LuckyDuckyDiary

いらっしゃいませ。毎朝6時には更新します。さっくり読んでいってください。コメントくださった方はリンクさせてください、相互リンク歓迎、リンクがダメな方は連絡お願いします。

私にとっての新作?鬼平。

父親のプレゼントとして買った「鬼平犯科帳」を読み始めた。実は、「剣客商売」のほうは、何度も何度も読んだことがあった。中学生ぐらいからだろうか。でも鬼平犯科帳のほうは、そのあと同じ作者だから、と読みだしたのだけれど、すぐ投げ出していた。

理由は、まず剣客商売は、それほど人が死なないのだが、鬼平犯科帳のほうは、手足、指ぐらいなら、もうあっという間に「切り飛ばされ」るし、結構流血と殺人が…おまけに、「岡場所の女たち」が出てくることも多く、18禁の場面描写も多くて、中学生にはちょっと刺激が強すぎだった。

だめだ、大人になってから読もう。というわけで、私は鬼平犯科帳は封印しておいたのだった。
池波正太郎さんは、ほかにエッセイなんかもずいぶんあって、それは読んだのだけれど、もうお亡くなりになっていて、新作を読めないというのも後で知った。

新しいのが読めないのだから、今あるのを読もう、と思って、剣客商売と、藤枝梅安は読んだけれど、鬼平犯科帳は全部まとめて置いてあった。
でも今回、ついに電子版にしたことだし、と読み始めた。
いやー、面白い。これはつまり、長谷川平蔵が、いかにかっこいいか、強いか、素敵か…ということを書きまくった小説なんだね…。遠山の金さん、という時代劇があったけど、あれだ。市井に交じって事件をさぐり、お白洲へ登場した金さんが、弱いものを陥れようとする悪者を「この桜吹雪が目にはいらねえか」と伝法な調子で見得をきって、町人だと思っていたのが、このお殿様だった…ということを知らせるというのがお約束の、あの時代劇。あれと似ている。

町人とか、浪人とかの恰好をしている平蔵が、事件の糸口を見つけて解決し、最後に「俺はな…」と正体をばらすというパターン。割と同じパターンが多い…多いんだけど、これがいいんだな…。毎回印籠だして終了する水戸黄門が、私は好きだ。何回見ても強いねえ…というヒーローものも好きだ。

剣術の達人で、どんなのがかかってきても、証言を取らなきゃいけないから峰打ちで一人は生かしておくとか、手下に様々な心配りをするとか、貧しい人にも分け隔てなく、人情味にあふれる扱いをするとか…いかにいい人で、強いか、そして時々はおやじギャグみたいなお茶目なところがあったりして、それが、若者じゃなくて、中高年ってとこが、いいんだなあ…。
24巻あるので、なかなか読み終わらない。さすが、ライトノベルとは違う。
これを読んだら、もう「新作」は読めないんだな…と思っていたら、なんだか【謎の短編集】がアマゾンに出てきた。おお?これは有名になる前に書いたのとか、雑誌に載って、今までは単行本になっていなかったのをかき集めて出版したものらしい。なんでもいいから、この人の書いた本が読みたい!という人が多いので出したものなんだろうな。まだまだ読めそうでうれしい。

まあ、この池波正太郎さんの本は、とても好みなので、読んだことがあるものを読み返すので全く構わないのだけれど、やっぱり読んだことのないものはいいなあ…。大事に読もう。一度目は、当たり前だけれど一度っきりだものね。
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ドルフィン・エクスプレス

何と表現すればいいのだろう。一言で言うと「子供に読ませておくにはもったいない」本だ。

作者の竹下文子さんのシリーズ本【黒ねこサンゴロウの冒険】は、10巻もので、私はこの物語が大好き。
子供の本のくせに(大体3年生ぐらいから読めると思う)、孤独でニヒルで、そしてカッコいい黒猫のサンゴロウが主人公で、1巻目は、人間の男の子が主人公ともいえるので、なんていうか、あるとき、僕に起きた不思議な話、みたいな学習誌の連載ものみたいな感じで、それほどでもないが、2巻から先は、ああ…こんな生き方って、いいかもしれない…。とその世界に浸れるだけの深さがある。

 暮らしているのは、猫たちの町。島が点々と散っていて、挿絵は二足歩行の猫。あまりにもファンタジー…と思うかもしれないが、風景の描写や、街の活気が伝わってくるのが、なんとも美しく、まるで外国の知らない町へ遊びに行ったような気がする。
 おいしそうな食べ物、パラソルの立った座席が外に並ぶカフェ、月の光に照らされた石畳、そして波の音。

 今日紹介しようと思った、「ドルフィン・エクスプレス」は、サンゴロウがいる世界と同じだが、(サンゴロウもちょっと出てくる)主人公は、宅配便船会社、ドルフィン・エクスプレスの配達員の若い兄ちゃん、テール君。サンゴロウよりは人情派で、困った人を放っておけないが、なかなかにガッツがあって、貧乏だけれども、毎日仕事をして、頑張っているサラリーマン。
 給料が安いのをぼやいたり、仕事がきつかったり、シフトがきびしかったり、そういう苦労をこれを読む4年生がわかるとも思えないのが、「子供に読ませておくのがもったいない」理由。

 これは大人が読んで、あーー。そうだよねーえ。と思う本なのだ。
 ちょっとした事件と、ちょっといい話が、島の生活が、季節によって変わっていく様子と共に描かれている。
 貧困、ギャンブル、泥棒、孤児、詐欺、老人問題なんかがちょっとずつ書かれていて、この世界にもいろいろあるのがわかる。
でも、ここの住民も、生きているのだ、毎日毎日。

 ページを閉じても、島の生活がきっとどこかで続いている、そんな感じがしてくる。
きっとどこかに…今日も港ではゴンじいさんが仕事をしていて、港の売店のおばちゃんはパンを焼き、港に船をつけるのが下手なヨキ君はテールに難しい場所の配達を交代してもらい、一番うすぼんやりな配達員は、今日も伝票にハンコをもらい損ねる。

 ほんっとうにおいしい、あの店の小エビのピザは1日限定50枚だし、目つきのよくない男たちが、裏道のバーにはたむろしてギャンブルをしているのだし、リゾートアイランドの石畳では、きれいなドレスを着たお嬢様たちが、今年の流行りのペットのトカゲを散歩させているのだ。

 だから…。私は時々、この本を開いて、島に遊びに行く。
 
 島の…。白い壁にプルメリアの影がうつるリゾートホテルで、レモネードなんか飲みながらなら、嵐の話を読むのも、悪くない(サンゴロウのシリーズの場合)。それから、街へ出て、石畳を歩きながら、ショーウィンドウをひやかす(テール君のシリーズの場合)そぞろ歩きを。
  どこがモデルなんだろうね、この島は。

 子供の読み物ということみたいだけど、これは、本当に気持ちのいい本。いいところだけ取って、いらないところを抜いてあるから、子供用にもなるぐらい短い本だけれども、ノベルスぐらいの、何があるんだろうこれ。えーっと、固さ?歯ごたえ?
 全体の構成がしっかりしていて、「こどもだまし」な感じがしない。
 もちろん表現は、子供にもわかるようにしてあるから、子供用なのは、わかる。でも…。
 家具でいうと、小さい子供が食卓に座れるように、高くなっているイスなんだけど、座面と足を置くところの高さをかえることで、大人になるまで使えます、というたっかい(三万円近くする)椅子。あれと似てると思う。

 薄いし、軽い読み心地なので10冊以上あっても、大人ならなんのその、で読めてしまうと思うので、図書館でぜひ、おすすめ。

ついに、電子本にした

 この春、まだ誕生日プレゼントをもらっていないので、なにが欲しいか、私はずっと考えていた。

 断捨離中で、「もの」が増えるのは、あんまりうれしくない。
 ダウンロード版ゲームとか、電子本がいいかな…と思って、ついに、買うことにしたのが、「フォーチュン・クエストシリーズ」。これがね?最初の9冊と、その次の26冊と、そして最新の8冊があって。 全部電子版買ったら、2万5千円越え。

 これは、ライトノベルで、昔付き合った人が読んでいた。「ライトノベル」なんていうものは小学生が読むものだと思って、「けっ」と思っていたのだが、彼があんまりプッシュするので、5、6冊出た頃に、がーーーっっと読んだ。1冊1時間どころか30分あれば読めるような薄さだったが、確かに、作者がゲーマーだというだけあって、とても面白かった。

 ライトノベルというものに対する偏見を捨て、その後出るたび買った。
スーファミのゲームも買ったし、ファンブックみたいなのも買った。ボードゲームは当時は、買わなかったが、冊子になって切り抜いて遊ぶのはどこかで手に入れたな、まだあるかな…。
PSのゲームも買った。まあ…PSゲームは面白くなかった覚えがあるが、キャラゲーとはこんなものよ…と思ったものだった。ちなみに、スーファミのゲームはスゴロクだった。今でも音声や音楽が頭の中に鳴らせるぐらいには、友達と遊んだ覚えがある。


まあ、当時の彼とは別れたけれど、面白い小説だったので、継続して買い続けて、結婚して渡米するまでに出た分が、大きな紙袋一杯分あったのだが、その時、まとめて人にあげてしまった。

 何年か経って、帰国、妊娠中でヒマだったので、また1巻からそろえて、読みまくった。つわりで体調がよくなかったし、重厚長大なものを読む気が減っていたからね…。

 それを出産育児中に、中学生になった甥に「軽くて面白いよ」とまとめてプレゼントして、(結構ウケた)その後引越し三昧。

 子供が幼稚園に入って、自分の時間が出来たころ、また読んだらまた、面白くて。
気がついたら、同じ人が同じ世界観で時代をずらして書いている「デュアン・サーク」も揃えてしまったが、これがまた一番年下の(当時中学生)姪に大ヒット…。しょうがないので一気に両シリーズ全巻譲った。
どの甥も姪もそれほど本好きではないので、ウケる本は貴重だ。楽しい読書体験は大切、お金には、代えられない。

 …というわけで、今回全巻、買うことにしたわけで。最新刊までで、しめて43冊。
 「リプレイ」と言われるTRPG の解説プレイ本は入っていなかったが、手に入りづらかった「リミテッド」も収録されていたし、コミックスのノベライズや、新しいあとがきなんかも入っていたし、最新刊の5冊ぐらいは読んでいなかったので夢中で読み通した。やっぱり40冊以上あると、ライトノベルといえども、5、6日かかる。

 このシリーズは、割と気楽に人にあげたのは、この深沢美潮さんがとても人気のある作家だから。たしかこの人の本、初版10万部刷るんだということだからね…。発売日からうっかり1週間過ぎて本屋で手に取ったら、3刷だった、なんてこともあったぐらいだから、絶対また、手に入ると確信がある本だった。
 これがハヤカワFTだとか、創元推理文庫のSFだとかになると、こうはいかない。あっという間にレア化…ということもあるから、絶対もう一度読む本だ、となったら、人になんかあげられない。
 
 3度目の正直ならぬ、4度目のコレクションは電子版。もう絶対手放さない、と思うとなかなかに感慨深い。「デュアン・サーク」の電子本も買って、とねだってみたのだけれど、残念、これは「プレゼント1回分」には多すぎ、と言われてしまった。23巻あるからな…結構高いよね。来年かなあ。それともお小遣いためようかな…。

 文庫本をチェックしても、お気に入りの本ばっかりで、断捨離にはならない感じ。林芙美子とか、やけにおいしそうで買った「貧乏サヴァラン」も電子化している。これを買うときチェックしたら、まだ電子化してなかったんだよね…断捨離候補、つぎはこのあたりだな…。まあ、林芙美子なら、絶対図書館で全部置くというのもあるけど、これは読み始めたらやっぱりおいしそうで、楽しい本で、やめられなかったのでキープ。

 落語の文庫本も…。やっぱり面白くて、落語を演じる人の声が聞こえてくるようで。
 これもキープ…って読んでたら片づけがちっとも進まない。

ウーゼルって、誰?

【このブログの2月終わりの記事】で、そういや、アーサー王物語をまともに読んだことがない、と書いて、その後、私は子供用のアーサー物語を手にしたのだが、そのストーリー展開のあまりの遅さと、いろいろな民話や伝説から物語になったから当然とはいえば当然の、つじつま合わせに疲れて、物語を追うのがつらくなってきて、思いっきり挫折した。

 えーっと、誰と誰が兄弟で、お母さんが違うのがこの兄弟で、あとから違う人と結婚した…ということはこの人は父親が違う…?おまけに親子で名前が同じだったりするのがまた…。調べてみると、名前が似ている人は混同されていたり、物語の成立年代によって、すごくいい人だったのに、後の時代の物語では悪役をやっていたりするのが、薄い知識とあいまって混乱のもと…。

これは英語で読んでいるから、大体の筋書きがつかみにくいのでは、と判断して、私は日本に帰ってきたのを幸い、図書館にアーサー王物語を探しに行った。

 トーマス・マロリー版ではなく、ローズマリー・サトクリフのアーサー王物語を発見したので、読み始めた。
さすが日本語、速度があがる。

 といっても、人物相関図がほしい…と思うような物語なのは変わらず(そりゃそうだね)、スタートはアーサーなんか影も形もないところからスタート。各種伝承入り混じって、もとの物語や民話は絶対数が多いよね…と思いながら進む。

この、ローズマリー・サトクリフ、結構子供向けの歴史物語を書いていて、ローマ帝国とか、ブリテンが…サクソンが…まあ、あのあたりのものを読むのにとても面白いのだけれど、このアーサー王の物語は多分、大人向け。

 王様が殺されて、その息子がアンブロシウスとウーゼルの兄弟…と読み進めていく。
 なんとかウス、というのは割とローマ帝国が絡んだ文化圏だとよく出てくる名前だよね。
 セレヌンティウス(<メロスの友達。走れメロス…は日本の作家だけど)とか、フラヴィウス、アントニウス、ティベリウス…。

 だけど、この物語では、かなりあっさり、アンブロシウスさんは戦死。
 その後活躍するのはウーゼルさんだった。

 読み進めると、ウーゼルさんはブリテン大王に戴冠されて、ウーゼル・ペンドラゴンを名乗る、とある。

 ペンドラゴン??この称号を名乗るのは、アーサー王物語のなかで、たった一人、アーサーの父ちゃんである。

 ウーゼルって、ユーサー・ペンドラゴンのことだったの??

あー…。Utherで、thが、有声音だとしたなら、ゆーざー、だよね?
Webster-Merrimanのネット辞書によると、ゆーさー、か、うーさー、というような発音だった。THはにごらないらしい。

…うーむ。百歩譲って、まずそれをにごった音にしたとして、うーざーになるとして…。最後のRまたはLを、ら、り、る…と書く表記法、たとえば、Beautifulを、「ビューティフ」と書く英語を無理矢理カタカナに直す方法は、結構あるから、EをTHの方へくっつけて、ローマ字読みにして、うーぜ、までいったら、あとはルをくっつけて、ウーゼル、と。
HERを、「はー」と読もう、というのは割とたくさんの人が覚えてるでしょ…?そこはTHERだったら、TH+あーになって、「ざあー」か、「さあー」になりそうなものなんだけどなあ。

 ウーサー、ユーサー、ウーザー、ユーザーのうち、どれかなら、多分、「あ、アーサーのお父さんになる人だ」とわかったと思うんだけど。
 
実のところ、英語で、単語の一番最後に来るLは「らりるれろ」ではない。どっちかというと「う」の発音の方がずっと近い。
なので、Beautifulは、「ビューティフル」と発音するよりも、「びゅーてぃほう」と発音する方がそれっぽくなるし、wonderfulも、「ワンダフル」と発音するよりは、「わんだほう」の方が、それっぽいわけだ…というのは、英語の発音のコツなんていうのを読むと、すぐ出てくる。

 単語の最後のRも「らりるれろ」ではなくて、舌を後ろに巻いて、「うー」というのが近い。私はこれを教える時、「あうーーワンワンワン」と、アニメで夜がふけたということを表すときに出る、遠くで遠吠えしながら鳴く犬の声があるでしょう、あれを思い出して、舌を後ろに巻いて、アウーーーってやってみてください、と教えていた。

ディーゼルとか、イーゼルとか、そういうものと関連がありそうな感じがするよね、ウーゼルって…。

 農業機械の革命児、ディーゼル・ペンドラゴン新発売!
 
 イーゼル・ペンドラゴン!安定性抜群、キャンバスの固定に便利な爪を装備しました!

…そんな感じ。
 読書がなかなか進まない。

懐かしいコミックス

 自分の本棚も、頑張って断捨離中。完全版を2004年に買った4冊セットのコミックが、一冊432円で電子化していた。ううう。本棚の奥へ入ってしまっていると、取り出しにくいからな…。電子版買うかな。本はきれいだし、売れそうではある。

 猫十字社の「小さなお茶会」。最初は400円ぐらいのコミックスを買い、その後、口絵部分とかがカラー化した豪華版を買い(ただし、品切れで全巻は買えなかった。アマゾン以前の時代だったからね)、それから完全版を買い…。電子版を買ったんだから、私はファンとして、この作家さんに、ちゃんとお金を払って作品読んだよ、と思う。
 だって…同じ内容の本を4回買ったんだからねえ。それでも取っておく、と思えるぐらい、好きな本だ。 この人には、未完の大作、「幻獣の國物語」というのがあるのだが、どうにかして続きが読みたいけど、無理だろうなあ…。

 「幻獣の國物語」最初はコミックだったのに、途中で小説になった時はびっくりした(買ったけど)。小説でいいんだ、どうなるかだけ、教えてーー。続きがわかるならプロットだけでも…買ってもいい…というぐらいなんだけど、ネットで調べた感じではもうあんまり同人活動とかもしていないみたい。残念。

 小学生の時から読んでいるマンガを、今、電子版で。もう、どんな出会い方をしたのかすら、覚えていない。

 この「小さなお茶会」は、私もいつか、こうやって誰か大好きな人と暮らしたいなあ、という望みを持たせてくれた本だ。
 おいしいお菓子と、お茶と、星と、本と音楽と…そしてときめく心を持って、日常をすごすこと。
 私の愛読ブログ、「OKKANABIKKURING」の、ちょっと前の【「ヒュッゲ」の記事】にあったような、一言で言い表しづらい、日常なのだけれども、ちょっといい、そして非日常なのだけれども、手の届く範囲にありそうで、なさそうで…思い出に残るような、でも字に書いたり、話したりすると突然香気の失せるような、そんなすばらしいもの。

 当たり前の事を書いた日記帳の、次のページに突然、すばらしい非日常が隠れているような、そんなマンガだった。

 今読んでも、やっぱりいいな、と思う。
 ぱらぱらとめくった思い出の本の中に、思いがけない押し花がはさんであるように…。

 聞き古したCDの中に、一曲だけ、心に響く曲があるように…。

 ふと、気が向いて降りた町に、素敵な喫茶店があったときの、幸せな気分。

 でなきゃ、突然寄ったブックオフに、まさかと思うような探していた本があったりする。

 そんな、誰に言うでもないのだけれども、きらりと光る、そんな一瞬のときめきを、ただそれを見せびらかすのではなくて、ポケットにいれておいて…

 それがハンカチと一緒に、時々出てくる、そんな、二重にも三重にもなった、「日常生活」。

 それが、この「ちいさなお茶会」なんだってこと。

 私も、そういう小さな、すばらしいことに、気がつきたいな、と思う。

ゲーテ詩集


実家も、ちょっとずつ断捨離しているらしい。
元気な時にやっておこう、と思ってくれるのはたいへんありがたい。
私も時々顔を出して、「まこ、これいらない?いる」という質問に答えることになる。

ずーーっと前から、「服は全部捨てて」とお願いしていたのだが、それでも、「もし、いるのがあったら困るから」というので、見に行ってきた。
うーむ、私は自分が行った時、かなり捨てた覚えがあって、まだ残っているとは…状態。

結局、バンドの衣装のタキシードが出てきて、さすがにこれはもう入らないよ状態。
男装出来るぐらい、細身だったのがウソのようだよね、もう。
あとは、「これは姉のやつでは」というのがあって、親はこれは私のだと思っていたらしいのだけれど、ピンク系は実はほとんどが姉のもの。スーツとか。
 コートは、キャメル色のロングコートが、私のじゃないか、といわれた。確かに、私のワードローブにありそうな、シンプルな形と、ありがちな色だが、私はロングコートが嫌いだ。買ったはずはない。というわけで、多分姉の。

結局自分のだけチョイスして、捨てた。
「まだ着られる」とか親がブツブツ言うものもあったが、正直その「まだ着られる」を着る機会はないと思う。

 そして本。これがなあ…。
コミックスのうち、電子版で持っている、または買えそうなもの(作家によっては、熱心に電子化してくれるケースもある)は、どんどこ捨てる。

 源氏物語は、多分誰の訳でも、図書館にあるから、捨て。続き物で半端な小説、全部捨て。英語で買いなおしたSFが多かったので、まあいいや、と。日本語版では途中まで出て、そして不人気で翻訳しないのがあるのがなあ。
ゲーテの詩集が、2冊。なぜ、ゲーテだったのか…。

 読むと片方は、あんまり気に入らない訳が、そしてもう一冊は、多分こっちが好きだったほう、かなり覚えがある。

 井上正蔵訳、好きだ。
 ドイツ語なんて出来やしないから、元の詩がどんなのかなんて知らないが、
『五月のうた』の
5連目の、

 そのすばらしい恵みは
 さわやかな野に
 花にけぶる
 まどかな地に

 この4行のためだけに、私はこの詩集が買える、と思う。

 白鳳社の青春の詩集/外国編6、と書いてあるが、この一冊だけしか持っていない。
 そして、裏表紙をあけたところに、300-と、鉛筆で値段が走り書きしてある。多分、どこかで、ゲーテの詩集を読み、気にいって買おうと思って、普及版っぽい1冊目の本を手に取って買ったら、訳が違ってしっくりこないので、どこかの古本屋で、この訳を探して買ったのだろう。

 どうするかな…取っとくかな…と思ったが、【アマゾンに電子版が】あるじゃないか…。

 うんうん、これでいいよ、電子版があるなら、これはもういい…と思ったけど、一応、一読してから捨てることにしよう。懐かしい本だしね。

 いい時代になったよね。ずっと、キンドルにとっておけるのは、うれしい。
 

「穴」とpig-latin

ルイス・サッカー作【HOLES】日本語は【穴】

あまりにも、内容が想像できない題名だったので、子供が、面白いんだ!と喜んで読んでいた時、「ふーん」ぐらいでスルーしていたのだけれど、2003年に映画にもなっていると聞いたし、結構英語が簡単ということで、英語の勉強に読んでみた。

 英語は、あんまり難しい単語が出ない。一度も調べないで読めてしまった。多分、アメリカ人なら4年生ぐらいで読めてしまうのではないだろうか。ニューベリー賞受賞、ということは、名作という評価だということはすでにわかっていたのだけれど、ほんと、最後までぐいぐい行ってしまえる本だった。

 設定としては、「えーこんなの現実にあったら大問題じゃーん」という感じの導入部なんだけど、でもな…。アメリカだものな…。あるかもしれないな…程度には、それっぽく、多分こういう感じのが、はやってるんだと思う。リック・リオーダンの【Percy Jackson series】【パーシージャクソン日本語版】このあたりと、多分、読者層は同じだと思う。
パーシージャクソンは私は2巻で挫折中。アメリカの図書館で、「大人気!」のところにあったので読んだ。日本の図書館で日本語借りようかしら、と計画中。ハリーポッターが出てきてから、こういうファンタジー系の少年少女用小説というのは、とても増えたと思う。
この本は、推理小説が好きな人にお勧めしたい。伏線がすごくたくさんあって、この物語の主人公はStanley Yelnats IV、つまり同じ名前がついている一族の4代目。物語の始まりは、そのもう1代前の人からスタート。
ひい、ひい、おじいさんから、現代っ子スタンリー君までの、5世代に渡る運命の輪が、どうなってきているのか…ということを読者は、見ていくことになる。

 途中はわけがわからないまま、進んでいかなくてはならない。なぜか突然出てくるこれはだーれ?みたいな感じなのだけれど、 ジグソーパズルってあるよね。最初、枠だけ組み上げてから、色が同じだ、と思うところを少しずつ組み立てていって、ちょっとずつ部分が完成していって、「あー、このパズルには、こんな絵がかいてあるんだ」とちょっとずつ細かい部分を見てから、最後の最後に、残りのピースが少なくなってきて、ばたばたばたっっとパズルがはまる、あの感じに似ている。パキーン、と絵が完成したあとの、その細部の絵の細かさに、「ああーーーこんなところにこんなものがーーーっ組み立てていた時には、わからなかったけどー」的楽しさがある。

 または、(名探偵)コナン君が、いろいろなヒントから、順番に事件をつなぎ合わせて、最後に種明かしをしてくれる、あれが好きなら、もう間違いなく、はまる。

 あああーーーっ。こうなってたんだ???ってなること請け合い。今、あんまりネタバレをしてしまうと読む楽しみがなくなるので、ここまでしか書かない。書かないけど…。(言いたい)

 息子と同じ本を読むのは、自分が子供のころに読んだのを息子が読むというパターンはちっちゃいころの絵本には多かったが、最近全くなくなってきていて、ハリーポッターぐらいか?という感じだったけれど、今回、息子が読んでから私が読んで、大変盛り上がった。割と短い本で、(続編は各種あるらしいけど)、私もじゃあ、読もうかな…という気になったのが大きかった。

 この本の中で出てくるPig-Latinというものについて、解説。
 どの本で読んだか忘れたけれども(たぶん「海へ出るつもりじゃなかった」のアーサー・ランサムのシリーズだと思う)、結構アメリカの本に出てくる子供の言葉遊びの一種で、普通の英単語を、「ラテン語っぽく聞こえるように改変する」というもの。
(単に外国語っぽく聞こえるのが面白いからやってみただけ、という説もあるらしい)

 やり方は、「単語の頭にくる子音を、単語の最後に回して、ayを足す」というのが基本ルール。
 最初が母音で始まる場合には、単語の頭の音はそのままにして、後ろにwayを足すというサブルールがある。

 単語1つずつにこのルールを当てはめるため、1単語ならともかく、フレーズとなると、なかなか難しい。

 つまり、Helloだったら、Ellohay 発音としては、ヘロウ→エロヘイ、とこうなる。
  Thank you これだと、ええと ankthay ouyay、(Thをひとまとまりにしてこうなるはず)
 母音で始まる appleだったら、最後にwayをつけるルール適用で、appleway アプルウェイ、とこうなるはず。
 Rexという名前だったら、Exray、とこうなるので、この物語の脇役、Rex君は、X-rayと呼ばれている。

 このブログの題名だとどうなるか…
uckylay uckyday iaryday (アキレイ、アキデイ、イアリーデイ)こうかな?

グーグルして出てきたサイトは【ここ】
アメリカ人も、わからなくて調べる人が多いらしい。1895年には、すでに知られていたらしいから、結構古いものみたい。
ネットには、グーグル翻訳のように、フレーズを入れたらPig-Latinに【訳してくれるサイト】があった。

前にpig latinのことは聞いたことがあったのに、こんなにわかるほど調べなかった。ネットってホント、便利。

偏りのある文章

うちでは、息子をまだ塾に通わせていない。
高いんだ、塾代って…。

 そんなわけで、息子と一緒に家で問題集を使って勉強中。

 一応、息子には、「文章に書いてある情報が、いい、悪い、またはあっているか間違っているかということは、考えなくていい。文章が何を言っているかを読み取ることが求められているのだ」というようなことは説明済みだが、それでも、時々、違和感がある。
 
 今日の文章は、科学について。
 *科学は、いろいろな人が、自分の関心のおもむくまま、追及し続けた結果、発展した。

これはいい。

 *現在、科学の発展には、お金がかかる。個人でそういうことは出来なくなっていて、税金がかかっている。

まあ、これもそうだろうね。

 *みんなが本当に大事だと思うことに、お金を使わなくてはならない。

…まあ、いいとしよう。基礎研究なんて、地道なものだし、何が大事か、なんてわからないものだけど。

で、結論に導くブリッジが、「でも、本当に大事なことだけにお金を使ってない」「原子爆弾とダイオキシンが出来た」

最後の結論が、「悪意で作ったのではないが、20世紀の科学は人類を不幸にしているように見える」。

えーーー。なに、その最後の大跳躍!いや、「見える」と最後が主観ですよ、と言ってるだけいいのかもしれないけどさー。

で、その本の題名は「ヒマラヤで考えたこと」だって。

…ヒマラヤねえ。この人は、知らないけど、題名から行くと、登ったのかなあ。
 きっと、環境破壊とかに心を痛めた人なのだと思う。

 わかるんだけど、ここだけ見ると、すごーく違和感がある。飛行機に乗り、ヒマラヤまで行き、ゴアテックス着て登山する…いや、それ以前の問題。乳児死亡率が下がり、病気が治る薬が出来て、私たちは毎日科学の世話になって生きているんだから。

 自然は、そのままにしておいた方が、多分いいのだと思う。ヒマラヤに置き去りにされる死体、投げ捨てられるゴミの話は前から問題になっている。登る…というのは、つまり現地の人が、ではない。私たち、登山を趣味にするような贅沢な事が出来る国の人が、金の力で趣味を満喫している、そのことについて…。きっとそういう文脈なんだろうなこれは。

 発展した科学技術がまだ導入されていない場所の自然は、美しく残っているかもしれない。ただし、その場合は人間の住環境も、ぐっと昔風。乳幼児死亡率、病気、けがなどの医療、それから教育…。
 私たちは、科学の恩恵を受けるが、お前たちはその自然な環境で生き延びろ。そういうことなんだろうか。

 「いろいろなものを発見発明することで、幸福になるのだろうか」とこの文章は問いかけている。
 これは、よく調査にあるよね。大体、人間の幸福度というものは、ある程度までしか、そういうことには左右されないというのがあるみたいだけれど…。今から、科学技術を減らした生活をして、環境にかかる負担を減らそうというようなことを実践できるのかというと、やっぱり、難しい。

 ダイオキシン汚染を、どうしたら解決できるか。原子爆弾を使わないようにしましょう…そういう科学、文明、文化…というものを育んでいくしかない。

 科学技術の恩恵をここまで受けて暮らしている私たち日本人が…。衛生的な環境と、医療、温度管理された家に慣れた私たちが、「20世紀の科学は人類を不幸にした」と言っちゃいけないよな…と思う。科学技術がなければ子供のころに、死んでたかもしれないんだから。なんせ、原始的な環境だと、「半分」は5歳までに死ぬとかだからね…。

 これを言っていい人は、科学の助けを借りないで暮らしている人だけだ、と私は思う。
 それなら、説得力あるよな、と思うだろう。

 一つ一つの文章を読むと、間違いなくもっともに聞こえる。自然は大事。ダイオキシンは環境によくない。ダイナマイトのような大量殺戮が出来るものは使わないほうがいい。
 でも、これを全部並べたとき…。同じカードの表と裏のように、科学の、医療の、工業の発展が、隠れている。

こんな文章を、小学生の息子に読ませるのが、いやだな、と思う。
 例えばじゃあ、「じゃあダイオキシンがいいっていうのか」と聞き返されたら、答えはNOだ。でも、何が裏側にかいてあるのかということも…今日本人がいる環境が生き延びるのに好都合に作ってある、楽が出来る贅沢な環境だということも、一緒に書いてあるといい。

まあ、この本を書いた人が、ヒマラヤに骨をうずめる決心をして、もう現地に住んじゃって本を書いているなら、この文章はありだ。
知らない人だから、これ以上批判的なことは書かないけど…。

根源的なことをいえば、「何を幸せとするか」。ここなんだろうな。私は…やっぱりなるべく命がたくさん助かる生活がいいと思う。たくさん産んで、たくさん死んで、丈夫な人だけが、短く命をつないでいくのが、自然の姿なのかもしれないけれども、出来れば、生まれてきたら95%ぐらいの確率で生き延びて、年を取って、もう、十分だな、と思えるぐらい生きてから、去っていくという、現在のシステムが性にあっていると思っている。

 大丈夫。不幸というものは…または幸せというものは、主観的なものだから。「ユートピア」だったっけ。
 「不幸になることを、その自由を望む」という野蛮人が出てくるのは。虱に食われ、垢まみれで、病気になっても、それが自由なのだと。そう考えると、このテーマはかなり昔から使い古されたものなんだね。

 息子には、ものには、表と裏があって…。周りをぐるっと回ってみないと、いろいろ見えないことがあるのだと教えたい。
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今調べたらこれは岩波ジュニア新書だった。ということは、中学生向けか。
 そして、この人はヒマラヤに行ったあと、環境保全に尽力したらしい。ふーん。まあ、もちろんこういう本を書くときは、「かもしれない」なんて語尾を濁すものではないんだろうからね。こういう書き方になるんだろうけど。

 しょーがない、日本に帰ったら全部読むか…。ここだけ、切り取られたのを読んだらどうにもこうにもキモチワルイ。

国語の問題となれば、起承転結がはっきりしているとか、わかりやすい構成になっているとか、問題が作りやすいとか、いろいろ条件がある上、一部だけ抜くんだから、こういう感じになるのも仕方がないのだろうけれど、こういうのだけ読んでいると考えが偏りそうな気がする。

淡々と、または朗々と

図書館では、朗読のCDとか、テープの貸し出しもある。
指輪物語はめちゃくちゃ長編だが、これの朗読音声があったのをアメリカの図書館で借りたことがある。

男性の声で、朗読されるそれを聞いていた。
うんうん…。こうなって…こうなるんだよね…。
愛読しているだけあって、場面がどこか、ということもちゃんとわかる。
朗読というのも、案外いいな…と思った。

トールキンの作った、指輪物語の世界には、エルフという種族がいる。人間よりも、姿かたちが美しく、もちろん声も美しく、詩を作り、歌を歌っても大変美声…ということになっている。

なにか、というと歌うんだな、この種族が。歌で悲しみを、喜びを表現するし、夜キャンプとなればまず歌う。焚火の周りで歌うキャンプソング…という感じではなく、切々、または朗々と歌い上げるその歌声が夜空に…
…といったような感じ。古い時代の物語や、美しかった先祖たちへの賛歌や…まあ、詩的なわけよ。

その「エルフが歌う」場面になったとたん、朗読のおじさんが、裏声になり、女性の声ぐらいの高さで、変なリズムを付けて、エルフ語を朗誦し始めた。

ちょ、やーめーてー。雰囲気台無し…。
おっさんが裏声で歌っているようにしか(それもヘタ)聞こえない。

メロディじゃないの、掛け声、それも変に抑揚がついていて、音楽的でもない。

これなら、淡々と朗読してくれたほうがましだってば…(エルフ語の発音は、作者が設定している)

ひぃいい、と思っているうちに、それほど長くなかった歌部分は終わって、また朗読に入った。
そのまま聞き続けた。

しばらくたって、エルフがどっさり住んでいるところへ着いて…

ああやっぱり…やっぱりおっさんが裏声で…。

その違和感に耐えられなくて、結局朗読は聞くのをやめてしまった。

淡々と朗読される中、自分の頭の中で比類なき美しさを想像することはできても、全く美しくないものを変な抑揚で聞かされながら、美しさを想像するのは、難しかった。
せめて、じゃましないで…という気分。

それ以来しばらく、指輪物語のエルフ語の部分を読むたびにおっさんの裏声で再生されてしまうというイヤな効果が残った(-"-)。

私は、ラジオドラマは好きだ。多分、「臨場感あふれる」とか「感情を込めたセリフ」とかも、ラジオドラマなら、喜んで聞いたと思う。音楽劇とかでも。でも…。朗読のおじさんが歌がうまかったら、それでよかったのかなあ…。そうでもない気がする。
ドラマが聞きたければ、そういうCDを選ぶだろう。

読書の代わりとして、ストーリーを頭の中に思い浮かべて楽しむというのなら、やっぱり、邪魔にならない朗読スタイルがいいなあ。

おばけジュース(?)

松谷みよこさん作、【おばけちゃん】の本。これは、私の小さいころの愛読書だった。
 
 「ぼく、かいじゅうじゃありません、おばけちゃんです、ねこによろしく」…という自己紹介をするおばけちゃん、かなり冊数のあるシリーズだったはずで、人気があった。8冊か、9冊ぐらいまでは覚えているし、私は知らなかったが、NHKのテレビ絵本で放映されたこともあったらしい。

 このおばけちゃんの物語には、「おばけジュース」というのが出てくる。これは、おばけちゃんのママが作ってくれるジュースで、いろいろな色のジュースが段になっている。
 一口飲むと、オレンジの味。その次に飲むとリンゴの味…というように、いろいろな味が楽しめるジュースなのだ。

 おいしそう…。物語の中身が面白いのは確かなのだけれど、この物語の印象はこの、おばけジュースに、決まりだった。

大人になってから、誰かとこの本の話になった後、私を「面白いもん、飲ましたろ」と、バーへ連れて行ってくれた人がいた。
 そこで、バーテンダーさんが作ってくれたのが、7層になったカクテル。
「うわー…すっごーーーい!」と大喜びして飲んだ。味は、あんまりおいしくなかった…というか、ジュースっぽい味には、あんまりならないよね。 面白かった。お酒の比重によって、そういうものが出来るのだと解説してもらった。

 大人になってから…でもないな。子供のころから、おばけジュースは架空のもので、作れないのだ…ということは、ちゃんとわかっていた。でも…なんとなく心の片隅に残っていたんだけど、ふっと、Jell-Oがあまりにも色鮮やかなので、思いついて作ってみた。
 

赤は、イチゴ、オレンジは、オレンジ、黄色はパイナップル、青はベリーブルー、紫はグレープ味だった。黄緑だけは、Jell-Oの、ライム味がこれまたレモン味と同じく洗剤みたいな香料のきつさだったので、違うメーカーのを使用。トルーパーの紫のと、皇帝の赤いのと、この緑のベリー味があった。…革命軍ベリー味ってどんなのなんだろう(まだ、食べていない)。ちなみに、トルーパーのほうは、Galactic berry味、「銀河ベリー味」でいいのか。赤いのは、First Empire punchだから、ええと、「第一帝国(フルーツ)パンチ味」か。すごいネーミング。

 

なんとなく揃えたら6色しかなかったけど、7色目を足すとしたら、ピンク?かなあとか、悩んで結局6色でいいかなと思いなおした。緑のだけ、出来上がり量が750mlだけど、他は出来上がり量が500ml。半分は水、半分は熱湯…というわけで1.6リットルの熱湯を作成、6種類のゼリー液をせっせとこしらえて冷まして、1色ずつ、10個のカップに注ぎ分けて1時間冷やして…もう1色注いで冷やして…。午前中から作り始めて、午後いっぱい夕方までかかった。ちょっぴり馬鹿。カップが下の方がせまく、上の方が広いので、黄色、をいれはじめたところで1つ減らして、オレンジは10個じゃなくて9個。赤は、かなり層がうすくなりそうだったので、しょうがないからもう1パック作って、厚めにいれた。
普通にテーブルに置いて写真を撮ったら、うまく見えなかったので、部屋のランプにかざして撮影。

 とっても、満足した。ゼリー大好きの息子は、「おお、すごーい!」と面白がって喜んでくれた。うん…。こういうの、きっともうすぐ喜んでくれなくなる年齢になるもんねえ。これは、私としては、おばけゼリー?ってことで。多分もう一生やらない(*^m^)。


ロマンス。

読書には、何力というのだろう、体力がいる。読書の体力。多分これは、日本語でも英語でも同じだと思う。

わからない単語がいくつか出ようと、それを漢字とか、単語の感じから「大体こんな感じねえ」と意味を推測して進めるか、または、ちょっとぐらいわからなくても物語の大筋には影響しない…と判断して、ずっと読み続ける能力というのは、ある。子供のころは、「大人向け」の本を読むとよくこういう感じになったものだ。

 最近、この力がちょっと落ちている感じがする。特に英語で。
 もう面白くて、面白くて、一度開いたら置けない…というような本を「Page turner」と称する。そういう本を最近、そういえば読んでいないのもあるか…。どこでやめてもいいようなのんびりした本を読んでいると、こうなってくるんだよね。

 マラソンというのは、「絶対走り続ける」というのが割とコツであって、一度「歩いてもいいや」と思うと、もう全然走り出せなくなるように、本も、「どこでやめてもいいや」とか思うと、やっぱり駄目なのかな…

 と思いながら、なんか面白い本ないかなあ。と私はアマゾンを物色していた。まだ読み切っていないシリーズがたくさんあるのに。
 アーサー王も、途中で止まってるし、「高慢と偏見」もまだ最後まで読んでいない。
 あなたの履歴から、これをおすすめします、というリストが出るのだけれど、そこに、見慣れない題名の本がかかった。

【Aunt Crete's Emancipation】だって。作者はGrace Livingston Hill。聞いたことないや。誰だそれ。

 調べてみたら、ロマンス作家。そして【ネットにタダで置いてある本】があった。著作権、切れてるってことね。そりゃ、無料なら読んでもいいやね…と思って読み始めたら、さらっと読めてしまった。
 …簡単、なんだね、多分。ロマンスと言っても、主人公おばちゃんだし、恋愛はからんでないけど、これは確かにハッピーエンドで、ロマンスだと思う。面白かった。

高慢と偏見が1813年、このクレテおばさんが1911年。なるほど…100年ぐらい違うと、英語の読みやすさが歴然と違う…。
 使用されている単語が違う。辞書を引く頻度はクレテおばさんの方が絶対少なかった。
 それと、多分「文学作品」と「ロマンス」の間には、深い溝がありそうだ。

 高校のころは、ハーレクインロマンスなどというものを読んで、登場人物にうっとりしていたクラスメイトなんか「へっ」と内心思っていたものだったけれど、読書力が減った今ならわかる。これは、体力がないときにも読めるんだね。ご都合主義間違いないよ、うん。こんないい話、そこらに滅多にないと思うけど…。口どけ軽くなくなってしまうメレンゲのお菓子みたいな、そんな小説だった。

 一冊読めたら、また、がんばったら他のも読めるかな…という気分になってきた。
 高慢と偏見は、単語は全部わかっていても、何が言いたいのかわからない文章が出るのがなあ。

 そんなわけで、ロマンス作家をいっぱい調べたせいで、私のアマゾンのおすすめリストは、やたらにロマンス本をおすすめしてくるようになった。 
 英語のお勉強をするときには、子供向けが終了したら、割とこっち方面でもいいのかもしれないなあ。
 
 ちなみに、レビューによると、Grace Livingston Hillが書いているものは、どれも健全レートらしい。婚約と結婚はあっても、キスどまり、「情熱の嵐」は出てこないし、放送禁止用語も出てこないらしい。そこから、「この本を読んだ人はこっちも読んでいます」というロマンスのセレクションが面白いの!見たことない本ばっかり!
 「アーミッシュのロマンス」という分野があるっぽい。

 アーミッシュというのは、アメリカに住んでいるキリスト教の一派を信じる人達で、現在の技術を自分たちで所有しないことを原則に、18世紀ぐらいの生活スタイルを守っている集団で、例えば自動車を持たず、馬を利用したり、家具や道具も手作りできるものをコミュニティ内で作り、学校は中学校程度まで、確かミシンはダメなんだったかな? 服装にも、家族制度にも色々な規定があって、かなりの人数いる、アメリカ内異文化集団、といったような人たちなんだけれど、この人たちの結婚、お付き合い制度が、なんていうか、結婚まで性的にアクティブにはならないのが普通の、昔風で、お付き合いしたら大体結婚までこぎつけるのが普通、離婚は「ない」とか、まあそういう清教徒的価値観を体現しているために、アメリカ人でも好きな人が多いらしい。

 というわけで、このアーミッシュロマンスも、手を握り合うかどうか、目と目で通じ合っちゃうかどうか…の次は、もう婚約して結婚式になっちゃうというようなおとぎ話的展開を見せる。
【アマゾンの無料本がどっさり!】…うん。つい、何冊か読んだ。

 これも軽い読み心地。いいな、これ。タダだしね。ただ、無料でもらっといてなんだけど、これ、面白くないのもある。
 さっきのクレテおばちゃんは、さらっと読めたけど、何冊かダウンロードしたアーミッシュロマンスは、1冊は面白かったが、もう1冊は最初の方で、ダラダラしすぎてダメだった。
 
 ボキャブラリとしては、ロマンス本は簡単になる傾向があるし、読みやすさがあるけど、文章のうまいヘタというものは、やっぱりあるのだね。多分、Grace Livingston Hillは、文章がうまいので、100年前から残っているのだと思う。だって、今でも、Aunt Crete's Emancipationは、紙の本に印刷されて売られているんだものね。

 【99セントで20冊ぐらい入っているキンドル本】買っちゃったよ。これで準備運動して、頑張って読めてない名作を読む。
 また、体力つけよう。

名作?っぽい本

昔、まだ私が小さかったころ、家には「文学全集」というのを置いているおうちが近所や親戚には、あった。その横には百科事典もあったりして、ずらりとならんだその背表紙のかっこいいこと…。「おそろいの本」は、大概が大人の本だったが、そういうのを小学生以下の子供に読ませてくれる人もあった。

大人同士の退屈な話を、おとなしく待っていなくてはならないような「おでかけ」が、なぜあったのか、全く覚えていないが、絵だけ見る時期をすぎて、ふりがなを頼りに、わからないところはわからないまま、読みだしたのがいつだったか。
 
 大人になったら、こういうカッコいい本をずらっと本棚に並べよう…。私はそう思っていた。
 
 前に渡米したときも、本屋の、児童書コーナーに、時々やたら立派な装丁の名作がおいてあるのを見かけた。それも、1ドル100円ぐらいの時代に、800円ぐらいの安さで、ハードカバー。まあ、出版社によって装丁はバラバラだから、ずらっと並べる…という感じにはならなかったが、いかにも子供向けの日本の本の背表紙と違って、大人の本に見えるような、茶色、黒、あずき色のような渋い色の背表紙で、クロス張りだったりする。


 なんでそんなに安いのか…ということはあとでわかった。つまり「著作権切れ」の本。そういう本はつまり、印刷代と、装丁代だけで作れるから、安いのだね…。

今年、アメリカに行って見かけた本には、全集と銘打ってはいないものの、並べたときに揃っているように見える装丁の本があった。

こんな感じの表紙で、表紙に金や、銀で箔押しがしてあったりとか、本の小口のところが金色、つまり「天金」と言われるような加工がしてあったり、やけに立派。布目みたいに見えたり、革のように見えたりするような材質のもので装丁されている。

 値段が大体、1冊2000円ぐらいと、見かけの割には安いので、装丁が革というのはあり得ないけれども、それにしても、きんきんキラキラで、背表紙にまで、イラストがあったりしてずらっと並べたらそりゃあ、美しかろう…
 ドストエフスキー、トルストイ、ディケンズ、シェイクスピア、エドガー・A・ポーでしょ、それから、ジェイン・オースティンに、エミリー・ブロンテ、ええと、三銃士に、千夜一夜物語に、詩集あたりを入れるのもいいなあ…なんて思いながら見ていたら、オーソン・ウェルズの「タイムマシン」だの、ラブクラフトの「クトゥルフ神話」だの…ええっと。

 こういうのは、SFとして出版されていて、前はこう、ペーパーバックしかなかった気が。こんな立派な装丁で、マーガレット・ミッチェルとか、ヴィクトル・ユーゴーとかの本に混ざっているとは…。そりゃ、タイムマシンは名作だと思う。思うけどね?
 クトゥルフ神話も、よくぞこんなもの、思いついたよな…と思うような本だし、名作なのはわかるけど(怖いのであんまり好きではない)。
「スターウォーズ三部作」C3POとか、ダースベイダーが表紙。しかも箔押し。かっこよすぎる…うーむ。「砂の惑星 デューン」もあった。名作だけど…名作だけど…。立派すぎる本だ。ずらっと置いたらかっこいいだろうなあ。ハインライン全集が、この装丁で会ったら、買ったかも…。

 今、2000年代になって、私たちが、家を買い、お金を持ち、本棚にいつでもおいておこうと思う名作が、若いころに読んで感銘を受けた名作なのだとしたら…。こうなるってことなんだろうねえ。 しかしすごい。

 もちろん、不思議の国のアリスや、オズのシリーズもこういうカッコいい本になって並んでいた。
 私が置くとしたら、こういうのがいいなあ…。いつ読んでも、心和む昔なじみの本。

 見回すと、名作の本には、もっと安いペーパーバックの本もあった。1冊4ドルぐらいで、2冊買ったら3冊目はタダ!みたいなのも。アメリカは、土地も安いし、家も大きいのが多いから、こういう本を家に置くのもいいかもね。私は残念ながら、こういう本を家に置く余裕はないけど。昔ながらの文豪の名作は図書館に絶対置くから、借りに行くことにすると思う。

 でも…。きれいな表紙の本が山積みになっているのは、とてもおいしそうな風景で、私はつい、本屋に長居したのだった。
 かっこいい本
なんてかわいい…お花もよう。このジェイン・オースティンの本。読めないけどほしい…。あと、千夜一夜物語は、中も見ることが出来た。カラーの挿絵がもうね…。本気で重たいけど日本まで持って帰ろうかと思った。豪華だった…。この左の水色の本をクリックすると、これを売っている本屋のサイトまでジャンプします。
 ちなみにこれは、アマゾンではなくて、アメリカの大型チェーン書店、「Barns & Noble」。この本屋の「名作、コレクターズエディション」なんだそう。日本には、お金さえ払えば、発送してくれるみたいだけどさ…。
 いや、何を買う気になってるんだ、だめだめ、本棚狭いんだから。豪華本と、キンドル本は、中身は一緒さ!
 挿絵付き、千夜一夜物語、ってあるかな。カラー挿絵のやつ。探そう。


アーサー王と騎士の物語

とりあえず、子供向けの【アーサー王と騎士たちの本】を読んでみた。
 物語は、大体「ポプラ社文庫」か、「青い鳥文庫」ぐらいの難易度だと思う。短いお話がいくつかあって、それぞれに、例えば、「グウェイン卿と緑の騎士の巻」みたいに題名がついている。

 なるほど、確かに子供向け、大人向けの本ではランスロットとグウィネヴィア王妃は確か不倫関係にあったはずだけれど、プラトニックな愛を誓いあって秘密にしているだけ…という風になっていたりして、こういうのは底本から、ヴィクトリア時代に、清教徒的価値観がもてはやされ、健全レート寄りになっていったということみたい。

 あと、緑の騎士は、多分、マーベルのグリーン・マンの元ネタかもな、とか、ランスロットは、銀と赤の鎧と盾、馬は、いつも白だった、とか書いてあるのを見れば、なるほど「白馬の王子」という絵にかいたような王子様というのは、つまりこのあたりからきているっぽいんだな…とか、思いながら読んだ。

 アーサー王自身の話はあんまり出なくて、脇役ぐらいの扱い。アーサー王の騎士たち、という題名の本だからそうなっているらしく、アーサーの生い立ちからを読みたければ、「アーサー王の死」を底本にしたものを読まないとだめみたい。

 しかし、なんていうかこの物語集、民話とか伝説とかを集めたりしたものがもとになっているらしく、なんていうか退屈…。もっとわくわくするような冒険物語に慣れた身には、「どうしてそうなるのよーーー」というのが多い。

 だって、両想いになったきれいなお姫様、おじさんである王様に話を聞かせたら、「お妃にしたい」といわれ、「このクエストが出来た人は、お姫様をお嫁さんにあげます」というのに挑戦して、苦労してクエストやって、お姫様が、喜んでいるというのに、「おじさんの王様のお妃になってほしい」とかってそれどうなの…。自分も相手と両思いだとわかってるのによ?

 それで結局恋い焦がれて、他の人をお嫁さんにもらっても忘れられなくて、死にかけている時に、会いに来てくれないよ、とやきもち焼いた奥さんに言われて、ショックで死んじゃうんだよ?ったく。面倒くさいな、そんなに好きなら、おじさんに、クエストが終わったとき、結婚します、と言っちゃえばよかったのにねえ。奥さんも不幸だよな…。誰も幸せにならないじゃないのよー。

 …とか考えながら読んでるものだから、あんまり楽しくない。これ、騎士道とか、その当時の当たり前の考え方とかがわからないと、悲劇とかがわかりにくいのだと思う。時代が違うってこういうことなんだねえ。まあ千年とか違うんだから、無理もない。

 全部読み切れるかな、これ…今、半分ぐらい。

アーサー王物語

子供の名作を集めた、少年少女名作全集のリストを眺めて、手に入るかな…と思ったもののうち、読んだ記憶があるものは後回しにすることにした。

 で…。私は、実はあんなに有名なのに、「アーサー王の物語」を読んだことがない。もちろん、ディズニーの「王様と剣」は知っているし、魔術師マーリン、グウィネヴィア王妃、ランスロット、ユーサー・ペンドラゴン…とか名前は知っている。そして、私の大好きなピンボールゲーム、【クリスタルカリバーン】と、【ゴールデンログレス】は、アーサー王をモチーフにしている。「円卓の騎士」とか、「永遠の地アヴァロン」とか「名剣エクスカリバー」とか…。

 でも「大体こんな感じ」という、どうにもうっすらとした感じにしか知らない…と思ったけど、今なんとなくよく図書館にあった、名作童話集に入っていた【アーサー王と円卓の騎士】は、読んだかもしれない、という気がしてきた。すっかり忘れてるけど。

 そんなわけで、角川の少年少女文学全集に入っていたという、トーマス・マロリーの「アーサー王伝説」というのを、プロジェクトグーテンベルグに探しに行ってみた。

 【あった】。あったけど…英語が、時々古い。そりゃそうだ、成立は1500年代だというのだから、今の英語とはちょっと違う。文学の先生と、一行一行読んでもわけがわからずあきらめた、「ベーオウルフ」(10世紀ぐらいのだということだった)とはさすがに違うけど…。

 だめだ、現代版か、抄訳版があればいいんだけど…。上の日本語版のは、多分子供用だ…と思ったので、ネットで検索。詩人らしい。Sidney Lanierという人らしいが、【Boy's King Arthur】という本を出して、これが福音館の本に訳されたらしい。うーむ。6ドル半。

「King Arthur and his knights」という本がプロジェクトグーテンベルグで出てきたので、この題名で調べてみると、「Stories of King Arthur and His Knights Retold from Malory's Morte dArthur」という、現代語訳版みたいなものかな…という感じのが出てきた。ちなみに【アマゾンで無料】だったので一応ダウンロード。詩人のテニソンが書いた「Idylls of the King」というのが(多分、詩になってる)これも、【アマゾンで無料】だったのでとりあえずダウンロード。プロジェクトグーテンベルグにもあるんだけど、アマゾンだと自動でキンドルに送ってくれるのが便利(PCにダウンロードすると、ケーブルをつないで転送しないといけない)。

 しばらく見ていると、本当にたくさん、アーサー王物語というのはあるんだな…ということがわかる。
【絶対子供用と分かる本】が検索にかかった。絵が、好みかも。ゲド戦記なんかこういう絵だったよね。

と思ったら、次におすすめに出てきたのは、アンドリュー・ラングの【King Arthur: Tales of the Round Table】ってのが出てきた。【プロジェクトグーテンベルグに無料本もあった】
 
 えーっと…アンドリューラングの本って、日本で「なんとか色の童話集」ってのがたくさんあったよなあ…「ばらいろの童話集」とか、「ぎんいろの童話集」とか…と思って探しに行ったら、【日本語版がどっさりあった】。これ、確か1冊、持っていたはずだ。偕成社文庫の。酔っぱらった伯父が買ってくれた覚えがある。

 英語なら、タダか…。これもダウンロード。

おっと、アーサー王。どうするかな。ラングの方も、一応ダウンロードした。
読む前から、もうこれで十分という気がしてきちゃったよ。

キンドルは「積ん読」にすると、本当に読まなくても困らないからな…。実際に紙の本でそれをやると、場所を取って邪魔というのがあるから、読もう、と思うのだけど…。

 どれか、1冊は、アーサー王伝説を読む。多分、子供用の挿絵が気に入ったのか、ラングのかどっちかにしよう。
これは面白いぞ、と思ってまだ体力が残っていそうなら、現代英語になったやつを読む。多分無理だけど、トーマス・マロリーの15世紀版は、取ってはおく。

 日本語版には、このトーマス・マロリーの本は、「アーサー王の死」という本になっているみたい。日本語だったら、図書館で借りて読もうかな。

高慢と偏見

リンクさせてもらっているブログ、202日記は、日常のことに加えて、映画の紹介記事がたくさんある。過去記事にさかのぼって読むうち、【高慢と偏見という映画の記事】があった。

 面白そう…。私は、本が大好きなのだけれど、実は名作というのはあんまり読んでいない。テキトウに、目に付いた本を読んじゃったら、実は後で名作だと分かったというような読み方をしたもの以外は、「文学的名作」にあまりタッチしていないのは、娯楽小説を読んじゃったら、名作を読む時間が残らなかったからだ(言い訳)。

 実は私は短大で、「英米文学専攻」だったんだよ、これでも…。ところてん式に押し出されて卒業したため、これは課題図書、となったものしか読んでいないという体たらく。時間がある年頃に図書館で読んだ本は、英米文学とは何の関係もない本ばっかりであった。

 アメリカで学校に行っていた時は、「文学」の授業を一般教養でとる必要があったので取った。その時の先生が面白かったのは、「読書してレポートを書くときに、映画を見て書いたらばれる」という話だった。

 そう…。原作には、ないシーンというものが映画には入っていることが多い。特に、うんと短い短編小説とかだと、映画にするのに材料が足りないので、演出する。そのシーンがまた、感動的だったりするのだけれど、それを「小説を読んだレポート」で「このシーンがとても感動的でした、云々」とやったら、先生にはわかっちゃうからやめろ、という注意だったというわけ。

 その先生は、100冊ぐらいあるリストを私たちにくれて、この中から3冊選んで、読んでレポートをかけ、といった。そうか…この先生はこれ全部、覚えてるんだな…と思って、すごいなー、と思った。そりゃ私だって…。SFとファンタジーだったら100冊ぐらいかなり詳細に思い出せる。映画になったものに、「これは原作にはなかったよ」というシーンだって指摘できるものも多いから、それの分野違いといえばそこまでなんだけどさ…。

 というわけで、こんな年になっても、「世界の名作」が全然読めていないのだった。

 この映画のレビューがいい感じだったので、キンドルで、Jane Austen作品集を99セント出して買った。うむ…。ここは、がんばるべきであろう。なんたって全著作入って99セント、1つ読んだら元が取れる。ていうか、昔こういう全集が、親戚の家にあったのを思い出した。高そうな本で、さわっちゃダメな感じがして、読ませてもらわなかったが、今、100円で、全著作買えるのばっかり。
  名作がどうして、名作といわれるようになったのかが、私にもわかるといいなあ。

 ふっと思いついてネットで、昔親戚の家にあってうらやましかった、「講談社少年少女文学全集」を調べてみたら、もう著作権切れになってそうなのばっかり。…私これ、全部手に入れられるんじゃないか?まあ、日本語訳はだめかもしれないけど、英語ならさ?
 自分の「少年少女文学全集」を、キンドルにグループにして、入れようかな…と思ったら楽しくなった。

 日本語、ないかな(笑)。英語って時間がかかるんだよね…

指輪物語のこと

トールキンの「指輪物語」は、「ロード・オブ・ザ・リング」という映画にもなったから、割と知っている人が多いと思う。あれは今は文庫本にすると9冊+追補編の10冊あるが、昔は、訳されていない部分とかもあったらしくて、文庫本とハードカバー、どっちでも6冊ものだった。

指輪物語の「前の話」にあたる「ホビットの冒険」は、「不思議の国のアリス」とか、「王子と乞食」とか、「さらわれたデーヴィッド」とかの古典児童文学名作シリーズに1冊だけ、混ざっていて、本屋では、本棚が評論社とは離れているし、割と「ファンタジー」それもちょっと年上、ティーン向けの分類の「指輪物語」と違って、児童書コーナーにあるので、「ホビットの冒険」を知らずに指輪物語から読む人も多いと思う。

 映画は、大々的に宣伝されたので、見た人も(少なくとも1作目は)多くて、これを愛読していた私は、にわか指輪物語好きに参ったものだった。
「えー?このあとって、じゃあ、指輪捨てにいったら終わりでしょう?なんで(続きの)2本も作る予定があるの?」
…ってねえ、あなた…。そりゃ一言で言えば「捨てに行ったら終わり」だけどーーー。その過程が大変なんじゃないのーーーっ。

「あの、ボロミアと、アラゴルンて、似てるけど、なんか、関係あるの?」
ええとねえ、先祖は同じ国の人だったのね(ヌメノールから、ゴンドールつながりで)、でも、正統派の跡継ぎ系に当たるのがアラゴルンで、国民の大臣とかのなかから、選ばれて王様がいない間に国を治めている一族の末裔がボロミアなわけでー。単に民族として同じ出身だから、この世界でいうならデンマーク人とスウェーデン人が人種的に似てる…というのと似たような…
ああ、説明が面倒ー。

「ねえねえ、これからレゴラス活躍する?すっごいかっこいいー」 (これは多かった)
いや…レゴラスは脇役だから…。本編でもそういう扱いでそれほど、活躍しないって…。

「あの、怖そうな白いひげの魔法使い、あれはなんでいろいろ作りだしてたの、負けそうじゃない?こっちが」
「何を?てか、どっち?サルーマン?ガンダルフ?」
「えー?二人いるの?」
「…」
1作目の直後はこんな感じで、…もう黙るしかないね、という感じだった。サルーマンとガンダルフの区別つかないで指輪物語見てどうするのよ…。
そんなわけで、私はこの映画の話は、物語を読んでいない人とはあんまりしないことにしている。(そして正直、あんな怖いガラドリエルさまはヤダ)それぞれ、自分のイメージというのは、捨てがたいものだと思う。

 そして、指輪物語は、映画から、これが有名な名作だということを知った人が、じゃあ、本も読んでみるか、と思ったとき、思いっきりつまづきやすい本だ。1巻で挫折する人が、かなり出る。

 なぜならば…まず、本を開いたところで物語が始まらないから。
 主人公は、簡単な言い方をすれば「小人族」。物語の中では「ホビット」、つまり私たちは「人間族」主人公は「ホビット族」というわけだ。それがどんな種族か…ということの説明から始まる。背丈はどのぐらい、一般的にみられる特徴、習俗、慣習…そういうようなこと。それが、旧版の6冊文庫版なんか、本編よりも小さい活字で、みちーーーーーっっと詰まって書いてあるものだからもう…。見ただけでくらくらするような細かさ。

 大体、評論社文庫の本は、岩波や、新潮の文庫本より一回り小さかった。活字組も、ちょっと小さ目だったから、その本文よりさらに小さいとなると、物語でもない、説明文を何ページも何ページも読む根性が出ないのがまず、初心者泣かせと言われていた。
故に、これを愛読書にしている人は割と本好きという扱い。

 だから、私は指輪物語を読みたいという話を聞いたときには「2章から読んだ方がいいよ」とお勧めしている。つまり、パーティの準備が始まるところから。それと、指輪物語より前に、「ホビットの冒険」を図書館で借りておいでよ、とも。ホビットの冒険は、もう、絵にかいたような冒険が始まるところから、スタート出来るし、読んでいるうちに、「ホビット、ドワーフ、エルフ、魔法使い」とか、物語の中の世界が大体つかめて、その世界で指輪物語も語られるから、ぐっと敷居が低くなる。

 指輪物語の1巻目の一番最初のホビットの説明のところは全部とばしても、全く問題ない。あとから、読みたくなったら戻ればいい。
 今、出回っているファンタジー小説の父と言われている指輪物語…。面白いのよ、映画より本の方が!だって、いいシーンがすごくたくさん、映画では抜けてるんだもの…。まあ、映画は、多分だけど、あの映画を作った監督さんが、本を読んで、感じた世界が入っている。本の読み方は、それぞれによって違うから、映画を先に見ちゃうと、映画の映像しか浮かばなくなるかもと思うけど、本を先に読んだら、やっぱり、自分の頭の中にある方がしっくりくるなあ…。

 私はもちろん、キンドル内に、英語版を持っている。シルマリルの物語も、ホビットの冒険も、そのほか短編集も買った。でも、英語って、読むのに時間かかるんだよね…。作家が書いたままの形で読めることはいいことかもしれないけど、物語を楽しむのは翻訳版でもいいなあ、と思う。それはやっぱり、自分が読んできた歴史もあるからかなあ…。

 まあ、さっさと読めるという利点もあるし。日本に帰ったら、持っている文庫本をハードカバーに仕立てるという工作をやろうかと思っていたのだけれども(結構大変。でも、「製本」の一種らしく、やり方を書いた本もたくさん出ているし、ワークショップもある)、ハードカバーにしたところで、将来取っておいて読むとしたら…あの字の細かさが気になった。

 ハードカバーも、売っているけど…。訳が新版なんだよねえ…。新版の文庫も持ってるから、わかってるけど、旧版のほうがなじみがある。わかってる。翻訳は今の新版のほうが「完全」とかいうわけだけど、そういう「完全」がよきゃ、英語でよむからいいから…というわけで、オークションをチェックしたら、あるではありませんか…旧版のセットが!

 宅配便での送料をいれても、3000円以下で、無事落札できた。送付先は実家。確かハードカバー版は、付属の地図とかも、折りたたんで入れてあって大きいのだよね!子供のころ通っていた図書館では、ハードカバー版は紛失していて、2、4、6巻しかないという状態だったので、ハードカバーをそろえて見られるのはうれしいな。

…これを書きながら、なんだかもっとうれしくなってきた。クロス装で、表紙が赤いんだよ…。箱も残っているセットだというし、多分、誰かこの物語が好きな人が取っておいたんだろうな…。もちろん古いだろうけど、そういう本も好きだ。この本は、絶対読むしな…。
誰が売ったのか、知らないけど、大事にしますから…。

 お金がなくて、文庫本しか買えなかった本が買える…といっても、当時、私は文庫本を新品で買ったから、550円とか600円とかしたんだけどね。今、送料抜いたら1冊300円で買えたんだから。送料入れても、一冊500円をちょっと切る。いい買い物だった。
今、アマゾンを見に行ったら、関連アイテムに指輪物語の「指輪」のレプリカを売っていた。えー…。物語を読んでいたら、この指輪は、本当にあったら、ほしいか、と聞かれて、ほしい!というものなんだろうか、という疑問が残る。私なら、くれると言われても、いらないなあ。まあ、これは「レプリカ」だからほしい、ということなんだろうけど。

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今日の手作りはこれ。
ビーズ系統のものを売っている店が遠くて、あんまりいけない…ということは、材料は手持ちのものだけになるから、似たようなのが多くなるなあ…。
「同じビーズが全然入っていない全部違うセット」のビーズの中の「緑っぽいやつ」から適当に取って作成。作成所要時間、15分ぐらい?

 もう、何が作りたいかではなくて、何が作りたいだけ、みたいな感じ。



眠る前に読む本

またもや、人のブログで読んだ話から。いつも読ませてもらっているブログで、【寝る前に読む本の話】があった。

 確かに、寝る前に読む本というのは、なんでもいいわけではない。
今まで何度、「ちょっとだけ」と読み始めて気が付いたら、夜明けだったことがあるだろうか…。数えきれない。そう、あんまりおもしろい本はだめ。特に面白い長編は、だめだ。

 ワクワクドキドキ、スリルいっぱい…のものも、やめたほうがいい。これは頭が覚醒してしまって、眠れなくなる。あんまりテーマが重たいものも避けるべき。自分が体験している、または体験したことのある悩みを書いたものとか、救いようのない悲劇とかは、これもまた、眠れなくなるから。

 だったら面白くなければいいのか…というと、それはそれで、まあ、読まなくていいや…という気分になってしまうので、だめ。「読まなきゃいけない」ものは、たいていこれ? まあ、お勉強の本は、眠くなるといえば眠くなるので、これはこれで眠れない時に睡眠薬代わりに使えないわけではないが、読まなきゃなあ…とか思っている時点で、読む気があんまりないという、それ以前の問題が…。

 いろいろなことを考えなくていいように読む、十分面白くて、面白すぎなくて…という本、となったとき、私は何を選ぶかなあ…。
 今持っている本じゃなくていいとしたら、天声人語の集まった本を読むと思う。それも【深代惇郎さんの天声人語】。名文で、短く、面白く…。キンドル版があればなあ…と思う本だ。自然編とか副題の付いたのもあったはず。

 キンドルに入っているのを読むとしたら、何度も繰り返し読んでいる本にすると思う。短編集にして、ハッピーエンドのものを選んで。モンゴメリの【アンの友達】とか、ミス・リードの【村の学校】とか、あとはこれは長編に分類されるのかもしれないけど、なぜか途中でやめても平気な【ムーミンシリーズ】とか。

 ハッピーエンド、というようなエンディングはあんまりなく、ただ淡々と生活をつづったものとか、エッセイがいいかな…。食べ物や、花や、自然や、身の回りのことを書いた本。あと、これを中学生のころから愛読していたというと、おばさん臭いと言われるのだけれど、【すてきなあなたに】と、【エプロンメモ】も好きだ。…っていうか、今アマゾン見に行ったら、キンドル版があった…。ううう。買いそう。なぜこの2冊が好きかというと、おいしそうな話が多いのと、ちょっと明日は家事とか、料理とかをしてみようかな…という気持ちになるから。

 短編集で、楽しいのないかな…。今日、これを書いてから寝る前に何を読もう、と思ったとき、頭に浮かんだのは、【トールキンの短編集】。これ、確かキンドルに入ってるはずだ。「星をのんだかじ屋」は名作だと思う。

 …でも読んだら、他の短編もどんどん読みたくなりそう。
 
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今日の手作りはこれ。
図書館の本を参考に作った。金色のビーズがあんまりなくて、本当は50センチのはずが、40センチしか出来なかった。残念。

本では、本当は「半貴石のビーズ」と「18金のビーズ」を使うことになっていたのだが、そんなものを使うと、数万円かかるかも、というようなものだったので、これはガラスビーズと、金のビーズで作成された。いや、雰囲気だけで十分よ…。どうせ私はTシャツとジーンズみたいな服しか着ないんだから。あんまりキラキラしていて、やりすぎだと思ったら家の中だけで楽しもう。



最近聞かない言葉

夫が、「懐かしいマンガが、キンドルの読み放題にあったよ」といっていた。
それは、「かぼちゃワイン」。

「まこは、読んだことないよね?」と言われたが、これが、読んでるんだな…。
確か、アニメあったよね?と言ったら、夫は覚えていなかった。

私は、アニメの方を覚えている。マンガは確か・・・・従兄のだったかなあ…。それとも、「お兄ちゃんからもらった」クラスメイトが学級文庫に持ってきたやつだったか…。小学校の教室の学級文庫はマンガOKで、そういうおさがりのマンガがたくさんあったものだった。私は「釣りキチ三平」とか、「とか、「リングにかけろ」とか、「聖闘士星矢」(うわ、一回で変換した)とか、「ドクタースランプあられちゃん」だとか…の少年マンガを、教室で給食の前後なんかに読んだ。

 で、かぼちゃワインというマンガはどんなものかというと、さえない男の子が、かわいい女の子に、ラブラブにもててしまう…というマンガだったんだよね。

 「しゅんすけ君、だーいすき」
 「うっせえな、べたべたすんなよ」

…確かこういうのが、決め台詞だったはずだ。

 夫に言わせると、別にモテるタイプでも何でもない、どっちかといえば情けない主人公が、理由もなくとてもかわいい女の子にすごく惚れられる…というのは、恋愛未経験の少年たちの夢だったんだよ…ということだった。

 女の子で読む子がいるとは思わなかった、といわれたが、私は手あたり次第読んでしまう方だったからなあ…。私はこれを、「それほど格好良くなくても、とても好きになれる人と、いつか恋愛をしたい」というようなことを思いながら読んでいたと思う。当時は私も恋愛なんか、未経験だった。

 きっと、恋をしたならば…本物の恋をしたなら…、他の人から見たら、どんなにさえない人でも、すごく素敵に見えて、大好きになれるのだと信じて。
 きっと、周りにいる誰かと、こういう恋愛が出来るのだと思っていた。そのほかのモデルとして存在したのは、少女マンガにおける、恋愛であって、こっちはあんまり脈なしに思えた。だって、大概、美男美女か、まあ少なくとも「かわいい、一生懸命な女の子」が「かっこいい男の子」と結ばれるものばっかりだったんだからねえ。どこにこんなカッコいい人がいるのか…

 現実を見ろ、クラスメイトを見てみろ、隣の学校まで行ったところで、少女マンガの相手役みたいな、格好良くて優しくて、なんていう人、見たことないわ…(まあ、自分は棚に上げるとして)。

 けれども、このかぼちゃワインのしゅんすけ君みたいなのなら、田舎の噂話にでも聞こえてくるぐらいには、いたから、やっぱり、現在、足りないのは「恋の魔法」なのだと、私は思っていた。

  「最近は、こういう男の子、もてないだろうなあ…」と夫。

たしかにね…。絶対モテないと思う。「やさしくない」と言われるよ、女の子たちから総スカンだ。

 そういえば、最近、「硬派」って言葉を聞かないね…。
「俺は硬派だから、そういうのは…」というようなタイプ、いない気がする。
最近のカテゴリ分けは「草食」と「肉食」とかで、どれにしろ「相手からすごく好かれれば(そしてその子が周りの評判も良ければ)」ちょっとは、その気になってみる人は多いのではないだろうか。つまりカテゴリはどれでも、「自分からかじりつく」か、「進められれば断らない」か…。「どれにしても食べない」というのは、ないと思う。

 ナンパ、というのは、つまり当時でも「見境なく誰でもいい」…とまではいかなくても、いろんな女の子に次々とアプローチしてみるというタイプがそういわれているのはあった。今は、女の子に声をかけて、一緒に遊べるかどうか試すという行為の名前としても使われているけど、「あのナンパ野郎」という言い方もあることを思えば、多分、このかぼちゃワインが流行ったころと同じ使い方もされていると思う。

 「奥手」とか「シャイ」とか「がつがつしてない」とか、そういうのはあるけど、「硬派」というのは確かに聞かない。

 私が覚えている限りでは、「プロポーズされてハッピーエンド」だと思っていたのだが、夫によると、続編があって、27歳だというのに、まだ似たような感じで女の子にすごく冷たいので、レビューでは評判が悪いらしい。そうだね…。大概、20代になれば、ぶっきらぼうだったり、不器用だったりする男の子でも、お付き合いしていることになっている子には、2人きりになったら優しいのが当たり前、というのはあったものなあ…。そりゃ、「うっせえな、関係ねーよ、べたべたすんなよ」では評判も悪かろう…。

 やっぱり、硬派なんていうのは、青春の、1コマ分なのがいいのかもしれない。

しおりと紙の本

 久しぶりに、紙の本を読んだ。紙のとわざわざ書くのは、私の最近の読書は、キンドル本=電子本が多かったから。

 私が人生の半分以上にわたって読んでいる作家さんの本の最新刊は、まだハードカバーしかない。最初読んだときは、日本語の訳を読んだ。今は、もう翻訳を待たずに、英語で、ペーパーバックになるのを待ったのが、2008年ぐらいまで。そのあとは、キンドル本になるのを待って、大体8ドルぐらいで全巻買いそろえている。ハードカバーは、分厚い上に、版が結構大きいので、とてもじゃないけど、その大きさで40冊も、取っておくわけにはいかないわけで。

 でも、読みたい…というわけで、今回は図書館で借りた。(キンドル本になったら、買う)久しぶりに紙の本をみると、字が小さめだ…。キンドルだと、結構大きくできるからな…。あと、わからない単語が出てきたとき、その単語をタッチして調べるのがもちろん出来ないのが不便。もうわからないまま読み続けちゃったけど。

 そして、2ページ見開きに違和感がある(キンドルは1ページずつ表示)あと、何時間で読めるか、とふと思ったとき、ページの下をチラっとみた自分に気づいたときは笑ってしまった。そうだよねえ、わかるわけ、ないよねえ。(キンドルは、推定残り時間を表示出来る)

 ここまで、電子本に慣れてるとは、自分でも思わなかった。本を開いて、両手で持たないといけないし、ハードカバーの400ページ弱の本は、確かにキンドルより重い。

そして、ちょっと中断するとき、手元にしおりがないのに気が付いた。適当なメモをはさんでおいたけど、その時、「ああ、時間が、経ったんだな…」としみじみした。

 私は、昔、「しおりコレクター」だった。特にコバルト文庫や、角川文庫に、はさんであるしおり。特にコバルトは、イラストがかわいくて、3枚続きのものなんていうのもあったから、大事にした。厚紙や、フェルト、画用紙、折り紙…。いろいろなものでしおりを作ったこともあった。フェルトのしおりなんて、切っただけでなく、ステッチをいれて、アップリケをして作っていたのだから相当手をかけて。私がしおりを集めているのは、みんなが知っていて、宣伝が入った文庫本のなんか、取っておいてくれたりした人もいたっけ。

 講談社文庫の、マザーグースの詩が入ったものとか、映画の宣伝(兼、割引券)になったのとか、同じ女優さんでも、角度が違うアイスクリームの宣伝のとか…文庫本のしおりだけでも、いろいろあったなあ。

 だから、私はいつでも、本を読むときには手元にしおりを持っていた。古いやつだと、小学生の時、修学旅行のお土産にかったやつとか(5枚ぐらいセットになったのが、大抵の観光地にあった)。お茶漬けの付録のカードとかもあった。時々、「こういうの、集めてるんでしょう?」と近所のおばちゃんがくれたりするの(ちょっと違う、と思ったけど、もらっておいた)。

 今、本当に、1つだってないんだな…。読書が趣味というのは、ずっと言ってきたけど(少なくとも、表立ってゲームが趣味ですとは、なかなか言えない感じがして)、ずっと、続けているつもりのことでも、時代とともに、変化している。

 しおりか…。そうだ、ネットで探そう。印刷して、はさみでちょっときったらOKみたいなやつね!
きっとあるよね…。と思ったらいいものが見つかった。リンツの板チョコの、箱が薄手の厚紙だった。表だけ、切り抜いてはさんでみた。結構大きいし、本の大きさよりは小さくて、ぴったり。ただし、見るたびにチョコが食べたくなるというおまけつき。
 
 日本にかえったら、「ミルキーチョコレート」とか、「LOOKチョコレート」とかの箱を切ってもかわいいかもしれない。

おすすめの本

子供が、学校で、授業の課題図書に指定されたのが【時をさまようタック】。英語の題名は「Tuck Everlasting」。
あんまり厚手の本でもなかったし、ちょっと読んでみた。

タックというのは名字で、お父さんお母さん、そして息子2人。(脇役:馬)。
これはつまり、「永遠の命を得たら…」という本だった。

人間って、昔から、「不老不死」というものをほしがって研究してきたと思う。東洋では仙人伝説みたいなやつがそれにあたり、いろいろなもの、今では重金属などが含まれていて毒とされてるけど、漢方薬みたいに「仙薬」を作ってみる人がいたし、西洋では錬金術になるのかな、あと、「永遠の命」という言葉の響きは、ずっとクリスチャンの文化圏にあった。天国では、命の終わりはなく、ずっと永遠の幸福の中に生きていける…というようなトーンは、ずっと人を魅了してきた。

 私が子供のころ、従妹のマンガ本の中から読んで怖かったのは、確か「悪魔の花嫁」だったかな。永遠の命を願い、そしてそれがかなえられてしまったという人が出てきた。ただし!その人は永遠の若さを望むのを忘れてしまったため、ずっと年を取ってつらいまま、いきていかなくてはならない…というもので、体がどんなにつらくても死ねないのか…という、確かにこれもぞっとする話だった。

 今回のタック一家の物語は、「永遠の若さ」付きの命。これは悪魔の花嫁の老人で永遠の命よりは、ましか?と思う。正確に言うと、「時が止まって」いる状態、中年2人、多分20台と思われる青年1人、それからハイティーン1人。

 日本だと絶対無理…と思うのは、戸籍謄本が必要…という手続きがとても多いということ。すごく生きていくのが難しいはずだ。ただ、この、誰にも、会わないでいいぐらい田舎…という場所があるアメリカなら…。名前も、住所も聞かれないボランティアワークぐらいやって、食べていくだけなら、やっていけそうな気がする。なんたって、いまだに馬を、牛を飼っている人が(趣味で、というか裏庭でよ?)いるぐらいだからね…。馬も、タック一家と共に不老不死になってしまったので、一緒に放浪してるんだけど、これは、アメリカという場所を知っていて、読んだら、「ありそう」と感じられる話だと思う。

 銃で撃たれても死なない。殴られても、切られても、すぐ治ってしまう。時は移り変わり、親しかった人は死に…そして、自分があやしまれないように、長く一つところにはいられない。

テーマとしては、陳腐になりやすいものだと思う。「もしも永遠の命があったら」なんて。字面見ただけで、「あーはいはい」と思う。でも…。この本は、段ボール箱に入っているので、バカにして開けてみたら、中身すごかった、みたいな気がした。でなければ「私、脱いだらすごいんです」というのがあったけど、あれ。

 乾いた、中西部の空気感と、森の広がりと…。夏の木漏れ日の下にこんこんと湧き出る泉と、そして土のにおい。
夜の、湖の暗さと、魚の気配に、手を浸したことがあれば、この本は、その美しい体験の描写が、きわだつだけに、永遠の命があるということが、どういうことか…ということがうすら寒く、まとわりついてくる。

 今が、ずっと続けばいいのに…。そんな幸せな瞬間の、刹那に心に浮かぶ思い。
 自分が体験してきた人生が、あるからこそ、この本はぞくっとする。
  今…。自分の体に流れる時間が止まったとしたら。あなたは、どうする?

児童文学ということになっているけれど、いや…これは、大人が読むのにもいい本だと思う。

むしろ、人生が始まったばかりの子供よりは、大人におすすめ、と表現すべきか。
 
 

洋書の新作を買いながら思うこと

愛読している作家の新作をダウンロード。8ドルでペーパーバック1冊。アメリカでの定価で買えて、今のレートだと、800円ぐらい。送料は、kindleにダウンロードなので、ゼロ。


 洋書って、私が学生だった頃は、高かったなあ…と思いだした。実際のレートはもっと安かったのだけれど、洋書には、その時の為替レートとは無関係に、固定?とも思える設定で値段付けがしてあった。仕入れたときのレートで値段が決まるというようなことには、なっていなかったってこと。


もちろん、値段付けが面倒になるのは間違いがないし、同じ本でも去年買ったのは1000円、今年買ったのが700円とかになったら、困るものね。そんなわけで、当時、洋書というのは多分1ドルが、200円から250円ぐらいの換算だったと思う。6ドルの本なら、1480円というところか。たまに、ペーパーバックの絵本なんかで、6ドルぐらいのものが、1000円みたいなお得なものもあった気がするが、少数派、ともかく洋書…というものは高いというイメージしかなかった。


 古本屋(ブックオフではない)で、黄ばんだペーパーバックを買って、まだ翻訳されていないものを読んだ…というほど読んだのは、多分社会人になってからだ。当時から、大好きな作家にはまだ訳されていない本があることは知っていたが、英語力が足りず、「楽しく読め」なかったから、冊数を買えなかったのがお金がかからなかった理由だろうか。


 私にとって、「グローバル化」が進んだな、と思うのは、こういう時。
ここまで書いてから、一応、日本のアマゾンで、紙の本はいくらなのか見に行ったら!!中古でも1400円した。キンドル版は837円なのに。ぬうぅ。グローバル化、ならず?


 やっぱり、電子版だよね。グローバル化とともに、何化っていうの?電子化?技術革新…。ええと。ITは、コンピュータだから、電子書籍は、含まれないのかな。ハイテク化?(って言葉あるっけ)


 電子化=ハイテク化と、グローバル化。この二つが、進んできたってことだよね。このシリーズ…。何年読んでるんだろう、と思って考えたら、多分私これ、20年以上読んでる…。書いてる作家もすごいけど、読んでる私もすごいな。キンドルでグループ分けしている中に、この人の本が41冊も入っていた。アンソロジー含めてとはいえ、かなりあるよね。

夏への扉

 誰にも、思い出に残る本というのはあるだろうけれども、それが今でも買って読めるのは本当にいいと思う。私のその1冊は、ハヤカワSFの「夏への扉」。これは、祖母の家のそばであった、フリーマーケットで買った。祖母がくれた小遣いは、あんまりたくさん出すと母親がいやがるので、500円だったが、アマゾンも、ブックオフもないころ、古本は「売れる」機会自体少なかったのだろう、頭にバンダナを巻いた店のお兄ちゃんは、お金のない中学生にかなり安く本を売ってくれた。


 今から思えば、あの兄ちゃんは、SF好きだったんだろうね、ハヤカワのSFばっかりがどっさり箱に詰まっていた。確かサンリオ文庫もあった。今思えばあのサンリオ文庫、どれだったんだろう(注:出た冊数が少ないので、SF系のものは今、すごく高値で取引されている)と思うけれども(笑)、当時は、そんなことがわかるわけもなく、まだそれほどSFに詳しいわけでもなかった。私がほしかったのは「長編」だった。読んでも、読んでも終わらないぐらい長い物語が大好きだった。細かいところまで書き込まれ、本筋に関係のないところがうんとたくさんあって、ずーーっとその世界に浸れるようなものが、本当に好きだった。


 というわけで、5冊セットのとか3冊セットのを買った後、そのお兄ちゃんが、「これ、おまけにやるよ」と、持って帰らせてくれたのが、「夏への扉」だった。


 この「夏への扉」は、実は結構名作。【私が読んだ古い訳】【新しい訳】の二つともが読める珍しい作品。大体、古い訳を新しく訳しなおす…というのは、よくあることなのだけれど、その場合大抵、古い訳は買えなくなってしまう。


 けれども、この本は、私たちぐらいの世代の人で読み返したくなる人が多いのだろう、古い方の訳が今でも買える。どっちも売れれば、ひっこめる理由はないものね。


 あんまり何度も読んだ本だと、自分が読んだ訳じゃないと、違和感がぬぐいきれない…というのもあって、こういうふうにしてくれるのはありがたい。用語があまりにも違ったりすると、それに慣れるまで、まるで別の作者の本を読んでいるみたいな気がすることがあるからね…。


 それにしても、あのフリマのバンダナの兄ちゃんは、この本をくれたのは、本当にいいことだったと思う。この本のヒロインのリッキィは、11歳。私は当時12歳だったから、もちろん感情移入したキャラはリッキィだった。


 「いつか、運命の人を待って、結ばれたい」と思ったものだったし、21歳なんていう大人な年齢になれば、30台と結婚するのだって、「あたりまえ」に思えた。何といってもカテゴリとしては「大人」なのだから。


 今、読み返すと、おいおいダニー・・・と思う。相手は11歳で、かわいいのはわかるけどさ。かわいいと思った女の子が、自分がタイムリープしている間に21歳になって目の前に現れる・・・のは、まあ中年男性の夢だよな…。と思う。


 50代になっても女の魅力がまだ、自分で使えると思っているベルの痛さも、ビジネスパートナーの不誠実さの、その欲得づくなところが、ありそうなことも、または後のパートナーの誠実さがすばらしいことも、今ならわかる。そして、やっぱりダニーとリッキィは歳の差婚だと思うし、ダニーは本当に果報者だと思うよっわかってんのか!と言いたくなる。


 それでも・・・やっぱり読み直してしまう本だと思う。


 時代は変わる。でも…やっぱり、恋愛はこの現代に、ケータイがある時代になっても、基本はかわらないし、裏切りと、挫折と、そして痛快な成功というものも、カバーは変わっても中身はかわらない。だから、昔の本だって、今読めるのだものね。


女性なら、まだ恋愛にあこがれがあるうちに、そして
男性なら、まだ、ビジネスに、将来に夢があるうちにおすすめしたい本だと思う。


 そんな時代、過ぎちゃったよ、という人にも、そんな頃のことを思い出させてくれる本なので、一度も読んだことがなければ、おすすめ。

キンドルって、どんなもの?いいの?

e-book、電子ブック、電子書籍、そして電子書籍端末って、どんなもの?

 電子書籍というのは、「どんな感じ?買うかどうか、迷ってるんだけど」と、聞かれることがある。電子書籍というのは、タブレットや、スマホみたいな端末で読めるようにした本のことで、ダウンロード販売されている。e-book、電子本、電子ブック。呼び方は違っても同じもの。

 電子書籍端末というのは、e-inkと呼ばれる電子インクを使った、端末で、白黒画面。電池をあまり消費しない、目に優しい画面なのが売り。 電子ペーパー端末とも呼ばれ、Amazonの、キンドル、楽天のkobo、ソニーの電子ブックリーダーがある。ほかにもあるがよく知られているのは多分この3種類。白黒でないものは、LCD端末と言って、名前はキンドルと呼ばれているものもあるが、そういうのは、スマホとか、ipadのように、液晶画面がついたもので、アプリを使って書籍は読めるが、目には優しくない。今日、ここでかくのは「白黒の、電子インクの 機械」のこと。 (端末という言葉を使わないで、機械、という人が案外こういう質問をしてくる人には多いのでこう書いておく)

 紀伊国屋みたいな大きな本屋さんで、決まった分だけ詰め込んで売っている端末も見たことがあるが、多分、「ダウンロード販売」などというものが手に負えない層がターゲット。このブログを読んでいる人なら、全員ネットが使えるということは、多分、普通にダウンロード販売のものが買えるだろうから、そこは割愛。



白黒、e-inkのキンドルを買うのに向いている人は、どんな人か。(目次)
 
1:主に、活字を読む人。
2:旅行、外出に本を持って行って読みたい人
3:小さい文字を読むのが、つらい人
4:家に本の置き場が、なくなってきた人
5:暗いところで本を読みたい人

活字を読む人には、便利。

 裏を返せば、「読むのは大体コミックス」という人には、ちょっと辛い端末ではある。なぜか、というと、今売っている機種では、画面のサイズが6インチ、300dpiしかないから。大体、はがきぐらいの大きさの画面に、マンガを1ページ。ドラえもんみたいな、割と余白の多いものなら、問題ないけれど、結構細かい書き込みの多い少女漫画系は、見えづらい。まあ、文庫本のマンガがあることを思えば、読めないわけではないが…。

 活字を読むだけなら、もちろん問題はない。私はキンドルに切り替えたとき、途中で自分が紙の本をもって読んでいないということを忘れるほどだった。「これ…ほんとに本みたいだね」と夫と言い合ったものだった。ボタンを押すという操作に慣れさえすれば、違和感なく、長時間読める。目の疲れは「本と同じぐらい」だと思う。

旅行、外出に本をもっていって読みたい人に便利

 本を読むのが早いあなた。朝に読み始めた文庫本が、ライトノベルだったら、1時間の通勤で読み終えてしまうぐらい。それを見越して、もう1冊、カバンに入れていく? 長い、長い病院の待ち時間。分厚い本でも読んで待つとして、カバンが重たい…。そういう人のためにあると言っていいのが、この電子書籍。文字だけの本というのは、案外容量を取らないもので、私の4ギガのキンドルには、500冊、本が入っている。バカ…というぐらい入っている。アマゾンで買ったら、端末の中に保存しておかなくても、読み終わったら削除したり、再ダウンロードも出来る。いつでも、どこでも、これさえ入れておけば読み放題!200グラムぐらいしかないので、まあ、いいところちょっと厚手の文庫本ぐらい。ハリーポッター、全巻でも200g!文庫本20冊のシリーズでも、200g。これだけカバンにいれておけば、本を入れ替える手間もないし、どんどん続きが読める。

小さい文字を読むのが、つらい人に、おすすめ

私は、弱視レベルに、目が悪い。それに加えて、なんとなく老眼の気配もする。昔は、字がみっちり詰まった文庫本を見ると、「こんなにいっぱい読める」という期待で胸がわくわくしたものだけれど、最近は、どこの文庫本も改版して文字が大きくなったのが、ありがたいなと思うようになった。 キンドルの場合は、日本語も、英語もかなり文字の拡大が出来る。行間の幅も調整できるので、字が小さいけれどびっしり詰まっていないようにも調整出来る。字の大きさは、文庫本ぐらいの小ささから、「大活字版」となっている本ぐらいにはなる。字体も、ゴシックなどの太いものが選べる。ただし、画面の大きさははがきサイズなので、1ページに入る量は少なくなるが…でもこの大きさならきっと年をとっても、本が読めるな…。という確信が持てる。

家に本の置き場が、なくなってきた人のために

大好きな本だけれど、置き場がなくて、あきらめた本。アパートに住んでいて、本棚で床が傾くのではないか、と心配したことがある…。押入れに、本だけが入った箱があって、その中の本は何年も読んでいないけど、いつかまた読みたくて捨てられない。図書館で置いておくような本ならいいけれども、絶版で、手に入れにくい本がある…。というような人のためにも、本棚のスペースをあけるために、キンドルは便利だと思う。紙の本の背中を切って、「それ用」のスキャナにかけて、電子化するというのが、ある。それをやったら、1ページずつを「絵」のように取っておくことができる。残念ながら、電子本の「テキストだけ」のデータとして取っておくには、読み取りの精度が十分でないことが多いので、コミックスのように「絵」として認識させて取っておくしかないので、容量は大きくなるが、電子版になっていないものは、そうやって、キンドルに入れておくことが可能。もちろん、パソコンにデータとして取っておくことも出来るから、死蔵してある本が、整理して手の届くところにとって置ける…というわけだ。
 もちろん、今から買う本や、買いなおす本が紙と電子版の両方で出版されていたら、電子版にしておくだけ。どっちにしても買う、好きな作家さんの本。場所がないからな…。と悩んでいるシリーズ本があるなら、おすすめ。
 ちなみに、著作権が切れた人のものは、安い。与謝野晶子の本なんか、全著作(源氏物語の訳も含めて)入って200円とか、ひっくり返りそうな値段で売っている。まあ、出版社がだしている奴はもうちょっと高いけど講談社の吉川英治歴史文庫のの三国志の8冊合本が、1000円ぐらいだとか(なんの愛想もない、目次なしのバージョンだと、100円で買えるけどね)、宮沢賢治、太宰治、坂口安吾、夏目漱石…。全著作集それぞれ200円。(アマゾンで購入出来るが、ネットにただのやつもある)文体が古いのさえがまんすれば、コナンドイル33冊セットとかの訳本もある。昔、図書館でホコリ臭い全集を読んだときはこんなのだったな、みたいな訳だが、100円、200円では文句も言えない(笑)。
 英語版も安いし、【プロジェクト・グーテンベルグ】までいけば、「若草物語」とか、「赤毛のアン」なんか、タダでダウンロードできる。つまり著作権さえ切れていれば。アマゾンでも、そういう本は安く売っているが、探す手間さえ惜しまなければ、「オズの魔法使い」とか、「あしながおじさん」とか「宝島」とか「ハックルベリーフィンの冒険」とか…全部、タダ。パソコンとUSBでキンドルをつないで、転送して読めばいいだけ。
タダは、いいよね…なんたって、タダ。

暗いところで本を読みたい人に

一番安いキンドルには、残念ながらこの機能はないが、Kindle Paperwhite、Kindle Voyage、Kindle Oasisには、ライトがついている。画面が光って、暗いところでも読める。ぼやーーっと浮かび上がるぐらいから、かなりまぶしい感じまで調整できるので、太陽光が直接当たるような場所から、真っ暗な部屋まで、どこでもOK。寝室が小さい子供と一緒、またはパートナーと一緒の時…。邪魔にならないで本を読みたい。そういう時にもってこい。飛行機の中にある、あのインチキっぽい読書灯に頼らなくてもいいし、本に挟むブックライトの電池を心配しなくてもいいし、断然簡単。
ちなみに、キンドルにライトがついていないのが当たり前だったころは、ライト付きカバーが売られていた。

機種による差

暗いところで読まない場合は、一番安いキンドルでOK。暗いところで読むときは、ペーパーホワイトで。voyageは、タッチだけでなく、圧力を感知するスイッチがついている所が違うが、しばらく使っているけれども、これは、いらないかも…と思う。

どの機種にも、3G版とwi-fi版がそれぞれあるが、外で絶対、本をダウンロードしたい…というのでない限り、wi-fi版で十分。あと、コミックスのような容量の大きいものは、なんと3G版ではダウンロードさせてくれないという話もある。…となると、結局家に帰ってから、何冊か、ためておけばいいだけでは…という感じになる。ブラウザは、「使える」けれどもびっくりするぐらい遅いので、あくまでおまけ程度、ついでに白黒だしね?ないも同然扱いで。

 あとは、「広告付き」と「広告なし」がある。広告付きは、スリープ画面というか、スイッチを切ったときの画面が宣伝になる。スイッチを入れても宣伝のままで、一度スワイプすると、前に読んでいたページに行ける。カバーを開閉するとスイッチのオンオフが出来るというカバーもあるけれど、カバーを開ける、スワイプする、という2動作が必要。

 広告なしは、スイッチを入れると、すぐ前に読んだページを出してくれる。(本が途中でない時は、ホーム画面)開閉でスイッチのオンオフが出来るカバーを付けておいたら、カバーを開いたらすぐ、普通の本のように前に呼んでいたページが表示される。

実は、値段が安いのにつられて、広告付きを買ったのだけれど、2動作いるのに慣れなくて(前の機種は広告なしだった)、結局差額を払って広告なしにするというのをやった。(損はしてないからいいけど、最初からそんな手間省けばよかった)。一応、設定で、18禁の広告はやめてね、という設定は出来るし、大体は、本の宣伝が出るので、見たこともないジャンルの本が現れるのがいいという人もいると聞いたこともあるので、そこは好みで。
まとめ

これはつまり、スマホかタブレットが必要…という人のためのものでは、ない。これは紙の本を読む人のためのもの。本をあまり読まない、という人には、いらないものだと思う。スマホは、電話とメールと、カメラと音楽プレイヤーとナビと…といろいろな機能がついていて、いろいろな人がそれなりに使えるとおもう。でも、電子書籍端末は、間違いなく、本を読むこと、本をとっておくことにしか、使えない。(まあ、昔のやつで、音楽再生する機能がついているのはあったけど、現行機種にはついていない)

 本…というメディアが、図書館や本屋にある…図書館のやつは返さなきゃいけないけど、タダ。本で、不自由なく中身が読めるということからいっても、この電子書籍はニッチな端末だなあと思う。紙の本でなにがいけない?と言われたらそこまでだからだ。でも、軽く持ち運べる、省スペース、暗いところでも読める、字の大きさが変えられる…という、紙の本の欠点を補っていくものなんだなと。

 あ、書くの忘れた。色は、今のところ白(一番安いキンドルと、ペーパーホワイト)と、黒(全機種)がある。ピンクとかなー。あったらいいのにねえ。

本の選び方(中年編)

私は、SFとかファンタジー小説が好きだ。ビデオになったのとかでいえば、「星界の紋章」みたいなスペースオペラ系とか、ハリーポッターとか、指輪物語のようなファンタジー小説も好きだ。でも、それと全く違う分野も、結構すきなのがある。

日本人で、女性に、とっても受けがいいのが、「赤毛のアン」シリーズ。全巻何度かにわたって訳されているし、カナダのプリンスエドワード島のガイドや、赤毛のアンのクラフト本や、料理本、紀行文、エッセイ…なんかが入れ代わり立ち代わり出版されている。1980年代の古いのから、最新の今年のまで、関連本の多さといったら…。もちろん、ミーハーだとは思う…けれどもやっぱり私も好きだ。
ものすごく大きくて分厚いクラフト本も持っているし(大きくて高すぎて、捨てられない)料理本や、紀行本や…。そういうのだってさんざん読んだ。

これを書いたモンゴメリは、特にいい作家だと思うけど、つまりこういう「女の子がだんだん大人になっていく様子」を書いた小説というのが、赤毛のアンほど有名じゃなくとも、かなりたくさんある。有名どころだと、小公女セーラ、若草物語、ポリアンナ(このあたりは名作劇場アニメになった)つまり、ジャンル名としては「少女小説」になるんだろうか。女の子向きのビルドゥングス・ロマン。
男の子用は、アクションもの、事件が起きてそれを解決する系の冒険ものになりやすいのに対して、女の子向けは、その子の生活を書いたものが多い。学校や、家での出来事、恋愛、結婚、子育て。

結婚でゴールイン、物語が終わってしまうものも多い。恋愛に焦点を絞って、年齢層をちょっと上に想定したのが、「ロマンス本」で、そっちになると、結婚後の生活は、あんまり書かれないものが多い。ウェディングドレスで、終了。

こういうのを読むと、何となくそのころの空気を体験したような気分になって、自分が日本で送っていたのではない子供時代に生きているような気分になる。そして、そのころの年齢の自分の気分が、私を包んでいる気分がして。

だけれども、これが、年齢とともに、「いつも」はアピールしなくなってくる。たまには、いいのだけれども、自分の経験が積もりすぎてきたといってもいいだろう。 大人になってからの年月も、長くなったなあ…。


ここで、日本の新潮文庫の赤毛のアンでいう「アンの友達」「アンをめぐる人々」あたりが、ちょうどよくなってくる。いろいろな人を観察して書いたんだろうな…というようなものや、近所の人、知り合い、友達に起こる、いろいろな事件…新聞に載るようなものでなく、「ご近所の噂」になるようなことをつづったもの。

こういうものが、なんとなく、いい。実際に、ママ友さんや、近所の人や、知り合いや…なんていうところでされる噂話は、あんまり好きではない。自分がまきこまれると面倒だし、お金だの、社会的地位や、仕事や、どうしてもお付き合いしなければならない事情などが絡んでくると、大変つかれる。でも…。自分は、まきこまれないのであれば?

登場人物が、繰り返し、繰り返し出てくると、性格というものもわかってくる。口うるさいけれど、お世話焼きで、実は知ってみればいい人だった…とか、そんなものに縁がない顔をしてくらしているのに、ロマンチストだったとか。そういう人普通の人たちが住んでいる村の話。

ミス・リードという作者が書いた本がこれ系統で、イギリスの片田舎の19世紀の教室が2つしかない学校を教えている独身(そしてもうわかくない)女性が、書いた…という設定になっているのが、シリーズになっている。村は2つあって、フェアエーカーというのとスラッシュグリーンで、2つの別シリーズ。どれも、小さな村の生活と事件を扱ったもので、これがまた、イギリスぽく、古き良き時代っぽく、そしてのんびりしている。読んでいると、イギリスの田舎の村で、休暇中…という気分になれる。

もちろん、キンドルには全冊入っていて、ついでにこの作者の自伝まで買ってしまうという状態に。

ウィットに富み、文章が美しく、そして主人公の年齢が、中年で、「ちょうどいい」わけだ。
まだ、老齢には遠く、十分元気で、明るくて、そして「文学的にちょっとセンチメンタル」なんだけど、そこはほかの人には、あんまりばらしていなくて、彼女の文章の中だけにあって。 その「自分の中で」起きていることが文章になっているのがいい。

私がこの本をどっさり買ったので、アマゾンが時々、こういうのは、どーよ?と出すリストのほかに、私はアマゾンのレビューも時々読む。このシリーズと「こっち」が、愛読書です、というレビューに出てきたのが、【Mitford series】だった。
うーーーむ。聞いたこともないわ。

リンクを踏んで、探しに行ったら、なんと、本編だけで9冊もあってで、そして、1冊目が安くなっていない…ということは、割と人気本ということだ。「結構古い」か、「あんまり人気ない」「はじまったばっかり」という本は、たいてい1冊目はディスカウント。タダ、というものもあるぐらいで、まず1冊読んで面白ければ残りを買ってね、というやつだ。

これは1冊残らず、定価販売か…とおもったら、5冊ずつになったお得パックが…とおもったら、たったの10パーセントオフだった。すくなっ。3割4割割引になるのもあるのにーーー。

…でも、つまりこれは、期待が持てる。面白そう…ということで、最初はサンプルダウンロード。女性教師ではなくて、こっちは男性牧師が主人公だった。中年、独身、そして甘いもの…特にパイに目がない。

いけそうだ。セッティングはアメリカの小さな町で、確かに、ありそうな感じ。大変牧歌的で、ガーデンクラブと、病院のボランティア会があるようなところで、日曜日にファーマーズマーケットで野菜が売られていて、パーキングメーターがあるほどは都会じゃない町。

アメリカにいたら、車でどこかに遊びに行くときに通り過ぎるようなところだなあ…。という町が舞台で、ちょっといい感じ。時代的には、「ちょっと前」だ。ケータイがあんまり出てこないぐらいには。

めざせ、10冊読破。語彙は平易で、軽く読める感じなのもいい。中年の読書は、知識習得でなく、気分。
作者はJan Karon(女性)。シリーズ名はMitford Years というらしい。
レモネードでも作って、アメリカのオールディーズをラジオで聞きながら、長い午後を過ごすときによさそうな本だった。

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    まこ

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