LuckyDuckyDiary

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ダイヤモンドを拾う話

夏のけだるい午後のこと、多分6歳だった私のところに、近所のお友達、まりちゃんが飛び込んできた。

「まこちゃん、ダイヤモンド、拾いに行こう!」

私は本が好きな子供で、もうこの年の頃には小学生向きの本も読んでいたから、ダイヤモンドというものがどんなものかということはある程度知っていた。

とてもうつくしいものであること。
お姫様が身に着けるようなものであること。
めずらしいこと。
そして…とても、とても高いこと。

そしてそういうものが近所に「おちて」はいないことも、ある程度はわかっているつもりだった。
でも、もしかしたら??

ちょうど小学生が帰ってくるかどうか、という時間なこともあり、「早くしないととられちゃうから」と私を急がせるまりちゃんは、つまり
「ともだちがいのある子」だった。

走っていったら、「だいぶなくなっている」とまりちゃんは言ったが、それでもまだ、片手にいっぱい、拾えるぐらいは落ちていた。キラキラ光る、「ダイヤモンド」は確かに、道に落ちている何かにしては、とても珍しい形をしていた。
ほとんどが、立方体か、直方体の形をしていたのだ。

 近所の小学生も拾いに来ていた。
「ぜんぶとっちゃうのも、よくないから、あとの人にのこしたほうがいい」と思った私たちは、片手いっぱいの収穫に大変気をよくして、その場を離れた。

 まりちゃんの家の、外の水道でそれをきれいにあらって、だいじに持って帰った。

日の光をきらきらと反射して、薄い水色に見えるそれは涼しげで、ダイヤモンドではないかもしれないという疑いは口には出さなかった私も、それがきれいだということには、全く異存がなかった。

 お友達にわけてあげたりして、3粒ぐらいまで減って、私の宝物箱のなかに、かなり長く入っていた。

今なら、ちゃんとわかる。あれは、車のフロントガラスが割れたものだったのだと。

でも、あんなにわくわくするお誘いは、あの夏の日以来、聞いたことがない。
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    まこ

    Author:まこ
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