LuckyDuckyDiary

誤訳

ゲームの中に、自分が所有する建物を建てることが出来るゲームを遊んでいる。
英語で遊んでいる時は別に何とも思わなかった建物のが名前が、「Queen's Retreat」。
女王の別荘、という感じ。

仕事を離れて、休暇に行くのがRetreat。大体人里離れたところにあることが多く、街中!というのは本でも見たことがない。
大抵「引っ込む」ところだ、とそういうイメージを持っていた。
これが、日本語のローカライズだと「女王の退却」と名付けられているということを今日知った。

いや、retreat一言だと退却かもしれないけど、突然落ち武者感が出る。
海辺や、避暑地の素敵な別荘だと思っていたのに、突然王冠をかけた身内の争いになり、王権を簒奪されて、忠義な護衛や、侍女や、お城で働いている人と一緒に逃げ出し、落ち延びて、ついたところがここ…みたいなイメージだ。

グーグル翻訳とか使って、直訳したのかなあ。
元々が英語圏で開発されたゲームだし、日本にも相当数のプレイヤーがいるけれども、いまも運営はアメリカの人たちで、日本人スタッフがあまりいないという話はきいたことがあったから、これでしょうがないのかな。

一応ネットで調べて他の建物の名前見てみたが、これはちょっと、と思った翻訳はこれだけだった。
頑張って英語は勉強しよう。ちょっとずつでも本を読んで。

こういう誤訳を見るたび、あー。やりそう、と思う。

ハトの巣付きの机

アマゾンで英語版の【大草原の小さな家シリーズ9冊セット】が596円だったのでつい、買ってしまった。

 挿絵はないし、目次なんかもなく、いきなり1冊目に飛び込むという簡易版だが、このお値段では文句も言えない。
 一応kindleの「移動」メニューで本の移動と場所の移動はある程度出来るのでお気に入りの「長い冬」からスタートした。日本語はもちろん読んだことがあるのだが、英語はアメリカにいた時図書館で読んだっきりかもしれないのであんまり覚えていない。

 冬が厳しそうなので払い下げ農地から町へ引っ越しをしたとき、机を譲ってもらうという話の時に、
 The desk had drawers and a top with pigeonholes under a marvelous flexible cover made of narrow slats of wood--と、どんな机だったか書いてあった。
 

細い木で出来たフレキシブルカバーというとこれだよね、多分。一応頭にこれが思い浮かんだのでなんとか検索して出せた。
ロールトップデスクというらしい。

 だけどわからないのが「pigeonhole」。ハトの巣穴?なんで突然ハトなのか。
 何とも見当がつかないので「pigeonhole desk」と画像検索して、画像の共通項を探した。

 なるほど…仕切られた棚がついているってことのようだ。学校の下駄箱の扉がないものを小さくしたような、横にも縦にも何マスもあるものから、もっと高さの薄い棚や縦に長くて幅の狭い棚のこともあるようで、要は扉とか引き出しがない棚をこう呼ぶらしい、ということがわかった。
 
 こういうのって結局覚えるしかないんだよね。
 あ、そうだ、日本語には「蚕棚」という言い回しがあるね。日本は絹の産地が多いから。
 なるほど…。ヨーロッパ文化圏では肉を食べるのにハトを飼う話って時々出てくるものね。昼は勝手にどこかで餌を食べて、夜になったら帰巣本能で戻ってくるので手間なしで飼えるというので中世が舞台の小説でそれほど裕福でない主人公が飼っていたのを読んだことあったなあ。

 街中に住んでいると一番安いパイ(そしてネズミとかの肉を使っていない、まともなパイならば)はハトのパイだ、とかそういう感じだった。そういう文化圏の言い回しってことか。
 
 この本は割と子ども向けのはずなんだけどやっぱり時々「へ?」という単語が出てくる。やっぱり少しずつでも読まないとなあ。
 と書いてから思いついたんだけど、私「蚕棚」ってどんな棚だか知らない気がする。

 そっちも調べよう。結局日本語だと「わかったようなつもりで」読んでしまえるだけなのかもしれない。

 

言葉の覚え間違い

小説、特にここ数年で書かれたライトノベルを読んでいると、ネット用語が当たり前のように出てくる。
わからない人のためにモノローグで解説されていることが多い。

それで「あ、今まで『多分こうだろう』と思っていた意味とは違う」と気づいたのがこれ。
「オタサーの姫」。
私はてっきり、
オタクな趣味があり、
アラサーと言われる年齢で(つまりすごく若くはなく)
と言われるぐらい男性にたいしてわがままを言う人のこと
だと思っていたのだけれども、これは実は、
オタクの男性がほとんどのメンバーを占める
サークルの、たった一人の女性メンバーで
と呼ばれるぐらいちやほやされている人のことらしい。

えー。まあ、つまり、ちやほやされて、自分はモテるし、すてきだと自負していて高飛車になりがちで、性格が悪いということもある程度含んでいるらしいけど。

そういや、わがまま勝手な女性のことを差すのに、JAPという言葉を聞いたことがあったなあ、と思い出した。
このJAPというのは、日本人の蔑称ではない。これは、Jewish-American-Princessという言葉の略で、ユダヤ人でお金持ちで甘やかされた育ちで、鼻持ちならない、なおかつ「お金のかかる女」という種類の女性で高飛車で、わがまま、金持ちの男に言い寄る……というような感じのイメージを持たれている人のこと。ちなみにこれはユダヤ人女性に対する蔑称。
 この言い回しを知ったとき、すごいのがあるな……と思った覚えがある。
 彼女はジャップだ、と言われたとき、私が「???」という顔をしたので、あ、しまった、という感じで、その人は、自分が日本人を差別するつもりはなかったこと、そのJapという言葉はな?と解説してくれたが、別にユダヤ人じゃなくても高飛車で金に汚い女性はそう呼ぶこともあるぐらいのノリだった。

 オタサーの姫、かあ。まあ、若いうちは女性というのは基本ちやほやされやすいものだし、もてない男性の方が断然多いから、そういう風になることもあるだろうな、とは思う。問題は、だんだん年齢が上がっていくとちやほやしてくれる人がいなくなること。そこでどういう風に付き合い方を変えていくか、なんだろうけど…なんて考えたけど、実は「アラサー」は全然関係ないんだったね。
 
 ネット用語って、しばらくそういう用語が使われる場所を見ていないとすぐ変わっていくよね。気が付いたら20年前のネットスラングなんて使っている人はもういない感じ。あ、でも「w」とか「www」とかは(笑)として定着したなあ。覚えたと思ったら廃れていくよね。もう「オタサーの姫」もとっくに死語なのかもしれないけど、意味がちゃんと分かったので書いておくことにした。

謎のサンドイッチ

これは、つまり、この文字列が、
 「You must let Tom pick (some) onion (out)」
というような文章に見えて、「?」と思った、という投稿らしい。

 「トムにオニオンをどけてもらっておけ」というような、ある意味命令文みたいな感じ。
でも、これは実は、letのTが二つあるのがミソで、これをヒントにすると、この上から描いてある単語は、
mustard マスタード
lettuce  レタス
tomato  トマト
pickles  ピクルス
onion   オニオン
という、この紙袋のサンドイッチに何が入っているかというリストになっているのだということだという話。

 アメリカのサンドイッチ屋さんは、こういう紙袋を使う店が多い。自分で注文用紙のリストからチェックボックスを使って要らないものが入らないように注文できる店もあるので、そのリストを紙袋に転記したのがこれになるんだね。
 私も、わかっているつもりでもこんなのを受け取ったら「?」となりそうな気がする。

英語と日本語、表現の差

たとえば、学校で使うノートを通販で買うとしよう。
表紙の色はいろいろあるが、色別に売られているわけではない場合、表現は大体こう。
「表紙の色はお選びいただけません」
それか、セットで売っている場合はこう。
「各色1冊ずつセットでお届けします」

アメリカの通販の場合が、面白かったのでこれを書こうと思ったのだけれど、セットになっている場合はこう表現する。
"Assorted"。 つまり「お取り合わせいろいろ」。アソートって便利な言葉だねえ。これが出てくるのは日本だと、缶入りチョコレートとかが多いね。いろいろなのが入っていて一言では言えないとき。

そして、向こうが勝手にテキトーな色を送ってくる場合の表現がこれ。
"1 color selected for you" "Colors selcted for you" 1冊の場合は1colorで、複数の場合は2colors、3colorsと増えていくみたい。
なんていうか、「色はお選びいただけません」よりも、ぐっと、「あなたのために選んでお送りします」的な感じになってずいぶん親切に聞こえるのが面白い。

何色を送るかわからんけど、気にするな!の場合は多分こっち。
"Colors may vary"。これだと、たとえば3冊頼んで同じのが赤が2冊と青が1冊とかになったりする。青が3冊来ても、「あ、今回は全部同じなんだね」となって問題なし。つまり「色が違うことがあります」なので、同じでもまあ、しょうがないや、というか、見本が青だけど、赤もあったのねえ…とかなったときのための保険的な言い回しだと思う。

 日本の通販サイトでは、「こちらで選んでお届けします」とは書かない気がする。
 「色は〇色の中からランダムで」というのはあった気が。こうやって書くとちょっとした違いがあるのがわかって面白かった。

グーグル翻訳のカメラ入力

フランス語の本を何冊か持っている。
大抵は刺繍の本で、図さえ見えればまあどうにかなるから買った。

フランス語をちょっと、初めてみようかなあ…と思って、ラジオ講座を聞き始めたのだが、いかんせん時間は短い。
中級講座になると手も足も出ないし、英語の講座は細分化されて簡単なものから難しいものまであるのにフランス語は全然だ。

そういうことを話していると、夫に「グーグル翻訳使えば?」と言われた。
 うーん。2000年頃に、出来たばっかりの頃に日本語から英語、英語から日本語の自動翻訳を使って爆笑した覚えはある。
あの日本語翻訳はかーなーりへんちくりんだった。(多分グーグルではなかったと思うけど)
 「…出来る」という意味の助動詞canは、全部「缶」と訳されたりとかして、これで元の文章の意味がわかるとしたら相当だな…と言わざるを得なかった。

 その後英語の小説や説明書き程度なら翻訳が要らなくなるぐらいには英語が読めるようになったので自動翻訳は全く使っていなかった。大体、キーボードで全部打ち込むというのも手間だった。

 夫が、ほらこれ、と見せてくれたのが、スマホのグーグル翻訳というアプリ。
 カメラのマークをタッチすると、スマホのカメラから読み取れる!入力の手間なし。

しばらくかかって読み取ったかと思うと、そのまま英語に変換して画面に見えるようにしてくれる。
フランス語>英語だったのだけれど、意味がある程度わかるぐらいに読める!

うわ、すごい!
 ちなみにフランス語⇔日本語もやってみたが、そっちはやっぱり「???」という感じになったので、実用にはちょっと遠そうだ。
でもアルファベット系の読み込みがうまく出来る感じ。スマホのカメラがOCRの代わりになるとは思わなかったけど、技術ってちょっと見ないうちに進むものだねえ…。

 カメラでこれだけ読んでフランス語が英語になるなら、もうフランス語を一から習得する苦労のことを考えたら、やらなくていい気がしてきた。
 もしかして…これ、イタリア語とか、ドイツ語も似たような感じに出来るってことかあ…。
 なるほどね、外国旅行にもこういうソフトが重宝するわけだ。

次回英語圏じゃないところへ行くことがあったら、試そう。
 

ロマンスを読む

日頃ブラウズをしていると、出るのが、コミックスを有料で読ませるサイトの広告。
滅多なことではタダで1冊読めたり…はしないのだが、一話ぐらいは読ませてくれるし、実は嫌いじゃない。

 ふと見た広告のマンガは、今回は胸が砲弾みたいな女性が出てくる男性向け18禁ではなくて、女性向けロマンスっぽかったので、暇つぶしに見に行ってみた。

 あんまり美人でもない、ふくよか系の女性が医者と恋愛するロマンスのようだ。

 すると、「原作本はこちら」というリンクがあった。
 あ、これはロマンスの小説がマンガ版になったもののようだ。

 こういうパターンは結構ある。原作を考えてマンガにするのは時間がかかって難しいが、すでに売れている小説がある場合には、マンガに描いてもストーリーがちゃんとあるために、読み応えのあるコミックスになるのがいいところ。最近は活字離れも進んでいるようなのでマンガなら読んでもいい…という人のためにこういうことをするらしい。

 ただ、マンガだと小説1冊分進むのに何冊も何冊も必要で、コミックス1冊だと私の場合5分と持たず、お金がもったいないので小説が同じような値段で1冊読めるのなら断然小説のほうがいい。

 軽く読めそうな小説だな、と思ったら、これは翻訳物のようだ。
 作者の名前から行くと、多分英語圏で書かれていたとみたね。

こうなると、英語版で買うほうが安いんだよね…。日本語の場合、たとえば代表的なレーベルである「ハーレクインロマンス」はkindle版でも648円。ものによっては900円前後はするが、アメリカの場合は古いのなら1ドル99セントとか、2ドル99セントで買えるものが多い。つまり今の日本円のレートから行くと、200円ちょっとが最低ラインで、400円ぐらいがボリュームゾーン。
 毎週発売されて、あっという間に読めてしまうのが身上のライトなロマンスに5ドル以上出す人は少ない。
 スーパーマーケットに積まれている版型の小さいものは大体3ドルぐらいだった覚えがある。
傑作集という名前ではあっても、廉価版再発売バージョンの場合は2ドルだったり、99セントショップ(つまり日本の100均)で売られているものがあったりして、大体日本で買うよりも、紙が悪く小さく、すぐ焼けて、2回、3回読むとページがぴったり閉じなくなり、表紙はペラペラで角がすごく折れやすくて、読んでいるうちに外側に反ってくるのが一番安い本で1ドル99セント。表紙がもうちょっといいやつは3ドル99セント、紙がもっといいのは5ドル99セントぐらいだろうか。

 話は脱線したけれども、つまり英語のロマンスでよければ、日本語より断然安い(多分、翻訳をする費用と、権利を買う費用が必要だからだね)。
 カタカナの著者名からなんとなく綴りを推測して、アマゾンで探してみた。
 本の説明を見て、主人公の名前が同じものを探す。日本語の題名と英語のの原題はあまり関連していないことが多いのでこういう時困る。
 

私が見に行ったコミックサイトの見られない場合は画像のリンク切れです【雨上がりの告白】というコミックスの原作本は、【A Gem Of a Girl】という本で、kindle版は3ドルだった。


初版は1976年…?えー。古っ!

Harlequin Readers' Choiceと表紙の画像にあるということは、多分この本は人気があるとみた。人気がある物だけ抜いたシリーズが多分、ある。
 もしかして、何冊かセットにして、安く売っているのがないかなあと思って検索してみたら、
「The Best Neels collection」
「Betty Neels collector's edition」
「Best of Betty Neels」
「Betty Neels:The Ultimate Collection」
「Best of Betty Neels Large print」(大活字版)と、題名の後ろについたシリーズが出るわ出るわ…。
表紙に番号を振って、1冊残らず出したシリーズとかもあるみたい。(wikipediaによると134作品あるらしい)
人気があることの証明として、まとめて安売りの合本版はなかった。残念!

ロマンスは単語が割と簡単で、表現もこみいったものがなく、絵本よりはもちろん難しいので、実は英語の学習向きだ。
 「赤毛のアン」とかよりは断然文章がやさしい。

 ちなみにwikipediaによると、このロマンスは古いだけあって、割と健全レートで、中学生ぐらいでも大丈夫らしい。
 まあ…子供向けの絵本を抜けた中学生に勧めるかというと教育的な英語学習の点ではティーン向けの名作の方角へ誘導したいところだが、大人になってから学習するのなら、無味乾燥でわかりにくい古典の名作よりはこっちのほうがいいと思う。

 読み進めてみたが、なんていうか、王道なロマンスだった。みんな、富豪とかお医者さんとか、好きだよねえ。
 赤毛のアンのお相手のギルバート・ブライスも大人になったらお医者さんになるし。
 
1976年なだけあって、幸せは、すてきな人との結婚にあり!というロマンスだった。まあ、たまにはこういうのもいいよね。
 人気があると、古くても残るんだなあ。
 


 

puceって、何色?


今読んでいる本は、「スラッシュグリーンシリーズ」。これはイギリスの女性が書いた本。
日本では、【村の学校】が有名だ。
 村の学校が入っているシリーズは「フェアエーカーシリーズ」と呼ばれていて、日本では角川文庫で最初の3冊が出ていて、愛読していた。(そのあと、日向房という出版社から新約でこのシリーズが大体全部訳されたそうなのだが、実は気が付いたときにはもう本屋には見当たらなくて読んでいない)。

 書いた人は、「ミス・リード」となっている時が多いが、Miss Readというのはペンネームで、本名は、Dora Saintさんというらしい。
代表作は、フェアエーカーシリーズと、 見られない場合は画像のリンク切れです【スラッシュグリーンシリーズ】両方で三十数冊。

 フェアエーカーの方は村の学校の先生をやっている中年女性が書く形で、スラッシュグリーンの方は第三者が村を観察している感じで書かれている。どちらも、イギリスの田園の村を舞台にしていて、電気はあるけど、自動車は乗っている人がまだ少なく、庭で野菜を育てたり、牛を飼うのは当たり前、ラジオ、テレビはどのうちにもあるわけではない、そういう時代。

 赤毛のアンシリーズが好きな層が、そのまま大人になったら、これが好きな人になるんでは…という読者層だと思う。
 おいしくないと評判の、イギリス料理が、ちょっとおいしそうに見えてきてしまう本だ。
 最初の「村の学校」は1955年、最後の本「A Peaceful Retirement」は1996年の出版だそうだから、(著者は2012年に亡くなっている)40年に渡って書き続けられたシリーズらしい。

 このシリーズ…面白いんだけど、英語がものすごく「イギリスっぽい」のだ。そりゃそうだよね、この人はイギリス人なんだから。
 家の前の車を止めるところはアメリカだとcurbだが、イギリスではkurb…のようなスペリングの違いがあっちこっちにあるし、見知らぬ単語にひっかかると、大抵方言だったり、その人がしゃべる訛りをそのまま字に写したものだったりする。
 時代も違うからね…。
 そりゃ、太宰治とか、川端康成とか読んだら、読みにくいことを思えば、同じような頃を舞台にした小説が21世紀の言葉と違うのは当たり前だ…なんて思いながらゆっくり読み進めている。

 女性の描く本に多いのが、服装の描写。袖の形が、とか襟の形がどう、とか、飾りとか、カットとかに、知らない単語が多い。大体服飾にほとんど興味がないところへ持ってきて、英語圏でも服飾用語がフランス語なことが多くて、余計につまづく。
 そして、色。もちろん、12色のクレヨンぐらいの色なら、私にもわかる。ただ、日本でいうと、古典の着物の色みたいなもので、「縹色」とか、「朽葉色」とか言われても、あーえーっと…となるのと同じで、mauveとかpuceと言われてもなあ…となる。

 ネットで調べたら一発でわかるのがありがたいけど…。mauveは●こういう色●でpuceは●こういう色●らしいが、調べている途中に、puceの語源が目に入った。「フランス語で蚤(のみ)をあらわす単語から」と。そのフランス語はラテン語でpulex=蚤という単語から来ているらしい。そしてノミの拡大写真が。

…確かに赤茶色で、そういう色だったけどね!!あんまりまじまじと見たいものでもないなあ、ノミの写真。
puceは、のみ色、かあ…。
 別に赤茶色が悪いわけじゃないけど、もうちょっとこう…。
 この色がよく似合いますよ、と言われてもあんまりうれしくないなあ。

しかし、いくら読んでもまだまだ知らない単語が続出する。ストーリーがわからなくなるほどではないけどねえ…。
この作家さんの語彙は、現代ものとはちょっと違うので余計そうなるのかもしれない。頑張って語彙を増やそう。
 


ジャズコンサート

友達の友達が出る、というジャズコンサートに誘われて見に行った。

アマチュアバンドなので、それほど高くもなく、2時間ぐらいで、ライブハウスだったのだけれども…ということはコンサートじゃあなくて、ジャズライブというべきなのか。

友達の友達はホーンセクションのヒトで、トランペットとかトロンボーンとか、そういう楽器の人だった。
上手かったけれど、ライブハウスがちょっと狭くて、音響がよくなかったので耳に来る感じだった。

まあ、それはともかく、ゲストだというジャズボーカルのお姉さん。うまかった。
関西出身の人らしく、トークも割とウケを狙っている感じでギャグを交えつつ、歌を聞いたら、なんていうか、すごく「アメリカンジャズ」という感じで軽妙で、なんていうか…学生の頃に聞いたような、アマチュアジャズバンドのジャズボーカルとは全然違う。
何が違うって、英語が。

 うまいの。発音と、強弱のつけ方がうまい。たとえば、90年代にこういう場所で、こういう曲を聞くと、「日本人が英語の歌を歌っています」ということがすごくわかった。there are をゼアラア、と発音する発音法で歌っている人もいたし、カタカナで書いたらこうにしかならないよねそれは、という風に歌っている人もいたし、間違っているわけではないけど、ボーカル読み上げロボットみたいに全単語を一つ残らず発音している人も多かった。

 英語は、日本語のような高低のアクセントはあまりなくて、強く発音するところと、弱く発音してあんまり聞こえないところがあるという強弱アクセントがある。なので、it's me、だとしたら、it's の部分は、ほとんど「つ」しか聞こえないとか、so niceだったら、そーないす、ではなくて、歌のリズムによっては、なーい!みたいになることもあって、どこを強く言うのか、どこを口の形だけは作っているけど、言うほど大きく長く発音しないのか…というのを研究しないと、つまり「それっぽく聞こえない」。

 もちろん、法則性はある程度あるので、英語圏の人が歌うのを聞いて真似をすればいいし、慣れてくれば話す時も強弱をつけて、英語圏の人にとって自然なリズムで話すこともうまくなってくる。でもこれが、難しいんだな…。「意味が通じる」よりも先の話になるので、そこまで行きつくのはやっぱり慣れと、話す時間が必要だと思う。
 
 今日の人は、私が聞き分けられる範囲では、もう完璧だった。多分アメリカで、ジャズボーカルコンテストに出てもいい勝負になると思う。昔は、日本人が英語圏でそういうコンテストに出ると言葉の問題でなかなか上位に入れなかった。
 たとえば1989年ぐらいかな?正確極まりないラテンで、アメリカ人の度肝を抜いた、「オルケスタ・デ・ラ・ルス」、私が渡米していた時はラテンアメリカ出身の友人に大好評だったが(バンドメンバーが全員日本人だ、というのを信じない人もいたぐらい。私はボーカルだけでなく、全員が日本人なんだよという説明を何度かした覚えがある)、ボーカルの女性のスペイン語が日本語なまり、というのだけは、まあしょうがないよね、という感じだった。

 でも、今、もしかしてスタンダードが今日のコンサートで聞いたような感じになっているのならば!
これは国際的な大会でも通用するよねえ…。
 バイリンガルなのかなあ、この人。それとも英語をネイティブの先生にでもついて学習したのか、それともものすごく耳がいいのか(そういう人は時々いるよね)。

 かっこいいなあ…。うまいなあ…。
そう思って聞きほれているうちに、ライブは終わった。

 グローバル化って、やっぱり進んでいるんだなあ。
 こういうのを聞いたら、やっぱりこれからこういう歌手を目指す人も、うまくなっていくのだろうし、目指すところがこの位置になるんだから、英語の発音、歌い方がうまくなっていくよね。
 こういう分野でいいお手本というのは、大事だものねえ…

いいものみたなっ。と思って、ついでに他に見に行けるライブとかないかな、と名前を調べてみたら、もうCDも出しているし、生徒さんを取って教えているような、すごいプロだった。
 
 自然に英語の歌が歌える、っていいよねえ。ジャズはアメリカが本場なだけあって、曲も多いし、英語の曲がきれいに歌えれば、自分の持ち曲が多くなるし、スタンダードナンバーは知られているから、お客さんにもウケるし。
また機会があったら、ライブとか、見に行くのもいいなあ…。

 発音をきれいに、歌を歌うのは、発音をきれいに話すよりずっと難しい気がするので、本当に感動して帰ってきた日でした。

日本人が英語を話せないわけ

日本人が英語を話せない本当のわけは、こちら。そう書いてあって、ボタンに誘導する広告を時々見る。

 見るたびに何となく、イラっと来る。
なぜなら…使わない本当の原因は、つまり「必要とされる場面にいないから」だ。
生粋の日本人であろうと、アメリカとかイギリスとか、英語がどうしても、どうしても必要なところへ行けば、絶対なにかしら話せるようになる。
 ただ、日本にいると、英語を話さなくてはならない機会というものは、滅多にない。
 英語が必須、社内では絶対そうなる…。そういう環境に入って、自分の言いたいことをなんとかひねり出せるように毎日苦労すれば、話せるようになる。時間がどのぐらいかかるかは、その人がどのぐらい英単語を知っているかによって違ってくる。

 文法をある程度覚えて、英語の文章を組み立てる方法を覚えるのは、中学校、高校でやる。
最初は2歳よろしく、単語だけ、ポン、と出す。

 「lunch?」こういえば、多分英語を話している同僚には、ランチに行こうか、と誘っているのだと大体わかってもらえる。
 NO, YES これも、最低限、そうだ、違う、ぐらいの判別には使える。
 だんだんI want toなんとか…とか、let's go、みたいな短い言い回しを出す。
 ほんと2歳と同じようなことをやらないとだめなわけだ。

たべる?ときかれたら、「たべる」と答える2歳。
 いく?「いかない」と答えられるようになったら、おお、否定が使えるようになったね、ということ。
 「どっちがいい?」と聞いたとき、「こっちがいい」と言えたら、おお、指示語が使えるね?と喜ばれる。
 毎日、毎日人が話すのを聞いて、自分が意思を伝える訓練をする。

 そうすると、2歳から考えると3年で5歳、幼稚園年長さんになったら、まあ…なんていうか、日常生活に大体困らないぐらいは話せるわけだ。ちょっと大人が聞くとわかりにくいが、ゆっくり、気を付けて聞いてもらえば、大丈夫。5年たって。小学校低学年にもなればかなりのことが伝わるし、お店でお買い物が出来るだろう。
 
 大人の英語も、毎日毎日英語で話すこと、伝えることを5年、何時間も練習すればそりゃもう、絶対違ってくる。
大人の知識と単語力を駆使すれば、多分5年はかからない。

 でも、だ。大人は間違いたくない。すらすら出てこないものを、単語を1つ1つ出したり、あとでいい直したりしてもたもたしたくないから、つい…そこでもう、いいや、と黙ってしまう。すると練習が出来ない…上達しない。

 本当のわけ、なんてもったいぶったこと言う割には実は簡単。そうしなくても生活できる環境にいるからだし、練習しないから。
 
留学するとしゃべれるようになるわけは、もう恥などかなぐりすてて…または恥ずかしい思いをしながらでも毎日生活することが練習することになるから。発音が悪かろうと、すらすら出なくて気まずかろうと、言わなきゃ出来ないことが多すぎるのが、外国生活。

 だから、英語が喋れるようになりたければ、単語を覚えて、文法を覚えて、そして恥ずかしくても英語を使うこと。
 あいー。あい。あいうぉんとー。となっても、めげずに一文、口に出して、相手に通じるかどうか。それに喜びを感じられるか…というのが英会話習得へ道だと思う。

 みんな、魔法みたいな解決法があるといいな、って思うからね。そういう人を狙って、こういう広告は出る。
でもほら、あれよ、ダイエット。あれと一緒なのよ。

 魔法みたいな方法はないのよね。ダイエットは、摂取カロリーを制限して、運動するのが結局一番堅実で成功率が高い。
英語も、単語力増強と練習が、結局堅実で成功率が高いんだけど、どっちも時間がかかるんだよね。努力もいる。

 だからこういう商売が、楽して出来ますよ、というとひっかかってお金出す人がいるから成り立つんだよね。
 自分がひっかかりそうな性格をしているからこそ、この広告が何となく、腹が立つ、そういうことだ。

 恥ずかしがり屋の日本人が、英語を話せるようになるには…。つまりやっぱり、慣れるまで練習。
ダイエットに成功したことはないけど、英語はアメリカにいたときは結構話していたので、私はそう主張したい。
 今、英語話せるか…となると、買い物は出来るし、どうしても、ということならゆっくり話すしかないな、と思って、単語を出すところからスタートすると思う。しばらくしゃべってると、戻ってくるものなんだよね、これ。

 だから最近でいうと、一番英語が話せるのは、海外旅行の帰り道。ああ、あのときこういえばよかったなあ、って思いながらいつも帰ってくる。きっと、英会話を習っている人もそうだと思う。英会話教室の帰り道が一番頭の中が英語でいっぱいなんだよね。

 誰かと英会話の練習でもしようかな…。そういうのやりたい人がいたら喜ばれるかもしれない。

 

バーミヤ…?(ンではなくて)

Vermeer。こういう単語をみたら、なんと発音するだろうか。

まあ、見た感じだと、「Ver」部分は、バージョン(Version)なんていう単語はよく見るのだから、それと同じだろう、ということで「ヴァ―」だろうということは見当がつく。後半の「meer」の部分は、まあMの発音が頭にきて、仕事なんかの「キャリア(career」と同じだから、「ミアー」であろう。ま、両方のR部分で舌を口の天井の奥の方へ巻き上げるとしたら、発音がのびて、カタカナで書くとしたら「ヴァーミアー」。時々、語尾のerの前の発音によっては「Y」の発音が音便によってはいることがあるから(発音記号だとj)「ヴァーミヤ―」かもしれないな、なんて思いながら私は本を読んでいた。

 この本は、【Mitford series】という、アメリカでは結構人気のシリーズで、赤毛のアンのシリーズをもうちょっと現代風にしてアンを抜いたようなシリーズで、のんびりした田舎町に住んでいるような気分になる本。

 件のVermeerが出てくるのは、屋根裏だかどこかで見つかって、教会に寄付された絵が、このヴァーミヤ―のものではないか…と大騒ぎになるという話。このヴァーミヤ―さんは、どうも有名な人らしい。その名画だとわかれば、2000万ドルぐらいするかも、というようなってことは日本円にすると、億単位だ。そりゃ、小さい街にそんな名画、あったら大変、鑑定士にお願いしたりして、みんな浮足立って当然だ。

 私は一息ついて、Vermeerの単語を指で長押ししてkindleの中の辞書を参照してみた。
 確かに発音は「ヴァーミアー」らしい。綴りからいってもそりゃそうでしょうね、という発音だ。あんまり驚きはない。

Ver・meer/vər'mi(ə)r/
・Jan(1632-75) Dutch painter. He generally painted domestic genre scenes, for example The Kitchen Maid(c.1658), The Music Lesson(c.1662-65), and The Girl with a Pearl Earring(c.1665-66). His work is distinguished by its clear design and simple form.
 上はThe New Oxford American Dictionaryからの引用
ヤン。オランダの画家。日常生活の情景を描いた。代表作は「台所のメイド」「音楽のレッスン」「真珠の耳飾りの少女」など。はっきりとした構図とシンプルな描写で知られる。(訳は適当に今私が書いた)

…というような辞書の定義を見ても、全然ピンとこない。ヤン・バーミアー?本当にバーミヤンみたいな…。

でも、この人の本というのは、フィクションではあるのだが、この書き方だと架空の人…じゃない感じがする。どんな絵を描く人なんだろう。
そう思って、パソコンまで移動して、「Vermeer painting」と検索をかけてびっくり。一目でわかった。

だあっ。フェルメール!(画像はウィキペディアのもの)。いくら私が美術に詳しくないとはいえ、これは中学の美術の授業でもやるぐらいのものだ。まあ、フェルメールのファーストネームがヨハネスというのはウィキペディアで見て初めて知ったけど、この絵は知っていた。
 
 ちなみにこの女の子はThe Girl with Pearl Earring。辞書の英語見たときに、気づくとしたら、多分これ。確かに日本でフェルメール展やったときの目玉はこれだったはずだし、多分この絵が一番有名だと思う。

 ま、ドガはフランス語だと「ドゥガ」だったけど英語の発音だと「デイガー」だったしなあ…。有名な作曲家の「バッハ」もBachで、英語読みは「バック」だもんねえ。カタカナにも全体的に無理がある気がするけど、英語の綴りと読みの関係も、無理があるよなあ。
 
このVermeerは覚えて、この絵と、この単語を結び付けておくしかない。「フェルメール」というカタカナと、この絵がつながっているように。

ヴァーミアー。ほんと何年やっても知らないことがどんどこ出てくるなあ。

ヤッキーな食べ物?

ポケモンGOを遊び始めてからというもの、マクドナルドの利用が多くなった我が家。まあ…子供に癖になるほど食べさせたくはないが、月に1回程度なら…。レベル5レイドもあるし、そこで戦っておくと招待戦であるEXレイドへの招待も、見込めるからねっ。というわけで、夫は「コーヒーがもうちょっとおいしければなあ」と愚痴りつつ、私は、「カロリーがも少しなければなあ」、と思いながらランチ。 

セットで取るより、単品のほうがお得なものもあるし、大きいバーガーは食べないからなあ、と単品のメニューを眺めていると、「ヤッキーバーガー」というのがあった。
 ヤッキー…。説明を見ると、「生姜焼きバーガー」?つくねの生姜焼きみたいな感じのパテが入っているバーガーらしいのだけれど、食べ物で「ヤッキー」というと、あんまりいい感じがしない。それは、英語に「Yucky」という言葉があるから。

 これは直訳は難しいのだが、日本だとどういう感じになるかというと「オエっ」だろうか。誰かが食べているものをみて、yuck!と言ったら、かなり失礼な言動+子供っぽいが、つまりまずそう、食べたくない、というものにこの表現が使われる。
 めちゃめちゃに混ぜたドリンクバーの飲み物とか、お皿の上でおかずとご飯をごちゃまぜにして、見かけがすごくなった…というものにも使うかもしれない。
 べとべと、ぐちゃぐちゃ、手づかみ…それから、まずそう、失敗作、汚い。そういう雰囲気で。
 または、単純に、「うわ、いやだ」でもいいかも。Yuck!というのもあるが、それの形容詞系がyucky…という感じか。
 …という説明で多分わかってもらえると思う。


ブログネタとして面白いだろうと思ったので、思わず注文。

 これ、ヤッキーバーガーっていうんだって、と席に運んでから言ったら、夫は苦笑、息子は「えーー?」となっていた。
食べながら、息子に「おいしい?」と聞かれたので、ショウガが効いていて、味的にはおいしいと保証しておいた。

 ただ…。生姜焼きバーガーを短くしたかっただけなら、「ショッキ―バーガー」のほうがましだったんでは、と思う。
少なくとも英語がわかる人だったら、微妙な気分になるネーミングではある。

 ちなみに、おいしい!は「Yum!(ヤム)」で、それが形容詞になると「Yummy(ヤミー)」。変化形としてYum‐yum、と二つつなげる形も聞いたことがあるが、ちょっと子供っぽいかな。正式な場では多分使われないが、それはYuckの方も同じ。

 和風っぽい味で、つくねバーガーみたいなの、どこのだっけ?モスバーガー?てりやきバーガーのショウガ効いた版みたいな感じで、味としてはリピートありだな、と思ったのは書いておこう。

AI家電

最近、あんまりCDを買わなくなった。その代わりに使っているのが、音楽のストリーミングサービス。
音声認識で、Hey、と呼び掛けてから音楽のジャンルを叫ぶと、音楽をかけてくれる。

今まで試して上手くいったのが、「easy listening music」「smooth Jazz」「70's hit song」あたり。あと、「Play Carpenters
' song」も上手くいった。
上手くいかないと、「曲を指定するには有料サービスを取ってください」ということがあったり、「Oldies」は、いつも、「Oldies but goodies」みたいな題名の特定の曲がかかってしまう。

 英語の発音が日本人なまりなので、発音に気を付けてはっきりとスピーカーに向けて言わないとヘンテコリンなものがかかるのがまた面白かったりするのだが、ちょっと悔しいので意識して発音してうまくいくとうれしい。
 
 90年台から、2000年台初頭のものに比べて、各段に音声認識能力が上がっていると思う。昔、パソコンでいろんな作業を音声のコマンドでやらせてくれるというソフトを面白がって買ったことがあったのだが、いやはや、とてもじゃないけれども聞き取り精度が悪くて、当時のほうが発音は多分よかったのだけれど(アメリカ滞在真っ最中だったから)、思ったことを全然やってくれなかった。ファイルを開けるだけで一苦労、あっという間に使わなくなったソフトだった。

 多分マイクとかの性能もあるんだろうけど。
 それと同じで、文章読み取りソフトもかなり良くなっていると思う。96年ぐらいだったか、出たばっかりのソフトを買ったら、「ま」を全部「菫」と誤読するというこっぴどいソフトだった。
 英文はかなりの精度で読んだのだけれど、日本語は暗号生成ソフト並み。

 そういや、グーグルの自動翻訳も、最近だいぶマシになったと思う。
最初出たころは、six years old girl これを、六年の古い女性とか訳したからなあ…。
 どんな文章をいれてもかなり面白かったので、当時はジョークソフトとして活用したことがあるぐらいだが、最近はそこまで笑える文章が出ない気がする。

 …なんて思いながら音楽を聴いていたら、息子が宿題をしながら、これの意味は?と単語の意味を尋ねていた。
 ちゃんとAIが答えてくれる(正しかった)。多分、ネットから情報を拾ってくるのだろうけれども…。辞書を調べましょう、と学校では習っているのだけれども、これはやっぱり気を付けたほうがいいよね。

 なんでもかんでもAIに聞いて、それが音声認識間違いで違うのが出ちゃうことだってあるんだし、勉強にならないから、ダメだよ、と教えてはおいたが、息子は「なんで?」という顔だった。ネットの情報には、本当のではないことも入っていること、出所がどこかによって、情報の正確さには差があること。言葉の意味を調べるのなら、辞書がいいこと、ネットで調べるなら、せめて信頼性の高い辞書を作っている会社のオンライン版辞書にするとか…と説明をしながら、時代は移っていくのだなあ…と思った。

 ちなみに息子によると、AIちゃんは掛け算とか割り算とか、算数も出来るそうだ。

私は、音が大きいとき、volume downと指示を出していたのだが、「softer」も通るらしい。確かに英語ではそういうなあ…。
…ってことは、と思って、呼びかけてから「louder!」と叫んだら、音量が大きくなった。
おおおー。

 昔…。私が小学生だったころ、21世紀になったら、こんなことが…というような雑誌の記事に、こういうのがあった気がする。未来っぽいよ、ね。

ビューティフルサンデー

このブログにリンクしてある「色即是空―かくありたし」の記事に、【ビューティフルサンデーの話】があった。この曲は、昔、オリジナルとカバーx2の3種類が同時にオリコンランキングに入ったという話で、当時大流行だったという。

私も、この曲が好きだ。この田中星児さんは私にとっては「歌のお兄さん」で、あのさわやかな歌声と、明るく弾むような曲調は、本当に心楽しくなるいい曲だと思う。レコードが、家にあった。

大体昔は、「日曜日」というものの価値がもっとあった。なにせ私が小学生当時の土曜日には午前中だけとはいえ、学校があったからだ。
クラスメイトや先生と顔を合わせ、4時間目までとはいえ普通に授業をするのだから、休日感ゼロ。日曜日になると、「今日は、何をしようか」という気分になる子供は多かったはずだ。

田中さんバージョンの「ビューティフルサンデー」を動画で視聴してみると、今もさわやか。持ち歌が40年以上同じというのもすごいが、なんていうか声が昔と変わらないのもすごい。まあこないだ亡くなったドキンちゃん役の声優さんも四捨五入すれば60歳というお年で、あんなかわいい声なんだから、声というのは訓練によって、それほど老けないということもあるのかもしれないけど。


私も何度もこの歌を聞いたけれど、イメージとしては、木洩れ日の遊歩道か、森の脇の小道を、ギターを1本もった歌のお兄さんが、歩いているような感じ。さわやかな、晴れた五月の中を、きらめく太陽に照らされながら…。なんて美しい自然よ、緑あふれる季節に、さわやかな風に吹かれながら、自由に出かけようと誘う曲。

なんたって出かけるのは「彼方」なのだ。ここではないどこかに、自分を歓迎してくれる人たちが待っている素晴らしい場所がある。未来の…まだ知らない場所へ、どこまでも歩いて行けそうな、そんな歌だった。心浮き立つ出立、一緒に、手をつないで…。
だから、「君」はあくまで脇役で、隣にいるのだけれども、やはり主役は自分。
足取り軽く人生を明るく進んでいく、そういう歌なんだと思っていた。

これが、同じ時にヒットチャートに入った、「トランザム」というバンドのバージョンになると、全然歌詞が違う。実は初めて聞いたのだけれども、これは落ち込んで泣いている女友達を、男の子がなぐさめ、つらいことがあったら打ち明けてよ、友達なんだから、という感じに始まって、実は君のことが好きなんだと告白する歌だった。うーむ。もしかして原曲はこういう恋愛の曲だったの?

…と思ったので、多分原曲と思しき、「ダニエル・ブーン」の曲を聞いてみた。一応、こっちは「全部英語の歌詞のものが原曲である」という知識はうっすらあったが、意識して聞くのは初めてだ。

 …うーん?これ、実は「近いか遠いか」ということでいえば、田中星児さんバージョンのほうが近いと思う。
日曜日に、公園にデートにいくような歌だ…ということがわかった。
でも、なんかこう…もっと個人的な歌だという感じがする。

公園にいくと、君がまっている。なんて、なんていい日なんだろう。
僕を好きだって、君が言うんだ、本当に、本当にいい日だ…。と僕がニコニコデートしている歌だね、これ。

この素晴らしい日曜日が終わらなければいい、だから2人で太陽を追いかけてドライブしよう、なんて楽しい日曜日だ…という歌だってことがわかった。

英語で、beautiful!と一言、評価された場合、外見の美しさとはあんまり関係がないことが結構ある。つまりBeautiful!というのは日本語にすると「すばらしい!」とか、今風にいうと、SNSの「いいね!」と同じような雰囲気。

そしてあと、これに関連する言い回しとして、「It's (not) my day」ってのと、「saves the day」というのがある。
It's my dayのほうは、「今日は、すごく物事がうまくいく。(私にとって)いい日だ、ラッキーデーだ」というような感じ。NOTが入ると、「今日は何をやっても、だめだなー」とか、「うまくいくはずだったことが、うまくいかなかった」時に使う言い回し。

「Ichiro saves the day」と、こう来た場合は、日本語にするとしたら、「イチロー、大活躍」とこうなる。つまり、ピンチを救うような大活躍をするのが、「saves the day」。台無しになりそうな日を「救う」という感じなのがこの言葉が選ばれる理由なんだろうね。

beautiful dayというのは、だから、口語としては、自然が美しい…のではなくて、楽しい、いい日だってことで、ダニエルブーン版は、つまり、恋をすることで、すべてが素晴らしく見えるあの恋愛初期の高揚感を歌った歌だってこと。ずっといっしょにいようね、どこまでも、いつまでも僕たちは一緒だよ、楽しいね、素晴らしいね、うれしいね!という歌。これはこれで、なんだかわかる気がする。

でもそれを、さわやかな季候と、陽のひかりに照らされた明るい自然のすばらしさを歌った感じにしたのが、日本語普及版で、これは「月が綺麗ですね」をI love youになぞらえようか、という感覚にすごく似ていると思う。
ちょっと多めに見積もったところで、歌を歌いながら晴れ晴れとトレッキングか、ウォーキング…みたいにしか、聞こえないもんねえ。

私が持っていたレコードは、確かこの歌と一緒に「動物園へいこうよ」なんていう歌が入っていたのが、この「ハイキングに行けそう」な感じを余計に強めたのかもしれないな…と、今、気が付いた。

*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
このブログを書いたときに、ビューティフルサンデーを久しぶりに聞いたのだけれども、これ、キャッチ―だ。頭の中に残ってしまって、なんとなく口ずさんでしまう。みなさんも、ご一緒にいかがですかー。

日本語にない単語

procrastinator。この単語は、多分日本語には、1語では存在しない。
これは、物事を先延ばしにする人、それも、「しなきゃいけないことを先延ばしにする人」のこと。

動詞はprocrastinate。プロクラスティネイト、というのがカタカナで書いた発音。


身近な例でいうと、うちの息子。帰ってから、まずおやつを食べ、「宿題、やっておこうね」と一応水は向けてみるのだが、それを、「もうちょっと休んでから」とテレビを見て、「宿題、やらないと後で面倒だよ?」というアドバイスを、「だいじょうぶだからー」…と先延ばしにして、結局習い事だの、家でのお勉強だのをやる時間直前になって、「時間なーい」となってしまうという、ぎりぎりまで延ばしてしまう癖がある人が、つまりprocrastinateする人=Procrastinator、というわけだ。

自分にそういう癖があるというのは、I'm a procrastinator、というわけだが、これはちょっと自虐的というか、あんまり美徳とはされず、どっちかというと欠点ということになっているので、あんまり威張れることではない。

Don't procrastinate!というのを意訳するとしたら、「ぐずぐずするな」であろうか。

名詞はprocrastination。先延ばしにすること。

今日これを書こうと思ったのは、息子が夫に、「先延ばしにしない!」と叱られていたから。
そういやあ、英語だと、Don't procrastinate、だろうなあ…と思って、これとピッタリ同じ意味の言葉が、日本語にはないなあ、と思ったから。

どこの国にも、締め切りぎりぎりまで先延ばしにして、大あわてというか、間に合わなくてどうしようもなくなる人というのは、いるんだろうね。
割とアメリカではよく使われる言葉だったけど、日本の中高では習わなかったと思う。

ああ、気になる!キンドルカバー

結局、キンドルのカバーの手作りはやめて、かわいいな、と思ったカバーを購入。

何もつけない時よりも、100グラム近く重たくなるので、こういうのはキライな人はキライみたいだけれども、私はキンドルを開くと読めるのが好きだ。

多分、表紙を開くという動作が好きなのだと思う。キンドルは、さっきまで読んでいた本の、読んでいた場所が開くのもいい。

スイッチを入れるともちろん、最後に読んだ場所が開くのだけれども、このスイッチが(Voyageは、割と大きいけど)、ペーパーホワイトは小さめで、クリック感もあまりないので、カバーのマグネットを感知して、スイッチを入れてくれるのはありがたい。

 今回買ったカバーは、お花の柄。すごくかわいい。
 こういう日記帳が、昔あったような気がするなあ…。

 ノートの表紙みたいに、ラベルが貼ってあるように見える印刷。

 
One of my
FAVORITE BOOK

ぬぬぬ??これ、ちょっと違うぞ?
まあ、キンドルを1冊と数えるとしたら、「これは私の好きな本のうちの1冊である」と言えるだろう。

でも、その場合は、One of my Favorite Booksと、こう、最後にSがつくべきなんだよね。なぜなら、私は本をたくさん持っていて…その「たくさん」の中の1冊だから。
このSは「たくさん」であることを示すためにある。

本は本じゃん、何冊あってもさー。というのは、単数と複数を数え分ける文化があまりない日本語の話であって、英語はこのあたり、結構うるさい。なぜか、と聞かれても、言語学者でもない限り、わからないと思う。ただ、そうなっているのだ、と覚えるしかないんだよねこれ。

 まあ、こういうのは、割と最初のほうに習うので、高校生ぐらいまで英語の授業をやったら、いやでも、この問題を1度は四択でやったことがある人は多いはず。

 そんなわけで、このカバー、かわいいんだけど…間違いが気になる。
時々あるよね、ヘンテコなTシャツが。

 一度、子供服売り場で見て、笑いの発作に襲われたのは
「I'm the Chimp」とこうなってるやつだった。
 本当は「I'm the Champ」、とこう書きたかったのだと思う。
「ボクはチャンピオンだ」と。
ちなみにChimpというのは、「Chimpanzee」つまり、チンパンジーの、略語。
「ボク、チンパンジー」…っておサルのジョージじゃないんだから…。

でも、男の子用の服だったし、確かにうちの子はおサルさんみたいだったから、これ着せたらウケそう、と思った(結局、「匍匐前進」と書いたのを買って帰った)。

結局、どうしても気になったので、Free printable Labelとか検索して、ペイントで文字を適当にいれて、ラベル作成した。

シール用紙が手元になかったので、コピー用紙に印刷して、紙を2重にしてスティックのりで貼っただけだけど、ぱっと見た感じは、それっぽいので満足。なんでBOOKSなのかというと、このキンドルの中には、いーーーっぱい本が入っていて、実は1冊に見えても、開けば数百冊、ずらっと並んでいるという、私の宝物だから。
 またはがれたり、濡れたりしたら新しいの刷ってもいいし、もうちょっと凝ってもいいなあ…。

それより、中身を読もう、うん。
キンドルで読書をする欠点は、装丁がなくなってしまうということだなあ。
全部同じブックカバーになるんだから。

だからこそ、ブックカバーはお気に入りがいい。
とか考え始めると気分に合わせて替えたいとか、オリジナルが作りたいとか思っちゃうからよそう。
キンドルカバーって、全部自作は難しいんだよね、特に開くとスイッチが入るタイプ。

ひとつ、カバーを犠牲にするつもりでやってみるかなあ。要は表紙にカードケースみたいなのくっつければ入れ替え式に出来るわけだし。厚みが出るからやめた方がいいかな…。

だから!そーでなくて!中身の本を読もう、うん。



 

英語のジョークなぞなぞ

息子が、聞いてきたなぞなぞがぜんっぜんわからなかったので、皆さんとシェア。

Why is nine afraid of seven?
なぜ、9は、7をこわがっているのでしょうか。

えーーー?? その自慢げな顔と言ったら(笑)。

結局わからなかった。(答えはスクロールで)



















Because seven ate nine!
…というのが答えで、(つまり、7-8-9ときて)7が9を食べちゃったから!

…というシャレになっているらしい。

eatの過去形がateで、発音がeightと同じところからこうなるのだと。

ひとっことも知らない単語が出ないくせに、全然わかんないなぞなぞでした。
アメリカの小学生も、こういうの、遊ぶんだなあ。
 *…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
パソコンが壊れた。電源が入らない、充電しない。こっちは渡米には持っていかなかった大きいパソコン。なんと2007年から使っている10年選手(HDは一度のせかえをした)。ブログの文章は、クラウドの文章で打っておいたから、一応更新は出来るけど、このパソコン、そろそろハードユースには無理がある感じがする。OSがXPで、毎回サポートされていないですよ、とうるさい。

ネットがもうちょっと早くなったら(もうすぐ、工事が来る)このパソコンのバックアップも取って、新しい方に全面乗り換えも考えて…とか思っていたのに、思ってもみない故障だった。

正しい英語なんだけどね

ブログをみていると、「スポンサードリンク」というのをよく見る。
つまり、このブログは、無料で運営されているのだけれども、どこかの企業が、広告をだして、このブログを「スポンサー」しているということなんだね。

日本語で言うと「提供」でいいんだと思う。
最近はテレビをあんまり見ないので、わからないけれども、昔サザエさんなんかを見ていると、
「この番組は明るい暮らし、東芝の提供でお送りします」…などとアナウンスされていたから、この言葉は、ちゃんとわかる。

スポンサーリンク。つまりこれは英語で書くとすれば、
Sponsored link、とこうなる。英語の検索で定義を調べると、検索結果にある程度関係のあるものの広告を、お金を払って表示させるというのを、こう呼ぶらしい。

このedは、過去のことを指すのではなくて、「受け身」の方なんだよね。「お金を払って出るようにされた」広告。

だから、「スポンサード」リンク、でいいんだよ、あってるんだよね、これ。

でも、これが何回見ても、「スポンサー」「ドリンク」に、見えちゃうんだな…。
最初は、なんのドリンク?と思った。

だから、「スポンサーリンク」と書いてあるほうが、「ドリンク」がみえなくていい。
これは多分Sponsor's link、つまり広告にお金を出した人のところに飛ぶリンクを意識した表現。
日本語では、たとえば、花子ちゃんのお母さんは、「花子ちゃんママ」と呼ばれるように、所有格の「の」が飛ぶ時があるから、こっちのほうがしっくりくるんだなあ。

英語って、だいぶ長い間読んでるし、勉強してるけど、やっぱりなかなか、日本語のくせというのは無視できないものだと思う。

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    まこ

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