楽譜が読めるようになるには。
私は趣味で音楽をやっている。もちろん大人になってからはじめたものなので、子供の頃に始めたならあっという間に越えてしまうようなところをじりじり、ちまちまと進んでいるので大したものではないのだが、それでもやっていると少しずつでも上達するし、数年前に比べたら難易度の高いものに取り組めるようになっている。
大抵私のこの趣味のことを聞いた人は、「いいね」と言って、お愛想なのか、本気なのか「私もやってみたいわ」という人もいるので、「じゃあ、始めたらどうだろう、先生も紹介しようか?」と聞くと、ほとんどの人が、「楽譜が読めないから無理」という。
断る口実に過ぎないのかとも思うが、息子のピアノの先生に聞いてみると、大人になってから教えてくれ、と来る人は、楽譜が読めない人がとても多いらしい。楽譜は、一応小中学校の音楽の授業でやるだろう…と思うのだけれど、それは全く忘れてしまって、拒否反応を示す人が多いそうだ。
ちなみに、私は息子がピアノを習うときに、私もちょっとやらせてもらって譜面を読む稽古をさせてもらった。
息子はピアノを習い始めた幼稚園の時に、「おんぷかーど」というカードを持ってきて、それでピアノの音と、五線の上に載っている音符の音の高さを覚えるというのをやったので、一緒に私もやってみた。
音符カードというのは、五線がひいてあって、そこに音符が1つ、書いてある。
その音の名前を…たとえば、ト音記号に五線で、上から3本目の線に音符がのっていたら、「シ」といいながら、対応する鍵盤の音を弾く。(正解はカードの裏に書いてある)ヘ音記号に五線で、上から3本目の線に音符がのっていたら、「レ」と言いながら弾く…というようなもので、要はかるたみたいなもの。
先生が「ド」といいながら弾いた音の音符カードを探して取る、というのもやった。
ピアノ教室によって差があるようだけれども、うちの息子のピアノの先生は楽譜を読めるように、というのを重視していて、耳でコピーして弾くのは推奨されていなかったので、家でもさんざんやった。
個人レッスンだったので、ライバル役を私がやるわけだ。「さあ、お母さんよりはやくとれるかな?」
実は結構ムキになって練習した。
楽譜を読む、というよりは、細かい柄違いが見分けられるようになる感じだろうか。何本目の線に乗っているのか、それとも線の間に挟まっているのか、五線よりから外れたところにあるなら、音符の下とか上とかについている線が何本か。
大体よく使う高さは決まっているので、2オクターブ分ぐらいしかないカードセットで、ヘ音記号とト音記号で2種類あるといっても、30種類ちょっとしかないのだから、丸暗記。
高ささえわかれば、あとは音符の丸が、黒と白があって、棒のあるなし、旗がついているのが何本か…というバリエーションがある。、白で棒なし、白で棒あり、黒で棒だけ、黒で棒+旗1、黒で棒+旗2…ぐらいまででほとんどオッケー。あとは点がついているのは、その音符の半分が付与されている長さである…というルールだけ覚えておけば、楽譜のルールの大半が覚えられる。
あとは、シャープとは、フラットとは…という半音の概念さえ覚えておけば、いいわけだ。楽譜というのはつまり、長さと高さがどうなっているのか、という図なんだから。
早さとか、強さとか、装飾とかという部分は後から覚えて丸暗記にするしかないが、そういうものは初心者向けにはほとんど出てこない。なんなら半音だって全然出てこないので、息子も音符の長さと高さの見分け方だけ教えて見切り発車だった。
…というわけで、息子と音符カードをやってから、私は楽譜を読むのがうまくなったと思う。
それから楽器を始めたのだものね…。
先生には、音符が読める人を教えるのは、やっぱり楽ですねえ、と言われた。音符カード、えらい。
何年か続けるにしたがって慣れも出てきて、読みやすくなってきていると思う。
結局、慣れなんだなあ…。丸暗記と慣れ。
無理、と言わずにやってみればいいのになあ…と思うのだけどねえ。
最初は息子も私も間違えてお手付きになったりしたものだけれど。
今、調べてみたら、「楽譜を読む練習をするアプリ」とかがある。そういうのでもいいんじゃないかなあ。
ちなみに、息子のピアノの先生によると、楽譜を読めない人に曲を教えるときは、その人の家のピアノの鍵盤にシールをはってもらって、どれみふぁそらしど、と書いて、それから一小節ずつ弾いて真似してもらって、だんだん増やしていって一曲丸暗記にするそうだ。
考えただけでもつらそう。そんなこと出来るんですか、とつい、聞き返してしまったけれども、音符を読む練習をするぐらいだったら、耳で丸ごとコピーするほうがいい、という大人が多いのでそうなるらしい。ちなみに何曲も、とか、買った楽譜を一度弾いてみたい、とかではなくて、「この曲だけ、弾けるように」ということになるそう。つまり、オルゴールのように決まった曲だけを弾けるようにはなるらしいが、応用力はゼロだそうな。
それは楽器が弾けるというのかなあ。私はいつか、自分が好きな曲の楽譜を探して買ってきて弾く…というようなことも出来るようになりたいので、楽譜を読む練習はしたし、今でも耳で覚えて弾くよりは、楽譜を見て音を拾うようにしている。
大人になったから、といって、子供用の方法が使えなくなるわけではないのだから、大人もやってみたらいいと思うんだよねえ、音符カード。今度、「楽譜が読めないから無理」と言われたら、勧めてみるべきだろうか、それともそれはおすすめを断るための便利な方便として使われているだけなのでお勧めしないほうがいいんだろうか、悩むところだ。
大抵私のこの趣味のことを聞いた人は、「いいね」と言って、お愛想なのか、本気なのか「私もやってみたいわ」という人もいるので、「じゃあ、始めたらどうだろう、先生も紹介しようか?」と聞くと、ほとんどの人が、「楽譜が読めないから無理」という。
断る口実に過ぎないのかとも思うが、息子のピアノの先生に聞いてみると、大人になってから教えてくれ、と来る人は、楽譜が読めない人がとても多いらしい。楽譜は、一応小中学校の音楽の授業でやるだろう…と思うのだけれど、それは全く忘れてしまって、拒否反応を示す人が多いそうだ。
ちなみに、私は息子がピアノを習うときに、私もちょっとやらせてもらって譜面を読む稽古をさせてもらった。
息子はピアノを習い始めた幼稚園の時に、「おんぷかーど」というカードを持ってきて、それでピアノの音と、五線の上に載っている音符の音の高さを覚えるというのをやったので、一緒に私もやってみた。
音符カードというのは、五線がひいてあって、そこに音符が1つ、書いてある。
その音の名前を…たとえば、ト音記号に五線で、上から3本目の線に音符がのっていたら、「シ」といいながら、対応する鍵盤の音を弾く。(正解はカードの裏に書いてある)ヘ音記号に五線で、上から3本目の線に音符がのっていたら、「レ」と言いながら弾く…というようなもので、要はかるたみたいなもの。
先生が「ド」といいながら弾いた音の音符カードを探して取る、というのもやった。
ピアノ教室によって差があるようだけれども、うちの息子のピアノの先生は楽譜を読めるように、というのを重視していて、耳でコピーして弾くのは推奨されていなかったので、家でもさんざんやった。
個人レッスンだったので、ライバル役を私がやるわけだ。「さあ、お母さんよりはやくとれるかな?」
実は結構ムキになって練習した。
楽譜を読む、というよりは、細かい柄違いが見分けられるようになる感じだろうか。何本目の線に乗っているのか、それとも線の間に挟まっているのか、五線よりから外れたところにあるなら、音符の下とか上とかについている線が何本か。
大体よく使う高さは決まっているので、2オクターブ分ぐらいしかないカードセットで、ヘ音記号とト音記号で2種類あるといっても、30種類ちょっとしかないのだから、丸暗記。
高ささえわかれば、あとは音符の丸が、黒と白があって、棒のあるなし、旗がついているのが何本か…というバリエーションがある。、白で棒なし、白で棒あり、黒で棒だけ、黒で棒+旗1、黒で棒+旗2…ぐらいまででほとんどオッケー。あとは点がついているのは、その音符の半分が付与されている長さである…というルールだけ覚えておけば、楽譜のルールの大半が覚えられる。
あとは、シャープとは、フラットとは…という半音の概念さえ覚えておけば、いいわけだ。楽譜というのはつまり、長さと高さがどうなっているのか、という図なんだから。
早さとか、強さとか、装飾とかという部分は後から覚えて丸暗記にするしかないが、そういうものは初心者向けにはほとんど出てこない。なんなら半音だって全然出てこないので、息子も音符の長さと高さの見分け方だけ教えて見切り発車だった。
…というわけで、息子と音符カードをやってから、私は楽譜を読むのがうまくなったと思う。
それから楽器を始めたのだものね…。
先生には、音符が読める人を教えるのは、やっぱり楽ですねえ、と言われた。音符カード、えらい。
何年か続けるにしたがって慣れも出てきて、読みやすくなってきていると思う。
結局、慣れなんだなあ…。丸暗記と慣れ。
無理、と言わずにやってみればいいのになあ…と思うのだけどねえ。
最初は息子も私も間違えてお手付きになったりしたものだけれど。
今、調べてみたら、「楽譜を読む練習をするアプリ」とかがある。そういうのでもいいんじゃないかなあ。
ちなみに、息子のピアノの先生によると、楽譜を読めない人に曲を教えるときは、その人の家のピアノの鍵盤にシールをはってもらって、どれみふぁそらしど、と書いて、それから一小節ずつ弾いて真似してもらって、だんだん増やしていって一曲丸暗記にするそうだ。
考えただけでもつらそう。そんなこと出来るんですか、とつい、聞き返してしまったけれども、音符を読む練習をするぐらいだったら、耳で丸ごとコピーするほうがいい、という大人が多いのでそうなるらしい。ちなみに何曲も、とか、買った楽譜を一度弾いてみたい、とかではなくて、「この曲だけ、弾けるように」ということになるそう。つまり、オルゴールのように決まった曲だけを弾けるようにはなるらしいが、応用力はゼロだそうな。
それは楽器が弾けるというのかなあ。私はいつか、自分が好きな曲の楽譜を探して買ってきて弾く…というようなことも出来るようになりたいので、楽譜を読む練習はしたし、今でも耳で覚えて弾くよりは、楽譜を見て音を拾うようにしている。
大人になったから、といって、子供用の方法が使えなくなるわけではないのだから、大人もやってみたらいいと思うんだよねえ、音符カード。今度、「楽譜が読めないから無理」と言われたら、勧めてみるべきだろうか、それともそれはおすすめを断るための便利な方便として使われているだけなのでお勧めしないほうがいいんだろうか、悩むところだ。
コメント
楽譜が読めない
娘は中高と弦楽の部活に入っていたのですが
部員の半数は中学から弦楽器を始めた生徒でした。
そして娘の友達Yちゃんはチェロでリーダーまでつとめていましたが
のちに判明したことには、ぢょんさんちの息子さん同様
楽譜が読めず耳コピで弾いていたというのです。
それを知った時みんな驚いていました。
特異な能力だな〜と思いましたが
ちょいちょいいるんですかねぇ、そういう人って。
耳コピで楽譜なしに演奏できるなんて羨ましい。
第一に経済的だわ・・・。
まこさんの楽器は何かなぁ〜?
部員の半数は中学から弦楽器を始めた生徒でした。
そして娘の友達Yちゃんはチェロでリーダーまでつとめていましたが
のちに判明したことには、ぢょんさんちの息子さん同様
楽譜が読めず耳コピで弾いていたというのです。
それを知った時みんな驚いていました。
特異な能力だな〜と思いましたが
ちょいちょいいるんですかねぇ、そういう人って。
耳コピで楽譜なしに演奏できるなんて羨ましい。
第一に経済的だわ・・・。
まこさんの楽器は何かなぁ〜?
ぢょん でんばあさんへ
そのUFOみたいなのを基本に、とかはある程度はやることだと思います。五線の上に乗っている線が刺さった音符はト音記号なら「ラ」とか、ヘ音記号なら「ド」とか、私も目印にしている音符はあります。
ただ、早さが出るとか、はじめてみたときにすぐに出来るか…とかが初心者と中級者の差なんだと思います。
辞書を調べないで読めるかとか、早さが出るかということでいうと実は語学と大差ないかもしれませんね。
ただ、早さが出るとか、はじめてみたときにすぐに出来るか…とかが初心者と中級者の差なんだと思います。
辞書を調べないで読めるかとか、早さが出るかということでいうと実は語学と大差ないかもしれませんね。
さとちんさんへ
耳コピの問題点は、誰かが自分が弾いているパートを1度は弾いてくれないとだめ…ってところでしょうね。クラブならそういうこともできるでしょうけど、独習だと、無茶かなと。
まあ、最近は動画もあるので、いけるのかもしれませんが。
あと、そこまで精密に、一度聞いたら耳コピ出来るのは、耳がいいからでしょうね…。うらやましいなあ。そういう人って、語学も堪能なことが多いそうですよ。
まあ、最近は動画もあるので、いけるのかもしれませんが。
あと、そこまで精密に、一度聞いたら耳コピ出来るのは、耳がいいからでしょうね…。うらやましいなあ。そういう人って、語学も堪能なことが多いそうですよ。
うちの息子も娘も幼稚園からピアノをやっていました。
だから二人ともだいじょうぶ…のはずなんだけど、ずいぶん経ってから、息子はちゃんと楽譜が読めてないことが判明。
もちろんまったくわからないわけではないですが、UFOみたいなのがド、そこから数えて…という、園児レベルでした。
じゃあどうやってピアノ弾いてたのよ!と聞くと、なんと耳コピでこなしていたというではないですか。
あんまりカンがいいというのも考え物ですね。