LuckyDuckyDiary

高慢と偏見

リンクさせてもらっているブログ、202日記は、日常のことに加えて、映画の紹介記事がたくさんある。過去記事にさかのぼって読むうち、【高慢と偏見という映画の記事】があった。

 面白そう…。私は、本が大好きなのだけれど、実は名作というのはあんまり読んでいない。テキトウに、目に付いた本を読んじゃったら、実は後で名作だと分かったというような読み方をしたもの以外は、「文学的名作」にあまりタッチしていないのは、娯楽小説を読んじゃったら、名作を読む時間が残らなかったからだ(言い訳)。

 実は私は短大で、「英米文学専攻」だったんだよ、これでも…。ところてん式に押し出されて卒業したため、これは課題図書、となったものしか読んでいないという体たらく。時間がある年頃に図書館で読んだ本は、英米文学とは何の関係もない本ばっかりであった。

 アメリカで学校に行っていた時は、「文学」の授業を一般教養でとる必要があったので取った。その時の先生が面白かったのは、「読書してレポートを書くときに、映画を見て書いたらばれる」という話だった。

 そう…。原作には、ないシーンというものが映画には入っていることが多い。特に、うんと短い短編小説とかだと、映画にするのに材料が足りないので、演出する。そのシーンがまた、感動的だったりするのだけれど、それを「小説を読んだレポート」で「このシーンがとても感動的でした、云々」とやったら、先生にはわかっちゃうからやめろ、という注意だったというわけ。

 その先生は、100冊ぐらいあるリストを私たちにくれて、この中から3冊選んで、読んでレポートをかけ、といった。そうか…この先生はこれ全部、覚えてるんだな…と思って、すごいなー、と思った。そりゃ私だって…。SFとファンタジーだったら100冊ぐらいかなり詳細に思い出せる。映画になったものに、「これは原作にはなかったよ」というシーンだって指摘できるものも多いから、それの分野違いといえばそこまでなんだけどさ…。

 というわけで、こんな年になっても、「世界の名作」が全然読めていないのだった。

 この映画のレビューがいい感じだったので、キンドルで、Jane Austen作品集を99セント出して買った。うむ…。ここは、がんばるべきであろう。なんたって全著作入って99セント、1つ読んだら元が取れる。ていうか、昔こういう全集が、親戚の家にあったのを思い出した。高そうな本で、さわっちゃダメな感じがして、読ませてもらわなかったが、今、100円で、全著作買えるのばっかり。
  名作がどうして、名作といわれるようになったのかが、私にもわかるといいなあ。

 ふっと思いついてネットで、昔親戚の家にあってうらやましかった、「講談社少年少女文学全集」を調べてみたら、もう著作権切れになってそうなのばっかり。…私これ、全部手に入れられるんじゃないか?まあ、日本語訳はだめかもしれないけど、英語ならさ?
 自分の「少年少女文学全集」を、キンドルにグループにして、入れようかな…と思ったら楽しくなった。

 日本語、ないかな(笑)。英語って時間がかかるんだよね…
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ドールお迎え

IMG_1620 (1)本屋さんの、バーゲン品のところに、この子が座っていた。全品半額、この子の腕には、輪ゴムで値札がついていて、他に同じような人形がいるわけでもない。(クリックでちょっと拡大します)どこのだろう?とちょっと手にとった。

 髪の毛は、今は直っているけれど、すっごい爆発頭で、この顔がもう「寝起きで機嫌が悪いのよ」という感じで、見たとたんに、かわいいなあ、と思った。服についてるタグから見ると、これはフランスの有名おもちゃメーカー、Corolleのお人形だ。でも東洋人、という顔をしている。大体において、人数的に白人が多い場所では、白人のお人形がもちろんよく売れるので、昔は顔が茶色いお人形とか、こういう東洋人っぽいお人形はあんまりなかったのだが、今はどのメディアでも、人種が混ざっていないといけない、というルールがあるから、こういう子も、出てくるというわけだ。

 向かって左側の前髪が、ものすごくザンバラで、ありえない短さだったので、もう見ただけで「おかあさんカット」が失敗したんだな、というようなみかけだったのもかわいかった。1歳半過ぎぐらいで、初めてカットしてみたのはいいけど、子供が動いてざっくり…というパターン。

 家に帰って、しげしげ眺めたら、やっぱりかわいい。私は子供が生まれる前アメリカにいたときは、ドール雑誌なんかも読んでいた。この分野も、また奥が深くて、特に本物そっくりの赤ちゃん人形という分野は、「こわいぐらい」そっくり、持ち上げるときは両手で、と注意があるのは、てきとーに足なんかつかんで持ち上げていると本物と間違われて、警察に通報されるから…というようなお人形とか、車の後部座席に夏、のせておいたら本物と間違われて窓をぶち破られた…というようなエピソードがある人形があるぐらい…というとわかるだろうか、そういうお人形は数万円から、趣味にするにはあまりにも…というので雑誌を読んでいただけだけれども、今回はうっかり、手に入れてしまった。(7ドル半。多分、定価は14ドル99セント)

 これは、8インチの「ミニ」で、ネットで調べたところによると、毛のない白人とアフリカンのベビーと箱に9人だか12人だか詰められて出荷され、ばら売りにされていて、箱の中にアジア系は2人。そのうちの1人が売れ残った、ということみたい。クロスボディ、服は脱がせることが出来て、おしりにビーズが入っているので、安定して座れる。小さい子が持って歩くのに需要があるらしい。

 手と足は動かないが、途中までしかプラ部分がないので、体が自由に動く。このメーカーのベビードールは、13インチのが多いみたいだけれど、ちょっと大きすぎだよね…。持って帰って置き場所に困る。
 帰ってきて、服でも作るかな…と思ったけど、これ、姪が持っていた、めるちゃん、ぽぽちゃんよりちっちゃいなあ。ぽぽちゃんは32センチ、めるちゃんも、25センチ前後あったはず。めるちゃんぽぽちゃんは、よくパンツもなくなった状態で転がっていたので、下着から、スカート、ワンピースとかこしらえたものだけど(人形の服って高いからね)…。

 ぽぽちゃんの2/3か…。リカちゃんより、幅あるしな…。ネットで検索してみてもアメリカでは、ポピュラーなサイズは18インチ(45センチ)とか16インチ、8インチの型紙は見つからなかった。腕や足が動かしやすい分、着せやすいだろうけど、最初はフェルトでも使って、型取りしたほうがいいかもなあ…。

 爆発していた髪の毛は、思ったよりたちが良くて、あったかい蒸しタオルで軽くふいてから、櫛でとかしたら、割とぼさぼさが目立たなくなった。誰がカットしたのか知らないが、結構ひどいザン切りだったけど、まあ、こんな子もいるか…ぐらいにはなった。さすがに、人形に植毛する腕は私にはないから、この程度でどうにかなってよかった。まあ寝起きっぽさを残して飾るというのも「あり」かな。

 息子もあんまり、手作りの服とか喜ばないしな…。女の子なら、そういうのも楽しいかもしれないけど。日本にかえってから、人形の服も作ろう。あんまりやったことないことに挑戦…というのもいいよね。
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夫に、「この子、お迎えするんだー」と店で見せたら、くすっと笑われた。「お迎え」という言葉が、「買う」でないところが、ポイントだったらしい。ちなみに英語の人形好きはadopted、つまり「養子にした」というか「うちの子にした」と表現する。なんとなく「買う」というのが人身売買みたいに思えるみたい。日本語の「うちへ迎える」もそういう感じだよね。

縫わないキルト

クリスマスのおもちゃの売れ残りなのかなあ…という安いおもちゃの箱が並んでいるコーナーで山積みになっていたのが【手作りキルトキット】。このAlextoysというメーカーは、子供用の手作りキットをたくさん出していて、ミサンガとか、組みひもディスクを使ったブレスレットキットなんか、面白いので買って試したぐらい、大人でも使えるようなのがあった。

 アメリカ人は、家庭科を学校でやらないらしい。そんなわけで、縫物なんかとんでもない…という人が結構多い。日本でも最近はそういう傾向があると思うけど、まあ、幼稚園の手作りとか、ゼッケンつけだとかで、どうにかこうにか…というタイプの必要性がアメリカでは全くないので、本当にかじったことすらない…という人が多いのがアメリカ。

 ただ、「パッチワークキルト」というのは、アメリカ文化に根付いていて、愛好者はいるので二極化している。
この子供用キットは、フリースかフェルトのような、切りっぱなしでもほどけない布を切って、周りに刻み目をいれて、そのひらひらしたリボン状になったのを隣同士結び合わせることでつなげて、一枚の大きなものを作りましょう…というものらしい。

 こういうクラフトは結構あって、「貼り合わせる」ものを、本で見たことがある。ノリで一枚一枚貼る。ここまでがんばるなら、縫っちゃった方が早いのでは…と思うんだけど。正直、ほどけない布なんだったら、毛糸みたいな太いものをプラスチックの針にでも通して(アメリカは子供向けおもちゃの安全基準がうるさい。訴訟社会だからね)バシバシ縫っちゃったらいいと思うんだけど…。一個一個、かた結びにするのって、もう絶対縫わないという決意が感じられるおもちゃだった。

 まあ、小学校低学年なら、これでいいだろうけど…と思ったら、結ぶ部分が短すぎて、無理だった、というレビュー多し。…ちょっとだけ、やってみたいかも…。ほめている人もいるし、けなしている人もいるし、ほかのメーカーのものもあるようだ。ううむ、気になるっ。いや、まあ。縫えばいいのよ、縫えば。でも、フリースわざわざ買ってきて、切って縫うか…というとそうでもない。

 気になるなあ…。

はんだ付けに挑戦

これは、LEDがぴかぴかひかる、ロボットのバッジ。
ロボットのひざのところの+の縦棒が、裏の電池ホルダーを支える「はんだポイント」で、目にLEDが2つ、あとはおでこのところの裏側にピンがはんだづけされていて、留められるようになっている。

7か所のはんだ付けをやるだけなんだけど、これは、イベントで、初めての人にはんだ付けをやらせてくれるというもの。
実は私は一度もはんだづけをやったことがなかった。子供が、お友達に誘われて出かけた場所でやっていたイベントで、大人も参加していいというので、私もやらせてもらった。

 「とりあえずくっつくだけ」ならともかく、きれいに、見本みたいに…となると、意外に難しい。
はんだごての温度はみただけじゃわからないし、このロボットの膝のところ、見本は、まるく、お饅頭のような形…になるはずなんだけど、なぜか、はんだごてを最後に持ち上げたところが、スライムの頭のように、とんがっちゃったりして、あとから溶かしなおした。

 あと、溶けないなあ、と思ってちょっと、待っていると急にとけて、すごくいっぱいはんだがついちゃったりして、タイミングが難しい。
でも、「やったことがない」から「経験あり」になったので、今度日本に帰ったら、はんだごて買って、やろうかな、という気になっていたら、夫が「俺も、やろうかな」なんて言い出した。家に帰国前の今更なタイミングだけどはんだごて買ってくれそうな勢いだ。夫が買うなら、お小遣い、使わなくていいものね!うれしい。

 つまり、溶かしてくっつけるノリ…だと思えばいいんだから、これ、金属同士をくっつけるのが出来るってことだよね、電気の配線以外にも。アクセサリとか作るのにも使えるかもしれない。グルーガンではくっつかないものをくっつけるのにいいよね。
…そうか。グルーガンと同じといえば同じよねえ…。なんとなく、コツが似てる気がしてきた。

 きっとこれも、何度かやるうちにうまくいくようになることなんだろうな。
新しいことを覚えるのって面白い。



室内ブリザード

私は、ほとんど雪の降らない場所で育った。転勤で初めて北海道で冬を過ごすことになったとき、風にあおられた雪が地面から吹き飛ばされて、空から雪が降っているのでもないのに、周りは真っ白、前も見えない…という「地吹雪」というものを初めて見た。

  冷たい風。白いけむりのように、吹き付けてくる冷気。

 ぱたん、とドアを閉めた。 だめだ…。寒い。

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 玄関ドアじゃない、これは冷凍庫のドア。でも、札幌にいた時を思い出した。

 「どうしたの?」 
 「寒い。ワッフル食べようと思ったのに、箱が開いてなかった」
 「着替えてきたらどう?、箱、あけておいてあげる。今日は寒いよ、本当に」

…というので着替えに行って、服を着こんだ。

 アメリカの冷蔵庫って、こう、なんていうのか昔風?開けたら、ブリザードーーーーっ。という感じ。ぶわっと白い冷気が吹き付ける。 新しい冷凍ワッフルの箱のふたをあけて、1枚朝ごはんに、と思ったのだけれど、一瞬でやる気がなくなった。

 こういう冷凍庫の冷蔵庫って、パワフルなのかもしれないけど…。
 
 ワッフルの箱は、あけて、中のビニール袋も口をあけてあった。トースターに1枚、かけておいてくれればいいのに、ってのは、ちょっと無理か。 
 夏はそんなこと、全然ないんだけど、外気温によって、この違い。そしてちょっとパワフルすぎるその送風機能。なぜ、そこまでドアが開いている時にパワフルに風が吹かないといけないのか…。中に吹雪が吹き荒れるのは、ドアが閉まってからでいいのにねえ。
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今日の手作りはこれ。
アマゾンで、ビーズを買ったら、おすすめのところに、こういう形のペンダントヘッドが出てきた。かわいかったので、もしかして手作りできないかなあ…と思っていたら、図書館で借りた本に、作り方が!!参考にして作ってみた。

このモチーフは「Tree of life」と言われるものみたいで、【アマゾンには、すごいバリエーションがあった】。針金がちょっと太かったので、それほど格好良く出来なかったけど、ビーズも針金も余ったから、もっと作って練習しようかな。直径は3センチぐらいだけど、アマゾンに売ってるのは4センチ半ってところ。大きい方が、作りやすいだろうけど、小さい方がかわいいか…。


古い歌を検索

オールディーズと言われる分野の音楽が好きだ。つまり、1960年代、70年代のアメリカンポップスみたいなのが特に好き。あとは、イギリスのだけど、ビートルズも。私が生まれて初めて買ったレコードはビートルズのベストアルバムだった。

私が生まれる前のものが多いのだけれど、それでも好きだ。ルイ・アームストロングとか、スティービー・ワンダーとか、プラターズとか…。こういう分野はもちろん、アメリカの方がCDが多い…よねそりゃ。アメリカの音楽なんだから。
アメリカには、こういう時代の音楽だけを流しているラジオステーションが90年代からあったので、喜んで聞いていた。今はもちろん、「ネットラジオ」があるから、こういう分野のものだけを選べたり、年代別にかけてくれるところもあるので、それを選べば…とはいえ、好きな曲とか、ああ、あれがもう一回聞きたい、という時、CDは便利なので、渡米のたびに、1枚、2枚、選んで帰る。

 90年代から2000年ぐらいまでの滞在の時はもっと買った。CD10枚選んで10ドル、なんていう通販があったんだよね…。そのチラシに載っているCDしか、買えないのだけれど、その数百枚から選びさえすれば10枚で10ドル…ってすごく安いな…と思って、題名から、グループサウンズっぽいのとか、多分ゴスペル?とか、ジャズカルテットのとか選んで買って、結構今でも気に入っているCDがある。マンハッタントランスファーのベストとか、シンガーズアンリミテッドのベスト盤とか、ビリージョエルのベスト盤とか、それからなぜか、ビーチボーイズのベストも、確かその通販で買った。…そういや、ほとんどベスト盤ばっかりだな。そういうので売れ残りばっかり集めて、売っていたのかもしれない。

 今回も、ラジオでよく聞く曲で、題名がわからないけれど、もう一回聞きたいなあ…と思うのがあった。多分、感じから行くと70年代の曲で、女性ボーカルに、男性のコーラス…で、歌詞が、覚えられるほどは聞いてない。
何度も出てくるのが、「Hey there Josie girl」 という歌詞で、これはどーも「ジョージー」という女の子に呼びかける歌…なのかねえ。ということぐらいしか覚えていない。結構さらっと聞き逃していて、雰囲気が好きなだけなんだけど、これ、いいんだよねえ。日本のグループサウンズって、こういうバンドの影響受けたんじゃないかな…というような。

 なんとなく、「Age of Aqualius」を歌っていたザ・フィフスディメンションと雰囲気が似ていたので(このバンドのCDは一枚持っている)調べてみたけど、それっぽい歌がない。

 出ないだろうな、と思ったけど、Googleで、「70s song hey there josie girl」で検索。
てっぺんに出た、動画がSeekersというグループの「Georgy girl」で、聞いてみたら、バッチリそれだった。

ジョージーだし、女の子だし、てっきりJosieだと思ったら、綴りはGeorgyだったの?ていうか、それでもちゃんと検索結果にこれを出すのが、どうなってるのか…。

最近の検索エンジンというのは、よく出来ているよね…。ちなみに、歌詞を出してくれるサイトも、動画サイトの下に出た。
アマゾンでちゃんとCDも売っていた。グループ名と曲名がわかれば、買うのは難しくないものね。
もうちょっと、早く生まれていればこういうの、もっといっぱいラジオとかで聞けたんだろうなあ。

ちなみに、単語の綴りが間違っていたのと同時に、この曲はどうも60年代のもののようだった。
それで、出せるんだもんねえ、検索。どのぐらい、幅を持たせているのか、そしてやっぱり、こういう検索語で調べる人が他にいるとして、その人が結果どの検索結果をクリックしたか…というようなことで、データが集まっていくのだろうけど。

CDは、結構たくさんはいって、2枚組。こういう雰囲気の曲がいっぱい聞けるのが楽しみ。
オールディーズでも、私にとっては好みの新曲といっていいんだから。

スタートレック50周年

2016年は、SFテレビドラマ、スタートレックの放映開始50周年らしい。本屋さんで特集雑誌を何種類も見た。
この番組は、大変コアなファンがどっさりいる。テレビドラマとして始まったが、そのあと映画も何本も出ているし、シリーズもいくつも出ていて、アメリカのテレビでは再放送につぐ、再放送。エピソードの順番が前後するのがなんだけれど、90年代には、全てのシリーズがテレビで見られるぐらい、繰り返し、繰り返しかかっていた。

 私が住んでいた地域ではやらなかったが、日本でもこれをローカルで深夜で流していた地方があったらしく、日本にも一定数、ファンがいる。ちなみに、アニメもある。

 一番最初の、つまり50周年になったシリーズは、1966年放映。「宇宙、それは最後のフロンティア…」という出だしで、始まるこのドラマは、未来の宇宙時代を舞台にしているので、今の私たちから見れば、何のこともない、スペースオペラ…みたいに見えるのだけれど、実は1966年当時は、ものすごーーーく画期的だったらしい。

 まず、通信士として、黒人女性が採用されている。それまで、アメリカのドラマでは、黒人女性の役割というとまず、メイド。メイド役ではない上、5人かそこらしかいない、メインキャラクターだというのは、画期的…というか、ありえないことだった。つまり宇宙船の通信や、コンピュータを扱う技術職として描かれている「女性」で、なおかつ「Colored」というのは、驚きの配役だった。

 NASAの訓練に応募する黒人が出た…というのはこの役の影響だというぐらいで、当時はそんなものに応募「できると思っていた黒人」も、「できると思っていた女性」もいなかったのが、アメリカ社会だった。そういう仕事は白人男性のもの…という風潮がまだまだ、強かった。ちなみに、当時の人権運動家だったマーティン・ルーサー・キングの息子さんも、スタートレックの黒人女性通信士ウフラの大ファンだったらしく、それほど最初は売れなかったこのシリーズから、抜けて、いいオファーのあった舞台の仕事に移ろうとしたのを、アメリカの将来のために、黒人の子供たちのために残ってくれ、と説得したという話が残っている。

日本で知られている人でいうと、ウーピー・ゴールドバーグも、このドラマをみて、「ドラマに、メイドじゃない黒人女性が!!」とびっくりして、そして影響を受けた、とインタビューに答えていたのを昔テレビで見たことがある。
 エピソードの中には、カーク船長が、ウフラの頬にキスする場面とかもある。60年代、70年代のテレビでは、インターレイシャル、つまり人種の違うカップルのキスシーンというのは、「しないもの」とされていたらしい。唇と唇ではなかったが、それでも、テレビ局には抗議がガンガン来たという話だった。

 黒人で、女性…のウフラのほかにも、スールー(日本ではカトウだったらしい)も、東洋人(俳優さんは日系)。これも、「庭師ではない東洋人」の役はとても珍しかったらしい。つまり、当時のアメリカでは、白人男性が主人公、ヒロイン白人女性、庭師は東洋人、メイドが黒人女性、運転手は黒人男性という配役が当たり前。それを覆して、そして異星人までプラスして、未来は、人種差別のない世界なのだ…ということを見せたのは、とても素晴らしいことだった。

 SF設定のスペースオペラ、最初の方は視聴率が上がらず、シーズン3ぐらいで取りやめ?となったが、熱心なファンレターによって、次のシーズンもやることになった…とか、最初の方はもうぎりぎりだったが、結局、人気が出て、今も再放送がかかるんだもの、何が人気が出るかわからないものだと思う。

 見方を変えれば、ほかの星に異星人がいるのなら、ただ、皮膚の色が違うことだけで、それほど違いが出るものなのか?というのが、その世界観。毎日、皮膚の色で差別される暮らしをしていれば、それがどんなに助けになることか…。未来、そしてグローバル…は地球上ではない。この広い、まだ発見されていない大きな宇宙すべてが、「世界」であり、地球で暮らしている自分たちが皮膚の色でお互いを差別しあっているのなんて、ばかばかしいことだ…と思えるきっかけになるとしたら、やはり、このドラマは、時代を変える力があった。

 「皮膚の色ではなく、どんな人間であるかということによって、評価されることを」
これだけのこと。これだけのことが、どんなに難しいか…。それが60年代、70年代。能力があっても、皮膚の色が違うだけで、つける職業が違った時代。

 そして、女性であるということだけで、能力があっても、選ばれないということも。

 今…。トランプが当選して、白人至上主義的発言が、あちこちで聞かれるようになった。仕事が満足にないのは、移民のせい。そして、優遇されている黒人のせい。それさえなければ、「俺たち」はいい生活ができる。そう本気で思っている人がいる。女性初の大統領が出てくれば、ガラスの天井が、なくなるのではないか…。男女賃金格差が、減るのではないかという望みをもって、ヒラリーを応援していた人たちのがっかりは、この、スタートレックが押し広げてきた、平等への道を、せばめられたところにある。

まだ、理想実現には程遠いが、スタートレック放映当時の違和感はなくなっているはず。人種間の結婚も、当時よりは多くなっているし、非白人の大統領も実現した。
  性別や、皮膚の色や、出身がどこか…というようなことは、「地球出身である」でひとくくりにされる世界を、誰かが夢見た。それが、スタートレック。50周年、おめでとう。(いや、今年は51周年か)
 

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    まこ

    Author:まこ
    ゲーマー。PCカジュアル系と、携帯機ゲームが好き。オンラインゲームは、ハマりすぎるので封印中。
    手作りするのも好き。
    絵は、下手です。

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