシントンDC。ここには、有名な「スミソニアン博物館」があったり、国立美術館があったりする。

←たとえば、こんなの。

多分、見覚えがある人は多いと思う。これは、確かに日本で展覧会が来たとき、見に行った。写真を撮るのは自由なので、ちょっとずつ、とっておいたのの1枚。どれをみても、有名なのが多いことったら!どれも、「美術の教科書で見た」系統。ピカソの絵も、ゴッホの自画像も。

息子は、「きれいだけど、で、なに?」程度の話なので、あんまりじっくり鑑賞してくれない。小学生なら無理もないけど…私は小学生の時、美術館はもうちょっとゆっくり見たけどなあ(滅多に行けないからという理由もあったと思うけど)とか思いながら、みて回る。



夫が、「ドガ」の踊り子の絵を見せたい、といいだした。この美術館は広いのだ…。いっぱい部屋があって、もうどこにもかしこにも絵がいっぱいでよっぽど気をつけていないと、どこを見たのかみてないのかわからなくなる。地図もあるけど、何世紀、どこの国とかいわれてもさあ…。
 これはパリのルーブル美術館を見に行った時もそう思ったけど、下調べしていかないとダメだね。警備員さんは、全ての部屋にいるのだけれも、あんまり美術の質問には答えてくれない感じ。
ドガの踊り子、というのが一体英語でどう呼ばれているものやら!!
四苦八苦の末、ドガは「でいがー」と発音することがわかった。(アクセントは2音節目)現地の読みをカタカナにして移すことが多い日本語に対して、英語は「英語だったら、こう発音するはず」という綴りから英語法則に当てはめる読み方をすることが多いので、こういうことになるんだよねえ…。 


見たさ!ドガの踊り子!30秒だったけど(笑)。
モネの睡蓮も見た!一瞬だったけど!

もうちょっとゆっくり見たかったけど、しょうがない。短い時間でも、本物が見られた、ということでよしとしよう。しかし、猫に小判感、半端なかった。

 どれも、きれいだったなあ…。
 この美術館、なんと入場無料!!こんなに…本当にいっぱい、有名な絵があった。
 日本で、セザンヌの美術展、一体いくらする?ターナーの風景画、レンブラントの人物画、見ようと思ったら2000円で見ることが出来ればラッキー、大抵、そういう有名な、そして人気の絵がくるとなったらチケット2500円とか、3000円ぐらいはする。
 こういう感想は「芸術」とか「美術」とかからはすごく遠いところにあるのかもしれないけど、現実問題、この息子のいい加減な鑑賞の事を考えたら、子供に見せてやろう、という気が、親のチケットと子供のチケットで4、5000円、出そうかと思うか?

 ちょっとでいい。ちらっとでいい。教育というのは、すぐには効果が出ないものだ。でも…子供の頃に、本物を見せてやれる機会があるのは、やっぱりいいことだと思うのだよね。全然、芽も出ないかもしれない。全く忘れてしまうかもしれない。でも、何百人、何千人のなかに一人、本物を見て、すごくいいな…と感動してくれる子供がいるとしたら。

 やっぱり、こういうところには、アメリカの国力を感じる。大人も子供も、交通費さえあれば、この名画、彫刻、見放題!太っ腹だよね。
 
 ちなみに、私が写真の青い服の女の子を日本で見に連れて行ってもらったとき、私は丁度この女の子と同じぐらいの年だった。
 父にねだって、この絵葉書を買ってもらったので私はこの絵をとても良く覚えていた。
 また、会えたね…。レースたっぷりの、この青いワンピース…。そして、赤くて大きいこのリボン。
 美術には全然詳しくないけれど、いいな、と思った。
 
 いつか、また会えるといいな。

思ってもみない長所

日本に帰ってきてからの、息子のお気に入りのキャンディは、ボンタン飴。これ買って、と持ってくるのが大体これと、後はスナック菓子、特にカールが多い。

 ボンタン飴は、私も大好きだ。ボンタン飴の小さい箱がいっぱい入った、お土産用の大きい箱を見た時はうれしさのあまり、大人買いしたことがあるぐらい好きだ。

 グミキャンディより、もちもちしていて、確かこれと同じ種類の飴で抹茶味の「兵六餅」というのもあったと思うけど、どっちも好き。

 ちょうだい、といくつかもらって食べた。昔っから、変わらないなあ…
っていうか、息子、好みが渋いぞ。

 なぜ、これなのか聞いたら、「wrapperごと、食べられるのがいいんだよねー」だって。
つまり、包み紙をむかなくても食べられるところがいいらしい。えーーー?そこなの?
 「こういうの、アメリカにないよ」って、そりゃないけどね?
 
 個包装がいいのは、いいみたいだけど、むくのが面倒、と。
 なるほど、これしかないわけだ。

 これ…おいしいよね…。ちなみに、アメリカにいた時買えたのは、味は割と似ている、「ボタン飴」(Botan Rice Candy)というもの。お値段はもっと高く、そして、ちょっと乾いた感じがするものだった。会社は全然違うところだったし、お値段がけっこうするので何度かの渡米の間で買ったのは一度っきり。食べて、確かに似ている…でも、この金額(大体3倍)出すほどでもねえ、とそれ以来見かけても買わなかった。

 やっぱり、本家本元?ボンタン飴がいいな。

アメリカのガムテープ

荷造りに絶対必要な、ガムテープ。これは英語では、duct tape と呼ぶ。ダクトテープ。ダクトテープはもともとは配管用工事に使うテープだったらしい。

 ダクトテープの発音は、Tが弱く、これを「ダックテープ」と発音する人が多いせいなのか、この商品の主なブランドは「DuckTape」という名前。もちろん、かわいいアヒルが目印。

 「ガムテープ」という言葉は通じないし、Packing Tape,といって通じさせたことは(私は)あるが、「ダックテイプ」というとスムースに通じる。(メーカーが違うものも、こう呼ぶ人が多い。バンドエイド、みたいなものだね)

 ダックテープブランドのテープで私が見たのは3種類あったが、その3つにはかなり違いがあったので、ここに書いておく。
 
1:シルバーグレーのテープ
 これが多分、一番ポピュラー。布で出来ているような感じに見えるが、防水で、粘着力が割と強い。これ一種類しかないお店も多いぐらい。これで大体OK…なんだけど、一つ欠点がある。それは、手でちぎると、大抵縦に裂けること!日本の布のガムテープで、縦に裂けることなんて滅多にないけど、このテープは8割がた、縦に破れるのがすごくストレス。ハサミを使えば、解決といえばそうだけど。

2:ペラペラで、つるつるのプラスチックのテープ
 色柄ものがあるのが、このテープの特徴。様々な柄があって、柄物は5mぐらいで5ドル近くという高いものが多い(無地の茶色だったら安い)。
 柄物のテープを厚紙に貼って、カバンとかポーチとか、ファイルとかを作りましょうという「DuckTape Craft」に使われる。
 荷造り用品のところにある、薄茶色の、「いかにもガムテープ」という見かけのを荷造りに使ったら、箱の圧力でテープがはがれる事故が多発。違うテープで張りなおそうと思ってはがしたら、シューっとはがれるので、多分これは仮止め程度?あんまり引っ越しには使えないことがわかった。切るときは、はさみ推奨。段ボールを売っている場所の真横に、売っていたので、てっきり荷造り用かと思って買ってきて大失敗だった。多分、箱が小さくて軽いものならいけると思うけど…。

 3:ベージュの、布テープ
 これは、シルバーグレーのテープと似ているけれども、色がベージュで、ペラペラのプラスチックテープと違って、繊維が通っているのがわかるテープ。これは、シルバーグレーのテープの欠点がない。今のところ、手でちぎったら、9割ぐらいの確率でちゃんとまっすぐ切れる。重いものを入れた箱でも、上に書いたテープみたいにはがれることもなかった、ベストチョイスだった。値段は3ドル弱といったところ。注意すべきは、かなり見かけが似ている「マスキングテープ」が同じ売り場にあったこと。
 これは、段ボール箱を売っている売り場にはおいていなかった。つまり、ペンキを塗ったり、シートを留めたりするような、大工道具エリアにあった。でも絶対こっちのテープの方が、上のプラスチックテープより荷造り向きだと思う。

 ちなみに、番外として「ゴリラテープ」というものもみかけた。これは、ダックテープの競合品で、粘着力が強くて丈夫なのが売りっぽかったが、お値段が倍ぐらいしたので、買わなかった。
 
 段ボールを売っている売り場には、他に、3Mの透明荷造りテープもあった。これは確か、日本でも見たことあるものだった。テープカッターもついていて、巻きもかなり長く、もっとたくさん必要だったら、こっちを買ったと思う。(必要分には、長すぎだった)

 日本だと、100均で買ったものでもそれなりに強度があると思うし、あんまり何も考えないで買っちゃうと思う、ガムテープ。
 アメリカだと、気を付けて選ばないといけない。こういうところに、差があるよね…と思う。

カリカリのベーコン

アメリカから帰るにあたって、息子に「何か、日本では食べないけどアメリカで食べるもので、食べたいもの、ある?」…と聞いたら、帰ってきた答えは、「カリカリのベーコンが食べたい」と。それも、おなかいっぱい食べたいと言われた。

アメリカ人は、ベーコンが好きだ。例えばこの写真(アマゾンから拝借)、これはベーコンを巻き付けてから、電子レンジにかけたら、ベーコンで出来た器が完成、そこにスクランブルエッグとか、マッシュポテトとか入れて食べたらおいしいぞ!という商品。
 これをスーパーで見たときは「さすが、アメリカ…」と思ったものだ。
 こういう変わり種のほかにも、波型をつけた皿で、ベーコンから落ちる脂を下に落として、カリカリのベーコンが電子レンジで完成!という商品はいくらでもあるし、それ用のスキレットもある。そういう「横にベーコンを寝かせた」系でなく、タオルかけにかけたタオルのように、ベーコンを1枚ずつひっかけておいて、オーブンに入れて焼くというような道具もある。

 お土産物やさんで、ジョーク?出落ち?みたいな「メイプルベーコン味ガム」も見たことがあるぐらいだ。(注:普通のスーパーでは見ない)
特に、メイプルシロップで加工したベーコン(またはハム)というのは、ごちそう、上等、という話になっているみたい。

 アメリカのスーパーで売っているベーコンというのは、日本にあるものよりも、ぐっと脂身が多い。白とピンク割合で言えば、白いところが多い。特に、端っこが脂が多い。そういう脂が多いところを切り落としたcenter cutというのがある(小さめになる)が、あとは、厚切りか、そうでないか…ぐらい。値段の幅が近所のスーパーではほとんどなく、450グラムで4ドルから5ドル半といったところ。高いものは360グラムのものもあるかな…。


ベーコンをたくさん食べるのは健康に悪いと思っている人はいて、そういう人は「ターキーベーコン」といって脂がすくない肉である七面鳥の加工肉を食べるらしい。あんまりターキーが好きではないので、私は食べたことがないけど…。そこまでして食べるなら、いっそターキーそのものを食べるか、本物のベーコン食べるか、どっちかにしようと思える。


 基本、すごくよく焼いて、カリカリになったのを食べるのがいいということになっているので、焼いた後は焼く前よりは健康的(?)かもね…。こういうのは、日本で出てくるとしたら、朝ごはん系かな…。まあそれでもいいところ2枚もお皿にのっていればいいぐらいではないだろうか。

 1ポンドだと、文字通り、家で一番大きい鉄板にびっしりいっぱい(厚切り)。薄い方は鉄板の面積が足りない。
じゃあ…健康に悪そうだけど、もう多分(一生)やらないかもね、なんて笑いながら、鉄板いっぱい、ベーコンを焼いた。

 華氏400度のオーブンで、20分。カリカリ、ジュウジュウで、とってもおいしそうだったが、火災報知器が一瞬作動してびっくりした。
 親はまあ、味見程度に食べるかな…。息子は、カリカリ、サクサクとまるでポテトチップのように食べてしまって、ものすごくうれしそうだった。

「おいしかった…もう食べられない―」

…というまで食べて、残りは2枚(笑)。夫と私が1枚ずつ食べた。まあ、小学生だからね…。まだ高血圧も脂肪肝も気にせんでいいだろう、と。ちゃんとしたご飯を、しばらく食べようね、ということになったけど、満足そうだったし、いいか。 

 片づけるのは次の日になるまで待ってから。
 ラードが、40x60センチぐらいの鉄板に、厚さ5mm以上、たまっていた。すっごいな…。
まあこれだけ脂が落ちてれば、ねえ…。

 キッチンペーパーで念入りにふき取ってから洗ったけど、台所用洗剤を最後まで使い切った。かなり洗浄力の強いものだったので、なんとかなったけど、洗剤足りないかと思った…。
 
これもおいしい食べ物だとは思うけど、やっぱり、アメリカ人に肥満が多いのは(以下略)。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
アメリカから、荷物が届いた。全部自家用「All personal, for my home」とか書いて送ったけれど、やっぱり税関でゲーム機とかが入っているものは開けてチェックしたみたい。あと、クロネコの海外発送用の箱(前回の渡米に使ったものを再使用)したのは、ともかく頑丈、日米間を1往復半しても壊れなかったが、アメリカのスーパーマーケットで買った箱はともかくダメ。かなりガムテープを貼っておいたのに、途中で破れたものが多かった。航空便だし、船便よりまし?と思っていたがとんでもない。今度からもうちょっと小分けにしないとだめかね…ということになった。

細かいものだと、落ちてもわからないかもしれない。「なくなっても、がーんってならないものだけ」送ろうね、ということになっていたので、まあいいんだけど…でも、おみやげにあげる本とか手芸の材料とかは、なくなったら、やっぱり惜しいので、とどいてよかった。

 ちなみにアルパカ毛糸はスーツケースに入れて持って帰ってきたので大丈夫だった。

…段ボール6個分の荷物が増えたというのに、家の容積が増えるわけではないのだから、なんだかごちゃごちゃに。
時差ボケと花粉症(帰ったとたんやっぱり発症)で、なんとなく調子が出ないが、バリバリ断捨離に励む。

 台所の食器棚、引き出しから、使わない瀬戸物、機能が被っている調理器具を何種類か捨て。
 下駄箱から、1年履かない間にカビが生えた、キャンバスのデッキシューズx2を捨てる。
 息子の靴で家に置いておいたものがサイズアウトで全部捨て。
 ごむぞーりは、一年履かないでおいておいたら、色が変色?何の作用なんだろう。夏にまた買う。捨て。
 持って帰って着た服で、よれたものと、一年おいておいたけど、多分もう着ない服もまとめて捨てる。
 プラスチックのバット(3本もあった。1本残した)、へこんだボールいっぱい、幼稚園の時使った芋掘り遠足用シャベル、北海道出てから一度も履いていない冬用ブーツ…
 
…ゴミ袋6個、8個、とどんどん減る。
 勢いがつくと、思い切りもよくなってきて、調子に乗って捨てまくった。
 明日は、ちょっと休もうかなあ。
 

アメリカで一番かわいいお菓子

メモしてあった分から

イースターになると、突然注目されるのが、これ。Peeps。すごくかわいくて、つい、買ってしまう。
 味は、というと、ぱりぱりした薄い砂糖をかぶったマシュマロで、マシュマロの甘さは日本のと大差なく、息子もバクバク食べてしまうので、すぐなくなる。Peepというのは、ヒヨコの鳴き声「ぴよぴよ」というのが、この単語だというのは知っていたけれど、ひよこの群れをpeep of chicksと表現することもあるらしい。

 あとから、目だけくっつけるのがずれていることもあって、愛嬌がある顔をしたのがあったり、ここまでずれたら、絶対目には見えない、という位置に目があるのまでいろいろ。イースターには特に、いろんな色の子が発売されて、ブルー、ピンク、ラベンダー色なんかもみかけた。

Mystery flavorという、食べてみなけりゃ味がわからない…というのや、soursというすっぱい味(たぶん、衣の部分が)のスイカ味(黄緑色だった)、なんていうのもあったが、おいしくないと10個食べるのがつらいので買わなかった。下の方をチョコレートにディップしたものは3個しか入っていなくてちょっと高めだったので、味は想像できるから見送った。

バレンタイン用のハート形をしたPeepsなんて、もう絶対peepsじゃないし!ハロウィンには、オバケや、かぼちゃに顔が付いたJack-O-Lanternの形ものもあったので、それぞれ、季節のテーマのも売るのだと思う。イースター向け、ウサギの形のも見かけたけれど、やっぱりヒヨコがいちばんかわいいなあ…。



ネットには、一匹ずつ離れた形の画像もあるんだけど、私が買った10個入りの箱は、5つずつくっついていて、1つずつにわけると黄色いところがはげちゃって、白い所が見えて、写真にとってもかわいく見えなかったので、ネットから画像を借りた。
【元記事はここ】。コンベアベルトの上を流れるPeepsがみられる。あと、昔のだという、「羽付きのPeeps」の画像もあった。

上にリンクしたサイトで面白かったのは、Peepsをどうやって食べるか、というところ。
ちょっと古くなって、外側がカリカリになったところを食べるのが好きなんだけど、私だけ?という質問に、そういうのが好きな人はたくさんいる、という話の後、ピープスの社長さんがいうには、「He prefers to reference this strain of Peep as “aged” — “like a fine wine” — rather than “stale.” 」「ピープスは悪くなるのではない。高級なワインのように、熟成すると表現する方が好き」なんだって。

日本でいうと羊羹の端っこが、カリカリになったやつが好き・・・・というのと同じようなものか。

きっとこれは、日本のおまんじゅう「ひよこ」。立ち位置的にはあれなんだな。
あたまからかじろうか、それとも後ろから食べようか…。

味的にはなんでもないお菓子だけど、また、イースターにちょっと、お目にかかりたいなあ。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
昼間がもう、眠くて眠くて。昼ごはんはテキトウに納豆と、ごはんと、お味噌汁ぐらい出して、水回りとか、玄関の掃除をしながら、断捨離…というほどでもないな、ダン・チャーリー…って誰だよ、とか言いながら、ごみ袋を3つぐらい用意して分別しながら断捨離。

 頭が回ってない。夜になると目が覚めるんだけど、夕方ぐらいまでが「徹夜明け」ぐらいの眠さ。子供を産む前だと、ゲームで徹夜明けなんていうこともあったから、このぐらいなんでもなかったけど、今は体力がなくなってるというか、年齢を感じるというか…。

 体を動かしているとなんとかなる感じ。いつも読みに行かせてもらっている【60歳までに断捨離】ブログで、玄関とトイレはきれいにしておくといい…という記事を読んでから、うちも頑張ってきれいにしよう、と思っていたので、玄関に雑巾がけをして、トイレの掃除。使っていなくても、取れにくい汚れがついていたので、メラミンスポンジ片手にがんばった。

 結構疲れた…と思っても、夜になると、疲れている割に眠れない。
 
 「何も今、そんなに頑張って掃除しなくてもいいんじゃない?」
…と夫には言われたけれど、ぼーっとしてると、本当に何にもしないうちに一日終わるんだもん…。それでいいと言ってくれるのはありがたいけど。

帰国しました

アメリカに持って行って、そしてそのまま持って帰るもの。

まず、趣味のクラフト用品。やるかな、と思ったけどそれほど進まなかったものが結構あった。刺繍の図案とか。

マスク。アメリカではしている人が少ないのと、せきの出る風邪をひいたときは確かに役に立ったけれど、結局洗って再利用してしまったので、枚数はそれほどいらなかった。使い捨てマスクは持って行ったけれど、花粉がどれにしろ少なく、アレルギー症状が出なかった。次回はガーゼマスク5枚ぐらい持っていけばOK。

日焼け止め、子供用は2本持って行ったが、1本で大丈夫だった。自分のも1本余った。
前の赴任地の方が暑かったので、その時と同じ感じでたくさんいるかと思ったら、今回の場所は北の方で、晴れた日がかなり少なく、夏も短く、使用頻度が低かった。多分、緯度による。

洗顔料の予備。ケチって持って帰ってきたけど(未開封の分)。日本より乾燥気味で、洗浄力が強すぎに感じることが多くて、結局せっけんで洗顔したほうが調子が良かった。

開封済みのものはほとんど捨てて帰ってきた。

次回1年の滞在があるなら、持っていきたいもの…。洗顔料じゃなくて、牛乳石鹸。アメリカのアイボリー石鹸も悪くはなかったけれど、これが一番恋しかった…。

 メラミンスポンジは、手に入りづらかったので、もっとあってもよかった。(B5ぐらいの大きさのものを持って行った)。
 簡単でいいから、砥石もあったらよかった。包丁切れ味悪くなったからね。

 折り畳みの傘は、子供が学校でなくしてきたのが痛かった。次回は日傘を持っていく。
 
 虫よけスプレーと、蚊取りマット。アメリカにも同等品が安くで売っていた上に、日本より、蚊が少ない。川のそばに住まなかったというのもあるけれども、田んぼがないのが、やっぱり原因?全然、いらなかった。あと、水たまりというものがあんまり近所になかった。害虫駆除が、日本よりうるさいかも。(たぶん、何年か前に流行ったwest nile virusのせい?)

 こうやって覚書にしておくと、次回もしかして、また渡米?ということになったとき、参考になるかなと。

ちなみに、トイレの内側にスタンプするスタンプクリーナー、カバーの列になっている穴の上に1つだけ、小さめの穴がなぜかある。
ここも、突起がはまるぐらい大きければ、もう1回余分に使えるんではないかと思って、その穴を必死に広げたら、なんともう1回無事使えるようになった。…というわけで、そのカバーだけ持って帰ってきた(笑)。日本で売ってる、ジョンソンのクリーナーと形が同じだから。

うん…ちょっとばかかな、という気はした。でも、軽いものだし。
持って帰ってくる基準は、結構ヘンテコ。

でも、そんなものよね。
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
日本に帰ってきました。これで最後の機会だから、と、最後にちょっとだけ観光してきました(また日記に書きます)。
13時間半のフライト。行きより、帰りの方が風の関係で2時間ぐらい長い。

 今の生活には満足している。がんばって働いてくれている夫に、今以上稼いでくれなんて絶対普段は思わないけど…長時間フライトの時だけは、お金持ちだったら、ファーストクラスで足がのばせるのになあ…って思う(ビジネスクラスにすら、乗ったことない)。
 ちなみに夫は、13時間のフライトが終わると毎回、「(本当にもう、これがあったんだよなあ…毎回忘れるけど!)もう二度とアメリカにいくのはやめよう」と思うそうだ(笑)。

でも、うちでは、「たった十数時間のために、3倍以上の料金を払うのはやめよう」ということで意見は一致している。
その分、取っておけばなんにでも使える。でも、ただ足が延ばせるだけの時間のために、使っちゃったら…ってね。
でもやっぱり、エコノミーは寝にくいのは、確か。私はタブレットとPCでゲームをしたり、キンドルで本を読んだり。夫と息子は映画三昧。

 ちなみに、今回、デルタだったのだけれど、日本までのフライトの機内食で「親子丼」が選べた。めちゃくちゃおいしかった(アメリカ基準で)。
 15年ぐらい前の、機内食覚えてる?…という話になった。

…おいしくなかったねえあれは。ぬるい、クリームソースのパスタ。…。「これ食べるぐらいなら、私は邪魔されずに寝る、空腹でOK、成田で何か食べよう」と決意したぐらいおいしくなかった。大体、JALを使わない(高いから)で、アメリカの航空会社を使うのだから、もちろん日本食なんかでなくてもしょうがない。チキン、ビーフ、あとはベジタリアンがあるかないか、ぐらい、というのは納得出来る。

 でも、どーしてこうなる?という味だったっけね、と二人で顔を見合わせて笑ってしまった。
 今じゃ、これだもんねえ…おいしいね…。とふたりでちゃんと、「熱い」と言えるぐらい温かい親子丼を食べながら、「あ、でもパンは余計だね」とかいいながら、ぬるくない機内食って、いい…。と満喫した。
果物、パン、チョコレートブラウニー、チョコレートバー、オレンジジュースは、全員共通。

 時代は変わる…。
 昔は文句を言わずにこんなものだ、と思われていた機内食も、ネットで情報も伝わるし、この航空会社の機内食はひどい、とかシェアされちゃったらお客さんが減る時代だものね。

 無事帰れてよかった…。しばらくは、メモしておいたこととかも書きますが、これからは日常生活ブログになる予定です。



 

お風呂と洗濯

【ユタ州の高校で、シャワーと洗濯乾燥機を生徒が使えるようにした】…というニュースを読んだ。

ホームレスの生徒たちのために、と。ちょっと、「うっ」ってなる。これは、フェイスブックでシェアされていたニュースで、「こういうふうにニュースにはならなかったけど、私が高校生の頃も○○州ではこうなっていた」というようなコメントがいっぱいついていた。
 中学校の例もあがっていた。

 多分…。高校に行けるだけいいんだろうけど…日本なら、多分、こういう子たちは高校に行けていないだけなのかもしれないけど…。きっついなあ…と思う。アメリカには、国民保険みたいなものも、あんまりないし(トランプがオバマがだしていた保険システムをやめるといっているのもあるし)、生活保護も、つまり「戸籍」というものがないので、把握しづらいのもあって、民間の教会とかがやっているヘルプをのぞくと、こういう住むところもなくなったとき、家族ごと全員、どうにもならなくなる人が出る。

 今、日本で…と考えてみたら、やっぱり「未成年」であるということで、保護は受けやすいのではないだろうか。高校は、やめないとだめだとか、いけないとか、あるのかなあ…。…とネットで調べたら、高校生には、学費は支給されるらしい。
今は高校進学率は9割を超えて、やっぱり中卒では就職に不利ということからだって。よかった。

 日本の生活保護、不正受給とかが問題になっていたりするけれども、やっぱりそのあたりは少数。なきゃ困るんだな、と思った。大人は、自己責任論も根強いが、やっぱり病気やけがをして、働けなくなったとき、家族全員ホームレス、洗濯も出来ない、シャワーも浴びられない…というのはきついものね。贅沢なんか出来ないけど、せめて清潔な服を着て、シャワーぐらい浴びられるか、銭湯にいけるか…ぐらいまでは…。

 私は、お風呂がない賃貸にひとり暮らしをしていたことがある。銭湯がアパートの斜め前にあるという環境だったので、実は家にお風呂があるより快適かも、というぐらい堪能した。日本では、風呂ナシ賃貸=家賃が安いので、貧乏だと悪い選択じゃないけど、銭湯なしだと、確かに…。アメリカに銭湯が、あるわけないよねえー。

 豊かな国と言われているアメリカだけど、2つに分かれているのがよくわかる。
お金があれば、最高の生活が送れる。
お金がなかったらものすごく大変。

 お金持ちでも税金を払わなくていいようにするトランプの政策、オバマで進んできた貧乏人向けプログラムは、かなり縮小されるようだ。
 貧乏だったころ、湯船にためるお湯を惜しんで、シャワーのお湯も惜しんで、バケツにためたお湯を使って、お風呂に入っていたことのある私としては、(バケツ一杯で顔と体を石鹸で洗うのは慣れたら出来る。頭までは難しいけど)この、体が洗えない、洗濯ができないホームレス状態というのが、まざまざと想像出来たから、この国で貧乏…って大変なことだな…私が住む国は別にあってよかった…と思ったのだった。

駅の広告

これは、アメリカの電車の駅に合った広告。日本だと、「不審なものを見つけたら、お近くの係り員までお知らせください」というやつだね。

「It's never a bag full of money」で、訳としてはこうだと思う。

「中身が札束とか、絶対あり得ないから」
下の行は、不審なものをみかけたら、何か言おう…ということは、つまり黙って見過ごすな、ということだね。

なんだか、わかる気がする。噂とか、都市伝説とかであるよね、落とし物拾ってあげたら、中身が株券とか、お金とかで、お礼を2割もらっただけで、相当な額に…とか。きっとアメリカにも、そういう話が、あるのだと思う。

でも、現実にはやっぱり、爆弾とまではいかなくても、大したものが入っていないケースの方が多いものね。ふつーのカバンだったら、それはもう、届けてもらった人は嬉しいだろうけど!

アメリカで、こういう広告は、ちょっとめずらしかったので、写真に撮ってきたのでした。


*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
インターネットの、普段使っていたものが、解約になって、モバイルの回線を利用中。
プリペイドなので、使い切って帰ろうという作戦なんだけど、これが遅いのっ。

皆さんのところをいつも通り巡回と思ったら、回線が遅すぎてタイムアウトになる。
タイムアウトになるときとならない時があるんだけど、なぜそういう揺れがあるのかは、謎。
ううう。日本に帰ったら、伺いますので、よろしくお願いします。

アメリカで引っ越し準備

要らないものが山になって出る。
こんなに、家にあったんだ…状態。ごみもすごくたくさん出る。引っ越しのたびに思うのだけれど、これ…全部捨てても大丈夫だったんだよね?ってなる。もっと早く捨てておけばすっきり暮らせたのかなあ…とか。

 息子の学校で同じクラスの中国人の家族が、いらないものをたくさんもらってくれた。
 アメリカでしか使わない、学校に持っていく文房具とか、電気製品で持って帰らないものとか、おもちゃや、パズルで、日本に同じものがあります…というものとか…。その家族も、短期で来ているので、あれば便利、買うほどでもない、もらえばうれしい、というものがたくさんある。

 息子が仲良くしてもらったし、どうせ、捨てるか、寄付するかなので、もらってね、と言ってばんばんだした。
 中国の、同じように引っ越していく人からは「売られた」そうで、(何代にもわたって使われ、結構ひどいものが多かったらしい)本当に、ただでもらっていいのか、とさんざんお金をオファーされたけれど、どうせ寄付するつもりで買ったアメリカで一番安いものとかだし、一年使い切って、正直壊れるかもしれない(アメリカの電気製品の安いのは、本当によく壊れる)し、お金をもらうほどじゃない、もらってくれないなら、ただで寄付に出すか捨てるんだから…となだめておいた。

 フライパンは「あるからいい」といわれたが、私が別に買った、フライパンのふたは、喜ばれた。

 アメリカ人はフライパンのふた、いらないけど、料理するときにいるよね?というのでそのママさんともりあがった。
そうなんだよ、いるよ。蒸し焼きにするとき、ふたは要る。ぐつぐつさせたいものもあるよね。そういうものがフライパンで調理される…というところが、ちょっと似てると思う。

 多分、使う調理器具が違うか、調理法がないか、どっちかだ。でも、中国と日本だと、共通点があるんだなあ。
深い鍋も、すごく喜ばれた。浅い鍋が多いんだ…。深い鍋は突然「イタリア」の鍋だったりして高い。この深い鍋は、グッドウィル、つまりキリスト教団体が、ただで寄付されたものを、売ることで利益を出すショップで、買った。

 家具は、「こわれていなければ」、こういうクリスチャン系の団体が電話をかけたら、引き取ってくれることが多い。
 布団、タオル、服などは、プラスチックの袋(ゴミ袋でOK)にいれれば、引き取ってくれる。マットレスは袋に入れなくてもOK。
 1年だけ使ったとかだと、もったいないし、毛布なんかまだまだきれいだから、十分使えるので、ぎりぎりまで使って洗ってから、引き取ってもらうことになった。羽根の入ったものは洗わないでそのまま持って行ってもらう。

 中国人のママさんと、話題になったのは人によって、「ただでもらっても売る」という人がいること。
 何世代にもわたって、短期滞在の人がいて、ただでどうぞ、ともらったものを売る人が時々混ざっているんだよね。
 なんとなく、せこい気がするよねえ、と。(せこい、という単語が見つからず、2人で沈黙した(笑))
 多分、「けち」で stingyだと思う。
 私も、ここに来たばっかりの時、「買いませんか」と日本人のグループの人からおすすめされたことがあったが、もうその時は必要なものは大体そろっていたのでお断りした。そういうグループに先に連絡取っている人もいるみたいだったけど、うちはすっかりそういうのを忘れて、テキトウにそろえたからなあ。
 駐在が初めてだったら、確かに…そういう連絡を前もってしたかもしれない。

 電子レンジと、掃除機は、日本人の人がほしいというので、譲ることになっている。
 お金は、もらえればうれしいけど、正直もう帰国寸前で、忙しすぎて、そんなこと考えている余裕がない。
 ただでないなら、いらないという人も多いし、だったら、売れるまで待とうか、というほど期限に余裕もないし、直前まで料理もしながら住んでいるのだから、ぎりぎりまでゆずれないし。
 部屋に山積みにしたのを、ありがとう、と持って行ってくれる近所の部屋を借りている中国人のママ友さんがありがたいのは、つまり片付くのが優先だから。

 要らなかったら捨てて!といって、どんどん引き取ってもらっている。ちなみに、粗大ごみであろうがなんであろうが、アパートの集積所に放り込んでおけば、持って行ってくれるので、引っ越しシーズンには、ベッドのマットレスが突っ込まれているのを、時々見たぐらい、アメリカのゴミ収集というのはものすごいので、捨てに行くのは、さほど手間でもないはず。

 全く英語をしゃべらない中国人駐在妻のグループがあるらしいので、いりそうな人がいたら、売るなり、あげるなりしてちょうだいっ。そのあと、誰も要らなかったら捨てて!というのにOK出してもらった。

 日本の引っ越しと違って、飛行機で国ごと引き払う、というのは、予定に全く変更が聞かないということでもある。
 えっほ!えっほ、と詰めて、多分だけど、日本に帰ってから、「なーぜーこーれーがー」というものが入っているんだろうな。
 毎回、どの引っ越しの時にも、「あ?捨ててもよかったのにね」というものと、「えーっと…。あれはもしかして、捨てちまったか…」というものが出る(笑)。
 
 ヘアターバンを2枚も荷物に入れていた私、何考えてたんだろう。結局1回も使わなかった…と思ったら思い出した。
そうだよ、私もっと伸ばすつもりだったんだな…とか思いながら捨てた。

 そして、ハンドクリームはほとんど使用していないが、ふたが開いてるので全捨て。最後にいつ使ったかすらおぼえていないってどうなの…。

 日本の食材で余ったのは、「ホイップクリームの素(粉)」と、だしの素ちょっと、それからひじきが惜しんで食べすぎて半袋残ったけど、もういいや、と捨てた。ホイップの素はないと思ったのではなくて、単に日本で出発前に残っちゃったので入れてきただけだしね…。だしの素は大袋を、ふた付の入れ物に入れなおして使っていたので、もらってもらうほどでもない。

 お米ももうないしな…。最後の日は外食にしてもらうから、最後から2日目になったら、調理器具と食器も引き取ってもらうことになった。

 もうすぐ。そう思って頑張る。

クルミシェイク

アメリカも、そろそろ終盤、アメリカでしか食べないもの…ということで、ハンバーガーやさんの、シェイクを飲みに行ってきた。
この日はかなり暖かい…というより、むしろ暑く、長袖のTシャツ1枚に、薄いベストを着て出かけた。この温度なら、シェイクも問題なし。

 マクドナルドあたりのファーストフード店へ行けば、バニラ、チョコ、ストロベリーあたりのシェイクは日本でも飲めるが、アメリカでは、「モルト入り」(小麦の麦芽らしい。つまり、ミロみたいな味が足される)と、それから、ピーナツバターとか、チョコレートバーを粉砕したのが入っていたり、バナナやキャラメルがあったり…。

 というわけで、今日は20種類ぐらいのメニューを前にした。普段は、ハンバーガー食べた上に、シェイクを飲んじゃうとあまりにもカロリーが多くなるので、ダイエットコークなどを頼んでいたのだが、今日はシェイクだけを飲むので大丈夫。

 「walnuts」というのがあった。ナッツ系のアイスクリームが好きなのでこれに決定。

ストローが刺さって出てきたのはいいけど、固い。なんていうか、これはむしろ、アイスクリーム寄り?
ちょっと、固めのソフトクリームか、夏の日差しの中で食べるアイスクリームはこんな感じ…といった風体。
そして、てっきり、クルミは、細かくなって混ざっているものと思っていたのに、結構大きいまま入っている。少なくともこれ、もらったストローで吸ったら、ストローに絶対詰まるよ?という感じだった。

 しょうがないので、スプーンをもらってきて、ふたを取り、すくって食べた。
 アメリカのシェイクは、何にも言わずに出てくるサイズだけどこれ、日本のLだよね…。
 多いったらないよ…。日本のサーティワンだったら3スクープ分ぐらい…いやもっとか?というぐらいあった。

ナッツっぽい味…これは多分、ナッツ系のシロップと、バニラアイスを混ぜたところに、クルミを散らして混ぜたんだな。
クルミ入りアイスクリーム、これはハーゲンダッツのメイプルウォールナッツにかなり似ていた。

 日本で、ハーゲンダッツのアイスクリーム屋さん、もうなくなったんだっけねえ…。と思いながら食べた。

おいしかったけど、これは絶対、シェイクじゃない。アイスクリームだった。

ピンと来ない英語

大統領選挙の後、よく聞くようになった、alternative factという単語。alternativeというのは「…のかわりになる」とでも訳せばいいだろうか。alternateという単語もあって、これは「交互に」かな。たとえば、打楽器をたたくとき、右手、左手、右手、左手、と交互に使ってたたきましょう、という時には楽譜に、「alternate」と指示がある。

 alternativeで、他のコンセプトで聞いたことがあるのは、alternative rockとか、alternative music、これは聞いたことはあった。つまり、「主流じゃないタイプの」だと理解すればいいらしい。つまり、同じようなジャンルなんだけど、代表的なもの、みんながそのジャンルのことを考えたとき、ああ、あんな感じね?と思いつくものではないものが、こう呼ばれるらしい。

 そこまでは知っていたのだけれど、このalternative factってのは、なんだ?というのが何度も聞く割にわからないな。と思って、今日改めて調べてみた。

 ネットで、「what is alternative fact?」とグーグルにかけてみた。
するとてっぺんに出たのは「what are alternative facts?」あ、そうか。複数形で聞くべきだったか。
 トランプ大統領が、就任式をやったとき、オバマ大統領の時より集まった人が少なかったのだけれど、それを「すごい大人数」と報道したことがあって、その報道が、「うそ」ではなく、alternative factだと言ったことが、この言葉がよく使われるようになったきっかけらしい。
 
 alternative fact=falsehood、つまり「虚偽」ということは「うそのこと」…という理解でいいようだ。
えー。なんていうの?これはつまり、英語としてもともとある言葉を使っているけれども、コンセプトは最近のインタビューとかで出来て、はやっちゃった…というだけのことか。わかりにくいなあもう。

 ちなみにalternative rightという言葉は、「主流でない」という意味の方で、「右翼のなかでも、少数派」ということでいいみたい。
「人種差別主義者たちは」とはっきり言うわけにはいかないんだろうな。

 こういう、辞書に載っていない組み合わせの言葉というのは、学習するのは難しいね。その時々で学んでいくしかないんだろうけど、細かい雰囲気、例えばalternative factとトランプ側の主張をあざけるときの、シニカルな感じとかまで読み取れなくてはいけないってことだからねえ。

 「不都合な真実」とか「おひとりさま」とか、「負け犬」みたいな、流行った時代を知っていれば、「ああ、あれね」という感じの日本語と同じなんだと思う。

 ピンと来なかったら、やっぱり調べるしかないんだな。語学って、ほんと、底がないよねえ。



 

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