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LuckyDuckyDiary

名作?っぽい本

昔、まだ私が小さかったころ、家には「文学全集」というのを置いているおうちが近所や親戚には、あった。その横には百科事典もあったりして、ずらりとならんだその背表紙のかっこいいこと…。「おそろいの本」は、大概が大人の本だったが、そういうのを小学生以下の子供に読ませてくれる人もあった。

大人同士の退屈な話を、おとなしく待っていなくてはならないような「おでかけ」が、なぜあったのか、全く覚えていないが、絵だけ見る時期をすぎて、ふりがなを頼りに、わからないところはわからないまま、読みだしたのがいつだったか。
 
 大人になったら、こういうカッコいい本をずらっと本棚に並べよう…。私はそう思っていた。
 
 前に渡米したときも、本屋の、児童書コーナーに、時々やたら立派な装丁の名作がおいてあるのを見かけた。それも、1ドル100円ぐらいの時代に、800円ぐらいの安さで、ハードカバー。まあ、出版社によって装丁はバラバラだから、ずらっと並べる…という感じにはならなかったが、いかにも子供向けの日本の本の背表紙と違って、大人の本に見えるような、茶色、黒、あずき色のような渋い色の背表紙で、クロス張りだったりする。


 なんでそんなに安いのか…ということはあとでわかった。つまり「著作権切れ」の本。そういう本はつまり、印刷代と、装丁代だけで作れるから、安いのだね…。

今年、アメリカに行って見かけた本には、全集と銘打ってはいないものの、並べたときに揃っているように見える装丁の本があった。

こんな感じの表紙で、表紙に金や、銀で箔押しがしてあったりとか、本の小口のところが金色、つまり「天金」と言われるような加工がしてあったり、やけに立派。布目みたいに見えたり、革のように見えたりするような材質のもので装丁されている。

 値段が大体、1冊2000円ぐらいと、見かけの割には安いので、装丁が革というのはあり得ないけれども、それにしても、きんきんキラキラで、背表紙にまで、イラストがあったりしてずらっと並べたらそりゃあ、美しかろう…
 ドストエフスキー、トルストイ、ディケンズ、シェイクスピア、エドガー・A・ポーでしょ、それから、ジェイン・オースティンに、エミリー・ブロンテ、ええと、三銃士に、千夜一夜物語に、詩集あたりを入れるのもいいなあ…なんて思いながら見ていたら、オーソン・ウェルズの「タイムマシン」だの、ラブクラフトの「クトゥルフ神話」だの…ええっと。

 こういうのは、SFとして出版されていて、前はこう、ペーパーバックしかなかった気が。こんな立派な装丁で、マーガレット・ミッチェルとか、ヴィクトル・ユーゴーとかの本に混ざっているとは…。そりゃ、タイムマシンは名作だと思う。思うけどね?
 クトゥルフ神話も、よくぞこんなもの、思いついたよな…と思うような本だし、名作なのはわかるけど(怖いのであんまり好きではない)。
「スターウォーズ三部作」C3POとか、ダースベイダーが表紙。しかも箔押し。かっこよすぎる…うーむ。「砂の惑星 デューン」もあった。名作だけど…名作だけど…。立派すぎる本だ。ずらっと置いたらかっこいいだろうなあ。ハインライン全集が、この装丁で会ったら、買ったかも…。

 今、2000年代になって、私たちが、家を買い、お金を持ち、本棚にいつでもおいておこうと思う名作が、若いころに読んで感銘を受けた名作なのだとしたら…。こうなるってことなんだろうねえ。 しかしすごい。

 もちろん、不思議の国のアリスや、オズのシリーズもこういうカッコいい本になって並んでいた。
 私が置くとしたら、こういうのがいいなあ…。いつ読んでも、心和む昔なじみの本。

 見回すと、名作の本には、もっと安いペーパーバックの本もあった。1冊4ドルぐらいで、2冊買ったら3冊目はタダ!みたいなのも。アメリカは、土地も安いし、家も大きいのが多いから、こういう本を家に置くのもいいかもね。私は残念ながら、こういう本を家に置く余裕はないけど。昔ながらの文豪の名作は図書館に絶対置くから、借りに行くことにすると思う。

 でも…。きれいな表紙の本が山積みになっているのは、とてもおいしそうな風景で、私はつい、本屋に長居したのだった。
 かっこいい本
なんてかわいい…お花もよう。このジェイン・オースティンの本。読めないけどほしい…。あと、千夜一夜物語は、中も見ることが出来た。カラーの挿絵がもうね…。本気で重たいけど日本まで持って帰ろうかと思った。豪華だった…。この左の水色の本をクリックすると、これを売っている本屋のサイトまでジャンプします。
 ちなみにこれは、アマゾンではなくて、アメリカの大型チェーン書店、「Barns & Noble」。この本屋の「名作、コレクターズエディション」なんだそう。日本には、お金さえ払えば、発送してくれるみたいだけどさ…。
 いや、何を買う気になってるんだ、だめだめ、本棚狭いんだから。豪華本と、キンドル本は、中身は一緒さ!
 挿絵付き、千夜一夜物語、ってあるかな。カラー挿絵のやつ。探そう。


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コメント

豪華本

こんにちは~。

この手の豪華本ってほしくなっちゃいますよね。

大英博物館のネットショップで「folio society」というシリーズがあってこれがキレイなの。

海外送料無料の時に買ってしまいました。貧乏なのに。

ぢょんさんへ

Folio Society、検索しました。いやあ、美しい…。装丁だけでなく、中の口絵のきれいなこと…。
トールキンのなんか、本当にほしくなりますねえ。あと、ラングの童話集のなんか、本当に飾っておきたくなる感じでした。
本棚に、どうせ詰めておくなら、こんなのがいいかなあ、と思いますが、気に入りの本は、文庫でしか出ていないようなのも結構あって、厚みも、サイズもバラバラです。
マンガなんかも多かったりして。でも、本当にこういうきれいな本は、すてきですよね。中身は…それほど読まなくても(*^m^)o。

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